ボーリング調査やボーリング標本について、ちょっと詳しく
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研究のためのボーリング調査とボーリング標本
研究用のコアは掘った地層をほとんど全部、筒状の標本として、1mごとに分けて採取、保存します。 |
工事のためのボーリング調査とボーリング標本
建物を建てる時に、どれくらい深くまで基礎を掘ったらいいか調べるボーリング調査です。 |
ボーリング柱状図
地層を調べるときには、どんな地層がどのような厚さでたまっているかを細長い図に書いて記録します。これを柱状図といいます。ボーリング調査でも、柱状図を作成します。工事のためのボーリング調査の柱状図には、地層の固さを表すN値のグラフが付いています。
地質断面図の例
柱状図を何本か並べ、その間がどうなっているのか推定して、断面図を描きます。
大阪平野では、海でたまった粘土層である海成粘土層がよく連続するので、良い手がかりになります。海成粘土層には、しばしば貝化石が含まれます。
上町台地や丘陵部以外の沖積平野では、縄文時代の暖かかった時期にたまった海成粘土層が広く分布します。この一番新しいMa13層が、縄文時代にたまった海成粘土層です。
Nature Study 2013年4月号に掲載