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活動報告 自然史博物館で標本実習(8月1日)
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■活動内容【和田 岳】
皮むき班、宝石班、昆虫標本班の3つに分かれて実習をしました。皮むき班は、タヌキ・テン・イタチの皮を剥きました。宝石班は、二上山の砂からガーネットとサファイアを探しました。昆虫班は、昆虫標本を作って、名前をしらべました。
■皮むき班報告【S.U.】
私は、Ku.さんと一緒にテンをむきました。そのテンは皮もきれいで一瞬見たときすっごく「むきたい!!」と思いましたが、よく見ると腹が異様にふくれています。内蔵が腐ってガスが発生し、ふくれているようです。「げっ!ど〜しよ〜」と迷いましたが、覚悟を決めてそいつを選びました(後で気付きましたが、こいつにはハエの卵も大量についていました)。最初にメスを入れるとき、その腐った内蔵(爆弾)を傷つけてしまえば終わりなのでめっちゃ慎重にやりました。開くと、爆弾は傷つけてはいませんが、膜(?)に穴があいてしまい、途中でだんだんだんだん爆弾がはみ出てくるので、中に戻しながらヒヤヒヤしてやっていました。でもまあ、緊張しながら丁寧にやっていたので、結果的には綺麗に仕上がりました(このテンは内蔵が腐っていたので、最初は嫌でしたが、となりでむいているタヌキを見ていると、「腐っているのが内蔵だけで良かった。」と、かなりマシに思えました)。
去年、イタチをむいたとき臭腺を切ってしまいましたが(今回も同じあやまちをしている人もいましたが)、テンには臭腺は無いのでしょうか?このテンにはありませんでした。あと、去年皮むきに来ていた人が、私以外だれも参加していなかったのが不思議でした。
皮むきの正しい臭いの慣れ方
<正しい順序> だんだん少しずつ慣れる
1 実習室に入る(死体の臭いで「うっ…!」となる。しばらくすると慣れる)
2 死体を開く(内蔵の臭いで「うあっ…!」となる。でもしばらくすると慣れる)
3 どんどんむき進めて行く(内出血してたり、腐ってたりして、どんどん臭いがきつ
くなって来て「うっ…!」となる。でもやっぱりしばらくすると慣れる)
4 慣れて平気になる(平気にならない時もある)。
<正しくない順序> 一気に強烈なのを嗅ぐ
1 遅れてきて、皮むき中に実習室に入る(強烈な臭いに「うげっ!おえっ!」となる)
2 なかなか慣れないので、すっげー臭い思いをしながらやるはめになる。
という訳で、一番最初(死体の状態)から参加しなければ、ただでさえ臭いのにもっと臭い目にあいます。
■宝石探し班報告【A.Mi.】
初めてのジュニア自然史クラブ。とても緊張しました。けど、以外に気軽に、出来ました。ガーネットを探すには、洗って探すとは、結構シンプルでした。そして、運がよければサファイアも見つかると、言われて、絶対に見つけてやると、思いました。
そして、見つかりました!とってもうれしかったです。
しかも、見つけたのが、僕だけだったのが、また、うれしかったです。しかし、顕微鏡でのぞいて、袋に入れようとした時! 落としたー!!大事なサファイアを、落としたー!!最悪だ‐!!しかし!僕とサファイアは、運命の青い糸で、結ばれていた。1ミリ以下のサファイアを15分ほどで見つけました。ほんとうによかったです。皆さん本当にありがとうございました。
とにもかくにも楽しい宝石さがしは、終わりました。とっても楽しかったです。
■昆虫班報告【K.Hi.】
実習で昆虫班は、主に標本の制作に取り組みました。ぼく自身標本作りは初めてだったので、Ie.さんや松本さんなど、経験豊富な人にいろいろ教えてもらいながら挑戦しました。昆虫班のみんなは、自分が標本にする虫以外に、すでにできあがった標本を持ってきていた人もいました。(詳しくは別記のリストを参照ください。)
昔から、昆虫標本のラベルはどうやって作るのだろう、と思っていましたが、地道にワードで作ると知って驚きました。エクセルを使う人もいるようです。ぼくも松本さんに頼んで、ラベルを作らせてもらいましたが、ちっちゃい字でいっぱいの文字がプリントされて出てくるのは快感でした!が・・・、あまりにカッターの使い方がへたくそだったので、まっすぐに切れず、もう一度プリントしてもらうハメになりました。さらに、採集日・採集地・採集者のラベルだけ作って、肝心の種名のラベルを忘れていました。また作らせてもらいたいと思います!
そして虫の方は、前日に比良山の行事で捕ってきた虫を標本にする人もいましたが、ぼくは夏休みの初めに箱根に行ってきたので、そこで採集した昆虫と、以前から残しておいた死骸を標本にしました。補助スタッフのKa.さんに、4月14日に堺市で捕った謎の甲虫が、ヒメカメノコテントウの黒化型だと教えていただきました。Ka.さん自身もヒメカメノコの黒化型は初めて見られたようで、ぼくも感激しました。(残しておいてよかった〜♪)一方箱根で捕ったハナカミキリは、ただのアカハナカミキリだとわかり、ガッカリしました。また、思わぬ収穫もありました。和田さんから、あたかも貴重なブランド物かのように「長居公園産やで〜。」と渡された、頭部の割れた長居公園産のカブトムシのメスです。でも、その後ぼくが「へぇ〜、長居公園なんかでカブトが捕れるんですか?」と聞くと、和田さんは「けっこう捕れるで〜。」なんて言っていました。ぼくは、「貴重≠けっこう捕れる」だと思いましたが・・・。
標本の同定が済むと、いよいよ標本作りです。足が硬くなっているものは湯につけて柔らかくしてから形を整えたり、平均台でラベルとの間隔を一定にしたり・・・、と意外にめんどうな作業が続きます。テントウムシ類の足は出して標本にするとブサイクなので、足を縮めたままで標本にする方がいいということも知りました。昆虫標本は奥が深いと痛感しました。
ま、実習そのものはよかったのですが、何と言っても「皮むき班」が毒ガスサリン事件を思い出させるような悪臭を漂わせていたのを忘れてはなりません。あれは犯罪に値します!「宝石探し班」と「昆虫班」はいい迷惑でした。が、今となっては良き思い出です。(じじくさ〜。)また、ミーティングを兼ねての実習を楽しみにしています。
☆祝:変人養成機関 誕生(変人代表はやはり部長の松本さん?)