けものと恐竜の化石(自然史博物館の展示案内 脊椎動物化石編)
詳しい説明

 鮮新世の始めごろから中ごろ(約500〜300万年前)に,日本に生息していたステゴドンの1種です.九州から宮城県までの地域で化石が発見されています.シンシュウゾウという名は長野県で発見された化石を模式標本としていることによります.
 たいへん大型のゾウで,三重県の大山田村で見つかった臼歯は最大幅132mm,最大長357mmありました.エナメル質の厚さは6〜8mmとたいへん厚く,稜数は上顎第3大臼歯で7ないし8稜,下顎第3大臼歯で8ないし9稜で,ステゴドンとしては原始的な臼歯です.
 日本の鮮新
 ゾウ 
和 名シンシュウゾウ(信州象) 
学 名Stegodn shinshuensis