

はじめに
INTRODUCTION
写真からでも生き物の名前を知ることができる時代になりました。しかし、そんな時代でも実物(標本)があって初めて分かることはたくさんあります。大阪市立自然史博物館では、標本を残すことの大切さや、標本の役割を伝え続けています。
きちんと標本を作ることで、正しい同定をする(標本の名前を調べる)ことにつながったり、様々に研究に役立ったりして標本としての価値が高まります。また、正しく同定することでその標本データに意味が生まれます。
標本を作ってみたいけれど、作り方がわからない。
標本の名前を調べたいけれど、調べ方がわからない、調べた結果に自信がない。
このホームページでは、みなさんの「標本作り」や「標本の名前調べ」をお手伝いする、博物館のイベントや標本製作のためのコンテンツをご紹介します。
博物館の関連イベント
EVENT
2025年度に、博物館で開催予定の「標本作り」や「標本の同定」に関連するイベントを紹介します。
特別行事「標本の名前を調べよう」
採集した動物、昆虫、クモ、植物、きのこ、化石、岩石などの標本の名前を、各分野の専門家がお答えします。名前を調べたい標本は、自分で整理して、できるだけ図鑑などで名前を調べ、分からなかったものをお持ちください。土器や石器などの考古学資料は扱いません。

日時 | 8月17日(日)午前10時~12時、午後1時~4時 |
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場所 | 自然史博物館 本館 |
集合 | 本館 ミュージアムサービスセンター |
参加費 | 無料(ただし、博物館入館料が必要) |
対象 | 標本を作ったことがある方なら、どなたでも参加できます。 |
申込 | 不要です。実施時間内であればいつでもお越しください。 |
問合せ | 動物研究室 松井 |
※標本同定会に持ち込むことができるのは、採集場所・採集年月日・採集者等のデータを伴った標本に限ります。
※大量の標本を持ち込まれる場合は、あらかじめ担当学芸員までご連絡ください。
※写真のみ・データのない標本等には対応できません。
※土器や石器などの考古学資料は扱いません。
標本の製作に関する行事
■室内実習「ホネ標本の作りかた(未成年向け)」
日時 | 8月3日(日)10時~16時頃 |
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場所 | 自然史博物館 実習室 |
参加費 | 材料費などを含め500円程度を予定 |
対象 | 小学4年生~高校生 |
問合せ | 動物研究室 和田 |
■室内実習「ホネ標本の作りかた(大人向け)」
日時 | 8月31日(日)10時~16時頃 |
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場所 | 自然史博物館 実習室 |
参加費 | 材料費等を含め700円程度を予定 |
対象 | 高校生以上(定員に余裕がある場合のみ小中学生も受け入れます) |
問合せ | 動物研究室 和田 |
■室内実習「魚の標本」
日時 | 1回目:12月7日(日) 2回目:2026年1月18日(日)※2回連続の実習 |
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標本の同定に関する行事
■博物館行事「昆虫同定マスター講座~関西のシリアゲムシ~」
日時 | 11月2日(日) |
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■博物館行事「植物標本を見てみよう」
日にち | 12月21日(日) |
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★関連イベント注意事項
各行事の詳細は、行事実施日の約2か月前から博物館のイベントページに掲載しています。
標本の作り方
HOW TO
標本は、植物、昆虫、動物、化石、岩石…etc. と扱う種類によって作り方が異なります。それぞれの標本にあった方法で標本を作ることで、より長い期間、保存の良い状態で保管することができます。みなさんも自分の自慢の標本コレクションを作ってみましょう。
ここでは、大阪市立自然史博物館で出版している本を公開しています。自由にダウンロードしてご活用ください。
標本の名前を調べる
INVESTIGATE
標本の名前を調べることを“同定”するといいます。標本の同定をしたい時は、まずは、図書館や博物館で図鑑を調べてみましょう。そして自分の標本をじっくり観察して、図鑑に載っている写真や説明文にある特徴と一致するか比較します。それでも、どうしても名前がわからない場合は、特別行事「標本の名前を調べよう」がおすすめです。あるいは、博物館の学芸員のようなその分野の専門の人に相談してみましょう。
ここでは、大阪市立自然史博物館の出版している本を公開しています。自由にダウンロードしてご活用ください。「ミニガイド」シリーズは、テーマを絞って、野外でも使えるようにコンパクトにまとめたハンディ図鑑です。(ややマニアックな内容のものも多いかも?)博物館ミュージアムショップで販売しているものもあります。
植物分野
動物分野
昆虫分野
地学分野
映像コンテンツ
MOVIE
博物館では、標本の製作方法や、博物館に収蔵している標本を紹介する動画をYouTubeで公開しています。
外部リンク
WEB
標本作りに関する学芸員おすすめの外部ページを紹介します。
植物分野
・倉敷市立自然史博物館 公式ホームページ>>植物標本を作ろう
昆虫分野
・Information station of Parasitoid wasps >>ハチの標本の作り方
・大阪市立自然史博物館リポジトリサービス >>堀繁久(2022)『昆虫標本つくりかた・のこしかた — 昆虫標本をつくりたい方と標本を管理している方へ—』