「大和川水系調査グループ:プロジェクトY」を終えて:タイトル画像

展示写真1 大和川水系調査グループ:プロジェクトYは、2006年夏に開催された特別展「大和川の自然−きたない川にも こんなんいるで−」(会期:2006年7月29日〜9月18日)をもって終了しました(特別展の様子:写真リンク)。特別展には1万人ものかたにお越しいただき、私たちの成果を紹介することができました。
 そして、このプロジェクトYでの調査成果は、東海大学出版会から「大阪自然史博物館叢書1 大和川の自然」というかたちで出版され、今でも見ることができます。
 このホームページはプロジェクトYの途中経過の状態で止まっていますが、当時の調査の様子を知ることや現在でも活用できる部分もあるためで、そのまま残しています。最終的な成果を知りたい方は、上記の出版物をご覧ください。

展示写真2 展示写真3 展示写真4

 大和川流域に住む皆さんと博物館が一緒になって大和川の自然を調べるという目的は、特別展の開催そして本の出版という形でなしとげました。何年後になるかはわかりませんが、大和川の自然をまたみなさんと調べたいと考えています。そのときには、今回の調査に加わっていない人も、ぜひいっしょに大和川の自然を調べてみましょう。
 いや、そんなに待てないという人は、現在、プロジェクトYの第2弾、「淀川水系調査グループ:プロジェクトY」が進行中です。興味のある方はぜひこちらをご覧ください。
(中条武司)

展示写真5展示写真6

*写真キャプション(写真をクリックすると拡大画像が見られます)

1. 展示の準備もプロジェクトYのメンバーで行いました。
2. 大和川水系の鳥の分布図。大和川水系の様々な生き物の分布を明らかにし、その分布図を展示しました。
3. 川の中にすむ小さなヒメドロムシを、甲虫班のメンバーで調べました。
4. 魚、カニ、エビ、貝、カメなど大和川にすむたくさんの生き物を、水槽で展示しました。これはスッポン。
5. 学芸員による展示解説。水槽に展示しているカメにえさをやりながら、大和川の自然について説明しています。
6. こどもワークショップ「いきものぬりえ」の様子。魚を前に一生懸命お絵かき中です。

 大和川,と聞けばどんな印象をみなさんは持つでしょうか.日本一汚い川,江戸時代に大規模な付け替えが行われた川,河内平野を作った川・・・・.しかし,大和川の自然がどんなもので,どんな生き物がすんでいるのかは,意外と知られていません.
2002年から自然史博物館と博物館友の会の人が中心になって,大和川水系の自然について調査を行っています.この調査には子どもからお年寄りまで100名以上が参加しています.また,調査の成果は,年に数度行われる報告会で発表したり,2006年に予定されている特別展で展示する予定です.
 プロジェクトYは次の13の班で活動しています.
「ホタル」班・「河川敷の甲虫」班・「トンボ・水生カメムシ(など)」班・「その他の昆虫」班・「カブトエビ」班・「河口域のベントス」班・「サワガニ・モクズガニ」班・「貝」班・「魚」班・「両生爬虫類」班・「鳥」班・「哺乳類」班・「水質」班
プロジェクトYに参加する人は,どこかの班に所属し活動しています.プロジェクトYに参加を希望される方は事務局までお問い合わせください.

第四紀研究室の中条 nakajo@musnh.city.osaka.jp もしくは,
動物研究室の和田 wadat@omnh.jp までお願いします.