日本でヒタキ科4種、カササギヒタキ科1種が繁殖します。いずれもお椀形の巣をつくり、コケや地衣類をよく使います。キビタキは樹のすき間などに枯草で巣をつくり、オオルリはすき間や崖の棚などに大量のコケをつかって巣をつくります。残る3種は、地衣類を巣に使う点で特徴的です。サンショウクイも、同じくウメノキゴケ(地衣類の一種)をよく使うので、ヒタキ類ではありませんが、ここで取り上げます。

地衣類をよく使うと言っても、サメビタキはサルオガセを使うのに対して、コサメビタキとサンコウチョウはウメノキゴケを使います。サンショウクイを含めて、ウメノキゴケは巣の周囲に貼り付けて、いわば装飾に使われます。

樹のすき間 枝上
オオルリ キビタキ サンショウクイ
サメビタキ
コサメビタキ
サンコウチョウ