北摂山地や金剛山地、和泉山脈に、山間盆地を含め広く分布している。かつては、生駒山地北部には生息せず、南部でも稀とされていたが、近年生駒山地全域で生息が確認され、個体数も多い。生駒山地の個体群に関しては、1990年頃に飼育されていたイノブタが逃げ出して野生化し、個体数を増やしていると言われている。
成体の頭胴長は、オスが110-160cm、メスはオスより小さい。雑食性で、植物の根茎や葉、果実、ドングリ、あるいは昆虫や小動物などを採食する。
文献リスト
(1)大阪府(1978)第2回自然環境保全基礎調査 動物分布調査報告書(哺乳類).
(2)中野東男(1984)貝塚市で捕獲されたイノシシ取材紀.Nature Study 30(6): 69.
博物館や和田個人に情報を寄せて下さったのは次の方々です。
西中美穂氏、西畑敬一氏
【北摂】
●豊能町吉川
1981.4.12 【標本番号OMNH M221】
●高槻市樫田八滝
1989.10.1 【標本番号OMNH M468】
【泉南】
●岸和田市北阪町:春木川
2000.4.29 頭骨・尺骨・脛骨・腓骨が毛つきのままで捨てられていた(MC:5135-43-94)【観察(西中美穂)】
●岸和田市塔原町:風呂谷池
1999.4.15 alt.360m、アケビの新芽を食べる【観察(西中美穂)】
●貝塚市蕎原
1984.2.15 捕獲される【文献2】