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大阪市立自然史博物館へようこそ

　この博物館は、私達を囲んでいる自然の多様さ、その自然が長い時間を経て育まれてきたこと、私達人間は自然の移り変わりと密接な関わりを持っていることを中心的なテーマにしています。私達人間の文化は自然の影響を色濃く反映しています。そして、人間の文化が変われば、森がはげ山に変わったり、湿地が水田になったり、逆にはげ山が森に戻ったり、農地が工場に変わったりします。人間の活動と自然は切り離せないのです。こうした意識を持って、自然史博物館の常設展は「自然と人間」をテーマにしています。

　この博物館では、皆さんにたくさんの「気づき」や「発見」があればと思います。大きなナウマンゾウやアロサウルスの印象が強いかもしれません。でもちょっとおもしろい場所に住む昆虫の生き方や、第五展示室での体験型ゲームで学ぶ生物の世界のしくみなど、ちょっとした発見が皆さんの、生き物への見方、自然との向き合い方、そして皆さんの生活を変えるきっかけになれば幸いです。

　「ネイチャースクエア・大阪の自然誌」展示室では、ここ、大阪で見られる様々な自然を紹介しています。特別な保護区ではなく、普通の野山や住宅地の間で見られる自然を紹介しています。博物館へ来て「面白かった」と終わるのではなく、「今度はあそこの山へ観察に行ってみよう」と自然に向き合うきっかけになればと願っています。

　大阪以外から来られた皆さんには、大阪の自然を楽しんでいただくとともに、自分の地域の自然と比べることで、今まで気づかなかった自分の国、地域の自然のすばらしさにも気づくことになるかもしれません。そうなるように願っています。また、日本の自然を知ることによって、日本の文化の背景を深めることにもなるでしょう。地域や国によらず、普遍的に人間の文化を維持する活動と、自然を大切にする活動との間には深い関わりがあることを知っていただければと願っています。

博物館の楽しみ方

展示室は本館１階に第一展示室、第二展示室、階段を登ると２階にはきのこや鉱物のギャラリーがあり、第三展示室、廊下部分に第四展示室をコーナー展示、第五展示室があります。また「花と緑と自然の情報センター」には大阪の各地の自然を紹介する「大阪の自然誌」展示室があり、学習や質問のためのコーナーがあります。特別展示はこの情報センターの２階にあります。
この他、小規模な企画展示を本館などで開催する場合があります。こうした情報はホームページや博物館のFacebookなどでご確認ください。
博物館常設展の中では他のお客さんのご迷惑にならない限りは、写真はどんどんとってください。フラッシュは他のお客さんがまぶしいので使わないようにお願いします。SNSにアップして思い出を共有いただくのも歓迎ですよ。#osaka_shizenshiや #omnhなどをつけていただくと嬉しいです。スマートフォンをお使いでしたらGoogle Translator などの翻訳アプリを使うのも便利かもしれません。
博物館で面白いものを見つけたら、友達や家族と一緒にお話してみましょう。見たことあるもの、見たことないもの、お父さんやお母さんはあんがい詳しいかもしれませんよ？大さわぎしたり、走りまわるのでなければ、しーんとして見る必要はありません。自然史博物館を楽しく見学してください。
博物館で見つけたこと、楽しかったことはぜひ家族や友達にお話してみてください。話をすることで、あなたの発見は、あなたの中にもそしてみんなの中にもしっかり残ります。
展示してあること、自然のことについて、わからないことや知りたいことがあれば、お気軽に窓口までお越しください。専門の学芸員がお答えします。
博物館の１階のテーブルなどでペットボトルや水筒などの飲み物を飲んでもらうことができます。でも、お食事は展示室の中ではご遠慮ください。
入場の際にお示しいただいたチケットはお帰りまでお持ちください。チケットを持っていれば常設展示は何度でも出入り可能です。植物園を一度歩いてきてから博物館へ戻っても、レストランへ出かけたあとでもその日であれば戻ってこれますよ。たっぷり一日楽しんでください。
もっと博物館の事を知りたい、自然のことを学びたいという人には、大阪市立自然史博物館友の会があります。スタッフにお尋ねください。
大阪市立自然史博物館のホームページはhttp://www.omnh.jp
Facebookはhttps://www.facebook.com/osaka_shizenshiです。
ホームページは各国語版もあります。
英語版Facebookはhttps://www.facebook.com/osakamuseumofnaturalhistory/です。