巣や卵、ヒナを見つける必要はありません。その鳥の繁殖期に観察したことだけでも、繁殖している可能性を示す状況証拠になります。多くの鳥が繁殖する6-7月に観察した鳥は、すべて報告して下さい。その他、鳥の行動をよく観察することが大切です。
●ヒナや卵のある巣を確認
●抱卵・抱雛している巣を確認(明らかに巣とわかる場所に座っている場合を含む)
●ヒナの糞、またはヒナへの餌を運ぶのを観察(餌をくわえて長距離を飛んでいく場合は、ヒナに餌を運んでいるものと考えてかまわない)
→とくにセキレイ類・ヒヨドリ・モズ・カラ類・スズメ・ムクドリで注意
●巣立ちビナを観察(水鳥ならば綿毛のヒナ、その他の場合は親鳥から餌をもらう、あるいはねだる場合のみ。すでに自立している巣立ちビナは含まない)
→とくにセキレイ類・ヒヨドリ・モズ・カラ類・メジロ・スズメ・ムクドリ・カラス類で注意
●巣づくりを観察(巣を見つける必要はなく、巣材を運んでいれば巣づくりと考える。木の枝・枯れ草・泥などを運んでいれば巣づくりと考えてかまわない)
→ハト類・カラス類・サギ類が木の枝を運ぶ、ツバメ類が泥を運ぶ、セキレイ類・ヒヨドリ・モズ・スズメ・ムクドリが枯れ草などを運ぶのに注意
●巣らしき場所に出入りするのを観察(木の穴・巣箱や、建物のすき間・穴などに入るのは、そこに巣かねぐらがある場合だけ)
→とくにドバト・コゲラ・セキレイ類・シジュウカラ・スズメ・ムクドリで注意
●求愛行動を観察(求愛ディスプレイ・求愛給餌・交尾などそれらしき行動があればくわしく記録する)
●さえずる
●つがいを観察(成鳥2羽が行動を共にしている場合)
(注)例としてあげてある鳥は、大阪市内で繁殖している可能性のある鳥に限っています。