大阪市立自然史博物館サーバー開設にいたるドキュメントーー今後導入される方のために.
96/9〜10 大阪市立大学に接続の可能性を打診するが,orionsが規則改正,接続が不可能に
97/3/12 省際研究情報ネットワ−クへの接続が承認される
97/5/31 LAN工事およびWeb serverの設置が完了
97/7/10 Nature Study誌上, 特別展ポスターなどでURL告知
97/9/13 アクセス数1000回突破(運用開始75日目)
97/10/10 アクセス数2000回突破(運用開始102日目)
97/11/2 アクセス数3000回突破(運用開始125日目)
98/4/11 ついに(ようやく?)アクセス数10,000回突破
その1インターネット導入前夜 自然史にインターネットが来るまでの周辺の状況
95年当時,大学でのインターネット導入はかなり進展していました.私自身も当時は大学の研究室でメール中心の利用をしていました.一日10通ぐらいのやりとりが必ずあると,もうそれなしでは暮らせない,という体になっていました.
大学でのコンピュータネットワークというと,私が大学院には行った90年頃は,京大ではまだbitnetが主流だったように思います.tss端末もしくはそのエミュレーションを用いて大型計算機センターにログイン,ファイルをロードしたり(ftpではない),メールを読んだりしてました.PC98用の戸田版TSSなんてのを使ってVT100エミュレーションていうのがごく普通のやり方でした.阪大のBIOSISで検索するのもtelnetなんてスマートなもんではなく,サブホストを登録して呼び出すと行った感じのものでした.(NACSIS経由だったっけ?)ちなみに大型との接続にはB型電話なんて専用の構内電話が使われていました.時代だなー.
その後しばらくして92-3年頃からパソコンも研究室では98からマッキントッシュが主流になり,プリンターをつなぐためのローカルトークが引かれます.これが,LANの始まりです.やがて,アカデミックディスカウントがはじまり個人でもマックを買う人が増えるとPhoneNet(電話線を使った廉価版AppleTalk)を2階建ての建物全館に張るようになりました.このころはまだ主な用途はプリンターを共有するため,でも,ファイルを共有させて,データーのやりとりもはじまりました.「大型計算機」につなぐためにはまだスタンドアロンにしてモデム経由,あるいは家内制手工業で作り出したあやしいアダプタを介して「B型電話」を使ってました.
サーバーを入れて,WANにつないだのは94年頃だったかと思います.メールサーバーを立ちあげてやっとインターネットを実感しました.当時はまだWWWはそれほど主流ではなく,NCSA MOSAICを試して,あまりの遅さにいらいらしてましたが,それはまだ学内回線が整備されていないためSLIP接続をしていた回線事情による部分が大きかったと思います.
このころのLANは,前出のPhoneNetは低速のマックをつなぐ一般道路,そしてethernetがこれと共存させる形で張り巡らされ(高速道路,ってとこ?),天井はウジャウジャと線がはうサイケな状態となりました.ファイルサーバーも当時としては大容量の1GのHDをつなぎ,研究者が共用データをそこへ放り込むという運用形態でした.私はこのあたりの管理者をやっていたのですねー.少し懐古調はいってます.
95年当時,博物館でのインターネットサービスは兵庫県立人と自然の博物館が,前身のパソコン通信と共存する形でwwwサーバーを立ちあげていました.また,琵琶湖博物館準備室のパソコン通信を使った一般参加型調査が話題になっていました.海外の主要博物館のホームページは楽しめましたが,国内的にはまだ先進事例でした.しかし,このころ開館した博物館は当たり前のようにホームページを備えていました.
96年に私はこの博物館に来たわけですが,ネットに慣れた体は元に戻りません.共同研究者との打ち合わせもあるので,自らモデムとノートパソコンで武装してnif○y経由でのメールのやりとりの体制をつくりました.いわば博物館内部で毎日プレゼンテーションをしていたようなものです.大学や他の研究期間との共同研究が多いため,「悪いが××さんからのメールを受けてくれ」とか「このファイル送ってくれ」などの依頼が来るようになってインターネット導入の気運が高まっていったわけです.
こうして予算を組むべく積み上げをするわけですが,これから博物館などでホームページを開こう,という方のための参考として
「見積もりはいくつも取って話し合うべし」
というのが私たちの経験です.こうしたサーバーの設置はワークステーションも高いのですが,それよりも「機器設置費用」やら「調整費用」などの名目で驚くような価格がつくときがあります.安いところと高いところでは平気で100万以上の差が付きます.高いところがしっかりした仕事をするかというと,丸投げで別会社に依頼してさらにマージンをとるから高かったりするときもあるようです.丸投げ孫受けの場合,高いのも問題ですがこちらの意志が反映されない場合もあるのでちょっとな,というのが私の感覚です.
このへんは業者と話をすればすぐぼろが出ますので,よく話をしましょう.公共団体の場合購入は入札となる場合が多いと思います.このため,この段階でどういう業者に,という決定は全くできません.しかし,最低限こちらが必要なスペック,応札業者に求める技術的な条件というのは絞り込めます.適正な予算規模を探るためにも,この段階で十分業界の現状を把握しておきましょう.また,導入した施設を見学してどのくらいの予算と労力をつぎ込んで,どのくらいの効果を得ているか知っておきましょう.私たちの場合,自分たちの研究環境の整備ということが一つ大きな目標でした.そこで,大学の学部や研究所程度を参考スペックとしました.
インターネット導入はサーバーだけ導入してもどうにもなりません.プロバイダーかWANとの接続が不可欠になります.商用プロバイダーに接続できる予算確保ができる館はその方が楽かもしれません.ドメイン名取得,IP取得,ネームサーバーの設定・運用などはプロバイダーにまかせることができます(これらを自分でやるとかなりめんどくさいですし,それなりの知識も要求されます).
問題は商用プロバイダーはかなり高い,ということです.最近は行政が商用プロバイダーと接続点を持ち,各部局に自前のネットワークをもつ場合があります.この場合には博物館も仲間に入れてね,の一言ですむかもしれません(公立館の場合).proxyの設定などで,外部向けのサービスが難しかったりする場合も多いようですが.ただ,メールを受けられるなど研究環境の整備にはなるでしょう.
外郭団体に商用プロバイダーを持つ都市も多く見られます.比較的安いのですが,契約帯域が狭くボトルネックを抱えていることも多いのが悲しいところです.
商用プロバイダーを利用する場合は専用線を使うかダイアルアップ接続で行くかのどちらかになります.ダイアルアップにするとホームページ公開のためには,自分の館にサーバーを持たずプロバイダーのサーバーの一部をレンタルするという形になるかと思います.中小企業向けにサーバー内のディスク領域をホームページ公開のためレンタルするサービスも公的プロバイダーに良く見受けますのでこういうものの利用も可能でしょう.この場合,WWWを利用した市民サービスにはなりますが,学芸員が研究のためにメールをやりとりしたり,WWWを利用するためには電話やISDNを介したダイアルアップ接続になります.小規模館ならLANにPPPルーターを設置しして使うときだけダイアルアップする形で十分かもしれません.
最近はフレームリレー(NTTの呼び方ではOCN,各社によって呼び方は違う)ニいう専用線でプロバイダーにつないだのと似たような形なんだけどかなり安い,という,商品が出てきました.まだ大都市周辺にしかありません.ただ,フレームリレーにボトルネックが生じるなんてタコな時もあるようです.将来性や技術的なとこは私には良くわかりません.でもまあ,将来的にはこの接続形態が増えていくかな,と思います.
私たちの館では専用線を用いて省際研究情報ネットワークという商用でない学術用のWANにつないでいます(これはもう少しあとで詳述).サーバーを自前で持つことを将来的にメリットであると考えたためです.
形態 | サーバーは自前で専用線 | サーバーはプロバイダーに置く,接続はダイアルアップ | サーバーは自前,OCNを利用 |
---|---|---|---|
初期費用 | High | Low | Medium |
維持費用 | 専用線(定額)+プロバイダーの接続料 | プロバイダーの加入料+ディスクレンタル料+電話代 | OCNサービス料(定額) |
管理労力 | High | Low | Medium |
設定の自由度・パフォーマンス | High | Low | ?? |
私たちは当初,近隣の大阪市立大学や阪大が加入しているORIONSという大阪地区の大学研究機関のネットワークに加入しようと考えていました.こうしたネットワークはIIJなどの大手商用プロバイダーとともに(というか別に)日本のインターネットのバックボーンを形成している大学間ネットワーク組織の一部です.本来研究用のネットワークであったインターネットですから当然といえば当然です.当初は大学といっても大きな大学(それも全学部ではない)をネットワークしていた組織なのですが,ここ数年の盛り上がりでパンク寸前大わらわになっていました.このためかつては博物館や高専・公的研究機関も受け入れていたのですが,現在ではこうした機関は受け入れられていません.私たちの博物館も当初はこのネットワークへ接続を考えていたのですが,ちょうど予算獲得の動きと同時期に規約改正となり,このネットワークへの博物館等の接続が不可能になりました.大阪地区以外でも同様の動きが進んでいるようです.このため,公共団体が運営するプロバイダーなども検討しましたが,最終的に私たちは省際研究情報ネットワーク(IMnet)という,科学技術庁所管のネットワーク(現在は外郭団体が運営)に受け入れてもらいました.公的試験研究機関のネットワークですが,公立博物館は我々が初めての事例だったようです.申請をして接続許可を受ける形なのですが,研究紀要を出していたり,科研費の受け入れ機関であることなどは説得力があったかな?と思います.受け入れてもらえたおかげで高速な回線にダイレクトに,しかも回線費用のみで接続できているわけです.ただ,このネットワークの接続点は東京・筑波・大阪にしかなく,それ以外の地域では接続のための回線費用がかさんでしまうでしょう.こうした公的機関のためのインフラはいくつかあるようです.それぞれ自分の地域で何が利用できるか検討してみてください.
自前のサーバーを持ち,専用線で接続する場合,ドメイン名やIPアドレスの取得が必要です.接続する相手によって申請する先もお金の支払先も異なりますのでご注意ください.特にIPの方は接続相手や自分の組織のネットワークの規模が決まらないと申請できませんのでドメイン名を先行取得する手もあります(ドメイン名がないとIPはもらえない.)
ドメイン名はかつては研究機関ならac,公立ならgoがつきましたが,現在はacは大学だけ,goは政府機関だけになっています.それ以外の組織は地名を用いた「地域型ドメイン」を用いるのが通例です.当初うちの博物館もmus-nh.higashisumiyoshi.osaka.jpという風になりそうだったのですが,higashisumiyoshiなんて外人は絶対正確に打てない!!ので,策を考えてみると,市役所関係が使えるcityというコードがあるので,大阪府大阪市の役所はcity.osaka.jpという非常に簡単なドメインが利用できることがわかりました.(大阪市役所で公的ホームページはまだほとんどなく,このドメイン名はうちしか使ってないんですねー)そこで自然史博物館をmus-nhとして現在のドメイン名ができているわけです.こういう地域型ドメインが今後増えて行くでしょう.たとえば兵庫県立人と自然の博物館もかつてはacをつけていましたが,いまはnat-museum.sanda.hyogo.jpですね?琵琶湖博物館はまだlbm.go.jpですが.短くていいなーとも思います.
IPは今,かつてと違ってあまりふんだんには分けてくれません.ふつう1/16Cとか1/8Cです.アドレスにすると,14とか30とかしか使えません.普通の博物館だったらプライベートアドレスを使って運用すればそれでも足りるでしょうけれど.この状況は次のプロトコルが決まるまでは間違いなく続きます.
ドメイン名やIPアドレスをとる際のアドバイスとしては,申請の前にパソコン通信でもなんでも,とにかくメールが使える環境をつくっておくこと.(別に自宅にでもいいですから)申請のフォームや手引き書はWWWかメールで取り寄せられます.文書の申請や修正などの手続きも,よりスムーズかつ簡単にできますので.これをおすすめします.
上記の情況は大阪市が97年10月25日にホームページをオープンしたため、city.osaka.jpドメインを取得したため、大幅に変わりました。具体的にはmus-nhは大阪市役所が管理するcity.osaka.jpのサブドメインとなり、jpnicのデータベースからは大阪市立自然史博物館の情報が削除されました。統括ドメインとしてcity.osaka.jpが機能するためです。4月時点ではmus-nh以外にもkotsuなどいろんなサブドメインができています。今後も情報化の進展と共にいろんなドメインが出来てくるでしょう。(詳しくはまたアップします)[4/13日更新]
予算が付いたら次は入札の準備です.だいたい予算のための資料をつくってから入札までの間に,半年ぐらいの時間がたってしまっているのが世の常です.ところが,現在のコンピューター業界たるや,半年の間の技術革新というのがバカにできない.予算をつくっていたときにはPentiumProが最高峰だったのに入札時にはPentiumIIが当たり前,なんて世界です.予算作成時には手が届かなかったものが安くなって狙えるようになってきたりもします.逆に,予算の段階で考えていた仕様が,生産中止になってしまって手に入らず,応札業者がいないなんてこともあり得ます.(マックの世界は特に..)ですから市場状況をよーく眺めなおしておきましょう.また,ネットワーク機器などは将来を見越して設定しましょう.10BaseTの時代はそのうち終わります.100Baseへの以降も視野に入れておいた方がいい,ただしまだ100BaseTやATMの機器は高価です.費用効果,そして将来のグレードアップ(ができるなら)を考えて計画してください.あと,ワークステーションを入れるのなら,瞬停対策は是非必要です.
予算が付く段階での話ですが,ネットワークの施工と本体購入は別に処理しなければならないなんてこともよくあります.事務方とよく相談してください.ちなみにうちの館ではネットワークの敷設工事を,電気工事業者なのか,電話工事業者なのか,で事務方が混乱してました(大阪市はあまり前例を持ってないようなんで).弱電なので,電気工事業者では技術的に無理ですし,電話工事業者ならどこでもできるって訳じゃありません.しっかりした業者に入ってもらうためには必要事項をきっちりと示してください.さらに,その内容を担当の事務方にもしっかり(少なくとも要点は)理解してもらいましょう.でもうちの場合,ふたを開けてみたら専門の孫請け業者が来ました.
実際に導入してみると意外に付随した費用がかかります.電源回りの拡充,空調,机,その他小物類.予算の時にはなかなか網羅できないものです.特にハブの電源はくせ者です.天井とかにハブをつけたくても,電源がないから延長コードを張るなんてこともよくききます.あまりタコ足になるようだったらコンセント増設をした方が安全でしょう.担当者と事前によく相談してください.うちは,24時間空調が収蔵庫にしかないもので,夜間は扇風機を回してファンを助けるという悲し〜い状況です.もっとよく計画しとけば,といっても限りある博物館の予算では創意工夫で解決するしかないでしょう.
インターネット先進自治体の場合はよいのですが,まだ自分の部局にインターネットをつないだ部局がない,ましてやホームページの公開なんて,という自治体の場合は特に時間がかかります.自然史関係でいえば標本の採集者も個人情報です.たいていの自治体の条例でいえば,公的機関は、このあたりの情報を公開することはおろか,入力してあるコンピューターをインターネット接続することも勝手にはできません.個人情報保護審議会のしかるべき審議をへる必要があります.ややこしいようにも思えますが,おおかたのこの種の条例が今日のインターネット社会を想定していなかったのでやむを得ません(もちろん、個人情報保護は重要な課題であり適切に保護する必要性は全く変わることはないのですが).しっかり筋を通して関係部署や市民の信頼を得てください.
また,内部的には個人情報保護に関する内規を作成したり,研修会で意識向上をはかりましょう.当館では,公開の原則は本人同意にあります.また,出版物など他のメディアですでに公開され,本人の権利を害しない範囲(本などの著者名など)については条例上認められる範囲と考え公開しています.自治体とインターネットの関係はまだまだ,試行錯誤の段階にあると考えられます.幸福な実績を積み上げて,博物館にとってもよいウエッブ環境を構築していきたいモノです.
WANへの接続の際は,ワークステーション導入業者,回線業者,プロバイダーの三者とともに回線試験を行います.なかなか仰々しいものですが,これでうまく行けば,乾杯が待ってるというものです.外部ページを見たときのスピードなどは,さすが専用回線と実感できて,感涙ものでした.
自前のサーバーの場合,導入して,プロバイダーへ接続しても,たいていはDNSのトラブルなどがあって安定稼働するまでにはしばらく時間がかかります.うちの場合にはJPNICデーターベースへの登録がうまくいってませんでした.そのあいだは出せば相手にメールは着く,されど返信のメールが帰ってこない,という状況でした.また,ありがちなのが,クライアント側での日本語コードの設定で,読めないメールが送られたりする場合です.eudoraなどのメールソフト同士のやりとりでは気づかなくても,統合環境(Lo○us Dominoみたいなの)を使ってると変換されないで化け化けメールになったりします.クライアント側の問題なので,設定の仕方を徹底したりするのが大変.
また,サーバーの運用面全般では,BSD系などシェアウエアーの多い機種を使ってると楽なのですが,SystemV系の機種は,メーカーサポートがしっかりしてるか、その機種がメジャーであり、したがってシェアウエアも多いというどちらかの状況があると幸福です.いずれにせよ,設置・調整をする業者とのよい関係を作り上げ,頼るところは頼りつつ,今後の運用のためにも一通りのことは知っておいた方がいいと思います.その意味で責任分界や役割分担を納入や保守の業者の技術さんとしっかりしておきましょう.それができない場合にはしっかりとした保守契約を結び,あなたまかせの世界をつくる必要があります(たぶんものすごく高い??).
サーバーもマッキントッシュなどにかなり簡単なものが出てきています.NTも簡単になってきていますがそれなりに知識が必要です(ワークステーションよりマシ?それに商用もシェアウエアも多いし).ワークステーションをサーバーにするとこんな感じです.上位ネットワークとの関係などで自由には選べない場合も多いのですが,労力や知識との関係で選んでください.root業は自分は大したことはできないと思っていてもしんどいものです.少なくともセキュリティーの問題は重要ですし.firewall & proxyかけたから大丈夫ってものでもないけど,ないよりはあった方が全然いい.正しく稼働させるまでの設定にも苦労しますが.担当者は責任を持ってもらう上司とよく相談しましょう.
博物館に限りませんが,ホームページ成功の一つの鍵は更新の頻度にあります.博物館メインのページ更新もそうですが,全体的な更新の頻度を上げるためには一人ではできません.このホームページの場合は,このページもそのひとつですが,個人ページがものをいっています.現在のところ管理者の管理労力がボトルネットになっている状態です.週に数回更新がある感じでしょうか.個人ホームページの存在は,観察会と同じ,あるいはそれ以上に,学芸員個人のパーソナリティが全面に出た博物館活動,かもしれません.あたりまえのような,ふしぎな,仮想展示空間です.
もう一つ,博物館のページは単なる「電子パンフレット」あるいは「仮想展示室」ではありません.機関誌であり,仮想行事であり,バーチャルな相談窓口ですらあり得ます.博物館活動の「リアル」な空間で展開されているものが,別なバージョンで展開し得る場だと思います.(作者がいうのもなんですが)この稚拙なホームページにその可能性を感じていただけるでしょうか?少なくとも管理者は,そんなつもりでやっています.
97/9/13 アクセス数1000回突破(運用開始75日目)
97/10/10 アクセス数2000回突破(運用開始102日目)
2000人目の来訪者は、水 上輝 夫(HYPERSAURS)さんでした.
97/11/2 アクセス数3000回突破(運用開始125日目)
3000人目は不明.(館内の人だったかも)
このところは平日20アクセス程度,休日・週末は50以上という感じです.もっとのばしたいものです.
98/4/11 アクセス数がようやく10,000の大台に乗りました。途中経過はこちらでご覧下さい。個人ページの更新はほぼ集に2回程度は確実に保たれています。また関連学会のページや関係する研究集会のお知らせを掲載するなど、活用の幅も広がってきました。平均アクセス数も50-60と当初に比べると大分上がっています。かなりのレピーターがいるようだ、というのは友の会を抱える当館の特色でしょうか。大阪市の公式ページは開設半年で5万アクセスといいます。知名度・広報活動の差は歴然ですが、ちょっと悔しい。ホームページが広告媒体になる以前に、ホームページの存在をいかに世に知らしめるか。このあたりも今後のカギになると思います。学校でのインターネット利用の際にうまく利用してもらえるような環境づくりもきっと必要でしょう。
もちろん、アクセス数が多ければいいというものではありませんが。今後の増設・機種更新の根拠づくりにはなって行くでしょう(半分くらい期待)。
明日で,IMNET接続一周年になります.関係各位には大変御世話になっております.公開一周年に向けて少しリニューアルをして行こうと考えています.このページも余力があれば多少なりとも拡充改編の予定です.
みなさまの博物館にホームページを導入するときの参考になるかどうか,わかりませんが,ドキュメントふうに書いてみました.ここにかけないような裏話,もっと実際的な話を聞きたい方はメールをください.
佐久間大輔
その後の様子をもっと書かないといけないのですが、現実の運用に追われております。
最近はいろんなページに刺激もされながらやりたいこともうなぎ登り!!
石川県の林業試験場のページさんにはinspireされますし、 さんには実用面で感謝です。