大阪市内のような都心部を除く、ほぼ大阪府全域に分布する。市街地周辺では、河川や古墳周辺に住み着いていることが多い。
成体の頭胴長は、50-60cm。夜行性で、小動物、昆虫、果実などを採食する。しばしば人家に現れ、給餌を受けていることも多い。車にはねられることが多く、とくに10月から12月に多くの礫死体に出会う。
文献リスト
1.大阪府(1978)第2回自然環境保全基礎調査 動物分布調査報告書(哺乳類).
2.中野東男(1988)紀泉高原のタヌキ取材紀.Nature Study 34(4): 41-42.
3.井関奈津子(1998)タヌキ日記.都市と自然23(2): 12.
4.無署名(1999)朝日新聞1999年9月26日朝刊.
博物館や和田個人に情報を寄せて下さったのは次の方々です。
稲葉一栄氏、久米宗男氏、杉田晃氏、田野恵三氏、西中美穂氏、西畑敬一氏、野村和成氏、早川ひろみ氏、松尾 ■氏、まつむらたつし氏、松村勲氏、宮川五十雄氏、宮武頼夫氏、六車恭子氏、山本博子氏
【北摂】
●豊能郡豊能町東ときわ台2丁目:峠商店
1996-1997年 商店の庭の柿樹下でタヌキと目が合う【観察(宮川五十雄)】
●池田市井口堂3丁目:石橋小学校
1998.3.3 2頭を確認【文献2】
●箕面市新稲1-12
2000.5.16 イヌに追いかけられる、alt.ca.100m(MC:5235-13-06)【観察(宮武頼夫)】
●吹田市高野台2丁目:千里高校グランド横(MC:5235-14-51)
1999年春 2頭を確認【観察(野村和成)】
【大阪市】
●大阪市旭区太子橋:淀川左岸
1992-1993年 【観察(非公開)】
【北河内】
●枚方市禁野本町
1999年 【観察(まつむらたつし)】
●交野市寺3丁目:関西創価学園
1991.10.3 午前10時頃、清掃作業中の職員が死体を拾得→剥製【観察(久米宗男)】
●寝屋川市菅相塚町
1999年5月 3匹観察(約3年前より)【観察(稲葉一栄)】
1999.10.2 7匹観察【観察(稲葉一栄)】
2000年1月 2つがい観察【観察(稲葉一栄)】
●大東市野崎:野崎観音裏山
1996.11.2 死体1体を確認【観察(西畑敬一)】
1997年4月 谷筋で死体1体を確認【観察(西畑敬一)】
●大東市野崎3-7-7
1996年10月 子タヌキ4匹出没【観察(西畑敬一)】
●大東市中垣内:阪奈道路登り線
1997年7月 死体1体を確認【観察(西畑敬一)】
●東大阪市立花町:近鉄額田駅の近く
2000年5月 家の床下で出産【観察(非公開)】
【南河内】
●松原市天美西8丁目:今井戸川
2000.3.8 2匹観察(最大で6匹の観察例あり)【観察(非公開)】
●羽曳野市軽里3丁目:日本武尊白鳥陵
2000.6.13 【観察(六車恭子)】
●羽曳野市西浦2丁目:西浦高校
1996-1997年頃 高校に住み着いていた、死体も確認【観察(早川ひろみ)】
●河内長野市清水
1997.11.9 畑から道路に飛び出して車にはねられ死亡【標本受入番号Z97-144】
●河内長野市天見
1993.5.5 鳥地獄で死亡【標本番号OMNH M415】
●大阪狭山市東茱萸木4丁目:天野川河川敷
1998.10.24 【ため糞観察(樽野博幸)】
【泉北】
●堺市大仙町:仁徳陵
1999年 【文献4】
●堺市上野芝向ヶ丘町4丁:常浜線路上
2000.3.19 死体【観察(非公開)】
●堺市浜寺諏訪森町2丁
2000.8.24 礫死体【観察(浦野信孝)】
●堺市若松台2:大蓮公園
2000.3.5 【観察(松尾 ■)】
●堺市西野:西除川河川敷
1989年頃 上流から歩いてきた【観察(樽野芙実、樽野泉)】
●高石市取石7丁目
1999.3.11 田んぼで死亡【標本受入番号Z99-20】
●和泉市仏並:外環状線沿い
2000.11.18 礫死体(MC:5135-43-98)【観察(松村勲)】
【泉南】
●貝塚市清児
1997.2.19 【標本番号OMNH M459】
●貝塚市大川
1999.4.15 路上に死体、alt.ca180m(MC:5135-43-31)【観察(西中美穂)】
●熊取町自由が丘:調整池横
1999.6.2 隣家の庭からの飛び出す【観察(田野恵三)】
●熊取町:永楽ダム近辺
1998年夏 死体確認【観察(田野恵三)】
●熊取町野田:熊取町図書館前近く170号線
1999.4.29 道路で死体確認【観察(田野恵三)】
●熊取町野田:京大原子炉実験所
1998年夏 ペアーと子どもに所員で餌を与えている方がいる【観察(田野恵三)】
●泉佐野市大木
1987.11.30、1987.12.6 死体確認【文献2】
●泉南市男里:男里川河口右岸
2000.1.11 テトラポットの間にタヌキ【観察(杉田晃)】
●岬町多奈川東畑:横手集落の東南東の府県境の尾根
1977年 尾根道を歩いていた【観察(樽野博幸)】