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活動報告 金剛山(6月9日)
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■報告【S.S.】
最初に金剛山での活動を知ったときは、金剛山へ行くのは初めてだし、よいところだと聞いていたので行くことを決めた。日程的にもテストの気晴らしにピッタリだったので楽しみにしていた。
今回が初めての参加なので遅刻せぬよう意識し、珍しくまともな時間に家を出た。電車の乗り継ぎはスムーズに進み、難波には8:30頃についた。その後8:50頃には学芸員さんやジュニアクラブの皆さんと合流、南海電車へと乗り込む。電車の中では大阪府の市町村名をすべて記憶する男K.Hi.君など楽しげな人々と知り合えた。若い人たちの趣味に関することについての記憶力を改めて感じた。
そうこうするうちに電車は河内長野に到着。南海バスからロープウェイで山上へ、そこから山を下りつつ金剛山の生物たちを見たり採ったりするのが多分今回の目的。ロープウェイの山上の駅では建物の中にはテングチョウがたくさん迷い込んでいた。夜になったらまた中へ入り込んでしまうのだろうがとりあえず外へ出してあげる。その後山頂近くの尾根道(?)で昼食をとった。本日は鳥は少な目だったが、それでも和田さんはゴジュウカラを発見。その後は少し下ったところの餌台でヤマガラを見た。人によくなれていて手に飛んできて餌をとるほど。最後まで餌台にかじりついていた一部の運のよい(ヒマな)人たちは、一瞬餌台に飛来したカケスを目の前で見た。あれほど近くでカケスを見るのは初めてである。それにしてもヤマガラの親が餌をとっては色のうすい巣立ちビナに餌を与えるのは最近にはないほのぼのとしてよい風景だった。
山を下る途中では、神社の池でトノサマガエルとミズカマキリを見た。松本学芸員にコンゴウオサムシを見せていただいたのもここである。最後アスファルトの道路に出たところで和田学芸員がヤマカガシをつかまえた。かなり成長していたが、まだかすかに幼蛇の紋様が残っていた。さすがにヤマカガシを飼うわけにはいかず、彼(彼女?)はここで逃がして帰ることとなった。その後バスの臭いに酔って電車を皆と一本遅らせてしまったので、その後の出来事は私の知るところではないが、きっと楽しく帰ったことだろう。
とそこで、本日の活動の目的は何だったろうか。皆さん盛んに捕虫網を振り回してはいたが当のコルリクワガタは一向にかからず。時期が遅すぎたということらしいが、まあ他にも楽しいことはたくさんあった(少なくとも私はかなり満足していた)。フィールドに出て楽しくないことはそうないと思うが金剛山はいいところだった。次の活動も楽しみです。
■活動内容【和田 岳】
南海河内長野駅に集合し、バスでロ−プウェイ前まで。さらにロープウェイに乗って、山頂のブナ林周辺へ。餌台のある辺りで昼食。周辺で、昆虫採集や鳥を観察した後、山頂〜セト〜黒栂谷を経て登山口で解散。
■確認した昆虫【K.Hi.】
ニジュウヤホシテントウ、ヒメカメノコハムシ、クロホシテントウゴミムシダマシ、ヒラタハナムグリ、コンゴウオサムシ、ヒメハナカミキリ、コブヤハズカミキリ、ハナノミダマシ、クビナガハムシ、エビルリナガハムシ、ナナホシテントウ、タケトラカミキリ、テングチョウ、イシガケチョウ、オナガアゲハ、ミドリヒョウモン、スジグロシロチョウ、アオバセセリ、アカハネムシ、アオジョウカイ、キボシアシナガバチ、キイロスズメバチ、シマハナアブ、ナミハナアブ、シロスジベッコウハナアブ、ミズカマキリ、ミズスマシ、マツモムシ、ムネアカオオアリ、オオコシアカハバチ、サッポロマルズヒメバチ、ツマグロヒョウモン、ヒオドシチョウ。
■確認した鳥【和田 岳】
キジバト、キセキレイ、ヒヨドリ、ミソサザイ、クロツグミ、ウグイス、ヤブサメ、キビタキ、オオルリ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、ゴジュウカラ、メジロ、ホオジロ、イカル、カケス、ハシブトガラス
■確認した両生爬虫類【和田 岳】
トノサマガエル(山頂の池)、ヤマカガシ。