イトヨの雄によるファンニングと巣の補修(2.7MB, 00:00:11)撮影日:2005/06/15 撮影場所:福井県大野市糸魚町 本願清水 | |||
種類 イトヨ(淡水型) Gasterosteus aculeatus (freshwater type) キーワード | |||
佐藤ミチコ (Michiko SATO) 2005/07/16登録 |
動物界 >脊索動物門 >硬骨魚綱 >トゲウオ目 >トゲウオ科 >イトヨ属 >
イトヨの雄は繁殖期になるとなわばりを形成し、水底に巣を作り始める。
まず水底に作ったくぼみの上に、水草の切れ端を置き、腎臓から分泌される粘液で固める。これを繰り返してある程度の大きさになると、巣に潜り込み、一匹が通れるだけのトンネルを開通させる。
巣が完成すると雄は産卵間近の雌に求愛し、このトンネル内に産卵してもらう。雌は産卵するのみであり、卵および孵化後の稚魚の世話は全て雄が行う。
この映像の雄は卵の産み付けられた巣を持っている。始めは巣に向かって胸ビレを動かし、巣内の卵に新鮮な水を送り込む「ファンニング」と呼ばれる行動をしており、その後体を小さく震わせながら総排泄孔を巣材にこすりつけて、排出される粘液で巣を補修している。
(この映像は福井市自然史博物館友の会「イトヨの教材映像撮影プロジェクト」により制作されたものです・http://www.nature.museum.city.fukui.fukui.jp/friends/itoyo/)
(データ番号:momo050714ga02b)