第1展示室 > 照葉の森

大阪でも大阪城のあたりの高台は、もし人間がいなかったら、いまでもこんな暗い森だったろう。私たちの祖先は、このような森を生活をかけてきりひらいた。
シイ・カシ・ツバキ・クスノキのなかまなどの常緑の木がおいしげり、フジ・テイカカズラ・サネカズラ・イタビカズラなどのつるがまといついていた。このような森をつくっている常緑樹は葉が濃い緑で厚く、つやがあって、日光をうけてきらきら光る。それで照葉樹林とよばれている。
照葉の森にすむシカやイノシシは大切なたべものであった。そこにはえるさまざまな植物が生活資源となった。私たちの遠い祖先の生活は照葉の森と深くかかわっていた。
大阪ではこのような森はすっかりきりひらかれて、神社やお寺の森にわずかにそのおもかげをとどめているだけである。(瀬戸)


◆主な植物

高木:アラカシ・イチイガシ・シイ・カゴノキ・ヤブニッケイ・ヤブツバキ

蔓植物:サネカズラ・テイカカズラ・キヅタ・キジョラン・イタビカズラ・フジ

林床植物:ジュズネノキ・マムシグサ・ベニシダ

腐生植物:ギンリョウソウ