解説:
オオツノジカのなかまは、約200万年前から1万年前まで、ユーラシア大陸と北アフリカにすんでいました。ヨーロッパでは、もう少しあとまで生き残っていたようです。オオツノジカは、名前のとおりシカ類のなかで、もっとも大きな角をもっていて、ヨーロッパには、左右の角の幅が3.5mもある種類もいました。日本にいたのはヤベオオツノジカという種類で、その体の大きさは、ヨーロッパにいた種類と同じくらいですが角はずっと小型でした。ヤベオオツノジカは後期更新世の地層から多くの化石が見つかっています。とくに最終氷期(ウルム氷期)には、琉球列島をのぞく日本各地にすんでいた。古大阪平野でも、きっとヤベオオツノジカが走りまわっていたことでしょう。
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