第5展示室 > 果報は寝て待て
A.春を待つ植物 - スプリング・エフェメラル -
早春、落葉広葉樹林の地面で芽を出し、木々の芽ぶきの頃に花を咲かせ、葉が茂る頃には種子散布を済ませて枯れてしまう草花があります。これらを春植物(スプリングエフェメラル)とよびます。春植物は林が明るいうちに光合成をして栄養をつくります。木々の葉がしげって林が暗くなり、光合成で十分な養分が作れなくなると、それまで作った栄養を鱗茎にたくわえ、葉を枯らして休眠します。