古生代の植物化石

10点

 古生代は、陸上植物は古生代の始めころ(5億数千万年前)に出現し、シルル紀の終わり(約4億年前)からデボン紀にかけて大発展した。そして次の時代の石炭紀(3億3千6百万年前から2億9千万年前)には、シダ植物の大森林が出現した。今回の特別陳列では、ヒエニアなどデボン紀の原始的な陸上植物、そしてスティグマリアやカラミテスなど石炭紀の巨大なシダ植物の樹幹を支える地下部、樹皮、胞子嚢などを展示する。

(1)スティグマリア:石炭紀に繁栄したリンボク類や封印木類(シダ植物)の樹幹を支えていた地下部の化石。表面には根の出ていた跡がらせん状に見られる。石炭紀の湿地には、リンボク類などのシダ植物が高さ30mにもなり、大森林を形成していた。

(2)カラミテス;トクサ類に属するが、樹木状の巨木となり、高さ20mに達する。現生のスギナのように茎には節がある