ペルム紀の前期から中期にかけて,北アメリカにすんでいた原始的な哺乳類型爬虫類のなかまです。あごの前の方に,数本の大きな歯を持ち,肉食性だったと考えられます.長い脊椎骨の棘突起は舟の帆のような皮膚をささえていたと考えられますが,それがどんな役割をしていたかは,まだ正確にはわかっていません.体温の調節に役立っていたのではないか,という説があります.
哺乳類爬虫類は,からだつきが哺乳類に似ていただけでなく.頭の骨の構造や指の骨の数,歯の形など,おおくの点で哺乳類とおなじ特徴を持っていました.そして三畳紀のなかごろ(約2億3000万年前)に,このなかまから哺乳類の祖先が生まれました.
哺乳類爬虫類はペルム紀から三畳紀にさかえましたが,ジュラ紀にはおとろえ,代わって地球上を支配したのは,同じ爬虫類に属する巨大な恐竜たちでした.そして恐竜は,ジュラ紀から白亜紀に大発展しました.哺乳類型爬虫類から生まれた哺乳類は,恐竜が滅んだ後に地上の支配者になりました.