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        活動報告 河原で焼き芋(1月5日)
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■報告【K.Hi.】
 今年も1月5日、毎年恒例のジュニア鵜殿焼き芋大会が開催されました。原稿を書いている今は、4月28日。今となっては何世紀も前の出来事のようです。しかし、大学生の衰えた記憶力に鞭打って、よくよく思い出してみると、そこには遅刻をしている私の姿が。そうです、私は現役ジュニア時代からの遅刻の常習犯であり、その名と誇りにかけて、補助スタッフに降格してからも遅刻常習者として名を轟かせていたのでした。  みんなより20分ほど遅れて阪急上牧駅に到着した私は、一人ぽつねんと、鵜殿の川岸を目指していました。K〜じゅから、行き先の情報が何も伝わらず、何の参考にもならない電話が2,3回かかってきたような気がしますが、私はそれにはまったく頼りませんでした。いや、頼れませんでした。何せ、その電話から得られた情報は皆無なのですから。私は大学のサークル、ヒグマ研究グループで鍛えた土地勘を駆使し、なんとかヨシ原まで到達しましたが、なかなかみんなと合流できずにいました。それもそのはず、数年ぶりの鵜殿は、すっかり変わり果てた風景となっていたのです。(←ウソです。本当は、数年前の鵜殿の風景を思い出せなかっただけです。) なんとか川沿いに歩き、みんなと合流したころには、みんな焚き火用の薪を集めていました。やっとの思いで到着した私は、懐かしまれることも、ねぎらわれることもなく、単にこき使われました。「早く薪を集めて来い」「あと5本」「もっと太いやつ」などなど。私への怒号があちこちから飛び交います。
 薪集めも一段落し、火がちょうど良い具合になるまで休憩しながら、川で泳いでいるカワアイサやオカヨシガモ、コガモなどを観察しました。数は多くないものの、どれも北海道で繁殖する種類です。そうこうするうちに火の状態が整い、例によって何が入っているのかわからないアルミホイルがどんどん火の中に投げ込まれました。私はたしか、ソーセージや鶏肉、ニンジン、ジャガイモ、モエギタケ、シメジなど、肉と野菜、きのこをさまざまな組み合わせで使った、定番メニューを用意して行ったと思います。バター、醤油、塩コショウなどを組み合わせたり、あるいはそのままで味付けをしていたはずです。N条学芸員は、毎年技ありの逸品を持ち寄ってくれます。今年はカキだっただろうか。鶏肉もあったような。せっかくの逸品を思い出せないのが悔しい限りであります。このような惜しいことのないよう、今後は若い記憶力に長けた現役生に投稿してもらいたいものです。N条学芸員に対抗意識を燃やしているのがW田学芸員。今年もナスを焼いていた印象が残っていますが、ナスは毎年うまくいかないようです。某Nはメキャベツをそのまま焼いていましたが、材料はなかなか目を引くものの、味は最低に近いイマイチでした。あまり料理を持ち寄らずに、人のものばかりい荒らす補助スタッフもいたような。遅刻魔と食い荒らし魔、まともな補助スタッフはK上さんしかいませんでした。無論、K上さんも(良い意味で)変人の極みですが。
 お腹もいい具合になったところで、そろそろ帰る支度です。ここでも私は、消火用の水汲み要員としてこき使われました。老体に鞭打って水を運ぶも、「はよせえ」「もっと」などと、無情な言葉をどやされました。食事中にノスリが出て、せっかく良い気分になっていたのに台無しです。
 毎年鵜殿ではいくつかのものを探します。ハイイロヤハズカミキリ、オオヨシキリとカヤネズミとハタネズミの巣、カンムリカイツブリ、そしてハヤブサです。しかし毎年行っているにもかかわらず、カヤネズミの巣だけはいつも見つかりませんでした。今年こそと意気込んでいると、帰路にはたくさんのカヤネズミの巣を見つけることができました。一方オオヨシキリの巣とハヤブサは不発に。それでも満足な様子の参加者でした。  来年はこき使われないように、遅刻せずに参加したいと思います。いや、遅刻常習者の名と誇りにかけて貫くべきだろうか。非常に迷いどころです。

■レシピ集【中条武司】
◇牡蠣のホイル焼き
 作り方:牡蠣、ベーコン、しめじをまぜる。醤油をちょろっと。
 味など:すごくおいしい!しかし、汁が持ってくる時もれるので、これが難点。現地で牡蠣を混ぜてもいいかも。

◇薄切り豚肉の野菜巻き
 作り方:豚の薄切り肉を生姜焼き風に漬け込む(生姜、醤油、砂糖など)。それを適当に野菜(今回は玉ねぎ、にんじん、エノキ)を巻き込む。
 味など:まあまあ。現地での切り分けはちょっと面倒。一口ずつ巻くべきだったか。あと、やはり下味を付けての焼きは焦げやすいなあ。

■観察した昆虫【S.F.・K.K.】
 ハイイロヤハズカミキリ、カワチマルクビゴミムシ、アオグロヒラタゴミムシ、オオゴモクムシ、アオバアリガタハネカクシ

■確認した鳥【和田 岳】
 カワウ、コサギ、アオサギ、マガモ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、オカヨシガモ、ミサゴ、トビ、オオタカ、ハイタカ、ノスリ、ケリ、ドバト、ヒバリ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、タヒバリ、ヒヨドリ、ウグイス、ホオジロ、アオジ、カシラダカ、カワラヒワ、ベニマシコ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス

■確認した哺乳類【和田 岳】
 カヤネズミ(巣)