けものと恐竜の化石(自然史博物館の展示案内 脊椎動物化石編)
詳しい説明

 約120万年前に,エレファス科のゾウの中では日本で最初に現れた種類です.およそ70万年前まで,北海道から九州まで各地から化石が発見されています.しかし臼歯の化石しか見つかっておらず,あまり詳しいことはわかっていません.マムサス属の中では原始的な臼歯をもっていたと言われています.
 100万年前ころというのは,エレファス科のゾウが世界中で分布を拡大した時期でした.日本もその影響を受けて,新しい進化した種類のゾウがやってきたことになります.エレファス科の分布拡大は,世界的な気候の寒冷化とそれに伴う植生の変化が原因であろうと思われます.
 ゾウ 
和 名ムカシマンモス(シガゾウ;滋賀象) 
学 名Mammuthus protomammontheus