特別展「親子で遊ぶ木とのふれあいワールド」の開催について
私たちは昔から豊かな森や緑に囲まれて生活をし、その中で家を建てるための建築用材から家具や生活調度品にいたるまでそのほとんどを木に依存していました。そのために昔から木は生活の一部であり、人々は木に親しみを覚えるとともに、木の持つ一つ一つの素材に合った使用方法を生活の中でいかすなど“知恵”を働かせてきました。
近年、私たちの生活は以前のような木に囲まれた環境の中で生活することなく、新しい素材を追い求めた結果、木は扱いにくいものとして暮らしの中からますます遠ざかっています。人工素材に囲まれた生活は、昔とは比べものにならないほど便利にまた快適になりましたが、便利さを追求するあまり、私たちは消費社会では体験できない“木の温もり”を失っているのかもしれません。
子供たちにとっても、開発により森や林が次々となくなり、身の周りの生活から木との接点が失われ、五感で木を捕らえることができなくなってしまいました。子どもの感性を育てる最も大切な時期に“木”から学ぶ術をなくしてしまった、ともいえるのではないでしょうか。
この展覧会で、木が私たちの生活にどう関わってきたのかを見つめなおし、子どもたちが五感を通じて木とふれあうことができれば何よりです。
記
1.名称 特別展「親子で遊ぶ木とのふれあいワールド」
2.期間 平成13年12月8日(土)〜平成14年1月20日(日)
3.休館日 月曜日(ただし、祝日等の場合は翌日)、年末年始(12月28日〜1月4日)
4.開館時間 午前9時30分〜午後4時30分(入館は4時まで)
5.会場 自然史博物館ネイチャーホール(花と緑と自然の情報センター 2階) 所在地:大阪市東住吉区長居公園1-23(長居公園内)
6.主催 大阪市立自然史博物館、大阪市教育委員会、朝日新聞社
7.協力 おかざき世界こども美術博物館
8.監修者 静岡大学教育学部教授 杉山明博
9.観覧料 大人400円 高校生・大学生300円 中学生以下無料
10.関連ホームページ
木とのふれあいワールド: http://www.museum.or.jp/wood/
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