3.大阪湾
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海岸の生き物 海岸の生き物
海の幸豊かなちぬの海 海の幸豊かなちぬの海

大阪湾は北東に深く入りこみ、奥には淀川などの大きな川が流れ込んでいます。この付近の海底は浅く、
泥がたまっています。また、川からの水には有機物や栄養塩類が多く含まれているので、湾内にはたくさんの
生物が生まれ育ちます。大阪湾には明石、紀淡というふたつの海峡があるため、海水が出入りしやすくなって
います。


3-1 海岸の生きもの  



現在の大阪湾の海岸は大半がコンクリートでおおわれていて、生物の種類は多くありません。しかし、かつての大阪湾には砂浜が続いていました。

波のおだやかな浅い所には種子植物であるアマモが茂り、また河口の近くにはヨシ原や干潟ができていました。紀淡海峡のまわりには今も自然の磯が残り、たくさんの種類の海草が生え、動物が住んでいます。

ここは瀬戸内海にとって、さまざまな暖流系の生物が北上してくる東の玄関口です。
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3-2 海の幸豊かな”ちぬの海”  



動植物プランクトンの多い大阪湾には、さまざまな海の生きものがみられます。イヌノシタ、クロダイ、シャコ、ガザミなどは湾内で一生をおくり、マイワシ、マアナゴなど紀淡海峡を通って外海から入ってきます。

おかげで、大阪湾は、昔からよい漁場となり、その別名”ちぬ(茅淳)の海”は、クロダイの地方名”ちぬ”の語源ともなりました。

底曳網などで漁獲され、沿岸の漁港に水揚げされる新鮮な海の幸は、私たちの生活を豊かなものにしています。
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