解説:
鯨のなかまは、ひげ鯨類と、歯鯨類に分けられます。歯鯨類には歯がはえていますが、ひげ鯨類には、歯はありません。イワシクジラは、ひげ鯨の一種です。ひげ鯨には、歯のかわりに「クジラひげ」がはえています。「クジラひげ」は、ヒトの上のあごにあるひだと同じものです。ひげ鯨は、えさと海水とをいっしょに口にふくみ、舌で海水をおし出して、えさだけを「ひげ」でこして、食べます。ひげ鯨のなかまでも、生れる前には、歯のもと(歯胚)ができています。ところが、生れるまでに、歯胚は全部なくなってしまいます。一度歯胚ができるということは、ひげ鯨類も、歯のはえた鯨から進化してきたということを示しています。
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