SF関係の本の紹介(2009年下半期分)

【★★★:絶対にお勧め、★★:けっこうお勧め、★:読んでみてもいい、☆:勧めません】

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●「彷徨える艦隊4 巡航戦艦ヴァリアント」ジャック・キャンベル著、ハヤカワ文庫SF、2009年11月、ISBN978-4-15-011721-4、860円+税
20091231 ☆

 「彷徨える艦隊」シリーズ第4弾。前の巻の最後で絶体絶命になっていたのに、巻が変わるとあっさりと形勢も逆転。ちょっと御都合主義的な気がする。というわけで、外の敵との戦いは脳天気なもの。一方で、内輪がたいへん。破壊分子の活動が表面化、異星人との外通者もいるらしい。そして三角関係の行方は、ついにプロポーズへ。ほら、あんまり読まなくてもよさそう。

●「オペレーション・アーク2」デイヴィッド・ウェーバー著、ハヤカワ文庫SF、2009年12月、ISBN978-4-15-011737-5、840円+税
20091231 ☆

 「オペレーション・アーク1」に続く第2弾で、まだ続く。残念ながらこの巻は、神様ごっこが続いているだけで、中だるみ。この巻は勧めないけど、これを読まないと続きがわからない。評価が難しい…。
 いよいよ大海戦の予感。というか、著者は、地球ではない世界での海戦を描きたかっただけでは?と思われる。当初の設定の宇宙を舞台にしたオペレーション・アークの成否まで描かれるんだろうか?

●「オペレーション・アーク1」デイヴィッド・ウェーバー著、ハヤカワ文庫SF、2009年11月、ISBN978-4-15-011734-4、880円+税
20091207 ★

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●「地球保護区」小林めぐみ著、ハヤカワ文庫JA、2009年11月、ISBN978-4-15-030972-5、800円+税
20091130 ★

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●「彷徨える艦隊3 巡航戦艦カレイジャス」ジャック・キャンベル著、ハヤカワ文庫SF、2009年8月、ISBN978-4-15-011721-4、840円+税
20091125 ☆

 「彷徨える艦隊」シリーズ第3弾。やっぱり、故郷に戻るべく艦隊が逃げ回る。今までは、敵が予想しない場所をついて、敵をてんてこまいさせていたのだけど、敵も少し賢くなってきて、けっこう苦労するという展開。

●「プロバビリティ・スペース」ナンシー・クレス著、ハヤカワ文庫SF、2009年1月、ISBN978-4-15-011696-5、940円+税
20091125 ☆

 「プロバビリティ・ムーン」「プロバビリティ・サン」に続く、三部作完結編。不思議な異星人、その惑星で見つかる謎の物体。人類学にミステリにと盛り沢山で、とても面白かった前2作。と比べると、舞台を宇宙に移した完結編は、とてもしょぼい。たんなる宇宙活劇。せいぜい前2作の後日談といったところ。少女を主役としたエピソードがたくさん盛り込まれているのだけれど、その意味がまったくわからない。成長の物語って要素を入れたかったのかもしれないが、失敗でしょ。

●「エブリブレス」瀬名秀明著、TOKYO FM出版、2008年3月、ISBN978-4-88745-195-7、1600円+税
20091003 ★

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●「虚構機関」大森望・日下三蔵編、創元SF文庫、2008年12月、ISBN978-4-488-73401-5、1100円+税
20091001 ★★

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●「ベガーズ・イン・スペイン」ナンシー・クレス著、ハヤカワ文庫SF、2009年3月、ISBN978-4-15-011704-7、900円+税
20090922 ★★

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●「ライト」M・ジョン・ハリスン著、国書刊行会、2008年8月、ISBN978-4-336-05026-7、2500円+税
20090915 ★

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●「彷徨える艦隊2 特務戦隊フュリアス」ジャック・キャンベル著、ハヤカワ文庫SF、2009年5月、ISBN978-4-15-011712-2、840円+税
20090914 ☆

 「彷徨える艦隊」シリーズ第2弾。引き続き、故郷に戻るべく艦隊が逃げ回る。というか、敵の手薄な場所をめぐっては、小さい勝利をおさめて歩く。身内に抱えた敵を処理出来て良かったと思ったら、今度は謎の新しい敵の影が。

●「スターシップ−反乱−」マイク・レズニック著、ハヤカワ文庫SF、2009年4月、ISBN978-4-15-011706-1、780円+税
20090913 ☆

 何にも起こらないはずの辺境に配備されたダメダメ乗員からなるオンボロ巡視鑑。そこに勝手な行動ばかりする有名人が着任。とたんにいないはずの敵を見つけては、頼まれもしないのに活躍するという話。
 手際の良い宇宙冒険活劇といった感じ。それ以上ではない。

●「敵は海賊・短篇版」神林長平著、ハヤカワ文庫JA、2009年8月、ISBN978-4-15-030963-3、600円+税
20090913 ★

 4編を収めた短編集。「敵は海賊」は『狐と踊れ』に収められてるらしい。どうりで読んだことがあると思った。海賊課のラテルとアプロとラジェンドラの最初の話。だったっけ? 「わが名はジュティ、文句あるか」は、ハーロックに対するエメラルダス的な話。「?冥の神」は、駆け出しの頃の?冥が神と出会う話。白い猫クラーラを手に入れる話。「被書空間」は、アプロとラテルが受賞式典を警備すると、めちゃくちゃになるという教訓。

●「セカンドムーン」上杉那郎著、角川春樹事務所、2008年2月、ISBN978-4-7584-1105-9、1700円+税
20090813 ★

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●「妙なる技の乙女たち」小川一水著、ポプラ社、2008年2月、ISBN978-4-591-10184-1、1400円+税
20090810 ★

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●「TAP」グレッグ・イーガン著、河出書房新社、2008年12月、ISBN978-4-309-62203-3、1900円+税
20090810 ★★

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●「赤い星」高野史緒著、早川書房、2008年8月、ISBN978-4-15-208950-2、1600円+税
20090808 ★

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●「ハーモニー」伊藤計劃著、早川書房、2008年12月、ISBN978-4-15-208992-2、1600円+税
20090803 ★★

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●「Boy's Surface」円城塔著、早川書房、2008年1月、ISBN978-4-15-208990-1、1400円+税
20090803 ★

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●「C&Y 地球最強姉妹キャンディ」山本弘著、角川書店、2008年12月、ISBN978-4-04-873916-0、1700円+税
20090727 ☆

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●「マザーズ・タワー」吉田親司著、早川書房、2008年7月、ISBN978-4-15-208942-7、1700円+税
20090724 ★

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●「遠すぎた星」ジョン・スコルジー著、ハヤカワ文庫SF、2008年6月、ISBN978-4-15-011668-2、840円+税
20090722 ★★

 「老人と宇宙」の続編。だが、まったく別の物語として読める。そして、こちらの方が明らかに出来がいい。なぜかアルジャーノンを思わせる物語。

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