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ラベルを正確につくるためには

 ラベルのデータが正確である必要があるのは言うまでもありません.しかし,博物館に入っている古い標本の中には,あるオサムシが採れるはずの無い場所の採集品として記されるなど,明らかにラベルの付け間違いと思われるものが少なからずあります.
 これらの誤りは,毒瓶に入れてからラベルをつけるまでのどこかで発生しますが,いずれにせよ,記憶のあるうちにきちんと記しておくことで避けることができます.採ったその場か,おそくとも,その日のうちに(どんなに賢い人でも一晩たつと多くのことを忘れるものです),必ず三角紙などにデータを書いておき,針差し作業をするときに,それらを一緒に展翅板や展足板に刺しておきます.できれば,同時にラベルを作ってしまって,乾くまでの期間,いっしょに刺しておくと,あとの作業が楽になってよいでしょう.