フタバガキの名前は,大きな2枚の羽がつく実からついています.羽はガクが発達したもので,5枚あるガクのうち,2枚だけが特に発達しています.
フタバガキの仲間には,3枚の羽のもの,5枚全部が発達したものもありますが,一番よく回るのは,2枚の羽をつけた実です.
フタバガキの仲間は,東南アジアの熱帯の森の王様です.高さ50mにもなり,森のほかの木より,つきぬけて上にあります.そんな木になってから,花を咲かせ,実をつけるのです.
熱帯のものすごい風は,この実をタンポポの実のように吹き飛ばすのでしょうか? どうもそうではなさそうです.せいぜい100mも親から離れればいいところのようです.森の中では風はほとんど吹きません.フタバガキが大きくなって,森の上に出るまでほとんど実をつけないのは,そのためなのかもしれません.
他にも風に飛ばされて運ばれる実がたくさんあります.形を見比べてみてみましょう.