第1展示室 > 先史大阪人の食べ物 B.森の宮貝塚 |
大阪市東区にある森の宮遺跡は、縄文時代中期から近世にいたる複合遺跡である。縄文時代後期のマガキ貝塚層の上に、縄文時代晩期〜弥生時代のセタシジミ貝塚層がかさなっており、たくさんの貝塚にまじって、けものや鳥・魚の骨が発掘されている。 貝塚は当時の人びとが、食べかすやこわれた道具などをすてた、ごみすて場であり、ときにはお墓にもなった。森の宮貝塚を残した人びとは、上町台地の北はずれに近く、河内潟に面した東斜面に住んでいた。この貝塚を調べると、私たちの祖先の食べ物や生活がわかる。また、河内潟の移り変わりや大阪湾のようす、上町台地の原生林にすんでいた動物なども知ることができる。 |