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大阪は三方を北摂、金剛、生駒、和泉の山地で囲まれています。地質や地形は異なりますが、
気候の違いはわずかです。それでも、もともとの林の様子や人々の利用のしかたによって、
個性ある自然や風景が残されてきました。近年では、開発が山地に及んでいることや、林業や山間地の農業に
たずさわる人が減ったことにより、かつての風景が失われつつあります。
台場くぬぎのある里山の雑木林には、 クヌギやコナラの他にさまざまな樹木が混じっています。 人々はそれぞれの木の性質をよく知り、 利用したり、役に立つ木として残したりしてきました。 有用な木が保護されたことも雑木林の多様性を保つのに重要だったかもしれません。 |
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和泉山脈は紀見峠から西へ、岩湧山、槇尾山、和泉葛城山の山々をつらね、紀淡海峡まで続いています。 山脈の南側には中央構造線と呼ばれる大断層がはしっています。 また、北側には急な谷が深く刻まれているのが特徴です。 海岸や内陸の急斜面には、和泉山脈を特徴づけるウバメガシが広く分布しています。 泉葛城山の山頂付近にはブナ林が残っています。 |
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