展示物詳細データ
和  名オオバタグルミ(化石,内果皮) 
学  名(英名)Juglans cinerea var. megacinerea 
分  類クルミ科クルミ属 
時  代新生代第四紀更新世 
産  地岐阜県垂井町 
所  蔵大阪市立自然史博物館 
解 説

この標本は内果皮にあたり、この中に種子がある。内果皮は日本に現生するオニグルミより、大型で深いしわが刻まれている。オオバタグルミには食痕が見られず、オニグルミにはリスやネズミによる食痕が見られる。オオバタグルミはしわが深くて動物は食べにくく、オニグルミは表面が滑らかで食べやすかったと推定される。オオバタグルミからオニグルミへの形態変化は、水散布から動物散布(貯食)への散布様式の変化がともなっていると考えられている。百原(1996)参照。