日記風覚え書き

2005年4月5月、6月

(2005年1-3月


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2005年6月30日 サギのヒナの行水

今日は暑かった。自転車でため池めぐりをしてたら焼け死にそう。ため池めぐりと言っても、ため池につかるわけではないし。

堺市の大津池の島にはカワウとサギ類の繁殖コロニーがある。すでに繁殖期はピークをすぎてる感じ。カワウやコサギはまだけっこう営巣もしてるけど、巣から出ているヒナの方が多い。ゴイサギやアオサギの営巣はほぼ終わった感じ。

巣から出たけど、まだあまり飛べないって感じのヒナが、島の水際にたくさんいる。白いコサギと茶色いゴイサギのヒナが目立ってる。仲良くすればいいのに、けっこうもめている。追いかけあってたり、飛びかかっていたり。暑くていらついているからか?

そんな中で、小さなゴイサギのヒナが、半身を水につけていた。見渡してみると、けっこう多くのヒナが水につかっている。涼しそう〜。
行水組は、ほかのヒナともめてない。暑くてもめる気力もないのかも。


2005年6月29日 コウモリ3連発

朝からコウモリの電話ばかりかかってくる。いずれもコウモリの子どもを拾ったというもの。ほとんど時間をおかず、3連発。同じ人が、またかけてきたかと思ったら、全部違っていたので驚いた。

最初は、死んだ親にひっついていたというコウモリの赤ちゃん。小指の先くらいの大きさらしい。T動物園に電話したら、O府庁を紹介され、さらにこちらを紹介されてきたという。簡単に言えばたらい回し。動物園はともかく、府庁がこちらに回してくるのはおかしな話。適当な獣医を紹介しろよ。というわけで、知り合いのコウモリ好きの獣医に回す。

次は、昨日拾って箱に入れておいたという話。大きさを聞けば、子どもではなく充分大きい。怪我はなさそうというので、とりあえず暗くなったら飛んでいくかもしれない。まずは、夜に箱から出して、外に置いておくように指示。飛んでいかなければ獣医に連れて行ってもらおう。

最後も話を聞けば、大人のコウモリ。こちらは、H県の県立博物館の近くから。その博物館から回されてきた。とりあえず、飛んでいくか試してもらおう。ダメなら県庁の担当部局に連絡してみるように指示。相手が頼りなかったら、獣医に見せて、場合によったら自分で育ててもらおう。

落ちていたのはいずれもアブラコウモリらしい。今はアブラコウモリが落ちるシーズンなのか?


2005年6月28日 なにわホネホネ団三重遠征準備会

7月17〜18日に三重県で「しぜん文化祭2005 紀伊半島の野生生物」というイベントがあるらしい。三重県、奈良県、和歌山県の自然派市民グループなどが集まるらしい。
なにわホネホネ団は、なぜか奈良からエントリー。団長が奈良在住だからか?

ともかく、今日はその準備ということで、夕方からメンバーが集まってくる。三重県遠征には都合で参加できないけど、とりあえず準備会には顔を出してみる。

いつもの皮むきや骨洗いの活動とは少し違う。なにが違うって、いつもなら作業をしきったり、自分で作業したりするんやけど、今日は完全に指示待ち。
だって遠征には行かないもーん。ってことで、基本的には、なんにもせずに、人の作業の邪魔をしつつ話をしてるだけ。仕事を与えられたら、少し作業して、また指示待ちに戻る。手間のかかる仕事を言いつけられたら、めんどい〜、と言う。なんとなく楽しい。

そういえば、いつもの皮むきの時も、皮を剥かずにウロウロして話をしてるだけの奴がいる。その気持ちが少し分かった気がする。なんとなく楽しいんだな。


2005年6月27日 ヤマモモ狩りに行きたい

ヤマモモの果実が熟すシーズンだ!

自転車で走っていると、街路樹なんかの下に実がいっぱい落ちてるな〜、と思ったらたいていヤマモモ!

でも、ヤマモモの果実って、粒が小さい割にタネが大きくって、街路樹や公園に成ってるのを、食べてもお得感が少ない。それに、たいてい酸っぱい。
売ってるヤマモモは、粒が大きくって、甘い。でも、けっこう高価。大金払ってまで食べたいわけでもない。

などと、思っていた数年前、大阪府南部のとある大きめの公園に行った。その一画にヤマモモの木がたくさん植わっていた。さらに実をたくさん付けていた。実の粒は大きいし、食べてみるととても甘い! 採取して店で売ってもいけそうなくらい! というわけで、調査に行ったはずが、ヤマモモを食べるのに熱中していた記憶がある。

また、ヤマモモ狩りに来るぞ! と堅く心に誓ってから、はや数年。その後、一度も行ってない。今年も行く暇がなさそう〜。行きたい〜、食べたい〜。

来年こそヤマモモ狩りに行くぞ! またもや堅く心に誓う今日この頃であった。


2005年6月26日 ふんどし洗いデビュー

決して手を出すまいと思っていたのに。ちょっとした気の迷いから、ふんどし洗いをしてしまった。

谷川の側で休憩中。一人が熱心にふんどし洗いをしていた。鳥もカエルも貝も見あたらず、ちょっと退屈。ふんどし洗いがちょっと楽しげに見えてくる。
さっぱり取れないらしい。下手ッピー〜。じゃあやってみろよ。おう、やったるわい。

およそ、こんな感じの安直な展開の後、ふんどしを渡された。どうやら背後には、ふんどし洗いを一大ブームにしようという密かな陰謀があったらしく、準備よく予備のふんどしが用意されていたのであった。

ともかく、見よう見まねでふんどしを洗ってみる。ここで、さっぱり取れなかったらよかったんだろうけど、なんと簡単に取れてしまった。
もしかしたら天才かも! すっかり鼻高々。まんまと陰謀にはめられてしまった…。

このふんどし洗い。やってみると、けっこう楽しい。暑い日に谷川の水をジャブジャブしてるのは気持ちがいいし。適度な努力でちゃんと取れる。取れるのが、小さくてよくわからんのが難点やけど、それなりに色々取れてるらしいことはわかる。

もう一人陰謀の犠牲になったリキローおじさん(仮名)と一緒に、というか張り合って、ふんどし洗いに熱中してしまった。そのふんどしは、マイふんどしとして持って帰ってきてしまったし、また川を見つけては、ふんどしを洗うことになりそう。

目指すは大阪No.1のふんどし洗いだ!

え? ふんどし洗いって何って? 遅れてる〜。


2005年6月25日 ポンポン山

ポンポン山に行った。高槻市と京都市の境にある山。

ポンポン山と言えば思い出す。
小さい頃、親から「山頂で飛び跳ねるとポンポンと音がするからポンポン山っていうねん」と教えられた。一度行ってみたいと思っていたが、行く機会がなく、大人になってから行った。念のため山頂で飛び跳ねてみた。ポンポン言わない。親にだまされたと思った。

ところが、山頂の看板をよーく読むと、「山頂にむかって坂を上っていくとポンポンと音がするからポンポン山という」てな趣旨のことが書いてある。親の言うことも当たらずといえども遠からず。

そんなわけで、今日は偉そうに、なぜポンポン山というかを説明してみた。当然のように疑われる。でも、山頂に着いたら、名誉挽回。まあ一度お試しあれ。

登ってくる途中、ツツドリが鳴いていた。ポンポン、ポンポン。「この山は昔からツツドリが多いから、ポンポン山っていうねん」
一度、こう説明してみてもいいかも。ただし5〜6月限定か。


2005年6月24日 札幌でも都市鳥

あいかわらず頭は北海道から離れない。

釧路では市街地にオオセグロカモメがたくさんいて、繁殖までしてる! と騒いでいたら、札幌でも市街地にオオセグロカモメがいて、繁殖もしてるよ、と教えてもらった。

釧路はいうても海に近い。完全に内陸の札幌にもいるとは…。なぜか負けた気分。ほんまにオオセグロカモメは都市鳥になってるらしい。

で、ふと思ったんやけど。札幌のオオセグロカモメはどこで寝てるんだろう?
大阪でも冬になるとユリカモメがやってきて、内陸でも、市街地でも、けっこう普通に見られる。でも、昼間は内陸にいても、寝るときは海に行って、水面に浮かんで寝るという。つまり、毎日、海から内陸へ出勤してるわけ。

札幌のオオセグロカモメも海から出勤? それとも札幌の街中で寝てるんだろうか? ビルの上にオオセグロカモメが群がって寝ている光景をイメージしてみる。糞が落ちて問題になりそう…。


2005年6月23日 北海道に持って行った物、持って帰ってきた物

北海道に持っていった荷物で重かったのは、ホルマリンと本。

遠出をしてカエルやヘビを捕まえる。できるだけ生かして持ち帰ろうとするんやけど、死んでしまうことも多い。そのままでは腐るのでホルマリンに浸ける。生きてる内にクール宅急便で送るという手もあるが…。というわけで、2リットルくらいホルマリンを持っていった。あとからよーく考えると北海道にはあまりカエルもヘビもいない。実際、捕まえたのはエゾアカガエルだけ。あんなにホルマリンいらんかったな…。

9泊もするのだから、本がたくさんいる! と思って、文庫本を中心に13冊も本を持っていった。結局、北海道で宿泊してる間は、まったく読まず。行きと帰りの電車とフェリーで読んでた。10冊目の途中で帰阪。3冊は余分であった…。

帰りはこれに加えて荷物が増えた。海岸で拾った海鳥の死体は「海産物」と称して宅急便で送ったが、持って帰ってきたものも多い。拾って持って帰ってきた物は、エゾジカの骨(頭以外のほぼ一体分)、ヒグマの糞、エゾジカの糞、オオセグロカモメの風切羽、ウミツバメの翼(おそらくコシジロウミツバメ!)、海岸で拾った貝殻色々、エゾアカガエルとクリガニのホルマリン漬けなど。

かさは増えたけど、重さはさほど増えず。やっぱりホルマリンと本が重かった。


2005年6月22日 大阪は暑くて、じめじめ

ようやく北海道から帰ってきた。釧路周辺でも、陽が照ってたらTシャツで過ごしてたけど、ちょっと曇ったらシャツをもう一枚。ガスってきたらさらにもう一枚上着をって感じ。
それが大阪ではTシャツでも暑いやないか!

あと、帰りの電車の窓から雨が降ってるのをみて思い出した。大阪は、ってゆうか日本の大部分は梅雨か。北海道は梅雨はないし、そのせいか雨は降らんかった。なにより大阪は湿度が高すぎ〜。

久しぶりにメールをチェック。10日ほどチェックしてなかったら、約2000通もたまってた。メールチェックだけで時間がかかる。まあ、大部分はいらない広告やスパムの類。それでも、返事の必要なのを処理するだけで、一日かかった。

しばらく北海道ボケでいるつもりが、メールの処理をしてたら、あっという間に通常モード。ちょっと残念。


2005年6月20日 釧路の都市鳥 +難読地名5

約1週間の北海道滞在も今日で最後。最後に釧路の市街地の鳥なんかについて。

釧路駅周辺の都心部で見られた鳥は、ハシブトガラス、ハシボソガラス、スズメ、ハクセキレイ、ドバト、そしてなんと言ってもオオセグロカモメ。なんせ駅前のビルの上にも、カラスのようにオオセグロカモメがいる。日暮れ時にも早朝にも、ビルの合間で騒いでいるし。釧路で一番目立つ鳥。
大きな工場の屋根なんかでは、巣をつくってるし、釧路では本当に都市鳥となっている。

オオセグロカモメは、釧路に限らず、道東の海岸よりの場所ではどこにでもいるし。大きな建物の屋根、テトラポットや突堤の上など、いろんな場所で繁殖してる。一方で、ウミネコは意外と影が薄い。この違いはなんだろう?

釧路の街中で、そして道東一体で目に付くと言えば、道端に生えるフキとタンポポ。
ばかでっかいフキが草地から林縁、道端までどこにでも生えている。アキタフキというらしい。こんなに生えてるんだから、どんどん食べたらいいような気がするが、あんまり食べないらしい。このあたりでは、フキは山菜ではなく雑草か?
道端や空き地、そして草地にいたるまで、やたら目立って咲いていたのがタンポポ。多くは外来のタンポポらしいが、関西で見るセイヨウタンポポとは違って、花がやたら大きいし、花茎も赤い。なんか違う種類?

さて、話はかわって、全国7113名の難読地名ファンのみなさま。最後に釧路市編。となりの釧路町は難読地名の宝庫なんですが、釧路市で読めなかったのは、二つだけ。読めるかな?

大楽毛、幣舞。

一度でも釧路に来た人は読めそう。でなくっても読めるかも。ちなみに、私は大楽毛を「だいらけ」と思っていました。大阪人ならかくあるべし。


2005年6月19日 霧多布は、今回も霧だった +難読地名4

霧多布に行った。とくれば狙いはもちろんエトピリカ。霧多布は、これで3回目。道東に来るたびに行ってるけど、毎回霧で何にも見えず。でも、今回の北海道では霧にはほとんど出会ってないし…。

と、期待して行ったのに、やっぱり霧だった。白くて海はほとんど見えず。もちろんエトピリカも見えず。霧笛がやかましかっただけ。
これはもう呪いとしかいいようがない。昨日までは霧なんてかかってなかったのに。昨日、近くの琵琶瀬展望台からは、霧多布がはっきり見えたのに。

昨日、霧多布に寄ればよかった…。

さて、話はかわって、全国7112名の難読地名ファンのみなさま。厚岸町のお隣の浜中町編です。例によって勝手に難読地名トップ7を選んでみました(順不同)。読めるかな?

渡散布、後静、奔幌戸、羨古丹、仙鳳趾、貰人、恵茶人。

なぜか海岸沿いに難読地名は並んでいます。で、西から順に並べてみました。最後が一番難しいかも。難しいといえば、読み方がよくわからなくて問題に入れられなかったのが、養老散布。読み方を知ってたら、教えてください〜。


2005年6月18日 花咲線に乗るべし!

今日は、車に便乗させてもらって、根室方面をウロウロした。釧路から厚岸にかけては例によって霧はなし。と思ったら、根室に入ったら霧が立ち込めて、あたりがあまり見えない。ただ、霧が出てるのは、根室半島の南半分の太平洋側だけ。根室湾側は晴れてるし、波も穏やかなのが不思議。

帰りは、根室駅から釧路駅まで、根室本線、通称花咲線に乗って帰ってきた。各駅停車で2時間15分の旅。これがなかなかお勧め。

一両だけのワンマンカー。車両の外側は、道東で見られる花のイラストに包まれている。中はというと、シートにはエトピリカなどの鳥のイラスト。なかなか可愛い仕様。

それはさておき、とにかく車窓の風景がすばらしい。根室の方では、地形は平らで、牛や馬の牧場と林が交互に現れる。林はトドマツなんかが混じった針広混交林。それが、厚岸を過ぎると、地形は複雑に、林は広葉樹林になってくる。

一押しポイントは、糸魚沢駅から厚岸駅の間に広がる別寒辺牛湿原。単に湿原が見られるというだけでなく、湿原の一番いい場所は、立ち入りができないのだが、そこに一番近づいているのが線路。道沿いにはいくらがんばっても見えない別寒辺牛川河口が、真近に見られる。とまっているオジロワシもタンチョウも、肉眼でばっちり見えた!

この線のもう一つのお勧めは、哺乳類が見られること。数年前には、ヒグマが轢かれたと聞くが、線路に動物が出てたりする。今日も、前方に何かいるな〜、と思ってみてたらエゾシカだった。なかなか逃げない。警笛を鳴らされて、ようやく線路から降りていった。

そんなわけで、車窓の風景を見るだけでなく、一番前に陣取って、前方を見てるのも楽しい。


2005年6月17日 釧路と厚岸に霧はなし +難読地名3

予定通り北海道に滞在中。今日で予定の半分を消化。前半を振り返ってみると。

13日夜から14日の昼間は、フェリーの中。ずーっと甲板で鳥を見ているはずが、北関東から北海道にかけての海上は、暖かい大阪から来た身にはあまりに寒く。すぐ挫折しては船内に戻るの繰り返し。それでも、イルカは見たし、海鳥もけっこう見た。この時期一番多かったのはハシボソミズナギドリ。その他、コアホウドリやクロアシアホウドリも飛んでくれて、けっこう楽しい。

14日夜に苫小牧に着いたら、すぐに夜行特急「まりも」で釧路に移動。早朝に釧路に着くので、眠い。

15日は、車で釧路周辺をウロウロ。春取湖、釧路近くの砂浜、釧路湿原などへ。でも一番よかったのは、途中で見つけたショウドウツバメのコロニー。でっかい土崖に穴がボコボコ開いていて、不思議な光景。夕方に厚岸に移動。夕食はカキ料理を堪能。少し季節外れらしいが、おいしかった。

16日は、厚岸の海岸を中心にウロウロ。一番の出来事は、崖の上の花を取ろうと登って、崖が崩れて落ちたこと。びっくりした。幸い、たいした高さではなかったので、手足と唇をすりむいただけで済んだ。でも、メガネのレンズに傷が入ってしまった。ってゆうか、メガネから岩に激突したので、むしろ傷が入っただけで済んでよかった。

17日は厚岸の別寒辺牛湿原へ。タンチョウやオジロワシを見て、ヒグマの糞も拾った。でも、個人的に一番うれしかったのは、何度も北海道に来て初めてであったヤマゲラ。

エゾシカ、キタキツネ、シマリス、エゾリスと、やはり北海道は哺乳類が多い。すぐに出会える。それだけで楽しい。
鳥も、ノゴマ、ノビタキ、エゾセンニュウ、シマセンニュウ、コヨシキリ、オオジュリンと大阪ではあまり聞けない囀りがあちこちで聞けて、おもしろい。というか、わからない声ばかりするのが新鮮。センダイムシクイやカケスもこっちでは、大阪とは違う声で鳴いてると思う。

ところで、こっち方面によく来る奴に言わせると、一番特筆すべきは、霧がさっぱりかかっていないことだそうな。そういえば、釧路湿原も大黒島も全部くっきり見えた。陽が照ってるので暑いくらい。フェリーとは大違い。明日以降もこのままでいきますように。

さて、話はかわって、全国7111名の難読地名ファンのみなさま。北海道は難読地名の宝庫。手を広げるのは無理なので、ほぼ全域をウロウロした厚岸町編です。例によって勝手に難読地名トップ6を選んでみました(順不同)。読めるかな? ってゆうか、そもそも厚岸町は読めるかな?

糸魚沢、奔渡、床潭、門静、末広、愛冠。

後ろに行くほど難しめ。でも、北海道の難読地名としては、初級編。基本的には、音に漢字を無理やり当ててるので、パターンがわかれば、たいていのは簡単。


2005年6月13日 今日、北海道へ出発

そんなわけで、今日から10日間北海道へ行く。スケジュールはだいたいしか決めてないけど、こんな感じ。

13日:大阪から大洗港へ、フェリーで苫小牧港へ向けて出港
14日:苫小牧港へ入港、夜行列車で釧路へ
15日:釧路へ到着、夕方から、厚岸へ
16日〜17日:厚岸周辺をウロウロ
18日〜19日:釧路を起点にウロウロ
20日:釧路から苫小牧港へ、フェリーで大洗港へ向けて出港
21日:大洗港へ入港、夜行列車で大阪へ
22日:大阪着

とにかく往復にフェリーを使う、というのを前提に日程を組んでいるので、こんなわけのわからないスケジュールに。9泊10日の内、フェリー2泊に夜行列車2泊。金はないけど、時間はある、学生のような旅行だこと。

とまあフェリーにこだわってるのは、フェリーで海鳥が見たいから! 三陸沖から北海道にかけての海をながめたいんだな。

むかーしむかし、東京−釧路航路という長距離フェリーがあった。残念なことになくなってしまったんだけど、最後の年に一度だけ乗ることができた。その時に三陸沖でみたオットセイがとても印象的だった。あれもまた見てみたい。

その時に見たオットセイは、前足で尾鰭を引っかけてるらしく、丸くなって浮いていた。ガイドブックには、黒くて丸くて古タイヤみたいと書いてあったけど、その通りだった。
今でも古タイヤは浮かんでるんだろうか?


2005年6月12日 雨の日は、ニョロニョロ、ベタベタ

昨日今日と、河内長野市の石川源流に行ってきた。1泊2日の合宿。でも、天気予報によると雨模様。合宿は雨でも中止にならない。どんなことになるのやら…。

と思って行ったけど、それなりにおもしろかった。昨日の昼間はずっと雨。雨の中を一日歩き回ってるから、足元も服も荷物もボトボト。鳥は鳴かないし、姿も見られない。雨の日に鳥の観察会を中止するのは正解。

でも、雨の日には雨の日に観察できる動物がいる!

カエルはたくさんいた。雨音で鳴き声は聞きにくいけど、姿はかえって多い。溝にヒキガエルが落ちてたりする。
さらに陸貝の姿も多い。でっかいギューリキマイマイがたくさん見つかる。最初は喜んで採ってたけど、じきに飽きてきたほど。
さらに、太くて長いシーボルトミミズも道端をウロウロしている。大喜びで何匹も捕まえてる子がいた(飼うつもりだったらしいが、保護者に反対されて、逃がしてた…)。

昨日の夜には雨はあがり、今日は涼しい曇。でも、林道はまだけっこう濡れてる。で、今日も湿り気が好きな動物がけっこう見られる。
あいかわらずギューリキマイマイは簡単に見つかるし、ばかでっかいヤマナメクジもあちこちにいる。
さらにお薦めは、コウガイビル! 陸にいるでっかいプラナリアみたいな動物。10cmくらいのがけっこうあちこちにいる。オレンジ色、緑色、白っぽいの、筋のあるのと、さまざま。楽しい〜。

こうしたニョロニョロ系に共通するのは、捕まえると粘液を出すこと。ギューリキマイマイ、シーボルトミミズ、ヤマナメクジ、コウガイビルを入れた入れ物は、いろんな粘液が混ざって、手をいれにくいほどベタベタになってしまった…。


2005年6月10日 北海道行きスケジュール

来週の月曜から10日間北海道へ行く! 仕事の山は後に残して〜。っってゆうか、無事ある程度片づいたし。で、ようやくスケジュールをおおむね決定。

行きも帰りもフェリーに乗るので、往復に時間がかかる。到着が深夜だったりして、必然的に夜行列車に乗らなくてはならなかったりする。お金はあるのに、貧乏旅行みたい。

そこまでしてフェリーに乗るのは、フェリーから海鳥が見たいから。かつては、東京−釧路航路という鳥を見るのにピッタリの航路があったんやけど、残念なことになくなってしまった…。で、今回は、苫小牧−大洗航路に乗ってみる。行きも帰りも〜。往復合わせれば、三陸沖から北海道にかけてを昼間に通過できそう。アザラシも見られるかな〜。

宿も確保したし、なんか楽しみになってきた〜。


2005年6月9日 ミゾゴイ〜

植物園を歩いていたら、おじさんに呼び止められて、写真を見せられた。

と書くと、怪しい写真を見せられたみたいだが、見せられたのは鳥の写真。植物園には鳥の写真を撮りに来る人が何人もいる。その内の何人かとは、なぜか顔見知りで、時々写真を見せてもらう。自慢の写真の時もあるし、名前を教えて欲しいから見せてくれる時もある。なんせ、毎日のように来てる人もいるので、こっちよりもよほど、植物園に来てる鳥には詳しい。

今日見せられたのは、逆光気味のミゾゴイの写真。ここの植物園で撮影したってー。5月20日頃やったってー。呼んでくれな〜。一度見たいと思ってる鳥やのに…。

いつ撮影したかと尋ねたときの答え。
あれは、サンコウチョウを撮ってから何日かしてからやったからー。
サンコウチョウもいたのか…。知らんかった。


2005年6月8日 手がしっとり

ここ数日、毎日1時間ずつくらい、ニホンカモシカとゴマフアザラシの皮と戯れている。なめし液に浸けた後の皮を、生乾きの状態で、引っ張ったりすると柔らかい皮になる。それをしないと、できるのは皮とは名ばかりの板みたいな物。

カモシカは、あんまり脂がなくて臭いもない。でも、ゴマちゃんは、脂だらけで、魚臭い〜。
と、最初は思ってたけど、不思議なもので。日が経つにつれて、あんまり臭いと思わなくなってきた。臭いが薄れてるのか、慣れてきただけなのか。

むしろ適当な脂肪分のおかげで、ゴマちゃんと戯れた後は、手がしっとりしてる。お肌にはよさそう。
などと思ってたら、昨日は手を洗うのを忘れて帰った。途中、スーパーで晩飯の材料を買った。レジに並んでいる時に、手を洗ってないのに気付いた。レジのお姉さんは、妙な魚臭さをどう思うだろ。とちょっと焦ったけど、そこはさすがにプロ、なんにも反応しなかった。

今日も、ゴマちゃんと遊んだ。今は手がしっとり。このまま帰ろっかな。


2005年6月7日 週末まで耐えられるか?

奈良盆地の東の端っこ、菩提仙川という川の源流部を歩いてきた。大和川水系の川の源流だけあって、例によって田んぼから流れ出てるかのような川。

5月にあまり雨が降らなかったのかな? 源流部の田んぼは、田植えは終わってるけど、水があまりない。田植えの時に水を入れたっきりで、その後、雨が降ってないらしい。

田植えに合わせてカエル達は産卵したらしい。とくにアマガエルのオタマジャクシがたくさんいる。いるのはいいけど、水が少ない。田んぼによっては、点在する水たまりに集まっている。
ふと、横を見ると、水がなくなった水たまりがあって、中でオタマジャクシがたくさん干からびている。どっちの水たまりに入るかが運命の分かれ目だったらしい。
今水が残っている水たまりも風前の灯火。次の雨は週末に降るらしい。それまで水は持ちこたえるのか? カエルのくらしはシビア〜。

【おまけ】
今日、久しぶりにカミツキガメとワニガメに餌をあげた。カミツキガメは腹を空かせてたらしく、怖いくらいの勢いで食いついてきた。ワニガメには今日採集してきた大きなウシガエルのオタマジャクシをあげた。こちらは、人が見ている前では食べない。かわいくない。


2005年6月6日 原稿に調査に北海道!

原稿を書かなくては。とりあえず、締切を過ぎてる原稿が6本…。締切というものは、締切に遅れるのを前提に早めに設定されてるから、慌てなくてもいいはずなのもある。でも、この内2本は、どうしても急がないといけないらしい。これだけは何としても今週中に。

そういえば、今は調査のシーズンでもあって、カエルを探しに山際を歩いたり、ため池を巡って鳥を見たり、ミソサザイを求めて山に登ったり、カメを探して川沿いを歩いたりしたいところ。でも、時間がないので、これは6月終わり以降にまわそう。

で、来週は北海道に1週間ほど行くんだな。楽しみ〜。この脱出のためには、たまっている仕事をある程度なんとかしておかなくてはならないのが、頭の痛いところ。いっそ北海道にいかなけりゃ、仕事はもっと楽に回るんだが…。
いやいや絶対、北海道に行くぞ!


2005年6月5日 ホネホネ的拾い物

岬町の海岸に磯観察に行った。磯の生きものも少しは観察したけど、収穫はむしろ海岸に打ち上がっていた骨だった。

・ミシシッピーアカミミガメの甲羅
ほぼきれいに骨になった甲羅。甲羅だけで頭も足もなく、中に少し足回りの骨が付いてるだけ。

・ネコの頭骨
これまたほぼきれいに骨になった頭骨。片目の周囲だけミイラ化して残ってるけど、あとは完成した骨格標本状態。歯も揃ってる。でも、下顎骨はなかった。

・スナメリの頭骨の一部
帰りがけにふと見つけた。頭骨の大後頭孔の周囲の骨だけ。イルカかな?と思って拾ってきた。調べてみると、どうやらスナメリらしい。

・ハシボソミズナギドリのミイラ
頭と腹は骨、あとの部分はミイラ状態。帰ってきて調べて、ハシボソミズナギドリと判明。なんと、すぐ近くの和歌山県側に行った人も、同じく今日、海岸でハシボソミズナギドリのミイラを2体拾ってきてた。そういうシーズンらしい。

スナメリとハシボソミズナギドリはちょっと嬉しかった。京阪神周辺では、砂浜はすぐに掃除されてしまうけど、磯は掃除の手が入らないので骨拾いにはかえって適しているかもしれない。


2005年6月4日 奈良公園をさまよい歩く

奈良公園にモリアオガエルの卵塊を探しに行った。春日大社の近くの小さな池を見に行ったけど、卵塊どころか水がない。水のある場所〜。

というわけで、水のある場所、卵塊のある場所を求めて、奈良公園一帯をウロウロした。若草山も見たし、三月堂も見た。でっかい鐘も見たし、万葉の庭にも入った。たぶん小学校の遠足以来だ!

今の奈良公園は、そもそも水が少ないし、水があっても卵塊はない。ちょっと時期が早かったのかなとも思う。梅雨に入って、雨が降れば、水たまりも増えて、一斉に産卵を始めるかも。

そういえば、昨年だかにNHKで、奈良公園のモリアオガエルの産卵が紹介されたらしい。これどこで撮影したんだろ? もし知っていたら、教えてください〜。


2005年6月3日 シュレーゲルアオガエルのオタマジャクシ

近頃、シュレーゲルアオガエルのオタマジャクシを飼ってる(というか、と、おぼしきオタマジャクシを飼ってる)。アカガエル、ヒキガエルと飼ってきたけど、ヒキガエルよりも水の汚れに強くて飼いやすい。その点ではアカガエルなみ。

でも、シュレーゲルアオガエルは、さっぱり足が出てこない。アカガエルはすぐに足が生えてきて、カエルになったのに…。
餌の食いもあんまりよくない気がする。なんか飼い方が悪いのかな〜。

一応、カエルにして、本当にシュレーゲルアオガエルのオタマジャクシだった〜、って確認したいんだけど…。


2005年6月2日 アーティストとサイエンティスト

哺乳類や鳥の剥製写真を撮りたいという方からの相談を受ける。すでにいろんな所で、展示物の撮影をしてるけど、展示されてないものも含めて、照明をセットして撮影したいらしい。

展示していない収蔵品は、研究用。研究目的なら利用OK。で、アートも研究みたいなもんだろうと理解して、OKすることにした。

その話の中で、今までに撮影した写真というのを見せてもらった。全体ではなく、一部をアップにした不思議な構図が多い。どこがいいのかはわからないけど、確かにアートみたい。

曰く、ある視点で切り取った写真を積み重ねて、見る人に自分なりの何かを見つけてもらいたいのだとか。この通り言われたかは自信がないが、理解したところではそんな感じ。

制作者の考えを押しつけるのではなく、さまざまな解釈を許容し、求めさえするのがアートなんだな。
サイエンスは、むしろ研究者の考えを押しつけるのが目的。データも理屈もそのためにそろえて、整える。

みんなそうだとは思わないけど、包容力のあるアーティストに、押しつけがましいサイエンティスト。イメージとしては、わかりやすいかも。

アートとサイエンスが、わかりやすく区別できるなら、サイエンス目的の標本を、アート目的で撮影してもらうわけにはいかないのかな??

そういえば、TFLから寄贈された、ほこりまみれの剥製ならいっぱいあるよって言ったら、それはおもしろい! と言ってた。アートはよくわからん。


2005年6月1日 ◆渡りのシギ・チドリ類が去った干潟

明日は、2時間ほど干潟の鳥の話をしなくてはならない。仕方がないので、今日はシギ・チドリ類の生態についてのお勉強。

日本では、あんまり調べられていないが、欧米ではよく調べられている。とくにオランダは力が入ってる気がする。

食物となるベントス(二枚貝だったりゴカイだったり)が多い干潟ほど、シギも多いだとか。渡りのタイミングを、大量の食物を供給してくれるカブトガニの産卵に合わせているだとか。ミヤコドリは、大きめの二枚貝を選んで食べているだとか。冬中干潟で生活してるミヤコドリが、ある場所の二枚貝を減少させては、移動するだとか。おもしろい話は尽きない。

そんなんを読んでて思ったのだが、一部に越冬したり繁殖したりする種や個体がいるものの、中緯度地域(日本とか)では、多くのシギ・チドリ類は、渡りの途中に立ち寄るだけの旅鳥。春と秋にドカーとやってきて去ってしまう(今はそんなに多くなくなってしまったが…)。そんな一過性の団体さんでも、中継地の干潟では大量のベントスを食べるはず。それが、ベントス相に、あるいは干潟の生態系にどんな影響を与えているかという研究例が見つからない。

一過性だからこそのおもしろい点とか、その微妙なタイミングの年ごとの違いが干潟生態系に大きな影響を与えるとか、なんかありそうな気がする。もう誰か調べてるのかな?
そもそもシギ・チドリ類の採食が、特定のベントスを減らす話はあっても、干潟の生態系全体に影響を与えている話は見あたらない。キーストーン種ではないのか? 磯ではミヤコドリがキーストーン種だったりするのに!

ついでながら、近年、シギ・チドリ類の減少が叫ばれている。これも干潟生態系に大きな影響を与えたことだろう。けど、これまた調べられた例がなさそう。こっちは、大昔からの干潟のベントス相のモニタリングが必要なので、今からでは無理か…。


2005年5月31日 ◆スズメの卵の色と模様の多様さ

鳥の卵の殻を拾ったので見て欲しい。と言われて見せてもらった。半分くらいの殻がぐしゃぐしゃになってる。正確な大きさがわからん〜。短径が1.5cm前後かな。地色は少し濃いめの灰色で、黒くて細かい点々模様がついている。

海に近い住宅地の学校の校庭で拾ったらしい。近くには埋立地や農耕地もあるとか。一番ありそうなのは、スズメの卵。でも、大きさがはっきりしないから、ハクセキレイとかヒバリとかも否定できないかな〜、って感じ。

「日本の野鳥 巣と卵図鑑」(世界文化社)を見ながらそんな話をしたんやけど、あらためて見ると、スズメの卵の地色と模様の多様さはずばぬけている。どうしてなのかを、少し考えてみた。

卵の色や模様は、メスの腹の中で卵をつくる最後、殻に色を付ける過程で決まる。どんな具合にどんな色を付けるかは、メスによってだいたい決まっているので、同じメスが産む卵の色と模様は似ている。
模様がないとダメだけど、模様のある卵を産む場合は、その模様のタイプである程度まで、同じメスが産んだ卵かわかる。

スズメなみに卵の色と模様の変異が大きければ、どのメスが産んだ卵かかなりわかる。これが鳥にとって何かの役に立っているとすると、メスは自分の卵を、他のメスの卵から区別することにメリットがあるってことになりそう。

そこで思いつくのが種内托卵。カッコウなどは他種の巣に卵を産んで、自分の子どもを他人に育てさせる。これと同じ事を同種内ですることがある。
ツバメやムクドリなどけっこう身近な鳥でも、確認されてたはず。スズメでも種内托卵は確認されてたっけ?

というか、逆にスズメの卵の色と模様の多様さから、スズメでは種内托卵が盛んに生じている可能性を疑ってもいいのかも。なんてことを考えた。

気になる点は、
・種内托卵は、托卵する個体が、同時に托卵される側でもある。卵の模様の多様性が増すのは、托卵される側には有利やけど、托卵するには不利。それでも種内托卵は、卵の模様の多様性を高める方向の選択圧になるのかな?

・ムクドリは確か種内托卵があったと思うけど、卵は青くて、模様なし。なんで、模様つけて種内托卵に対抗しなかったのか?

・ほかにも何か、卵の模様の変異を大きくする要素ってあるかな〜?


2005年5月30日 日本酒を買った

「すみませーん」
「小売りはしてますか?」
「じゃあ、四合瓶を1本ください。あと、いつから造っているとか、どんな水を使っているとか、いわれを説明したものはありませんか?」
「みんなで手分けして大和川水系の水と生き物を調べてるんですけど、日本酒といえば水が命! というわけで、地酒も調べることになったんです。で、解説が欲しいんです」
「ああ、これでいいです。ありがとうございました」

今日は、奈良盆地南西部の山すそを、8時間歩いた。で、とある醸造所でのやりとり。

酒呑みどもが、呑んでる勢いで、洒落も交えて決めたこと。水が命っていうなら、豆腐も調べろって感じやけど、豆腐はすぐ傷むから、だとか。

そんなわけで、日本酒を買った。買ったのは、
◆「透泉」中川酒造(奈良県葛城市新在家)
よくわからんので、原酒というのにした。

買ってこいと言われたから買ってきたけど、酒は好きではないし、とくに日本酒は苦手。わざわざ土産を買ってきたみたいなもんやな。

一日背負って歩くと、けっこう重かった。実はもう一件見つけたけど、重いので挫折。1日1本で許してもらおう…。


2005年5月29日 ヤマガラの声について

小鳥の囀り研修と称して金剛山に行った。テーマは、オオルリ、キビタキ、クロツグミの囀りを覚えること。オオルリとキビタキはけっこう近くで囀っていたので、参加者は今度こそ(実は4月29日に続く2回目)覚えたに違いない! クロツグミはあいにく遠くでしか囀ってくれなかったので、覚えてないに違いない。

成り行き上、講師役。オオルリとキビタキの囀りは簡単。ソウシチョウとかややこしいのが混ざらなければ、クロツグミも問題なし。
でも、講師もカラ類の声は苦手。金剛山の山頂部には、エナガ、シジュウカラ、ヤマガラ、ヒガラの上にコガラとゴジュウカラまでいる。囀りならまだしも、地鳴きは手強い。さらにこの時期は巣立ちビナがいるので、いっそう訳のわからん声がする。

訳のわからん声がすると思って確認したら、必ずカラ類。逆に言えば訳のわからん声はカラ類と思えって感じ。で、なんども声と姿を確認した結果、ヤマガラの声について、

◆ヤマガラの巣立ちビナは、金属質で高い高い音質で、メジロがコロコロいうみたいな声で、餌をねだる。
◆金剛山山頂部でのヤマガラの囀りは、音質とフレーズは他と同じだが、ピッチがシジュウカラ並に早い。

ヤマガラの巣立ちビナの声はどこでもこんなのかな? 金剛山のヤマガラはみんなこんな囀りかな?

カラ類の囀りと言えば、ヒガラと同所的な場所のシジュウカラの囀りは、しばしばピッチが早い。と思ってるけど、どんなもんでしょう?
実は、ヤマガラの囀りのピッチも、ヒガラと関係あるのでは?と思ってたりする。


2005年5月28日 川でふんどしを洗う

石川の源流に行った。延々と植林だらけの林の中を流れる渓流沿いを歩いた。オオルリが多いし、カワガラスもけっこういて、それなりに楽しい。

ところが、あちこちで不思議な光景に出会った。怪しい恰好をしたおじさんが、30cm×1m位の白くて細長い布を、川の中に広げている。短い辺の両端に細長い持つところがある。ふんどしを洗ってるように見える。
何をしてるかは知ってるんやけど、ふんどしを洗ってるように見える。知らない人は絶対にふんどし洗いと思うに違いない。

ほんとは何してるかと言えば、水の中にすむヒメドロムシという甲虫を採集してるんだそうな。布を水の中になびかせて、その上流側の川底をガサガサする。川底にいたヒメドロムシが水に流されて、あわてて布にしがみつくという寸法。ほんまかいな〜、と思うけど、実際に取れるらしい。

赤い布を使えば、赤ふんどし。


2005年5月27日 水生昆虫屋とライトトラップ

滝畑ダムに行って、お泊まり。ダム湖畔の宿舎なので、夜の鳥なんかに期待したけど、夜の鳥の声は聞けず。門限が早くて、夜中にウロウロもできず。ちょっと残念。

でも、夕方から少しの間、石川の上流でのライトトラップにひっついていった。ライトトラップというのは、暗い中で、白い布に光を当てて、光に集まってくる虫を捕まえる方法。今回は、渓流の橋の上に布を広げた。

ライトトラップには色んな種類の虫がやってくるけど、虫屋は分業が進んでいるのですべてを採るわけではない。今回の虫屋は、甲虫屋と水生昆虫屋。この二つのグループの虫は採集されるけど、ガやハエなどは基本的に無視される。

虫屋ではないけど、虫は採りたい。でも、自分で持って帰っても仕方がない。というわけで、ニーズのある甲虫とか水生昆虫を採って、虫屋にあげる。あいにく甲虫はあまり来なくて、甲虫屋は暇そう。その代わり、カゲロウは大量に来てる。全部は採ってられないので、一通りの種類を採集。カワゲラやトビケラもけっこう来てる。水生昆虫屋と言っても、トビケラが専門で(今回初めて知った…)、トビケラはすべて採集せよとの指令が飛ぶ(採集しないと種類がわからないのがけっこうあるらしい)。

甲虫屋とのライトトラップは経験があるけど、水生昆虫屋とのライトトラップは初めて。いつもは無視する虫なので、おもしろかった。おかげでトビケラがどんな形してるかよくわかった。ニンギョウトビケラは、けっこう恰好いい。


2005年5月26日 スニーカーの再婚

今日は、奈良盆地西部のため池を巡って、7時間歩き回った。休憩なし、食事は歩きながら。で、ようやく予定コースを踏破。けっこう疲れる。

ふつうでも疲れるのにスニーカーが不調。左はソールが横に割れてしまって、歩く度に底がパクパクしてる。右は親指辺りに口が開いて、これまた歩く度にパクパク。歩きにくい。

そういえば、このスニーカーは、バツいち同士。どちらも相方が壊れてしまって、新たにコンビを組んだわけ。思い起こせば、前のコンビ相手も同じ壊れ方したっけ…。

そんなわけで、帰る途中で新しいスニーカーを購入。いつもは大安売りの一足1000円ほどのを買うのに、今回はなんと一足3000円の大奮発! いつもの3倍長持ちするかな?

まあ、とにかく左右のスニーカーの模様が違うという状態からようやく脱出。さりげに目立ちすぎるファッションだったので、一安心。


2005年5月25日 オランウータンの臭い

オランウータンの中身から、肉をそぎ落として、包んで砂場へ放置。あとは、虫が肉を食べてくれて、適当な時に回収したら、骨になってる予定。

というわけで、オランウータンの皮なしバラバラ死体と遊ぶ。オランウータンは、変な臭い。甘いと言われれば、ほんのり甘い。なんか濃厚な感じで、脂っこい臭いの気がする。とにかく、あんまり嗅ぎたくない。

よーく考えれば、ヒトとオランウータンは大変近い。ヒトをバラしたら、やっぱりこんな臭いがするに違いない。そして、やっぱりこんな風に、脂肪だらけに違いない。ヒトの解剖って、あんまりやりたくないな、と思う。

そういえば、このオランウータンの手の爪の色。黒い。それに親指には爪がない。どのオランウータンもそうなのかな?


2005年5月24日 冷凍室探検

明日は、なにわホネホネ団の活動日。冷凍室の中で埋もれている処理待ちのブツを処理しようと画策。とりあえず、冷凍室の中から引っ張りだすことに。

ちなみに冷凍室は、マイナス約40度の設定。とっても寒い。そんな中に、Tシャツにジーパンという恰好で入るのはあまりお薦めできない。寒いからね。でも、まあ短時間の作業は可能。

さて、冷凍室探検で、なにより怖いのは入口が閉まって中から出られなくなること。とくに夜中に一人での作業は怖い。怖いから入口を開けたまま作業する。

実際の作業は、霜のような雪のようなものをスコップを掻き出すところから始まる。雪かきみたい。ちょっと楽しいんだけど、どうしても足元が濡れる。素手にスリッパはお薦めできない。しもやけになりそう。

あと、メガネもお薦めできない。金属フレームが冷えて痛いし、外に出るとレンズが曇って何も見えない。

そんなこんなで、探検隊は進む。奥の方にワニやボアの死体、ゾウの鼻、謎の肉塊などを発見。しかし、当面の目標ではないので、見ない振り。
結局引っ張り出したのは、サルの中身が二つ(中身とは皮を剥いた皮以外の部分のこと)、シカの中身、カモシカの皮、アザラシの皮。

今日はこれくらいにしといたろ。


2005年5月23日 クーラーの上に座るキジバト:再び

4月28日にクーラーの室外機の上で営巣してるキジバトを話題にした。今日、またその前を通ったら、まだ座ってた!

キジバトの抱卵期間は、15-16日。ヒナが孵って最初の1週間くらいは、親鳥がずっとヒナを暖めてるけど、その後はけっこう巣をあけるようになる。孵化後10日を過ぎたら、一日に数回ヒナに餌を与える時くらいしか、親鳥は巣にやってこない。

4月28日が抱卵開始日だとしたら、5月14日にはヒナが孵ってるはず。すると、今日は孵化後9日目。親鳥が抱雛(巣でヒナを暖めること)してるかは微妙なところ。給餌のために巣にやってきた風でもないし…。

けっこう大きくなったヒナがいるのか、それとも産卵し直してるのか。次に通るのは、また1ヶ月後。答えは出ないままに終わりそう。

半月に一度のチェックができれば、わかるんやけど…。


2005年5月22日 出かけてみたら雨だった

あるある。
思えば昨日の夜の天気予報から怪しかった。朝起きたら、道が濡れてる。でも今は雨は降ってない。

さて、今日は姫路の方で観察会の予定。まあ、あるだろう。とりあえず急いでたので、出かけてみた。
途中の電車から外を見ると、少し雨が降ってたり降ってなかったり。傘をさしている人がやや多い。

集合場所についたら、雨がザーザー降っていた。でも、出かけに大阪は降ってなかったから、観察会を決行するかも。と思って留守電で確認したら、中止…。 家から確認しておけばよかった。
次の電車で帰ってきた。

往復で4時間ほど。もう、今日は休みと決めて、帰って寝た。往復の間で、本を1冊半読めたからまあいいけど。

この春あたりから、雨での失敗が多い気がする。


2005年5月21日 ヒバリチドリ?

今日は、難しい質問がいっぱい。

ヒバリチドリの4文字の別名は? って聞かれたけど、調べてもわからなかった。まあ、クロスワードを解くための質問だったけど…。
そもそも不覚にも、ヒバリチドリを知らなかった。ツバメチドリ?って思ったり。

子どもの拳大のものを持ってこられて、これは骨?歯?と尋ねられたけど、わからず。外国から持ち帰った化石らしいので、化石担当を呼び出す。一目見て、サイの上顎の大臼歯と言い放ってた。
いつか、ああなりたいもんだ。

ウミクワガタってどんなん? と尋ねられる。今日は、昆虫担当はいない。そもそもウミクワガタって甲殻類じゃなかったっけ? ってわけで、図鑑を探したけどわからず、ネットで検索して発見。
甲殻類で正解! ダンゴムシの親戚筋なのね。

朝一番には、部屋にスズメが入ってるでー、と言われた。ほんまかいなと思って見に行くとほんまやった。窓を開けて出ていってもらった。窓を開けても、開いてない方に、まずぶつかりに行くのは何故だろう?
ちなみに呼びに来てくれたのは、スズメを捕まえて標本にするかもとか思ったかららしい。親切はありがたいけど、生きたのは皮を剥いたりしません!


2005年5月20日 イチゴの季節!

スーパーとかの店頭からは、すっかりイチゴが姿を消した。今年は、品種食べ比べがマイブームで、一押しは「あまおう」だった。が、それも来年までお預け。

しかし、フィールドで食べるイチゴは今からがシーズン! 今週に入ってからはフィールドに行くたびに、イチゴを食べてる。おいしい〜。

別にイチゴを探しているわけではないのだけれど、ふと緑の中に、真っ赤な実を見つけると、そこからはイチゴばかりが気になる。見つけたら、目に付くイチゴを全部食べるまで動かない。サルのようだ…。

ヘビイチゴの類は、甘くなくて味もない。でも、小さなツブツブが丸く集まったようなイチゴは、甘くてうまい! 一粒だけでもとってもおいしい。売ってるイチゴなんか目じゃない。

でも、正直、自分が食べてるイチゴの種類は今ひとつわからない。今日食べたのはナワシロイチゴだと思うけど…。持って帰って、名前を調べればいいようなものの、その場では食べるのに忙しくて。

果実を持って帰ってジャムにしたらうまいかも。とも思うがこれも毎回挫折。結局、全部食べてしまう。ジャムはうまいかな〜?


2005年5月19日 部屋のどこかから妙な声が…

今日の夕方、部屋のどこかから妙な声が聞こえてきた。そういえば、朝も似たような声がした気がしたけど、気のせいと思ってた。でも、今度は絶対してる!

どこかなどこかな。場所が特定しにくい声で、いったりきたり。ようやく足元の怪しげな入れ物から聞こえてくることを発見。恐る恐る中身を見てみると。

カエルが出てきた。トノサマガエルとダルマガエル。どうやらダルマガエルが鳴いてたらしい。この入れ物って、数日前からテーブルの上にあって、邪魔やから下に降ろしたぞ…。
ってことは、数日前からいたってことに。そういえば、ここんとこ時々妙な声がしてた気もする。

誰かが、カエルを採ってきて、何にも言わずにテーブルの上に置いていったらしい。採集データが付いている。場所は滋賀県、採集日は5月4日! 2週間前〜?
まあ生きててよかった。

しかし、声を聞いても何の声かわからんかった。ダルマガエルの声を勉強しなおさなくては!


2005年5月18日 ギューリキマイマイを標本にする

ギューリキマイマイってゆうのは大阪辺りにいる中で、一番でっかいカタツムリ(のはず)。12日前の雨の山歩きの時、生きたギューリキマイマイを捕まえた。死に殻は何度も拾った事があるけど、生きたのは初めてでちょっと嬉しい。

喜んで、持って帰ってきたのはいいけれど、テーブルの上に置いたまま忘れてた。
今日見たら、死んでる。腐ってる。肉がドロドロ。そこで標本を完成させることにした。

入れ物の蓋をあけると、めっちゃ臭い。蛇口から水をザーザー入れる。部屋中が臭くなってきた。そんなことは無視して、殻に着いてるドロ〜とした肉を引っ張ってみる。けっこう中身がでてきた。ものごっつい臭い。殻の中に水を入れて、クルクル回して中の方まで入れてから、今度は逆方向にクルクル回して水をだす。臭い水が出てくる。それを何度か繰り返すと、中からいわゆるキモが出てきた。さらにクルクルを繰り返すと、出てくる水も割と臭くなくなってきた。

あとは乾かしてできあがり。なかなかきれいな標本になった気がする。臭いはまだ残ってるけど、これは気付かないフリをするんだっけ? たしか。

さて、腐った哺乳類と腐った貝のどっちの方が臭いかという議論が、周辺で盛り上がってたことがあったが、今日の結論。腐ったカタツムリの臭いは、腐ったタヌキの臭いによく似てる。判定は、ドロー。


2005年5月17日 音の風景:夕暮れの堺市のため池

今日は阿弥陀池に行った。また池畔で1時間半ほどボーっとしてた。

あたりでは、スズメの声が多い。あとは時々、ハシボソガラスやハクセキレイに、池の中からウシガエルの声。残りは、人のたてる音ばかり。
後ろはせまい道なのに車がジャンジャン通る。話をしながら家に向かう人も多い。

と、日没が近づいてくると、大学生くらいの兄ちゃん達が辺りにやってきた。なんだなんだ?と思っていると、釣りに来たらしい。
5〜6人の兄ちゃん達が、周りでバス釣りをはじめた。こっちが先にいたのに、これでは釣りをながめにきてるみたい…。
おもに聞こえてくるのは、黙々とルアーを投げては巻き取る音と、兄ちゃん達の釣りの相談の声。

カワウはいないし、音もつまらなかった。唯一のいいことは、終わればすぐにバスに乗って帰ってこれることだけ。

そういえば、千葉県立中央博物館では、いろんな場所の音を録音して、収集してたっけ。どんな場所の音でもいいとなるとキリがないけど、どんな収集方針なんだろ? 今日のような場所は集めてなさそう〜。


2005年5月16日 音の風景:夕暮れのダム湖畔

津風呂湖へ行った。カワウのねぐら調査。夕暮れ時に、1時間半、湖畔でボーっと(少なくとも第三者的にはそう見えるはず)してた。ふだんフィールドで、こんなにじーっとしてることは少ない。じーっとしてると音がよく聞こえる。

ボーっとしはじめた時に、一番にぎやかだったのは、ウグイスの囀り。あっちでもこっちでも聞こえる。でも、耳をすましていると、湖の対岸からキビタキも囀っているのが聞こえてきた。300mくらい離れているのによく聞こえるもんだ。と思ってたら、同じく300mくらい離れてる右手の対岸から、タゴガエルの声も聞こえてくる。意外とよく通る声らしい。

対岸と言えば、正面のカワウの集団ねぐらからも、時々ブーブー、ガーガー声が聞こえてくる。誰かがねぐらに帰ってくると、とまった場所の周りのカワウが抗議の声をあげるらしい。他にも時々近所にとまってるカワウ相手に抗議の声をあげて、相手を追い払ってしまうこともある。追い払われたカワウが別の場所にとまると、またそこでも抗議の声が…。
ともかく、抗議の声がたくさん上がれば、カワウが帰ってきた事がわかるくらい。

カワウが帰ってくると言えば、上空を飛んで帰ってきたカワウが、ねぐらの近くで急降下してくる時の、ザーーという音も時々聞こえる。この音をともなった急降下はなかなか恰好がいい。

上空からは、ときどきトビのピーヒョロローという声や、飛びまわってるカルガモのピョピョピョピョてな羽音が聞こえる。

水面では、ときどき大きなコイがバシャッといわすほかに、5cmちょっとの小さな細長い魚が、水面を飛び跳ねる音がしている。なにをしてるんだろう?

と、遠くの音ばかり拾ったけど、頭のすぐ後ろでは、最初からずっとコマルハナバチが1〜2匹ブンブンいっててやかましい。モチツツジの花に来ているのだが、見ているとあまりうまく蜜にだどりつけてないらしい。ちょっと図体がでかすぎると思う。
あと、コゲラが1羽、行ったり来たりして、盛んに樹をたたいている。

と、にぎやかだった湖畔も、日没前になるととたんに静かになってくる。ウグイスが鳴き止んできたので、キビタキの囀りがよく聞こえ、メジロも囀りだした。頭の後ろでは、やっぱりコマルハナバチがうるさい。

日没を過ぎたら、鳥の囀りはやみ、コマルハナバチもどこかへ行き、タゴガエルの声だけが残った。


2005年5月15日 日本で野生のキーウィ?

日本でハチドリを見たって話題があるけど、別にキーウィって鳥を野外で見たってわけではない。

サルナシのことを、日本のキーウィっていうことがあるけど。たしかにサルナシは形が少し違うことを除けば(あとちょっと小さいけど)、外見も切り口も味もキーウィそっくりだけど。サルナシの話でもない。

今日はハイキングに行った。場所は奈良盆地のほとんど南端の高取町。山の中を歩いていると、ところどころに植林の伐採跡があって、明るくなっている。そこに、なんやら見慣れぬ植物が生えていた。

まあ正直、あんまり植物に興味はないし、詳しくもない。だから、たいていの植物の名前は知らない。でも、山にはよく行くから多くの植物はそれなりに見慣れたりしてる。でも、その植物は見たことがないような、あるような。

まだ生えてきたばかりで、1mちょっと程度の長さ。10cmくらいの丸い葉っぱ。全体に毛が多い。つるの先の方は赤っぽい。
なんやらキーウィみたいな。と思ってたら、他の人も同じように思ってたらしい。あいにく植物の専門家がいなかったので、採集してきた。はたして本当にキーウィ?

キーウィだとしたら、植えてあったようには見えないので、けっこうあちこちに野生化してることになる。鳥や哺乳類の糞に入っていたのか、人が捨てたのか、気になるところ。


2005年5月14日 失せ物見つかる…

失せ物が見つかったら嬉しいかというと、そうとは限らないという話。

その1.出したはずの葉書行方不明事件
葉書の束が見つかった。つまり出し忘れてた…。関係者のみなさん、すみません。あらぬ疑いをかけた郵便局のみなさん、すみません。
帰る途中にポストに入れようと、上着のポケットに入れて、そのまま持って帰ってた。それ以後、その上着を着てなかったのが敗因…。

その2.調査分担の地図行方不明事件
これは目出度く解決。なくしたら困ると思って、目立つ袋に入れてあったのに、それを忘れてた。
ちなみに、記憶はあまりあてにならないことも判明。覚えてた担当と、けっこう違ってる…。

その3.調査データ行方不明事件
これもどうやら解決。紙媒体のデータは存在しないことを思い出した。紙媒体を探してたけど、ない物は見つからない…。

失せ物探しの副作用で、机周りが少し片づいた。まあ、通にしか違いはわからないと思うけど〜。


2005年5月13日 失せ物がいっぱい

その1
昼頃、まとめて出した(はずの)葉書が、さっぱり先方に届いていない(らしい)ことが判明…。明日の連絡なのに〜。今から葉書を出しても仕方がないので、軒並み電話連絡。
最初は、どこか一軒くらい届いているかと思ったら、確認できた範囲ではどこにも届いていない。1週間かかって着かないはずがない。出し忘れか?と思って探したけど見つからず。郵便局の手抜かりではないかと思いつつ、証拠はない。おかげで、飽きるほど電話をかけまくった…。

その2
調査の打ち合わせをしようとしたら、調査分担を書き込んだ地図がない…。これは記憶に頼って何とかクリア。

その3
原稿書いてたら、データの一部が見あたらない…。失せ物探しにも飽きて、また今度探すことに。

日頃から失敗は多いけど、こうも多いとちょっと凹む。最後の失せ物だけでも出てきますように〜。


2005年5月12日 雨中のため池

自転車でため池めぐりをしていたら、雨が降ってきた。小降りなのでそのまま強行。すると、雨足が強くなってきた。しかし、今さら帰れないところまで来てたので、やはり強行。

あんまり雨に濡れるので、コンビニで傘でも買おうと思って、コンビニを見つけると小降りになる。このまま止むかなと思ってると、また本降り。やっぱり傘を…。そんなこんなで、結局、傘を買いそびれ、濡れ鼠になった。
この場合、状態としては濡れネコでもいいようなものなのに、なぜか濡れ鼠。

雨の中、鳥の様子はと言うと、カイツブリやカモ、サギはぜんぜん関係なさげ。でも、雨が降ると小鳥類の声はしなくなる。それにツバメも飛ばなくなる。

雨が降ると飛ばなくなると言えば、コアジサシ。雨が降る前は、あちこちの池で見かけたのに、雨が降り始めるとまったく見かけない。天気のせいなのか、ため池の違いなのか。

雨がやんでくると、とたんにツバメがいっぱい飛ぶ。ため池の上なんかは特に多い気がする。低いところを飛ぶから目立つのかもしれない。ってことは、虫も飛んでるんだろうな〜。見えないけど…。


2005年5月11日 マムシを一升瓶からだす

この春は、なぜかマムシがよく手に入る。4月以降で、4匹ほどもらった。で、先日、一升瓶に入ったマムシをもらったんだけど、マムシ酒にするか、長い間考えた末(嘘、ほんとは面倒で放って置いただけ)、一升瓶に入ったままでは標本にしにくいので出すことにした。

マムシが一升瓶から出てきたら、首を棒で押さえた上で、素手で頭をガシッとつかみ、別の容器に放り込む。と、綿密な計画をたてて、棒を片手に、一升瓶のふたを取った。ビンを横にして、マムシが出てくるのを待つ。5分経っても出てこない…。

このままではらちが明かないので、水攻めにすることにした。蛇口から水を入れてみる。マムシの反応は意外に早く、すぐに口から頭を出した。ビックリした。
あわてて、ビンを横にして、全体が出てくるのを待つ。ところが頭を出しただけで出てこない。棒でつつくと怒っているけど、出てこない。

仕方がないので、長くて大きなピンセットを持ってきて、首をつかんで引きずり出し、首を棒で押さえて、あとは予定通り。
噛まれても死なないだろうとは言え、一応毒ヘビ、持つときはちょっと緊張。

マムシをもらうのは嬉しいけど、今度からは一升瓶に入ってない方が嬉しいかも。


2005年5月10日 川の土手は何色?

大和川沿いを自転車で走った。日差しは暖かいけど、風はひんやりして快適。

さて、ここで問題。土手は何色だったでしょう? もちろん土手なので、土があって草が生えてる。だからベースは緑色。でも、この時期は草が花を咲かせていて、ある色に染まる。

答えは紫色。土手や高水敷のかなりの部分は、ナヨクサフジが覆っている。いま花が盛り。場所によっては数百メートルにわたって、一面のナヨクサフジ。
紫の花畑の中を自転車で進む。きれいだし、ちょっと幻想的な雰囲気。しかし、このナヨクサフジは日本に侵入してきた移入種。日本はもともとこんなんじゃなかった、と考えるとあまり喜んでもいられない。

ナヨクサフジがここまで繁茂しだしたのは、ここ5年ちょっとの事だろうか。大和川沿いを自転車で走るようになって、もう少しで12年。残念ながら鳥の記録はしているけど、草の記録はしていないので、いつからはびこりだしたのか思い出せない。また昔はこの時期の土手は紫色ではなかったはずだが、じゃあ何色だったかというと、いま一つ自信がない。

でも、たぶん黄色かった気がする。それは、セイヨウカラシナの花の色。これまた移入種なので、さらに前は何色か? という問題は残るが…。

ナヨクサフジが幅を利かせるようになって、土手や高水敷から、セイヨウカラシナの姿はあまり見なくなった。でも、低水敷にはけっこうセイヨウカラシナの群落が見られる。河口近くの中州は、一面のセイヨウカラシナで真っ黄色。

どうやらセイヨウカラシナは、土手ではナヨクサフジに破れても、水に近い場所では、まだまだ捨てたもんじゃないらしい。種子散布あるいは種子の耐水性なんかに違いがあるんだろうか? 両者の関係を調べてみるとおもしろいかもしれない。

ところで、お近くの川の土手の色は何色? まだ黄色かったら、毎年この季節に写真を撮ってみよう! ある年から紫色に変わるかも…。


2005年5月9日 干潟組6、加古川河口へ行く

加古川河口の干潟に行った。干潟組6人で行った。それぞれ堆積、植物、貝、ベントス、魚、鳥に詳しい。この前まで植物がいなくて5人組だったのが、目出度く6人組になって最初の活動。あとは、昆虫が加われば完璧なんだが…。

とにかく、このメンバーで干潟に行くと、干潟で見つけた大抵の自然物についての質問には答えが返ってくる。カニを捕まえても、貝殻を拾っても、魚をすくっても、すぐに名前がわかる。それどころか、砂の中から掘り出されたニョロニョロした変な動物の名前でもわかる。楽しい〜。

今日は、植物が加わったので、道端の植物ものきなみ名前がわかる。おもしろいから、目に付く花を順に尋ねていった。

駅から川に出るまでの道端で目に付いた草花は、マツバウンラン、タチイヌノフグリ、アメリカフウロ、ナガミヒナゲシ。ぜんぶ移入種らしい。
川沿いに歩いてる時に土手にたくさん生えていたイネ科植物は、スズメムギにカラスムギ(妙に覚えやすい)。ナデシコ科の小さな花は、※※マンテマと言ってた(調べてから教えてくれるらしい)。
干潟の少し高台に生えていた植物は、ハマボウ、ハマヒルガオ、コウボウムギ、コウボウシバ、テリハノイバラ、コマツヨイグサ、ノヂシャ、スカシタゴボウ。

魚の名前も少し覚えた。カキ礁の中に隠れているのはイダテンギンポ。干潟の水たまりにいるハゼは、アベハゼ(茶色)、ビリンゴ(背鰭の先に黒)、ヒメハゼ(脇に点点点点)、チクゼンハゼ(脇にはしご模様)

なんとか覚えておいて、今度は誰かに偉そうに説明してみよう。


2005年5月8日 キツネの臭い・サギの臭い

近頃、臭いの世界は奥が深いと思い始めた。自分が強く感じる臭いを他の人があまり感じなかったり、思いもよらない臭いに似てるという発言を耳にしたり。

考えてみれば、感覚世界の中でも、嗅覚はとても表現が難しい気がする。結局のところ、何か他の臭いに例えるしかない。例えた臭いに共通認識があるとは限らない。でもまあ、それだけに面白い!

生き物関係に関しては、たいがいの人よりは多様な経験をしてる気がするので、折に触れて臭いの話を書いてみようと思う。もちろん、上述のように客観性はまったくない。嘘は書かないけれど、鵜呑みにはしないように。

で、今日は、キツネとコミミズクとアオサギの皮を剥いた。すなわち、臭いの世界を堪能したわけ。

コミミズクは、というかフクロウ類はいっぱんにあんまり強い臭いはしない気がする。今日も印象に残らなかった。

アオサギは、というかサギ類はみんな独特の臭いがする。魚由来のような少し生臭い臭い。チリメンジャコみたいな臭いと言ってるのを聞いた。言われてみれば似てるかも。

キツネは、イヌということを再発見した。イヌと同じ臭いがする。同じイヌ科でもタヌキは、ここまではっきりとイヌの臭いはしない。

ちなみにコミミズクの脳味噌は腐っていて、とても臭かった。腐った臭いについては、哺乳類の腐った臭いと、貝の腐った臭いのどちらがより臭いか、という重大な論争があるが(私のまわり限定)、鳥の腐った臭いも負けてないかも‥。


2005年5月7日 中止にしたら雨が止む

あるあるあるある。

野外観察会の話やね。雨が降るような降らないような時、決行するか中止にするか決めるのは難しいね〜。

決行して大雨やったら、なんで中止にせーへん、と言われるし。言われんでも、鳥なんか観察でけへん。と思て中止にしたら、雨が止むねんな。

今日は、天気予報によると、昼からは雨は止みそうなんやけど、午前中は微妙。朝起きたら雨が降ってたんで、回復傾向やとは知りつつ中止にしたんやけど、午前10時にちょうど雨があがってしもた…。

中止の連絡は留守電でするんやけど、微妙な天気の時は、留守電を確認せん来る人もいてる。今日はけっこう来そうと思ったら、案の定9人も来た。
まあ、せっかく来たのに中止と言って追い返すのも悪い。というわけで、行事は中止やけど、これから鳥を見に行くんで、一緒にいこか〜、と誘って一緒に鳥を見た。

なら、行事したんと一緒。中止にせんかったらよかった…。

ちなみに雨上がりで、気温も低く、鳥はほとんど囀らず、姿もあんまり見られんかった。という意味では中止で正解。


2005年5月6日 実用新案:ガードレールクリーナー

今日は、雨なのに山に行った。ひざから下はビショビショで気持ち悪い。
でも、こんな天気が好きな生き物もいて、カエルはよく鳴いていたし、カタツムリもあちこちを歩いてた。サワガニは踏みそうなくらい道に出てた。

山手のガードレールには、汚い緑色っぽく汚れているのがある。どうやらある種の藻類がついているらしい。でも、その藻類がグニャグニャした線上にはぎとられている事がある。カタツムリが食べたらしい。

よくガードレールにカタツムリがくっついてるけど、こうしてガードレールに付いた藻類を食べて暮らしていけるなら、ずーっとガードレール上で暮らして行けそう。
そして、ガードレールに適当な数のカタツムリが付いていたら、ガードレールに藻類が目立って付くことはなく、常に美しく保たれる!

唯一の問題点は、カタツムリの食べ跡はグニャグニャしてて、食べ残しが多いこと。くまなくきれいに藻類を食べるように仕込むのは難しいかも。


2005年5月5日 中高生向けの行事

中高生と一緒に淀川の河口に行った。目的は、河口のシギ・チドリ類の観察。駅から3kmほど歩いて現地へ。ダラダラと話をしながら歩くので、時間がかかる。1時間ほどかかってようやく到着。

さっそく鳥を見るかと思いきや、さにあらず。勝手に散らばっていって、釣りをしたり、カニを捕まえたり、打ち上がったクラゲをつついたりしはじめる。鳥を見るやつも、望遠鏡に近づくやつもいない。

同じ場所にもう一つ別の団体が来ていた。こちらは大人が中心。みんな真面目に鳥を見てる。鳥の観察会だから、鳥を見なくては!という感じ。

一方、中高生軍団は、自由気まま。まあ、中高生はこんなもの。引率して連れては行くものの、とくに何かをさせたりはしない。尋ねられれば説明するけど、でなければ説明もしない。
こけて怪我をしたり、海にはまったりするやつがいないかと見はったり、人数を数えたりする以外は、放ったらかし。こっちはこっちで鳥を見てた。

ふと気付くと、辺りに何人か来て鳥を見てる。双眼鏡は持ってきてたらしい。ほんじゃあと、鳥の名前を教えたり、望遠鏡に入れて見せたりする。

なんだかんだで、結局、半数くらいはシギ・チドリ類を一通り見たらしい。あとは、カニで遊んでいたり、魚を網ですくってたり。赤潮を見て喜び、すくって持って帰ったり。釣りをしてたやつらは、みんなぼうずだった。

興味のおもむくまま好きなことができる時間というのは、あんまりないのかもしれない。でも、そんな時間は、けっこう大切な気がする。たぶん中高生向けの行事はこんなんでいいんだろう。
大人向けの行事と一緒だと、お互いやりにくそう。だから、分けて正解と思う。

海岸で3時間ほどダラダラして、弁当を食べて帰ってきた。なんか楽しかった。


2005年5月4日 初めて鳥の皮を剥く

今日は、鳥の皮の剥き方を教えた。まず模範演技。その後、自分で剥いてもらう。

説明しならが皮むきをすると時間がかかる。あと、なぜか手際も悪くなる。集中が足りなくなるのか? とにかく、偉そうに模範演技と言ってるのに、羽根が抜けるので、ちょっと格好悪い。

その後、実際に剥いてもらう。ここで何を剥いてもらうべきかという問題に直面する。

まず、スズメ大より小さい鳥は、細かい部分がわからないまま、いい加減に剥いてしまうので、あんまりよくない。
一方、カラス大より大きいと、剥く場所が多くなって時間がかかりすぎて大変。
手頃なのはハト大だが、ハト類は皮が薄く、羽根が抜けやすい。初めての時にハトを剥くと、大量の羽根の山ができて、ショックが大きいらしい。
穏当なところは、ツグミ大の鳥。

そんなわけで、本日の材料は、シロハラに決定。よく窓ガラスに衝突するので、死体自体はけっこうたくさん手に入る。初めての材料としては、少し小さいかと思ったけど、そうでもないらしい。

今日の二組はなかなか優秀。2〜3時間で剥いた。皮は少し破ってたけど、羽根はほとんど抜かず汚さず。うまいか下手かは、剥いてる時の鳥の保持の仕方を見たらわかると思う。そもそも下手な人は、置いたまま剥いてるが…。

そういえば、前回教えた二人は、とても上手に剥いてたのに、途中であきて脱落した。どうやら鳥の皮むきには、根気のよさも重要らしい。なかなか鳥の皮の剥き手は育たない…。


2005年5月3日 カエル4段重ね構想

今日は、シュレーゲルアオガエルを見に行った。まだ産卵は始まったばかりのようだったが、シュレーゲルアオガエル自体は簡単に見られた。
アマガエルとの違いを確認するために、シュレーゲルアオガエルのオスとアマガエルのオスを一緒の入れ物に入れた。

するとアマガエルがシュレーゲルアオガエルの上に乗ってしがみついている。時はまさに産卵期。カエルのオスは、メスにしがみつきたいシーズン。さらにシュレーゲルアオガエルのオスは、ちょうどアマガエルのメスくらいの大きさ。しがみつきやすかったんだろう。けっこうきちんとしがみついていて、なかなか離れない。

考えてみたら、シュレーゲルアオガエルのオスも、適当な大きさのカエルにならしがみつきたいはず。モリアオガエルのオスなら、手頃な大きさなんでは?

というわけで、モリアオガエルのメス、モリアオガエルのオス、シュレーゲルアオガエルのオス、アマガエルのオスを、一緒に入れておけば、緑のカエル4段重ねができるに違いない。
ポイントは、この3種の産卵期が重なっている時をねらうこと。大阪近辺では、5月中旬頃が狙い目か?

4段重ねになったから、どうという事もないんだけど…。


2005年5月2日 コルリをくわえた家ネコ、追っかけて〜

電話がかかってきた。家のネコが庭で青い鳥をくわえてきました。コルリと思います。いりますか?
ありがとうございます。欲しいです。じゃあ、すぐ持っていきます。
待つこと1時間。ほんとにすぐに持ってきてくれた。ありがとうございます〜。

ほんとにコルリだった。オスの成鳥でとってもきれい。ただし、脇腹が血に染まっている。飼ってるネコが、見てる目の前で、植え込みの中に突っ込んでいって、くわえて出てきたという。

この季節、街中をいろんな小鳥が渡っていく。木の上には、オオルリやキビタキ、センダイムシクイにエゾムシクイ。地面にはクロツグミやアカハラ、なんてのがメジャー。植え込みの中にはコルリやコマドリ、ヤブサメなど。

街中を通過していく間に、かなりの個体が窓ガラスに衝突して死んでるらしく、渡りの途中とおぼしき衝突死した死体はよく手に入る。
同時に、植え込みの中をウロウロしている小型ツグミ類なんかは、けっこうネコにやられてるんだろうな〜。

家のネコが鳥を捕ったという話はよく聞く。でもイヌが鳥を捕ったという話は、あんまり聞かない。捕らないの? 捕れないの?


2005年5月1日 ゴールデンウィークの大阪城

一昨日あたりから、世の中ではゴールデンウィークというものに突入しているらしい。なんでも、今年は10日くらい連続して休める人もいるとか。

休みの日こそ稼ぎ時! というわけで、むしろゴールデンウィークの方が忙しい。休みは今日だけ。ところが、せっかくの休みなのに大阪城公園に行かされる…。

ついでなので、早起きして鳥を見ることにした。大阪のバードウォッチャーにとって、大阪城公園と言えば、渡りの小鳥観察のメッカ。というわけで、鳥を見に来ている人がゾロゾロいる。それっぽい場所には、必ず何人かいる。この調子で、ゴールデンウィーク中は、ずっとバードウォッチャーでにぎわっているはず。

天気は曇。午後からは雨が降るとか。そんな天気のせいか、それとも渡りの波の谷間だったのか、今日の大阪城にはほとんど鳥がいない。囀っていたのはキビタキとシジュウカラくらい。色んな人から、昨日はよかったという話を聞かせてもらう。

はりきって朝の7時から行ったのに…。おかげで、ただでさえ眠いその後の所用は、死ぬほど眠かった。


2005年4月30日 問題:ツノのある種を含む哺乳類の科をすべてあげよ

今日の昼間は、わからない質問ばかりされた。

●飼ってるイモリが冬眠からさめたら、耳腺が大きくなっていた。これはなぜ?
 ???大人になったからでは???

●ヨコクビガメなど曲頸類のカメが頭を甲羅にしまう時、頭がどっち向きになるかは決まってるの?
 ???個体によって決まってそうやけど、癖みたいなもの???

質問に答えられないと悔しい。両生爬虫類は専門でないと言えばそうやけど、それでも悔しい。
今日の質問者は常連さんなので、答えがわかればリベンジ可能。だれか答えを知ってたら、ぜひお知らせを。

こんな答えられないケースを防ぐには、日頃からパッと思いつくけど、すぐには答えが浮かばない問いを調べておくのが一番! かも。

閉館後、ショップの在庫チェックをしていて、なんか疲れてボヤーとしてる中で、角のある哺乳類についての問題を思いついた。わかるかな?

ヒントは、答えは5つの科。奇蹄目と偶蹄目にまたがっている。子供でも動物好きなら4つまでは答えられそう。残り1科に気付くかどうか。


2005年4月29日 日本でハチドリ発見!

質問された。日本にハチドリはいますか? いません。じゃあ、ハチドリくらいの大きさで、花の前でホバリングする鳥はいますか? いません。

さて、ここで問題。この謎の鳥の正体はなんでしょう?

可能性1:本当にハチドリ。日本にハチドリがいないという答えは、正確ではない。動物園などでは飼ってることがある。関西では橿原市昆虫館に行けば、まだ見られるらしい。かつて、けっこうあちこちの昆虫館などで飼育していたが、飼育が難しいらしく、近頃はあまり残っていない。もちろん、それが逃げ出した可能性はある。野外に定着してる可能性もある。でも、あんまり可能性は高くないと思う。

可能性2:メジロなら花に来るし、多少はホバリングする。ヒヨドリも花に来るし、少しはホバリングする。しかし、これをハチドリサイズと言うか〜?

可能性3:実は日本にハチドリ(でもいいし、ハナドリでも、タイヨウチョウでも、ミツスイでもいいから花に来る小さな鳥)が生息していた! 新種かそれに準じる大発見だ! まあ、北アメリカで約50年ぶりにハジロキツツキが再発見されたことだし、ないとはいわんけどね…。

可能性4:それはハチドリではなく、鳥ですらない。スズメガの類。まあ普通に考えたら、これが正解。オオスカシバとか何とかホウジャクとかが花に来て、蜜を吸っている様子は、我々のイメージするハチドリにそっくり。とてもガとは思えない。

というわけで、それはハチドリではなく、スズメガの仲間の可能性が高いと答えた。反応は、あれは絶対にガではない。ガならよく知ってる!

よくある反応。こういう反応をした人に、それじゃあと、花に来てるスズメガを見せた事がある。自分が見たのはスズメガだとあっさり認めてくれた。

手近に実物のスズメガがいない場合、思いこんでいる人を説得するのは難しい。今日は、野外だったので図鑑もないし。そんなわけで、反論せずに放置。まあ、質問には答えたわけだし。ただ、普及啓発という面から、放置していいのかと、若干の疑問を残しつつ…。

正直、人の答えを受け入れる気がないなら、質問するなよ〜、と思う。

ちなみに、私の知る限りでも、日本でハチドリは毎年1〜2回は確実に発見される。
あと、道頓堀川や大川でペンギンが発見されることもある。これはハチドリよりは少ないけど。


2005年4月28日 クーラーの上に座るキジバト

キジバトの巣場所といえば…、はい、その通り。ふつうは、木の枝上につくられますねー。しかーし、時として、キジバトが人工物、ってゆうか建物なんかに巣をかけることがあります。

そうそう、それ自体は1970年代から知られていますねー。でも、私が見てた限りでは(つまり当時の京都市内では)、1990年頃からキジバトが建物に巣をかける例が増えました。

その後もどんどん建物での営巣が増加、するかと思いきや、21世紀に入った今でも相変わらず少数派。珍しくはないけど、見つけるとちょっと気になる存在。

で、今日、毎月行ってるため池群を見回ったんやけど、クーラーの室外機の上に、キジバトが巣をつくって座り込んでいるのを見つけた。

何を隠そうこの同じ室外機の上には、2年前にもキジバトが巣をつくっていた。ちょうど鳥の巣の展示の準備の最中で、写真に撮って展示した。
2年前の時は、次の月に見に行ったときには巣は跡形もなくなっていたので、家の人に追い払われたと思った。はたして今回はどうなるのか!? 来月を乞うご期待。

しかし、1990年代にも思ったけど、キジバトは人工物に巣をかけるのが下手。木の枝の上と同じように、巣を何かに乗っけようとする。たとえばクーラーの室外機の上、たとえば窓枠の上。風が吹いただけで落ちることもしばしば。少しはドバトを見て、勉強しろよ〜。

2年前の巣も、風で落ちたのかもしれんね。


2005年4月27日 Undelivered Mail Returned to Sender

メールで質問がやってきた。ツバメの巣がカラスに襲われるのをなんとかしたい、という質問。わりとよくある質問。今さら調べる必要もないので、答えるのは簡単。

忘れない内にと、さっそく答えを作成してメールを送って一段落。この件は、記憶の彼方に飛び去るはずだった。しかーし、

Undelivered Mail Returned to Sender
というメールが帰ってきた。なぜか返信ではメールが届かなかったらしい。仕方がないので、相手のアドレスと称するものをコピーして、もう一度送ってみる。やっぱり届かない。相手のアドレスを、よーく見てみる。とくに問題は見つからない。でも、hostがいうには、User unknownらしい。
思いつく方策は尽きたので、放っておくことに。相手が気付いてくれたらいいけど。

こうしたことは、時々ある。こっちは答えた上に、時間を費やして、それがまったく無駄に。なにより、相手はこっちが返事を返してこないと思ってるかと思うと(もしかしたら怒ってるかも!)、ちょっとげんなり。

こんな時、どうしたもんだろ?


2005年4月26日 マムシ酒用??

近所の環境保健センター(むかしの保健所)から電話がかかってきた。マムシをいらないか。もちろん、いる! と即答。
ただ、警察から持ち込まれたものらしい。

こんな場合はあやしい。マムシと言って持ち込まれたヘビがアオダイショウの幼蛇だったことは数知れず。どうせ今回もアオダイショウに違いない。

と思っていたので、見せてもらってびっくり。「ほんまにマムシやん!」と大声で言ってしまった。なんて失礼な奴。

そのマムシ、まだ生きていて、日本酒の一升瓶の中に入っている。このまま焼酎でも入れたら、そのままマムシ酒。標本にするか…、マムシ酒にするか…。

仮に殺して、ホルマリン固定して、アルコールで保存したとしよう。そのアルコールは、いつの間にやらなんやらいい香りがするようになるんだな。ホルマリン固定した後でも、マムシ酒になるようで。それでいいか〜。

ちなみにマムシ以外のヘビを浸けたアルコールもいい香り。でも、鳥や哺乳類を浸けたアルコールは、すごく変な臭い。呑まない方がいいと思う。


2005年4月25日 連敗脱出!

今日は、昼過ぎから新池に行った。連夜のカワウのねぐら調査。片道2時間かかるので、現地で1時間半調査して帰ってくるだけで、半日かかる。

この調査、何人もの人との共同調査で、各ねぐらに担当者が割り当てられてる。担当しているねぐらは、今回は7ヶ所。今日で、5ヶ所目。
ということは、今まで4ヶ所を調査したわけやけど、いずれもカワウはおらず。今日、やっとカワウが集まっているのを観察した。

いろんな人と調査をするとき、多くの人は目的のものが見つからないと、貢献度が低いと思うらしい。時には謝られることもある。
しかし、いないと言うことを確認したってことも立派な調査結果。いや、むしろいないってことの確認の方が、時間がかかるし、確認方法が問題になるし、情報としては貴重。いないことを確認するってことは大事なんですよ〜、と説明する。

と、ひとには言うし、それは間違いなく正しい。しかし、自分が調査して、いないって結果ばかりだと、ちょっと不満。確かに貢献度が低い気がする…。
そんなわけで、今日は連敗脱出できて、ちょっと嬉しかったりする。

調査を終えて帰る途中、フクロウが鳴いていた。駅に帰り着く頃になって雨が降ってきた。


2005年4月24日 ダブルヘッダー

朝から、いろんなため池めぐりをした。ため池で繁殖してる鳥を調べる。と言いつつ、大部分のため池には鳥はあまりいない。ついでに、ため池にいたカメの種類もチェックしてるから、どっちかと言えばカメの調査をしてるみたい。

まず、カワウやサギのコロニーのある池へ行く。かつてはカワウはいなくて、一番目立つところにアオサギの巣がたくさんあったけど、今は目立つ上の方はカワウが占拠。下の方で、アオサギ、コサギ、ゴイサギが営巣してる感じ。

11の池を巡って、最後の池でオオバンを見つけた。綿羽のヒナを3羽連れてた! 先月もチェックした池。その時オオバンのつがいとおぼしき2羽が仲良くしてたので、繁殖を期待してたけど、期待通り! 大阪では淀川や埋立地での繁殖例はあるけど、こんな池での繁殖は珍しい(知る限り初めて)。

さらに6つの池をめぐって、本日のため池巡りは終了。引き続いて大座間池に行って、日没までカワウのねぐら調査。
ため池巡りで疲れたのか、ため池巡りが終わって気が抜けたのか。ねぐら調査は、やたらと眠かった。朝から9時間、ずっとフィールドやったからか。


2005年4月23日 局所的平均年齢について

今日は、植物園で鳥の観察会をした。暖かくなってきて、緑の中をウロウロするだけで気持ちが良い季節。さらに小鳥の渡りの季節もそろそろピークを迎え、キビタキやオオルリといった綺麗どころが簡単に見られるので、観察会にはうってつけ。今日も、大部分の人が、黄色いキビタキと青いオオルリを見たはず。

とまあ、そんなわけで、けっこう大勢の人を引き連れて、植物園内を歩き回った。で、歩いてて思ったんやけど、どうも周囲に子ども割合が高い気がする。自分を中心に半径1mの平均年齢は、大雑把に試算して約14歳。ン歳の自分一人が平均年齢をあげてる。

子どもに親しまれるのは、いいことのような気がするけど、観察会をするにはちょっと困りもの。

まず、会話の相手が子ども中心。それも相手がずーっと話をしているので(同時に何人もしゃべっている)、こちらもずーっと話をしてることに(それも鳥とほとんど関係ない!)。おかげで、鳥の声がよく聞こえない…。
さらに、背負っているザックや、望遠鏡、服の裾を持ってるやつがいる。おかげで体がゆれて、双眼鏡が見づらい。望遠鏡をのぞくときも、三脚の脚を持ってるやつがいるので、ゆれて見づらい。
そして、望遠鏡を持って、キョロキョロと鳥を探しながら歩こうとすると、ぶつかる。何度も三脚の脚を、いろんな頭にぶつけた。小さい子が足元にいると、一緒にこけそうになる。

あと、鳥の名前はそんなに覚えてないくせに、会話のいらん内容は、よーく覚えてる。大声で、家に洗濯機がないことを宣伝してくれんで、ええねん!

まあ、子どもと話をしてるのは、それなりにおもしろいんやけど、大人の参加者がどう思ってるのかが、ちょっと心配。


2005年4月22日 ワイパーのついたサル

今日もいろんな哺乳類の頭骨とたわむれた。ラベルと称する名札をつけて、ゴミをできるだけ取って、できあがり。
そんな作業をしてると、改めていろいろ発見があった。

キリンとヌートリアは、頭が大きい割には脳は小さい。キリンの頭はほとんど空気だし、ヌートリアの頭は不必要(?)な突起みたいなので体積を稼いでいる感じ。

そして、今日一番の発見。サルの中には、目の上にワイパーみたいなのが垂れ下がっているのがいる。あいにく種名がわからない頭骨…。でも、よーく見ていくと、ニホンザルにも少しワイパーがありそうな。
ワイパーサルの種名が知りたい〜。


2005年4月21日 ゾウの運び方

正しいゾウの運び方を説明しよう。ただし、生きたゾウではなく、死んだゾウの話。
生きたゾウは、ガラスを割って、店に勝手に上がり込んだりして困りものだが、死んだゾウはそんな事はしないので安心。その代わり自分の足で動いてくれないので、持ち上げて運ばなくてはならないのが、困りもの。

死んだゾウにも運びやすいゾウと、運びにくいゾウがある。
肉付き丸ごとのゾウは運びにくい。おそらくゾウの中で一番運びにくいに違いない。そこで、ちょっと可哀想な気もするけど、切り分けて肉をできるだけ取り除くと、かなり運びやすくなる。ただし手や服が汚れる。
一番運びやすいのは、骨になったゾウ。ゾウの頭はそれ以上切り分けられないので、丸ごと運ぶ事になる。とても重い。骨になる前に大人のゾウの頭を持ち上げようとすると、大人6人は欲しいところ。しかし、骨になったら二人でなんとか大丈夫。下顎だけなら一人でも運べる。

ゾウの頭骨は、目のまわりや歯の辺りなど、けっこうつかめる場所があるので、その辺りを持つとしよう。でも、上顎骨や顴骨は持つと壊れることもあるので、要注意。
降ろすときは、とにかくゆっくり。指をはさむと痛い。後頭部はけっこう骨が薄いので、気を付けよう。

さあ、これだけ知ってれば、あなたも明日からゾウの頭骨を運べるだろう!

ちなみに、今日はゾウの頭を3つ運んだ。一つは子ゾウで、一人で持ち上げられた。普通サイズは、二人で楽勝。でもビッグサイズを運ぶときは、できれば三人がかりの方がよさそうだった。3つ運んで腕がだるい〜。


2005年4月20日 骨骨がいっぱい

TFLからもらってきた哺乳類の頭骨をいっぱい並べた。多くの発見があったので、メモしておこう。

カリフォルニアアシカの子どもの頭は、おにぎりせんべい。クロザルは、古い型のメガネをかけてるみたい。ブラックバックは、オニみたい。テナガザルは、吸血鬼みたい。小さなマーモセットは、おそらく火星人。

さりげにインパクトの強い骨は、骨もチンくしゃのチンと、ほっぺがきもいパカの大人。生まれ変わっても、この二つにはなりたくない〜。

ずらりならんだ骨を見ると、ちょっと壮観。サルの頭骨は、妙に人間に似てて、表情が読みとれそうでおもしろい。怒ってるのから、困っているのまで、いろいろ。


2005年4月19日 ジムの脱走とシュレの産卵

部屋の外から、廊下にヘビが〜! という叫び声がする。何を馬鹿なことを。マムシはちゃんと机の上にいるやん。と思いつつ見に行くと、ほんまや〜!

廊下をジムグリがはっていた。大阪市内でジムグリとは珍しい。そんな訳はなく(2階だしね)、飼ってたジムグリが脱走してたわけ。ちゃんと水槽のふたはしてあったのに、がんばって押し上げて出てきたらしい。

と、脱走ジムグリを捕まえて、手に巻き付けていたら、カエルを持ったお客さんが来たので、そのままカエルを見に行く。

昨日捕まえたカエルの名前が知りたいとのこと。シュレーゲルアオガエルのメスでした。水槽に入れておいたら卵を産んだらしい。泡泡のかたまりも入っている。何日くらいでオタマジャクシになって、オタマジャクシはどうやって飼ったらいい? と尋ねられたので即答。
オタマジャクシにはならない。

カエルは、体外受精。産卵した時に精子をかけてない以上、受精してるわけがない。というわけで、未受精卵。普通は発生しない。

それにしても、メスだけで産んだ卵塊がちゃんと泡泡になっていたのには驚いた。モリアオガエルもそうやけど、泡泡になるのは、メスに抱きついたオスが放精しながら足でかき回すからのはず。
よーく話を聞いたら、なんとメスが自ら足でかきまわして泡泡にしていたらしい。がんばったのに未受精卵とは気の毒に。


2005年4月18日 池畔の夕暮れ

夕方、谷山池というところに行った。カワウのねぐらがあるってことで、その調査。のはずが、カワウは飛んできても、すぐに飛び去ってしまい、さっぱりいない。
結局、堤の上に座って、日が暮れていく池を1時間半ほどながめて帰ってきただけ。

ふだん鳥を見に行っても、そうそう同じ場所でじーっとはしていない。ましてや夕暮れ時に見てたりはしない。そんなわけで、意外と新鮮な体験ではある。

明るい内は、周りではホオジロやウグイスが元気に囀り、池面ではカイツブリがにぎやか。陽が陰ってくると、ホオジロは静かになり、代わりにメジロが囀りはじめた。池面では、どこからかヨシガモがたくさんでてきた。カワセミも飛んできて行ったり来たりしている。そして、日没になった頃にはみんな静かに。

先週も、同じ調査を淀川河口でしたけれど、死ぬほど寒かった。今日は暖か。暖かいと、この調査ものんびりできて楽しいかも。


2005年4月17日 かぶりもの

昨日と今日は、一日中子ども相手。ハネハネ博士という役どころで、なぜかかぶり物まで用意されている。紙で作った四角い帽子には、房飾りと羽根が付いている。ハネハネ博士と書いたたすきもある。

自分ではどんな感じかわからなかった。が、後から画像を見せてもらうと、かなり怪しい。帽子とたすきを付けて、子ども達を林の中に連れて行く様子は、まるで子ども達をだまくらかして誘拐している怪しい奴。笛でも吹いたらハーメルンの笛吹のよう〜。

林の中や遠くからでも、帽子はよく目立ったらしい。子ども達がはぐれる心配はない。ってことで、役には立ってる。

ただ、人がいっぱいの週末の植物園を、そんな恰好で歩くのはかなり恥ずかしい。でも、仕事仕事。ハイテンションの子どもに、大勢の人がいる中で、「博士ー!」と大声で叫ばれるのも、そうとう恥ずかしい。でも、仕事仕事。

というわけで、かぶりものの二日間が終わった。かぶりものは二日で充分。

追記:今日は、オオルリの尾羽を拾った子がいた。


2005年4月16日 子どもの視線?

植物園で、子どもらと一緒に、落ちてる鳥の羽根を探した。
昨日、下見してあんまり鳥の羽根は落ちてないけど、まあどうにかなるさ〜、と軽い気持ちで探しにいってみた。実際どうにかなった。

大人が探して見つからなかった場所で、次々と鳥の羽根を見つけてくる。あっても、ドバトとキジバトくらいと思ってたら、ヒヨドリやツグミの羽根を拾ってくるし。オオタカらしきタカの羽根まで拾ってきたのには驚いた。

目の高さが低いせいか、サーチイメージを形成する能力が高いのか、はたまた日頃から落ちている物に注意しているのか。とにかく、地面に落ちているものの探し対決をしたら、子どもに勝てそうにない。

そういえば、けっこう鳥の骨も見つけてくる。骨は気持ち悪いとか言うかと思ったら、そんなそぶりもない。ためらいなく骨を持ってくる。
ためらうようになるのは、大人が止めるからか? それともそういう子が集まったのか?

林の中で、何かを拾っている集団。いっけんドングリ拾い風やけど、その手には羽根や骨。なかなか盛り上がる。ぜひお試しあれ。


2005年4月15日 キジバトをさわった!

今日は、一日中植物園をウロウロしてた。調査したり下見をしたり。天気はいいし、暖かいし、花は咲いてるし、若葉も芽吹いてるし、歩き回ってるのは楽しい。

鳥を見ながら歩いていると、どうも地面で採食してる鳥がなかなか逃げない気がする。ツグミには4〜5mまで近づけたし、キジバトには2〜3mにまで近づける。それも、そーっと近づいているわけではなく、何気なく歩いてるのに、その位の距離になっても逃げない感じ。そんな季節なの?

地面に落ちてる羽根をチェックしながら歩いてて、ふと気付くと2m位の距離にキジバトがいる。そーっと近づいたらもっと近づけるかも。
と、ふと思い立った。キジバトに対して体も視線も90度の方向に向けて、横目でキジバトを見ながら、そーっと横歩きで近づいてみた。

1m。ぜんぜん逃げる様子がない。50cm。こっちの事はまるで無視。で、キジバトとぴったり並んでしまった。
視線そらせてるのも馬鹿馬鹿しくなって、上からキジバトを見下ろしても、まるで気にせず地面をつついている。そーっとしゃがんでみる。それから、そーっと背中をさわってみた。
さすがに触られると飛んで逃げるかと思ったけど、まるで無反応。
何事もなかったかのように、地面をつつきながら歩き去っていった。なんか不思議な感じでそれを見送った。

標識調査とかしてるので、生きたキジバトに触ったことは何度もあるけど、捕まえてない野生のキジバトをさわったのは初めて。

首のウロコ模様や初列風切からして、成鳥のようやけど、頭と背中の茶色味がとても強い個体。今度会った時も見分けられるかもしれない。
というわけで、キーちゃんと命名。またさわれるかな?


2005年4月14日 卵の黄身の色は?

メールで質問がきた。ニワトリの卵の黄身は黄色いけど、他の鳥や爬虫類の卵の黄身もみんな黄色いの?

と尋ねられても知らない。仕方がないので、鳥や爬虫類の卵の事が書いてある本を見ていく。専門書から子ども向けの図鑑まで。卵のでき方や構造は説明してあるし、殻の外側の色は写真を見ればわかるけど、卵の中身の色のことはほとんど説明がない…。

さらに色んな本を漁りまくった結果、こんな結論に。

・鳥も爬虫類も卵の構造はかなりよく似ていて(まあ鳥は爬虫類だし)、卵黄が多く含まれている。
・その卵黄の色は、原則として大雑把に言えば黄色(白っぽいのから赤っぽいのまであるけれど)。ただし食物に含まれる色素の影響を受ける。
・どうやら、野生鳥類の卵黄の色は全部黄色と言ってもいいらしい。
・どうやら、爬虫類の卵黄の色もたいてい黄色らしい。

食物に含まれる色素の影響を受けるってところが曲者で。もし黒や青の色素を豊富に含む食物を食べてたら、黒や青の卵黄ができるかも…。

と、とりあえずお返事を書くまで、約1時間半。おかげで卵についてかなり詳しくなった(すぐ忘れると思うけど)。

質問者は小学2年生。保護者からは「くだらない質問かもしれませんが」などというただし書きも。そういう素朴な質問に答えるのが一番大変なんだな…。

もし黄色くない鳥や爬虫類の卵黄について情報があれば、ぜひお知らせを〜。


2005年4月13日 一日レフリー

レフリーと言えば、ふつうはスポーツの試合の審判のこと。でも、研究者の世界では、雑誌への投稿論文をチェックする人のこと。
論文なるものを書いたら、雑誌に載せてもらうべく、雑誌の編集者に送るわけ。で、それなりにしっかりした学術誌の場合、2名ほどのレフリーを選んで、その投稿論文の内容をチェックしてもらう、ってのが手順。

レフリーは、内容が雑誌に載せるだけの価値があるか。書き方はちゃんとしてるか。なんてことをチェックして、問題点があれば指摘して書き直しを求めるし、どうしてもダメな場合は掲載を拒否する。
文句のつけどころのない論文のレフリーは簡単。どうしようもないのがはっきりしてる論文のレフリーも簡単。でも、手直ししたら掲載できそうな論文のレフリーは大変。

今日は、レフリーとしての作業をしてたら一日かかった。論文をすみからすみまで読んで、問題点をピックアップして、ダメ出しのお手紙を書いて。ああめんどい。でも、いい加減なレフリーにあたってむかついた事もあるから、手も抜けない…。

さて、このレフリーのお仕事。学会員で、論文を書いてるような人にはもれなく、専門に近い内容の論文について依頼がやってくる。忙しければ断ることもあるけど、学会員としての役割分担みたいなものなので、毎度断るってわけにもいかない(みんなが断ったら学会誌がでない‥)。
で、引き受けても、時間と手間がかかる割には、メリットが少ないという寂しいお仕事。ダメ出しされた方は、気分よくないだろし。トラブルを防ぐためか通常匿名。人知れずって感じの作業なんだな。

ひとの論文に熱心にダメ出ししてる間があれば、自分の論文を書けよ。と自分に突っ込んでしまう今日この頃。


2005年4月12日 湖東の麦夏

彦根に行った。大阪駅から新快速で1時間15分。遠い。
車窓の景色をながめていると、野洲川を渡った辺りから、耕作地が広がることが多くなるのがわかる。田起こしはしたけど、まだ水を入れていない田んぼは黒々としてる。

そんな中、あちらこちらに、それなりにまとまって緑色の田んぼがある。麦畑になってるらしい。
あと2ヶ月もすれば、黄色く実った麦秋の季節。今はちょうど穂が出始めた頃か。この時期を麦夏という。
かどうかは知らないけど、麦畑の緑が雨にぬれてけっこう鮮やか。

窓の外の色と言えば、大阪では散り始めてるサクラがちょうど満開くらい。うすいピンク色もきれい。
と、サクラが今頃満開だというところでわかるが、彦根は北国だった。大阪から薄着をしていったので、寒かった。風邪ひくかと思った。


2005年4月11日 マムシの瞳

部屋に入ると、机の上に毒蛇がとぐろを巻いていた!
となると、嫌がらせにしてもひどすぎる。殺人未遂かホラーかって感じすらする。
でも、ここでは割と普通の情景。机の上に生きたマムシがいても、反応は「わぁ、かわいいなぁ〜」。まあ、もちろんビンに入ってるんやけど。

今もそのマムシが目の前にいる。関西にいる他のヘビの瞳がたいてい丸い(シマヘビはちょっと縦長)のに、マムシの瞳は縦長。昼間のネコの目のよう。
ネコの目は昼間は縦長でも、夜には丸くなってかわいい。でも、マムシの瞳は夜になっても、縦長のまま。いつでも目つきが悪く見える。

ところが、ビンを回したりして遊んでいたら、瞳が少し丸くなる。どうも興奮すると丸くなるような気がする。瞳が丸くなるとマムシの顔もけっこう可愛い。せめて夜は瞳を丸くしたらいいのに。

ビンから出して遊びたいところやけど、やめといた方がいいか。
毒は一度出すとすぐには補充できなはずなので、まず毒牙から毒をできるだけ全部採取しておいて。それからなら手に乗せて遊んでも大丈夫なんでは? まあ、噛まれたらとっても痛いやろうけど…。


2005年4月10日 おすすめ花見スポット

午前中、大量の花見客に混じって、植物園に鳥を見に行った。

植物園は夕方閉まるし、飲酒やカラオケは禁止。バーベキューもできない。というわけで、植物園での花見とは、昼間にお弁当を持ってきて、サクラの下にシートを敷いて、花を見ながら食べるだけ。
かえって、とっても正当派な花見の場所になっている。親子連れとかには絶好の花見スポットかもしれない。

とはいうものの、そんな中で、双眼鏡をぶら下げてウロウロしてるのは少数派。サクラの木の周辺では、あまり鳥も探せない。

まだ渡りの時期には少し早め。オオルリとキビタキのオスが1羽ずついたくらい。でも、アオジやシロハラand/orツグミが、軽く囀っていて、けっこう春めいた雰囲気。

シロハラand/orツグミとなってしまうのは、いまだにシロハラとツグミの囀りを覚えてないから…。今年こそ覚えるぞ!
で、先日シロハラとツグミが囀っているのを聞いた時のメモによると、
 シロハラ:フリッピロロ、フリッピロロ
 ツグミ:ピロロ、ピルリ、プリリィ
今日たくさん聞いたのはツグミか?? このメモ役に立つんかいな…。


2005年4月9日 あのムクドリはいま?

ヒヨドリがやってきた。今日のは生きてる。昨日、川でおぼれてるのを助けたという。ヒヨドリが川でおぼれる?? と思いつつ見せてもらったら、確かにヒヨドリ。一見とくに問題なさげ。

昨日保護して、今日獣医に連れて行ったらしい。左翼の付け根を骨折してる。と言われて、レントゲンを撮るわけでもなく、治療するわけでもなく、そのまま連れて帰らされたらしい。よくわからない獣医の対応。

とりあえずよく知ってる獣医さんに電話してみた。ちょうど遊びに行くところというので、ついでに連れて帰ってもらって治療してもらうことに。保護された野生鳥獣は、こんな具合に獣医が引き取って、治療。治れば放すというのが普通の展開のはず。
まあ、確かに左上腕骨を骨折してるらしい。複雑骨折だとかで、無事に治るかは微妙。

という今日のやりとりをしていて、昨日の事を思い出した。小学生の女の子が訪ねてきた。呼ばれて言ってみると、なんか見たことのある顔。
「あのムクドリは…」と言われて思い出した。去年の夏、ムクドリを保護して持ってきて、名前を告げずに帰った子だ! あのムクドリは、すぐに死んでしまったぞ! さあどんな風に伝える???

と、突然思い出して、急に焦りだした。おそるおそる「あのムクドリは、すぐに死んでしまって…」と正直に切り出した。
保護された鳥の多くは、残念やけど死んでしまうんやで‥。死体は標本にして保存するつもりで冷凍してあって‥。と、説明を続けたら、一応納得してくれた感じ。

お墓に埋葬したいと言うかと思ったら、標本として保存というのを支持してくれた。理解があってよかった。

子どもに死を伝えるのは難しい。
かと思ったけど、意外と妙な大人よりは伝えやすいかも。


2005年4月8日 サクラ舞い散る〜

ソメイヨシノが満開に近い。この週末が花見のピークかな。今日も平日というのに陽気に誘われてか、公園には多くの人が繰り出して、サクラの下に座ってる。

まだ花びらはあまり散ってない代わりに、丸ごとの花がけっこう落ちてる。よく見ると、花の子房の部分で切られている。

と、ここまで読めば知ってる人はよく知ってる話。犯人はスズメ。サクラの蜜がほしくってやってるらしい。少なくとも関東では1980年代半ばから知られている行動。でも関西で目に付くようになったのは、いつからだろう? 私が気付いたのは、ほんの数年前から。

同じくサクラの花に来るヒヨドリやメジロは、細いくちばしを花につっこんで、蜜をなめられるのでこんなことはしない(もっともヒヨドリは花を丸ごと食べることがあるけど)。スズメはそれができないから花をちぎってしまうらしい。
花も食べてしまえばいいのに、甘いところだけ食べて捨ててしまう。みたらし団子の蜜だけなめてるような。

ソメイヨシノはどうせほとんど果実はならないし、なっても人は食べないからいいようなものの、サクランボを栽培してる農家にとっては深刻な問題になってないんだろうか? 一方で、ヒヨドリやメジロは花粉を運んでくれるから、鳥を丸ごとは追い払えないような気がするし。どうしてるんかな?


2005年4月7日 パグマがきた

栃木県からパグマがやってきた。

昼過ぎ、怪しげな箱が届く。事務室で開けようとしたら、ここで開けるなと言われる。中身を見せて仕事をしてるところをアピールしようとしたのに…。

それはさておき、中からパグマがでてきた。けっこうきれい。交通事故らしい。頭の骨はぐちゃぐちゃで、口からは血を少し吐いている。でも、他に目立った外傷はなし。ただ、長い尻尾の毛が少しすりむけている。

毛並みは短めやけど、けっこうフワフワ。さわってると気持ちいい。胸の真ん中に、少し茶色がかった柔らかい毛が生えている。

足の裏は、肉球があんまり発達してなくって、長めで、サルの足みたい。その方が、木に登るのには便利そう。でも、走るのは遅いかも。

この肉は、おいしいらしい。新鮮そうなので食べられるかも。

さて、パグマってなーんだ?


2005年4月6日 春がいっぱい

サクラがけっこう咲き始めたし、ぽかぽか暖かいし、辺りはすっかり春。

大和川沿いを自転車で走ったけど、鳥を見てても春がいっぱい。ダイサギの中にくちばしが黒くなってるのがいる。コチドリはピオピオ鳴きながら盛んに飛びまわってる。ほとんどのユリカモメの頭は黒い。そういえば、川面をツバメが飛びまわっていた。

ユリカモメは個体数も減ってすっかり春。数を数えるのも楽になった〜。

あとは、コアジサシがやってきたら春本番。ってイメージなんやけど、今日はまだいなかった。早く来い。


2005年4月5日 ハダカゾウクラゲとウメサオカギヅメトビムシ

今日、名前が判明した2種の動物。この名前を聞いて、どちらもどんなのかわかった人がいたら、すごい!

先日、友が島に行ったとき、海岸にクラゲが落ちていた。そのそばに透明の物が落ちていた。てっきりクラゲの切れっ端と思ったけど、よく見ると目らしき点がある。なんか珍しい生物に違いないという声があったので、疑いつつも持って帰ってきた。それがハダカゾウクラゲ。
クラゲの仲間ではなく、殻を持っていなくて、海に浮いているタイプの貝の仲間。透明で、たしかにゾウみたいに吻がのびている。ゾウクラゲって名前は聞いたことはあったけど、こんなんとは思わなかった。そもそも生き物に見えない…。

博物館の裏で虫を採集してきたグループが、トビムシを電子顕微鏡で見ていた。1000倍とかにすると、目の数が6つだとか、尾の先にカギがついてることまで、よく見える。おそるべし電子顕微鏡〜。
おかげで、普段はいったいどうやって使うんや!と思ってた土壌動物の図鑑の検索表が使える。で、結局判明した名前が、ウメサオカギヅメトビムシ。なかなか覚えられない…。

この次は電子顕微鏡でクマムシを見ようという事になった。真空中でも生きてるらしいから、動きまわってる姿が見られるかも!


2005年4月4日 チョコQ第10弾

ぜんぜん気がつかないうちにチョコQの第10弾が出ているらしい。近所のスーパーにもコンビニにも見あたらないので、まだ売ってるのは見たことがない。

まだチョコエッグだった頃の第2弾からはまってしまい、なぜか第9弾までフィギュアを全部集めてたりする。出てしまったのなら、第10弾も集めなくてはなるまい。
集めてる事は、関係者にけっこう知られているので、すでに交換しようと数人に言われた。やっぱり集めなくてはならないらしい。まあ、博物館に来る人との共通の話題にもなるわけで…。

いつの頃からか、海洋堂は同じ型の色違いヴァージョンを作るという技を身につけ。第10弾にも色違いヴァージョンが5組も入ってる! さらに移入種が多いのも目立つ。外来生物法施行に合わせたのか?

そんなわけで、また机の上にチョコレートの山ができてしまう。50円アップしていいから、チョコ無しヴァージョンを売ってくれたらいいのに。


2005年4月3日 調査計画:公園で鳥はどのくらい喰われている?

今日は、鳥の調査の計画を立てるという行事があった。で、こんなのを立ててみた。

調査地:植物園
対象:鳥(特にハト類)の羽根の散乱
頻度:月2回+α

方法:二つのラインの調査をする
1.植物園内をくまなく歩いて、羽根が散乱している場所を見つけ、位置を地図上にプロット、鳥の種類・状態を記録。さらにデジカメで撮影
2.新鮮な羽根の散乱を見つけたら、5日に一度程度デジカメで撮影し、状態の変化を追跡

予測される結果:
1より、羽根の散乱の季節変化がわかる。
2より、新鮮な羽根の散乱が時間経過とともに状態がどう変化し、羽根の散乱と認識できなくなるのにどのくらいかかるかがわかる。
1と2を合わせて、適当に仮定をおけば、年間に(あるいは各月に)いくつの羽根の散乱が生じるのか評価できるはず。

まあ、ネックは、羽根の散乱=食べられ跡とは限らない点。羽根の量から、それについても考えてみようかな。あと、捕食者が特定できれば、さらにおもしろいかも!

えっ? そんなに羽根の散乱が見つかるかって? 一昨日まわってみたけど、10ヶ所くらいは軽く見つかるんだなこれが。この冬はタカが多いからかもしれんが…。

さてこの調査、本当にやろうかどうしようか?


2005年4月2日 カメは生きていた

カミツキガメとワニガメを飼っている。カミツキガメは、2002年10月に淀川で拾われたの。ワニガメは、2003年6月に大和川で釣り上げられたの。けっこう大物で、どちらも背甲の長さは約40cm。カミツキガメは、甲羅からお肉がたくさんはみでる体型なので、見た目はさらに大きい。重さは約22kgなので、持ち上げるのは大変。

屋外で飼ってるけど、この2匹、10月から4月くらいの寒い間は餌を食べないし、動かない。糞もしないから水も汚れない。そんなわけで、まったく世話の必要がない。だから冬の間は放ったらかし。
今日、気が向いたので、久しぶりに様子を見てみた。半年から放っておいた後、見るのはちょっと勇気がいる。死んで腐ってたらどうしよ〜。

でも、大丈夫。まだ寒いせいか、まったく反応はないものの。生きている(らしい)。元気という表現にはならないけど、まあいいか。10月に見たときと、同じ姿勢、のような気すらする。

もしかしたら、このまま丸一年放っておいても大丈夫かもとも思うけど。5月になったら餌でもあげよう。


2005年4月1日 フクロウの日

今日はいろいろなフクロウと対面できた日。

引っ越しするから処分したいという鳥の剥製を引き取った。8点の中に、ワシミミズク、トラフズク、オオコノハズク、コノハズクとフクロウ類が4種も入ってた。とくにワシミミズクはなかなかの迫力で格好いい〜。

植物園をウロウロしてた。カラスの巣がある〜、とその横になんやら大きめの鳥が。カラス?と思って双眼鏡でのぞいたら、フクロウ! あちらもこっちを何かな?とながめていた。

先日、寄贈してもらった鳥の死体。忙しくて冷凍庫に入れたままになってたけど、正体を見てみた。猛禽類と書いてるけどやけに小さい。ツミか何か?と思いながら見てみると、コミミズク!

あとアオバズクに出会ったら、この辺りのフクロウ類は一揃い!


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