「標本作り」を応援します!

はじめに

INTRODUCTION

 写真からでも生き物の名前を知ることができる時代になりました。しかし、そんな時代でも実物(標本)があって初めて分かることはたくさんあります。大阪市立自然史博物館では、標本を残すことの大切さや、標本の役割を伝え続けています。
 きちんと標本を作ることで、正しい同定をする(標本の名前を調べる)ことにつながったり、様々に研究に役立ったりして標本としての価値が高まります。また、正しく同定することでその標本データに意味が生まれます。

 標本を作ってみたいけれど、作り方がわからない。
 標本の名前を調べたいけれど、調べ方がわからない、調べた結果に自信がない。

 このホームページでは、みなさんの「標本作り」や「標本の名前調べ」をお手伝いする、博物館のイベントや標本製作のためのコンテンツをご紹介します。

博物館の関連イベント

EVENT

2024年度に、博物館で開催予定の「標本作り」や「標本の同定」に関連するイベントを紹介します。

特別行事「標本の名前を調べよう」

採集した動物、昆虫、クモ、植物、きのこ、化石、岩石などの標本の名前を、各分野の専門家がお答えします。名前を調べたい標本は、自分で整理して、できるだけ図鑑などで名前を調べ、分からなかったものをお持ちください。土器や石器などの考古学資料は扱いません。

※2024年度の本行事は開催終了しました。行事の様子はイベントレポートをご覧ください。

日時 8月18日(日)午前10時~12時、午後1時~4時
場所 自然史博物館 本館
集合 本館 ミュージアムサービスセンター
参加費 無料(ただし、博物館入館料が必要)
対象 標本を作ったことがある方なら、どなたでも参加できます。
申込 不要です。実施時間内であればいつでもお越しください。
問合せ 地史研究室 西野

※標本同定会に持ち込むことができるのは、採集場所・採集年月日・採集者等のデータを伴った標本に限ります。
※大量の標本を持ち込まれる場合は、あらかじめ担当学芸員までご連絡ください。
※写真のみ・データのない標本等には対応できません。
※土器や石器などの考古学資料は扱いません。

標本の製作に関する行事

■室内実習「ホネ標本の作りかた(未成年向け)」 ※本行事は開催終了しました

日時 8月11日(日)午前10時~午後4時頃
場所 自然史博物館 実習室
参加費 材料費などを含め500円程度を予定
対象 小学4年生~高校生
問合せ 動物研究室 和田

■室内実習「ホネ標本の作りかた(大人向け)」 ※本行事は開催終了しました

日時 9月1日(日)10時~16時頃
場所 自然史博物館 実習室
参加費 材料費等を含め700円程度を予定
対象 高校生以上(定員に余裕がある場合のみ小中学生も受け入れます)
問合せ 動物研究室 和田

■室内実習「魚の標本(仮題)」

日時 1回目:12月8日(日)13時~16時頃
2回目:1月19日(日)13時~14時頃(標本を持ち帰りたい人のみ) 
場所 自然史博物館 実習室
定員 24名(申込み多数の場合は抽選します。)
参加費 材料費として300円程度(標本を持ち帰る場合は標本サイズに応じた容器代400円または800円を別途いただきます)。
対象 小学生以上(小学生は保護者同伴)
その他 ・抽選の結果や詳しい参加方法は返信でお知らせします。
・作った標本を持ち帰りたい人は、2回目もご参加ください。持ち帰らない人は1回目のみの参加となります。
・材料の魚は、基本的に博物館で用意しますが、ご自身で用意していただいても構いません。ご自身で用意する場合は、申し込みの際に「その他連絡事項」に記入してお知らせください。
・用意していただく魚は、生きている状態あるいは冷蔵・冷凍されている状態とします。数は3個体を上限とします。魚の体サイズは全長(頭の先からしっぽの先までの長さ)5~20 cmとします(この範囲を超える大きさの魚を持ち帰る場合、容器はご自身で用意していただきます)。
申込 申込みが必要です。博物館のイベントページよりお申し込みください。

申込締め切り日 11月24日(日)
問合せ 動物研究室 松井

標本の同定に関する行事

■博物館行事「昆虫同定マスター講座」 ※本行事は開催終了しました

日時 9月22日(日)13時〜16時
場所 自然史博物館 実習室
対象 小学4年生以上で昆虫の標本を作ったことのある人
問合せ 昆虫研究室 松本

■博物館行事「植物標本を見てみよう(仮題)」

日にち 2025年2月2日

★関連イベント注意事項

各行事の詳細は、行事実施日の約2か月前から博物館のイベントページに掲載しています。

標本の作り方

HOW TO

 標本は、植物、昆虫、動物、化石、岩石…etc. と扱う種類によって作り方が異なります。それぞれの標本にあった方法で標本を作ることで、より長い期間、保存の良い状態で保管することができます。みなさんも自分の自慢の標本コレクションを作ってみましょう。
 ここでは、大阪市立自然史博物館で出版している本を公開しています。自由にダウンロードしてご活用ください。

『大阪自然史博物館展示解説第7集』 標本づくり―博物館の標本とぼくらの標本―

自然史分野全般の、基本的な標本の作り方を説明した解説書です。

ダウンロード

植物分野

動物分野

昆虫分野

地学分野

標本の名前を調べる

INVESTIGATE

 標本の名前を調べることを“同定”するといいます。標本の同定をしたい時は、まずは、図書館や博物館で図鑑を調べてみましょう。そして自分の標本をじっくり観察して、図鑑に載っている写真や説明文にある特徴と一致するか比較します。それでも、どうしても名前がわからない場合は、特別行事「標本の名前を調べよう」がおすすめです。あるいは、博物館の学芸員のようなその分野の専門の人に相談してみましょう。

 ここでは、大阪市立自然史博物館の出版している本を公開しています。自由にダウンロードしてご活用ください。「ミニガイド」シリーズは、テーマを絞って、野外でも使えるようにコンパクトにまとめたハンディ図鑑です。(ややマニアックな内容のものも多いかも?)博物館ミュージアムショップで販売しているものもあります。

植物分野

ミニガイドNo.1「まちの植物(1)」

ショップ

ミニガイドNo.7「長居公園の樹木 1. - ブナ科 -」

ダウンロードショップ

ミニガイドNo.10「花粉」

ダウンロードショップ

ミニガイドNo.19「大阪の樹木 - 社寺林の木 モチノキ科・ニレ科 -」

ダウンロードショップ

ミニガイドNo.20「大阪の樹木 2 - 社寺林の木 ツバキ科・ヤブコウジ科 -」

ダウンロードショップ

ミニガイドNo.29 「裸子植物 イチョウ・ソテツ・球果をつけるなかま」

ダウンロードショップ

ミニガイドNo.30 「瀬戸内海の海浜植物」

ダウンロードショップ

ミニガイドNo.31 「関西の水草」

ダウンロード

*ほぼ同様の内容の「水草ハンドブック」がWebで公開されています。 

動物分野

ミニガイドNo.3「けものの歯」

ダウンロード

ミニガイドNo.8「大阪湾のフジツボ - 全14種の解説と見分け方 -」

ダウンロード ショップ

ミニガイドNo.11「大阪湾の磯の貝」(改訂版)

ダウンロードショップ

ミニガイドNo.15「大阪湾の磯の動物 - イソギンチャク・ウミウシ・ゴカイ・ヒトデ・ウニ・魚など -」

ダウンロード

ミニガイドNo.17「干潟に棲む動物たち」

ダウンロード

ミニガイドNo.18「街で繁殖する鳥」

ダウンロードショップ

昆虫分野

ミニガイドNo.6「スズメバチとアシナガバチ」(改訂版)

ダウンロードショップ

ミニガイドNo.9「家の中の虫」

ダウンロード

ミニガイドNo.16「大阪のテントウムシ」(改訂版)

ダウンロード

ミニガイドNo.21「竹筒に巣をつくるハチ」

ダウンロード

ミニガイドNo.22「ハンミョウの見分けかた」

ダウンロードショップ

地学分野

ミニガイドNo.25「大阪の地質見どころガイド」

ダウンロード

ミニガイドNo.27「大阪の川原の石ころ」

ダウンロード

ミニガイドNo.34「砂浜の砂をのぞいてみたら」

ダウンロードショップ

映像コンテンツ

MOVIE

 博物館では、標本の製作方法や、博物館に収蔵している標本を紹介する動画をYouTubeで公開しています。

はじめてのキノコ探し

きのこを採集したあと、記録を作ったり、顕微鏡観察したりして、標本にするためのポイントを解説します。皆さんも是非チャレンジしてみてください。

「野外観察編」

「標本と顕微鏡」

アングラ収蔵庫トークシリーズ

博物館には100万点を超える標本が収蔵庫に保管されています。各分野の学芸員たちが、その中からとっておきの標本を選んで紹介します。

博物館の展示室解説シリーズ

展示室の標本やポーチのクジラについて解説したり、標本を保管している収蔵庫について紹介します。

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