ローカルからサーバが見えない?
1998年7月のある日,某学芸員のパソコンがクラッシュしました.それまでも何度かのトラブルに見舞われていたため,かれはOSの再インストールを敢行,当然の事ながら全ての設定ファイルが消え,再設定となったわけです.かれは夕方この作業を自分でしていました.管理者に泣きついても自分のパソコンのめんどうは自分で見て!!と言われるので当然です.しかし問題はここからでした.
翌日,突如サーバーが見えなくなり,メールも送れなくなりました.この頃,公立サイとへのアタックが起きていましたので,相当にあわてました.サーバーを直接たたいてログを見ても怪しい記録はなく,我々が見えなくなっている間も外部からのアクセスは続いているようです.はて?と思い端末にモデムをつないで外から見てみるとちゃんとHPもメールチェックもできます.そこではたと思いついたわけです.
結局,某学芸員が端末の再設定時にIPアドレスを手入力する際に自分のIPとサーバのIPを取り違えて設定していたのです.そこで,LAN上からはサーバのIPを語るマシンが2つあり,矛盾して見えていたわけです.プライベートIPだったのが不幸中の幸いでした.
端末側IPを入力し直すと言う単純なものでしたが,なかなか突き止めるまでにはかなり時間がかかりました.大学院の研究室などで,人の入れ替わりが多いと頃などはこうしたトラブルを避けるためにDHCPにしていると聞きます(私もかつて大学にいたときはそうしてました).とはいえ,マルチOSな環境ではDHCPサーバとのトラブルもよく聞きますから,一概には言えませんが.