博物館の行事の報告


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●植物園案内・動物編「花に来る鳥
日時:2014年3月29日(土)
場所:大阪市東住吉区 長居植物園
参加者数:68名(補助スタッフなし)


 ポーチに集合し、挨拶。花に来てる鳥や、繁殖をはじめてる鳥の観察をすると宣言して出発。
 博物館前の大池で、ダイサギを観察。シラサギの説明。カワセミに注意するように言おうとしたら、カワセミの声。でも、この時は姿は見つけられず。博物館の裏で、ハシブトガラスの巣を観察。カラスとの付き合い方の説明。コゲラの声がするので、探して観察。コゲラの繁殖の話。先日掘っていたコゲラの巣穴も観察。照葉樹林から果樹林にかけてで、ハシボソガラスの巣を観察。ハシボソガラスが巣材を集めてるかと思ったら、貯食していた。ユーカリ園周辺で、サンシュユの花に来てるヒヨドリ、ボケの花に来ているメジロ、地面にいるカワラヒワを観察。アンズの花はすでに終わっていた。
 再び大池に出てみると、岩の上でひなたぼっこしているアカミミガメの上に、アオサギ幼鳥が載っていた。ツルとカメというタイトルが付けられそうな光景。これで喜んでいたら、カワセミがとまっているのが見つかる。みんなで観察。やがて飛んだと思ったら、もう1羽加わって2羽で飛び回る。やがてまた見える場所にとまる。再びみんなで観察していたら、タカとちゃう?!という声、見てみると、カワウの横にオオタカの幼鳥がとまって羽づくろいをしていた。これまた観察。カワセミもオオタカものんびりとまっていて、全員で観察できた。やがて、オオタカが飛び去ったので、我々も出発。
 ツツジ山から小池の北側に差し掛かったところで、キジバトを追い掛けるオオタカ幼鳥に遭遇。林内を飛び回る。その2羽の後ろをハシブトガラスがついていく。ソメイヨシノに来ているヒヨドリを観察してから、また大池へ。バンやカイツブリ、キンクロハジロを観察して、ポーチに戻る。今後の案内と、友の会春祭りの宣伝をして解散。
 解散後、子ども達が拾った羽根の名前調べ。図鑑の相談など。子ども達は、いつの間にかヤマシギの羽根を拾っていたのには驚いた。

観察した鳥
コブハクチョウ、マガモ、カルガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、カイツブリ、ドバト、キジバト、カワウ、アオサギ、コサギ、オオタカ、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、アオジ(以上26種)

拾った鳥の羽根
コブハクチョウ、ドバト、キジバト、ヤマシギ、カラス類、ツグミ、カワラヒワ

●植物園案内・動物編「冬の羽根ひろい
日時:2014年2月22日(土)
場所:大阪市東住吉区 長居植物園
参加者数:56名(補助スタッフなし)


 ポーチに集合し、挨拶。羽根ひろいなので、衛生面での注意事項、持って帰ってからの処理、現場で分からない場合は室内に戻って調べるなども伝える。
 博物館の裏で、いきなりコサギの羽根。骨付きも見つかり、ここで喰われたらしい。その他、ドバト、キジバト、カラス、スズメの羽根が見つかり、定番の基本のハト類やカラスの羽根の見分け方の解説。
 照葉樹林では、よく分からない羽根がどんどん拾われあせっていたら、尾羽つきの羽根の散乱が見つかり、ムクドリと判明。さらにメジロの羽根が見つかり、盛り上がる。
 マグノリア園、ユーカリ園、二次林ではとくになにもなし。二次林の北側にオオタカがとまっていたのだが、ちゃんと見る前に飛んでしまう。残念と思ってると、カメラマンの人が、ボタン園の端っこにいいのが落ちてると教えてくれた。行ってみると、なんかサギ類の羽根。アオサギ?と思っていたら、背中の羽根が見つかる。ゴイサギの羽根だった。
 大池では、みんながカモ類の羽根を拾う。さっぱり分からないと宣言。
 ポーチに戻って、まとめをして解散。一部の羽根は室内へ持ち帰り、図鑑で調べた。現場で分からなかった羽根は、アオバズク、シジュウカラであることが分かった。ただ、1枚だけ明らかに尾羽なのに該当種が思い当たらない羽根。飼い鳥ではないかということで、宿題となった…。
 どこかに案内が載ったのか、鳥の観察会初めての親子連れがけっこういた。

観察した鳥
コブハクチョウ、マガモ、カルガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、カイツブリ、ドバト、キジバト、カワウ、アオサギ、コサギ、オオタカ、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、アオジ(以上26種)

拾った鳥の羽根
コブハクチョウ、カルガモ、ドバト、キジバト、ゴイサギ、コサギ、アオバズク、カラス類、シジュウカラ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、スズメ

●植物園案内・動物編「公園の冬鳥
日時:2014年1月26日(土)
場所:大阪市東住吉区 長居植物園
参加者数:55名(補助スタッフなし)


 この冬は鳥が少ない。さらに、1週間後に鳥と木の実の観察会があるので、今日はその話はできない(参加者の少なからぬ部分が重なるので)。というわけで、カワセミとオオタカを探し、あとは水鳥と普通種をじっくり観察する。と宣言して、観察会スタート。
 まず大池で、カモの説明。いつもより長め。林の鳥は少ないので、大池を反時計回りに歩く。コサギやカワウの飾り羽や婚姻色の説明。フウの実を食べに来たり、水を飲んだりしているカワラヒワを観察。カワセミが出るのを期待したが、見つからず。諦めて小池の方へ移動。
 近頃よくオオタカがとまってる木に立ち寄ったが、待機しているカメラマンさんによると、今日はオオタカはいないとのこと。万事窮す。あと1時間どうしよう? と思いながら、小池の北へ。コゲラ、シジュウカラ、ビンズイの気配があったので、ねばって観察。アオジもでてきて、意外と盛り上がった。
 再び大池に出たところで、ハイタカが登場。間近に見えるバンやコガモと合わせて粘る。再びカワセミを期待して、大池に沿って歩くが、やはりカワセミはおらず。そのまま、まとめをして解散。

観察した鳥
コブハクチョウ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、カイツブリ、ドバト、キジバト、カワウ、コサギ、バン、ハイタカ、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ビンズイ、カワラヒワ、アオジ(以上30種)

●自然史オープンセミナー「大阪の都市の自然
日時:2013年12月21日(土)
場所:大阪市立自然史博物館 集会室
参加者数:40名(申込みなし)
講師:学芸員6名+安井通宏氏


 オープンセミナーに名を借りたプロジェクトUの中間報告会、というかラストスパートに向けての決意表明? 今年6月に続く3回目。学芸員6名に加え、昆虫班の安井氏が、それぞれが担当する分野の調査の中間報告。2013年に実施した調査の状況を報告しながら、最終年度の調査の協力要請。やはり予定の2時間を超えて、2時間半かかって終了。あらたなプロジェクトU登録者が7名。
 発表順とおもな対象は、中条(坂)、石井(ボーリングコア)、長谷川(島などの植生、公園のハナバチ相)、安井(大阪市内の甲虫)、松本(アカハネオンブバッタ)、石田(クロベンケイガニ)、和田(田んぼのカエル、ツバメのヒナ)

●植物園案内・動物編「秋の羽根ひろい
日時:2013年11月30日(土)
場所:大阪市東住吉区 長居植物園
参加者数:44名(補助スタッフなし)


 ポーチに集合し、挨拶。羽根ひろいなので、衛生面での注意事項、持って帰ってからの処理、現場で分からない場合は室内に戻って調べるなども伝える。
 博物館の裏で、ドバト、キジバト、カラスの羽根から。と思ったら、いきなりヤマシギ(上腕骨から先の骨付き)やアオバズクの羽根が拾われ、子どもたちが盛り上がる。初心者向けに、ドバトの羽根の見分け方や、キジバトとドバトの尾羽の違い、尾羽と風切羽の見分け方の解説。
 照葉樹林では、骨に風切羽のついたハシボソガラスが拾われ、風切羽の付き方、部分による風切羽の違い、ついでに体羽でのハシボソガラスとハシブトガラスの見分け方を説明。
 マグノリア園、ユーカリ園ではとくになにもなし。二次林ではオオタカやオオバンの羽根が拾われた。小池の南では、コガモやヤマシギの羽根が拾われた。小池の北で、しばらくビンズイを観察した後、大池へ。途中、アオバトの体羽がいくつも落ちていて、盛り上がる。
 大池では、いきなりカワセミが飛び、岸の木にとまったので、しばらく観察。その間に上空をオオタカが飛んだ。あのオオタカのおかげで、いろんな羽根が拾えていることを解説。
 ポーチに戻って、まとめをして解散。一部の羽根は室内へ持ち帰り、図鑑で調べた。

観察した鳥
コブハクチョウ、マガモ、カルガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、カイツブリ、ドバト、キジバト、カワウ、コサギ、バン、オオバン、オオタカ、カワセミ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、スズメ、ハクセキレイ、ビンズイ、カワラヒワ、アオジ(以上26種)

拾った鳥の羽根
コブハクチョウ、マガモ、カルガモ、コガモ、ドバト、キジバト、アオバト、オオバン、ヤマシギ、オオタカ、アオバズク、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、シロハラ

●植物園案内・動物編「秋の渡り鳥
日時:2013年9月28日(土)
場所:大阪市東住吉区 長居植物園
参加者数:46名(補助スタッフ1名)


 ポーチに集合し、挨拶。している時に、タカが飛んでる!という声。あわてて見上げると、ノスリ、チョウゲンボウ、オオタカが一緒に飛んでいた。ノスリとオオタカがケンカをして盛り上がる。そのままなし崩し的にスタート。
 大池で、コサギ、アイガモなどを説明していると、カワセミが飛んだ。が、一部の人しか見れなかった。カメ類が集まってきたので、耳が赤くないアカミミガメも説明。島に変わった鳥がいたというので見に行くと、ノビタキがいた。3羽がウロウロしてくれて、全員でゆっくり観察できた。
 ユーカリ方面に行くも鳥がおらず、再び大池に戻る途中のナンキンハゼにコサメビタキとエゾビタキが数羽。とくにエゾビタキ1羽がずーっと同じ枝にとまってくれて、これまた全員でゆっくり観察できた。
 シジュウカラを見ながら、ツツジ山方面へ。ツツジ山の北端のムクノキにキビタキが数羽、モズ1羽。アジサイ園にカメラマンが集まっていた。オオルリがいたそうなのだが、見つけられず。断念して、小川から大池に、橋を渡って博物館に戻る。まとめをして解散。

観察した鳥
コブハクチョウ、マガモ、コガモ、キンクロハジロ、ドバト、キジバト、カワウ、ゴイサギ、コサギ、オオタカ、ノスリ、チョウゲンボウ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、メボソムシクイ、メジロ、ムクドリ、ノビタキ、キビタキ、コサメビタキ、エゾビタキ、スズメ、ハクセキレイ(以上26種)

拾った鳥の羽根
コブハクチョウ、コサギ?、ドバト、キジバト、オオタカ?、カラス、ヒヨドリ、ムクドリ

●テーマ別自然観察会「秋の干潟の渡り鳥
日時:2013年9月8日(日)
場所:大阪市住之江区 南港野鳥園
参加者数:雨天中止(申込み52名、全員当選)


 当日早、大阪市内は雨模様。午後から回復との予報だったが、前日からの予報の変化からすると、雨が止むタイミングがどんどん後ろにずれている。というわけで、雨天中止と決定。留守電をセットすると共に、Twitterでもつぶやいてみる。
 念のため、集合場所に行ってみると、2家族がやってきた。仕方がないので現地に案内。大阪湾の鳥類調査を兼ねて、一緒に午前中だけ鳥を見て解散。

●室内実習「ホネの標本の作りかた
日時2013年8月11日(日)
場所:大阪市立自然史博物館 実習室
参加者数:32名(申込み79名、当選36名、ただし子どもに親が付き添う事を認めた)(スタッフは他になにわホネホネ団から団長と副団長と団員4名)(参加者は高校生3名、中学生4名、あとは小学生)


 定員24名で募集したが、3倍以上の申込みがあった。案内に子どもを優先する旨を記してあったので、大人は全員落選させた。付き添いの保護者は落選。ただし保護者が付き添うことを認めた(ただし小学生1名につき付き添い1名)。
 子どもだけでも抽選となり、9名が落選した。同じ中学から、引率の先生名で11名の申込みがあったが、これを当選させると枠が大幅に埋まってしまうので、申込み時点で断り、学校関係には別途対応可能である旨を伝えた。その後、連絡はない。

 昨年はニワトリの頭骨標本、一昨年はカエルの全身骨格の作成を行ったが、小中学生の初心者には難易度が高く、上手くできない子どもが続出。付き添いの親や、スタッフの大幅サポートがあってようやく完成にこぎ着けてる場合が多かった。そこで、経験者には物足りないかもしれないが、今年は難易度の低い手羽先の骨格標本を作ることにした。例年、発泡スチロールにピンでさして持って帰ってもらっていたが、今年は板を黒く塗って、そこに穴をあけてヒモで固定。いつもより仕上げを格好良くした。
 スーパーで食品として売っている手羽先を、一人に一つずつ配った。皮をむいて、主だった肉を取り除いたら、軽く煮てあとはさらに肉取り。そしてパイプスルーにつける。さらに肉取り。過酸化水素水で漂白。黒い板に取り付けて持って帰るという内容。パイプスルーの間に昼食をとり、漂白の間に板を黒く塗って、博物館の裏方のホネの標本作りに関連する場所を見学した。
 頭骨やカエルに比べると、構造が簡単で、肉をとる部分も少ない。どの子も予定の時間内に上手に出来ていた。なにより大人が手伝う度合いが少なく、ほぼすべての子どもが自力で標本を作製していた。黒い板に取り付けることで、仕上がりも格好良かった。
 食材を扱っているので、衛生面での問題が少ないのも大きい。午前中は料理教室の様相。最初に取り除いた主な肉は回収して、昼食にサラダとして食べた。午後からは、工作教室の雰囲気。待ち時間にはたまたま預かり中の、生きたニワトリも登場した。
 肉取りの道具は、骨抜き用のごついピンセットと、料理用ハサミを用いた。今年は左利き用のハサミを求める参加者はいなかった。大きめの料理用ハサミは使いづらそうだったので、先の細いハサミを参加者数用意した方がよさそう。

 サラダを食べて、ニワトリ触って、博物館を探検して、格好良くできた手羽先標本を持って帰る。満足度の高い内容になったと思われる。実際、帰る時に面白かったと言ってくれる子どもがけっこういた。スタッフ的には、いっぱいいっぱいだった昨年に比べて、余裕をもって指導に当たれたし、作業しながら話をする余裕もあった。スタッフ数も適正だった。
 来年以降も板に取り付けた手羽先標本作りをするのがよさそうに思う。別途、大人を交えた中級編を設定して、そこで頭骨標本を作るのもいいかもしれない。

●やさしい自然かんさつ会「ツバメのねぐら
日時:2013年8月10日(土)
場所:奈良市 平城宮跡
参加者数:149名(申込み288名、全員当選)(補助スタッフ4名)


 昨年から平城宮跡には工事の手が入っており、今年いつもの場所にツバメの集団ねぐらができるか心配されていた。毎日のように調査を続けておられる方から情報を頂いていたのだが、例年の場所に集団ねぐらが出来たと思ったら、少し南の場所に移動したりして、集団ねぐらの位置が心配された。そこで、下見(スタッフ研修)の前日の8月2日に下見の下見を行った。例年の場所にねぐら入り。8月3日に無事に下見を実施。飛んでいた最大数は、5000羽程度。その後は、例年の場所に集団ねぐらが出来ているとの情報を得て、観察会当日を迎えた。

 観察会は、天気は持ちそうだったが、連日のかんかん照り。熱中症を恐れてのキャンセルもあった。集合している間、雷の音が遠くに聞こえていたが、近づいては来ず、雨も大丈夫そうだったので、予定通り観察会を実施した。
 補助スタッフとともに、参加者の集合時間の1時間前に近鉄大和西大寺駅に集合。駅前での誘導担当を残して、集合場所へ移動。参加者の受付。駐車場のトイレは午後5時頃に閉まっているが、大極殿南西のトイレは午後6時まで空いているので、早く集合した人には、トイレを案内した。
 挨拶をしてからツバメを観察するヨシ原の前に移動。ツバメが集まり出すまで、例年と同じくツバメの集団ねぐらについて30分程度解説。下見の時より、ツバメの集まりが早く、早めに解説を切り上げた。そのせいで大阪府のツバメのねぐらの位置の紹介など、いくつかの項目の説明をし損ねた。その後、各自気に入った場所に陣取ってもらい、ツバメが集まる様子を観察。ツバメは集まりがよく、数も多く、観察会としてはベストであった。飛んでいた最大数は、15000羽程度。

観察した鳥
ダイサギ、モズ、ヒバリ、ツバメ、セッカ、スズメ、ハシブトガラス(以上7種)

●友の会行事「シカがいるかもナイトハイク
日時:2013年6月29日(土)〜30日(日)
場所:大阪府箕面市 箕面公園(箕面駅〜(箕面川沿い)〜滝の下〜滝の上の杉の茶屋+大日駐車場〜雲隣展望台〜(才ヶ原林道)〜望海展望台〜紅葉橋〜(滝道)〜箕面駅)
参加者数:52名(申込み61名、全員当選、参加者中4名が非会員)
スタッフ:評議員4名、学芸員1名


 6月21日(金)〜22日(土)にスタッフ全員(+林学芸員)で下見。直前まで雨が降っていたが、他に日程がとれないので決行。幸い、下見が始まってからは雨が止み、濡れているおかげで陸貝の行動が活発であった。陸貝を見ていたら、思いのほか時間がかかり、望海展望台のはるか手前で明るくなってしまった。しかし、そのおかげで朝の鳥のコーラスはよく聞こえたので、本番でも同じようなタイムスケジュールで回ることとした。
 箕面川は増水していたが、オオサンショウウオを1匹観察した。例年、オオサンショウウオを観察しているポイントは、柵できっちりと囲われ、立ち入れなくなっていたので、近くからのオオサンショウウオ観察は断念することにした。

 阪急箕面駅に30日午前0時15分に集合。スタッフ紹介とコース説明、初注意(はぐれないように、はぐれた時どうするかを細かく指示)の後、出発。
 箕面川沿いに出たら、まだゲンジボタルが少しだけ飛んでいた。ゲンジボタルを見つけるたびに盛り上がる。最初のポイントにオオサンショウウオはいなかったが、滝安寺の前でオオサンショウウオを発見。みんなで観察した。その後、大滝近くでもオオサンショウウオを観察した。
 箕面昆虫館でニホンヤモリ、街灯に来ているオオミズアオ、大滝近くで小さめのニホンヒキガエルなどを観察。箕面川ではカジカガエルが鳴いていた。途中、アオバズクも鳴いた。
 大滝の下で、20分程度休憩。点呼を取ってから出発。滝の上に上がる道では、大きなヒキガエルが出現。大日駐車場で、最後のトイレをすませて、急斜面を登って、雲隣展望台へ。ここで10分ほど休憩。
 才ヶ原林道で、先頭の数人はシカを目撃した。予定より早く進んでしまったので、希望者だけ才ヶ原池へ寄り道。ウシガエルが鳴いていた。才ヶ原林道の予定の辺りで明るくなった。しばらく林道に立ち止まって、サンコウチョウ、キビタキ、メジロ、ヤブサメ、フクロウなどの声を聞いた。
 望海展望台で10分ほど休憩。階段を下って、滝道に出たところで、点呼をとって、まとめをして解散。

観察した鳥
ドバト、フクロウ、アオバズク、コゲラ、アオゲラ、ハシブトガラス、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、メジロ、ヤブサメ、キビタキ、オオルリ、サンコウチョウ、スズメ、キセキレイ

観察した哺乳類
ニホンジカ

観察した両生爬虫類
オオサンショウウオ、ニホンヒキガエル、ウシガエル、カジカガエル、ニホンヤモリ


●テーマ別自然観察会「高槻のカエル探し
日時:2013年6月23日(日)
場所:大阪府高槻市萩谷総合公園〜塚脇
参加者数:79名(博物館52名+あくあぴあ29名)(博物館:申込み109名、当選71名、あくあぴあ:申込み42名、当選35名)
(スタッフは他にあくあぴあ側からH学芸員、補助スタッフ5名)

 JR摂津富田駅に集合、萩谷総合公園バス停まで移動。バス停で待っていた人と合流してから挨拶。高槻市ではモリアオガエルとカジカガエルは採集禁止であること、禁止でなくてもカエルの飼育は難度が高いことを説明してカエルは基本採集しないように注意してから出発。
 カエルを持ってかえると大変という注意は、昼休み明けと田んぼでの観察の際も行った。むしろサワガニやカタツムリの飼育をオススメした。今年は比較的カエルをあくまでも持ち帰ろうとする参加者はあまりいなかった。

 萩谷総合公園の開けた場所の池でいきなりモリアオガエルの卵塊を発見。いつもの卵塊を見られる池では、卵塊の横にとまるモリアオガエルのオスが見られた。今年も水路上に産卵している卵塊を3つ確認。
 渓谷に入って昼食時までに、タゴガエルとトノサマガエルを捕まえて観察。昼食場所でカジカガエルが2匹、ヤマアカガエルが3匹捕まり、みんなで観察。出発間際にヒバカリが捕まって盛り上がった。
 午後からは摂津峡を抜けて、桜広場へ。この間で、道沿いでカジカガエルが何匹も見つかった。芥川を渡って(数日前に大雨があったが橋は流されていなかった)、田んぼへ。ヌマガエルとアマガエルを捕まえて観察する(ツチガエルは見つからず)。カブトエビ、ホウネンエビ、カイエビ類を解説。
 塚脇バス停まで歩いて解散。結局観察したカエルは、7種。

観察した両生爬虫類
アマガエル、タゴガエル、ヤマアカガエル、ヌマガエル、トノサマガエル、モリアオガエル、カジカガエル、ヒバカリ、カナヘビ(以上9種)

観察した鳥
コジュケイ、コゲラ、ヤマガラ、エナガ、ツバメ、ヒヨドリ、メジロ、キビタキ、オオルリ、スズメ、ホオジロ(以上11種)

観察したその他の動物
カブトエビ類、ホウネンエビ、カイエビ類、サワガニ、クチベニマイマイ、マイマイガ幼虫、ヒメヤママユ幼虫


●友の会月例ハイク「友が島の哺乳類さがし
日時:2013年6月16日(日)
場所:大阪府吹田市 万博記念公園 自然文化園・日本庭園
参加者数:81名(内、友の会非会員4名)(スタッフ3名)


◆下見
 5月31日に和田が下見に行き、沖ノ島の西側を時計回りに一周。6月8日に残る二人が下見に行き、同じく沖ノ島の西側を反時計回りに一周すると共に、友ヶ島の東半分にも足を伸ばした。メールで相談して、沖ノ島の西側を反時計回りに一周することとした。
 船便は、予約制はなしで、チケットを買った順に載せるとのこと。団体利用に関しては多様な答が得られた。和田の下見時には、あまり混む時期じゃないので、60人程度なら問題なく乗れるとの答。残る二人に対しては、混む時期なので、早めに並んで人数分のチケットを確保するようにとの答。団体割引を使いたいので、受付時にお金を集めて、自転車で一人がチケットを買いに走ることにした。
 団体が入ることを直前に電話連絡して欲しいと言われていたので、2日前に連絡入れた。ああ、そうでっかという感じで、団体名も聞かれず。
 ちなみに当日、他に30人程の団体がおり、我々が人数分のチケットを買った結果、ほぼ定員がうまり、一般客に影響が出た模様。チケットを団体で購入した時に、あらかじめ言ってくれたら、増発便を出したのにというコメントを頂いた。我々はあらかじめ何度も伝えていたのに…。

◆当日
 加太駅で受け付けた後、人数を数えて、お金を持って、浦野が自転車で舟券を買いに走った。板本と和田が、参加者を引き連れて、川沿いに加太港に向かった。途中、コシアカツバメの巣への出入り、泳ぐワタリガニや魚を観察した。道中、電話で全員分の舟券が確保出来たことが確認され、歓声が上がった。
 船は思ったほどギューギュー詰めではなかった。友ヶ島の野奈浦桟橋で、地図を見ながらコース説明、スタッフ紹介、トイレ休憩の後、出発。トイレ待ちの間、けっこう多くの人がタイワンリスを観察できた。
 海岸沿いに歩いて、友ヶ島灯台へ。子午線広場を見てから、孝助松で昼食・昼休み。暑くて、日陰を探すのに苦労する。昼食後、多くの人は海岸で海岸生物を観察したり、ビーチコーミング。石田学芸員にいろいろ説明してもらう。時間つなぎに中条学芸員に地層の話もしてもらう。
 大展望台・第2砲台跡に向かう途中、希望者のみ旧海軍聴音所跡に寄り道。先発組は、寄り道組の到着を待つ間、展望台や砲台跡を散策。ツチガエルが見つかる。
 第2砲台跡を軽く探検してから、北垂水方面を経由して、野奈浦桟橋に戻る。再びトイレ休憩。一部の人はタイワンジカやインドクジャクを見た。多くの人がタイワンリスを見た。
 団体は、午後3時半の臨時便に乗って欲しいと言われていたので、慌ただしく乗船して、加太港へ戻る。加太港で解散。解散後は、三々五々加太駅に向かう。ツバメの巣がけっこう観察できた。

◆反省点
・事前に10時台の臨時便を出してもらえるように交渉しておいた方がよかった。そのためには申込み制にして、人数をほぼ確定させた方がいいだろう。

観察した哺乳類 タイワンリス(ほぼ全員が直接観察)、タイワンジカ(糞は多数、直接観察は1名だけ)
観察した鳥(友ヶ島のみ) クジャク(放し飼い)、カワウ、アオサギ、ミサゴ、トビ、コゲラ、ハシブトガラス、ウグイス、メジロ、イソヒヨドリ、スズメ、ホオジロ

●プロジェクトU都市の自然調査シリーズ「市街地に残る田んぼのカエル調査
日時:2013年6月1日(土)
場所:大阪府門真市三ツ島・北島
参加者数:25名(申込み53名、当選32名)
スタッフ:学芸員1名


 カエルは人気らしく、申込みが多かったので、抽選。調査の研修という本来の目的が伝わっていなかったのかもしれない。
 5月20日に下見。田んぼに水が入った直後くらいから、カエル調査を開始したかったので、その研修である行事は早めに設定した。そのため研修時に水の入っている田んぼが見つからない。山手ならばすでに田植えも終わっているが、テーマの都合上、市街地周辺でないと意味がない。しかし、何人かに尋ねても、まだ水は入っていないという。行事直前に水を入れられても、カエルはまだ見られない可能性もある。というわけで、水のある田んぼがどこにあるかを考えあぐねた挙げ句、もともと低湿地でハス田も多かった門真市の田んぼに下見にいった。まだ水の入ってない田んぼもあったが、幸い水の入っている田んぼもあり、カエルも確認出来たので、ここを研修の場所に決めた。

 門真南駅から歩いて田んぼへ。出だしの三ツ島の休耕田で、さっそくヌマガエルを確認。たくさんいたので、全員で観察できた。ヌマガエルについての解説も終了。とりあえず研修の目的は達した感じ。
 その後は、カエルを探しつつも鳥を観察。ケリ、コチドリ、カルガモ、バンなど田んぼの水鳥が一通り観察できた。ついでに、水の中の色んな生き物も観察。
 北島の田んぼの休耕田で昼食。周辺ではクサガメ、ヤモリなどが見つかった。ここでもヌマガエルが多く。子ども達は飽きもせずに捕まえて喜んでいた。
 昼食後、田んぼを歩いていたらハッカチョウが出現。みんなで観察・撮影。最後に、市区町村単位で大阪府内の調査を分担して解散。

確認した両生爬虫類
ヌマガエル、アカミミガメ、クサガメ、ニホンヤモリ、シマヘビ

確認した鳥
カルガモ、ドバト、キジバト、カワウ、アオサギ、バン、コチドリ、ケリ、コアジサシ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、オオヨシキリ、ムクドリ、ハッカチョウ、スズメ、ハクセキレイ(以上17種)


●プロジェクトU都市の自然調査シリーズ「都市で繁殖する鳥をさがそう
日時:2013年5月18日(土)
場所:大阪府豊中市服部緑地公園
参加者数:22名(申込み25名、全員当選)
スタッフ:学芸員1名


 北大阪急行「緑地公園」駅改札前に集合。狭い場所だが、人数が少なく短時間なのでいいかと思ったが、やはりちょっと他の利用者に迷惑だったかもしれない。集合後はすぐに移動して、外で挨拶とプログラムの説明。
 大阪府内の公園で繁殖する鳥の調査の研修でもあるので、身近な鳥の繁殖関連の行動を中心に観察して歩いた。
 午前中に観察したのは、うずわ池でカイツブリやカワセミ、いなり山で巣立ちそうなヒナが入ったハシブトガラスの巣、シジュウカラの巣立ちビナなど。山ヶ池の北側で昼食。
 午後には、山ヶ池のヒナ連れのバン、チョウゲンボウ、中池のカワウの巣、新宮池のアオサギの巣などを観察。新宮池の北側でまとめをして、解散した。

確認した鳥
カルガモ、ドバト、キジバト、カイツブリ、カワウ、アオサギ、バン、カワセミ、コゲラ、チョウゲンボウ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、スズメ、カワラヒワ(以上20種)

●地域自然史シリーズ「貝掛海岸
日時:2013年5月12日(日)
場所:大阪府阪南市 南海尾崎駅〜尾崎港〜西鳥取漁港(〜鳥取ノ荘駅)〜下荘漁港〜茶屋川河口〜箱作駅
参加者数:60名(申込み77名、全員当選)
スタッフ:学芸員5名


 4月30日に学芸員5人(+1名)で下見。行事本番の干潮時間に合わせた時間設定で予定コースを回った。一応、下荘漁港と茶屋川河口まで歩いたが、西鳥取漁港から下荘漁港の間はあまり見るものがないので、西鳥取漁港から先は希望者のみを連れて行くことにした。

 行事当日、南海尾崎駅に集合だが、改札前は狭いので、少し南の駐車場に誘導して受け付け。挨拶の後、出発。
 尾崎港の南の浜に出て、まずは海浜植物の説明と、打ち上げの貝殻を中心に観察開始。少し移動して、ウミニナポイントで、海岸生物を中心に観察。子ども達はヤドカリやカニを主に捕まえていた。さらに移動して、ハマヒルガオ群落のところで、昼食。トイレに行きたい人は、直近のコンビニまで案内した。
 午後は少し移動して、浅瀬で見られるアマモを観察・解説。カシパンポイントで、おもにハスノハカシパンを観察。子どもを中心に多くの人が、水の中に入った。そこで、いったんまとめ。ここで帰る人は、鳥取ノ荘駅へ。さらに進む人は、海岸線を歩いて下荘漁港を目指した。さらに進んだ参加者は、10名ほど。
 途中、海岸段丘の地層を観察。下荘漁港で、ミズクラゲの群れを観察。茶屋川河口でクサフグの群れを観察した後、箱作駅まで歩いて解散。

 コース内にトイレがないので、集合場所でトイレに言っておくように返信などでアナウンスした。昼食時には、トイレに行きたい人を300mほど離れたコンビニに連れて行った。とりあえずトイレ対応はできたように思う。
 膝まで水に入れる準備があると楽しいとアナウンスしたが、ハスノハカシパンを見るには、ほぼ腰近くまで水に浸かる必要があった。水に入れる準備についてのアナウンスをもう少し親切にした方がよかったかもしれない。

観察した鳥
ドバト、アオサギ、コサギ、シロチドリ、チュウシャクシギ、キアシシギ、イソシギ、ウミネコ、コアジサシ、ミサゴ、トビ、ハシブトガラス、ツバメ、ムクドリ、イソヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ(以上18種)

●テーマ別自然観察会「はじめてのバードウォッチング 春の渡り鳥を見つけよう
日時:2013年4月29日(日)
場所:大阪市東住吉区 長居植物園
参加者数:61名(申込み71名、当選71名)(内、博物館への申込み56名、全員当選、参加者数48名)(一方、図書館への申込み15名、全員当選、参加者数13名)(大阪府立中央図書館からスタッフ4名)


 大阪府立中央図書館との共催企画の第4弾。今年からは大阪市立図書館も共催に加わった。といっても、大阪市立図書館は広報協力のみ、大阪府立図書館は広報と図書館での申込受け付け。当日も図書館受け付けの申込者の名簿チェックをしただけ。鳥関連の本のリストを持ってきてくれたけど、事前の調整がなかったので、活用できず。
 博物館側の申込み者は、観察会に慣れた人が多く、図書館側の申込み者は、鳥の観察が初めての人がほとんど。またもや、博物館側は集合が遅かった。

 午前は、植物園で普通に渡り鳥の観察会。初心者向けを意識して、出発前に双眼鏡の使い方と、鳥の未付け方の説明。出だしで、見分け方の基本を少し説明。鳥の観察では、最初に身近な鳥や水辺の鳥を見せてから、林の渡り鳥を見に行く事にした。
 最初にポーチのスズメと博物館前のドバトを観察。歩き方や大きさの説明。橋を渡って、キンクロハジロ、カワウ、アオサギ、コブハクチョウの観察・解説。アジサイ園でキビタキ雄を見つけて、ねばって観察。大部分の参加者は観察できた(見れなかったのは2名ほど)。小池の北からツツジ山を抜けて、二次林へ。コサメビタキとオオルリ雌を観察してから帰ろうとしたら、アオバトがいるとカメラマンさんに教えていただく。みんなで観察。その間にオオルリ雄も出現したので一部の人は観察。
 ポーチに戻り、部屋に入って昼休み。

 午後は、室内で約1時間、鳥の本の解説。イラスト図鑑と写真図鑑。分野別の鳥のハンドブック。鳥の羽根の図鑑、骨の図鑑、卵の図鑑、巣の図鑑を紹介。それから、色んな種を観察したり写真に撮ったりする以外の鳥の楽しみ方の提案。羽根のコレクション、巣を見つけて繁殖の観察、鳥の行動・生態の観察。
 解説の後、再び植物園に出て、今度は鳥の巣の観察と羽根拾い。ナガスケのスズメの巣、博物館裏のハシブトガラスの巣。照葉樹林のハシボソガラスの巣では巣立ち間際のヒナをゆっくり観察。羽根広いは、カラスに始まって、ドバトとキジバトを解説。そろそろ帰ろうかという時、マグノリア園でトラツグミの羽根が見つかる。1枚見つかったのでみんなで探すと次々と尾羽や風切羽が見つかる。と盛り上がっていると、今度はオオルリ雄の尾羽が見つかる。これまたみんなで探すと次々と青い羽が見つかる。と盛り上がったところで、時間切れ。ポーチに戻ってまとめをして解散。

観察した鳥
コブハクチョウ、キンクロハジロ、ドバト、キジバト、アオバト、カワウ、アオサギ、コサギ、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、エゾムシクイ、センダイムシクイ、メジロ、ムクドリ、クロツグミ、シロハラ、ツグミ、コサメビタキ、キビタキ、オオルリ、スズメ、カワラヒワ、アオジ(以上28種)

拾った鳥の羽根
ドバト、キジバト、アオサギ、カラス、ヒヨドリ、トラツグミ、シロハラ、ツグミ、キビタキ雌?、オオルリ雄

●植物園案内・動物編「春の渡り鳥
日時:2013年4月27日(土)
場所:大阪市東住吉区 長居植物園
参加者数:61名(補助スタッフ3名)


 ポーチに集合し、挨拶してから出発。まずは、博物館前のムクドリを観察。博物館横のハシブトガラスの巣を見て、照葉樹林南のハシボソガラスの巣を観察。巣から飛び出すハシブトガラスの親に、巣から顔を出すハシボソガラスのヒナを前に、カラスとの付き合い方について解説。芝生でツグミを観察してから、ヒタキ類を探しに二次林へ。カメラマンがいるが暇そう。探せど探せど、ヒタキ類はおらず、ヒヨドリとスズメばかり目立つ。大型ツグミ類の声はするが、姿は見えず。かろうじて、シジュウカラやコゲラを観察し、センダイムシクイのさえずりを説明する。
 大池で、カワウとコブハクチョウの説明の後、ツツジ山から小池へ。なにもいない。アジサイ園で、ようやくキビタキ雄が出現。なんとか全員見れた。
 その後、大池を回って、橋を渡って、ポーチでまとめをして解散。

観察した鳥
コブハクチョウ、マガモ、カルガモ、コガモ、キンクロハジロ、ドバト、キジバト、カワウ、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、センダイムシクイ、メジロ、ムクドリ、アカハラ、シロハラ、ツグミ、キビタキ、スズメ、カワラヒワ、アオジ(以上24種)

拾った鳥の羽根
ドバト、キジバト、カラス、ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ、オオルリ雌?

●自然史オープンセミナー「大阪の都市の自然
日時:2013年4月20日(土)
場所:大阪市立自然史博物館 集会室
参加者数:48名(申込みなし)
講師:学芸員7名+市川顕彦氏


 オープンセミナーに名を借りたプロジェクトUの中間報告会。昨年6月に続く2回目。学芸員7名に加え、昆虫班の市川氏が、それぞれが担当する分野の調査の中間報告。2012年に実施した調査の状況を報告しながら、今年の調査の協力要請。地学系2名は、今年度から企画をスタートさせるので、いわば研究計画発表。予想通り、予定の2時間を超えて、2時間半かかって終了。あらたなプロジェクトU登録者が7名。
 発表順とおもな対象は、和田(ツバメ)、石田(コウガイビル)、初宿(甲虫+ハサミムシ)、市川(イシノミ)、松本(ナギナタハバチ、アリ)、長谷川(ハナバチ、植物)、石井(ボーリングコア)、中条(坂)

●テーマ別自然観察会「春の干潟の渡り鳥をさがそう!
日時:2013年4月13日(土)
場所:大阪市住之江区 南港野鳥園
参加者数:30名(申込み36名、全員当選)(補助スタッフ1名)


 当日早朝、淡路島を震源とする震度6弱の地震があった。博物館周辺は震度3。博物館にとくに被害はなく、大部分の参加者にも影響はなさそう。JR、地下鉄、南海、阪急、京阪が運行を見合わせていたが、しばらくすると徐々に動きだした。幸い集合が午前11時と遅めだったので、予定通り実施することにした。
 Twitterで実施とつぶやいたものの、博物館の留守電はセットせず。博物館への問い合わせ電話が1件あった。

 集合時間の1時間半前に集合場所に到着。一人で一度南港野鳥園へ向かい、スタッフに挨拶し、配付資料を受け取ってから、集合場所に引き返した。集合場所の改札前から少し移動して、挨拶とスケジュールの説明。初めての鳥の観察会参加者がけっこういたので、普通種も含めて一通り説明することにする。
 南港野鳥園までの緑道にて。ツグミやキジバト、アオジ、サクラに来ているヒヨドリやメジロを観察。カラスの巣やキジバトの巣もあったので説明。
 南港野鳥園に入って、北観察舎に向かう。朝方オオルリがいたのだが、見当たらない。代わりにヤマガラやシジュウカラを観察。北観察舎で、アオサギ、カワウ、カルガモ、ハマシギ、シロチドリを観察してから、昼食。子どもたちは、シロハラやメジロの羽根を拾って盛り上がっている。
 午後に入って、アオアシシギが見つかった。が、見ようと思ったら、ハヤブサが出現。チョウゲンボウと空中戦をして盛り上がったが、シギチドリ類が全部飛んでしまう。仕方がないので、シギチドリ類の渡りや、南港野鳥園の由来、今後の課題を解説してから、展望塔へ向かう。
 展望塔では、一般のお客さんがおり、野鳥園のスタッフ3人ほどが鳥を見せて解説していた。とりあえずそれに混じる。メダイチドリを見せてもらう。コチドリやトウネンを見つけて観察。しばらく待っていても新たなシギチドリ類が現れないので(オバシギやアカアシシギもいたが、ハヤブサで飛んでしまったらしい)、まとめをして解散。
 帰り道、少し寄り道をして、オオルリを観察。真っ青な綺麗な個体をゆっくりと見る事ができた。

観察した鳥
マガモ、カルガモ、コガモ、キジバト、アオサギ、ダイサギ、コチドリ、シロチドリ、メダイチドリ、アオアシシギ、トウネン、ハマシギ、ハヤブサ、チョウゲンボウ、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒバリ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、オオルリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、アオジ

●室内実習「鳥の調査の勉強会 第1回
日時:2013年4月6日(土)
場所:大阪市立自然史博物館 会議室
参加者数:6名(申込み11名、全員当選)


 昨年からの継続の方が多かったが、2名新たな参加者がいたので、進め方について説明。
 午前中は、植物園で花に来る鳥の観察とそれについての研究計画を立てる実習。あいにくの雨模様。鳥の来る花にいく途中でミゾゴイが出現。みんなでミゾゴイを観察。その後、サクラ類やモクレン類などに来ているヒヨドリなどを観察。スズメの花落としの説明もした。室内に戻って休憩の後、自分で考えた花に来る鳥についての研究計画を発表してもらった。
 午後は、博物館内で、論文紹介。その後、参加者各自の調査データもしくは調査計画の発表。

 今年度は、年間を通じて5回開催予定。次回は、7月13日(土)。随時参加者を募りながら、年間に5回集まる予定。


●植物園案内・動物編「花に来る鳥
日時:2013年3月30日(土)
場所:大阪市東住吉区 長居植物園
参加者数:62名(補助スタッフ1名)


 ポーチに集合し、挨拶してから出発。といってもまずは、ポーチのナガスケに来てるスズメ。スズメ対クジラ担当学芸員の戦いを説明していると、巣材をくわえたスズメが飛んできた。みると胸椎の隙間に上手に巣をつくっている。スズメの勝ち、という声が上がる。
 そしてポーチを出発。博物館裏で、いつものトラツグミを観察。例によってダンスしまくってる。ダンスの理由を尋ねないようにと先手を打って宣言。その周囲では、シロハラがケンカをしていたり。
 照葉樹林の南端では、ハシボソガラスの巣を観察。カラスの営巣木へのこだわり、営巣中のカラスとの付き合い方など。そのまま、果樹園の方に行くと、モズを発見。メスについでオスも見つかり、みんなで観察。どうして尻尾を振るのかも訊ねないように先手を打つ。
ユーカリ園のところで、ツグミやシメ、スズメの群れに混じったカワラヒワを観察。スズメの中の1羽は頭羽が部分白化。マグノリア園では、コブシの花を食べるヒヨドリを観察。ヒヨドリに食われまくった花も見せる。
 大池では、カワウ、ダイサギ、アオサギ、キンクロハジロを観察。いきなり鳥がみんな飛び立ったと思ったら、対岸にルアーフィッシングしているおっさん。昼間から堂々と釣りをしている姿に驚いた。
ツツジ山の西側で、マヒワとカワラヒワの群れに遭遇。と思ったら、カラスに追われたオオタカが飛ぶ。そして、巣材をくわえたシジュウカラが穴に入っていく。マツ林で、シジュウカラとヤマガラを観察しているとキクイタダキが見つかる。ヒガラも出現した。
 大池に向かう途中のサクラにはヒヨドリが蜜を吸いに来てる。丸ごと落とされた花を見せて、犯人はスズメであることを力説。大池では、コブハクチョウが陸に上がって、近づく人間に攻撃していた。かまれた子どももいた(行事参加者ではない)。ちょっと怖いのでコブハクチョウを遠巻きにしながら、バンを観察。
 橋を渡って、ポーチでまとめをして解散。

観察した鳥
コブハクチョウ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、コガモ、キンクロハジロ、カイツブリ、ドバト、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、バン、オオタカ、コゲラ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、キクイタダキ、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、トラツグミ、シロハラ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、アオジ、マヒワ、カワラヒワ、シメ(以上35種)

●植物園案内・動物編「冬の羽根ひろい
日時:2013年2月23日(土)
場所:大阪市東住吉区 長居植物園
参加者数:39名(補助スタッフなし)


 ポーチに集合し、羽根ひろいの企画の説明をしてから出発。
 まずは博物館の裏から照葉樹林で羽根探し。タカが羽根をむしる場所に愛用しているらしく、ツグミ、シロハラ、ドバト、メジロ、スズメの羽根がまとまって落ちている場所が次々と見つかる。マグノリア園あたりでアオバトの羽根も1枚見つかる。二次林ではほとんど羽根を拾えず。小池の横はドバトばかり。ヒレンジャクが来ているとの情報をもらって探すが見つからず。アジサイ園で、ヤマガラ、シジュウカラなどを観察。マヒワの羽根を拾った人がいた! 大池に戻って、水鳥の羽根を拾う。拾われてもカモ類のメスの羽根は分からない。分かるのはカルガモだけ。
 ポーチに戻って、衛生上の注意をして、来月の案内をして一旦終了。スタジオへ!と言った羽根を持って、ミュージアムサービスセンターで図鑑で調べる。
 羽根ひろいを目当てに来ている人が多く、生きた鳥はほとんど観察しなかったし、見ようとしてもリアクションが悪かった。一方、羽根の部位や持ち主の判断ポイントの説明は、熱心に聞いていた。羽根をたくさん拾って持って帰っている人も多かった。

観察した鳥
コブハクチョウ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、カイツブリ、ドバト、キジバト、アオバト、カワウ、バン、オオバン、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、アオジ、マヒワ、カワラヒワ、シメ(以上32種)

拾った鳥の羽根
カルガモ、ドバト、キジバト、アオバト、バン?、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、メジロ、シロハラ、ツグミ、スズメ、マヒワ

●友の会月例ハイキング「早春の生きもの探し
日時:2013年2月17日(日)
場所:大阪府高槻市 中畑回転場バス停〜樫田〜二料〜樫田校前バス停
参加者数:76名(内、友の会非会員4名、入会1家族2名)(スタッフ3名)


◆下見
 2月4日に下見を行った。2名が朝から行って、午前の予定コースを歩き、もう一人は昼食場所で合流した。
 中畑〜田能〜二料にかけて、ヤマアカガエルが産卵しそうな山際の水たまりを探して歩いた。まだ時期的には早かったが、産卵してもよさそうな5ヶ所を観察会当日にチェックに行く事にした。かつて産卵していた菖蒲園を見に行ったが、すでに閉園しているのみならず、水たまりの気配すらない状態で、トイレも壊れて閉鎖していたので、立ち寄るのは断念した。
 トイレが使える樫田の農協の直売所の辺りを、昼食場所にすることにした。下見は平日だったので、直売所は閉まっていて、使ってもいいかを確認する事はできなかった。
 ついでに二料山荘(イノシシうどん)と森林センター(ケーキセット)にも立ち寄って、様子を確認した。トイレもあって、解散後に参加者が立ち寄ると楽しそうなので、資料に推薦してみる事にした。

◆準備
 例年、2月の月例ハイクには50〜60人程度の参加があるので、2月13日に高槻市営バスに増発をお願いした。行きはJR高槻北口バス停10:07発、帰りは樫田校前バス停14:25発と決まってしまった。
 帰りのバスを逃すと、とても帰りにくい場所なので、万が一はぐれても何とかなるように、前日にコースを帰りのバスの時間を書き込んだ地図を用意した。

◆当日
 集合はJR高槻北口の2番乗り場集合としてあったが、増発便は6番乗り場の向こうの臨時便乗り場から出るとの事だったので、2番乗り場のところで受付をしてから、臨時便乗り場に移動してもらった。高槻市営バスに詳しい人は、一日乗車券(大人1000円)を購入していた(往復で150円ほど得になる)。購入できる場所が少し離れていてややこしいので、現場では早い時間にしか案内しなかった(事前にはTwitterでつぶやいてみた)。
 結局、80人近い参加者で、増発便はぎゅーぎゅー詰めになった。幸い、気分が悪くなった人はいなかった様子。通常便に乗ってきた人はいなかった。
 中畑回転場で、スタッフの紹介と今日の予定と注意事項を説明した。注意事項・アナウンスは次の通り。

★ 帰りのバスも増発してもらう。万が一はぐれても、必ず14:25に樫田校前バス停に来るように。
★ ただし、周辺で寄り道してゆっくりしてから帰る人は、2時間後に次のバスがあるので、それで帰ってもらってもOK。その場合は、世話人に一言かけて欲しい。
★二料山荘や森林センターは楽しいので、時間のある人は立ち寄ってもらったらいいと思う。ただし、次のバスは2時間後になる。
★トイレは昼食予定の、樫田の農協の直販場にしかない。
 
 早春の生きもの探しと銘打ったが、気温が低く、現地はうっすら雪が積もっていて、あちこちにつららがあり、池や水たまりは凍っていた。とても寒い。子どもたちは、雪をまるめて、つららや氷を振り回して盛り上がっていた。積雪のおかげで、足跡など哺乳類のフィールドサインは観察しやすかった。反対にヤマアカガエルの卵塊は最初から諦めた。
 午前の鳥は、シロハラ、ツグミ、ホオジロ、カシラダカ、カワラヒワ、ジョウビタキ、ルリビタキなどをゆっくり観察。トラツグミとヤマシギも飛んだが一瞬で、見た人はほとんどいなかった。哺乳類では、ノウサギの尿跡が見られた。
 短いコースなのだが、午前中で時間がおし、立ち寄る予定の場所を1ケ所素通りした。12時35分に昼食場所に到着。トイレに行って、急いで昼食を食べて、13時05分に出発した。
 午後からは、二料の方へ。ウソが出た。山間の田んぼでアオサギの羽根の散乱を見つけた。カワニナやイモリを観察した。カヤネズミの巣がけっこうあちこちにあって、小さなネズミを見た人もいた。
 帰りのバスがくる20分前にはバス停に戻った。バタバタしていたら、まとめをするのを忘れた。2時間後のバスにまわった人はいなかった。

◆反省点
・世話役は全体に適度に散らばり、また見渡しのきくコースだったので、はぐれる人はいなかった。が、全体に長く伸びてしまい、前の方と後の方で観察できた内容がかなりずれた。前と後の世話役で連絡をとって、情報のやりとりがあった方が良かったかもしれない。
・ 午前に予定していた行程の半分ほどしか歩いていない段階で、ほぼ正午になった。原因の一つは、世話人3人の内、タイムスケジュールを気にして、時間を見ながら動いていたのが1人だけだったことがある。100人近い人数をコントロールするには、観察ではなく全体の進行を仕切る担当がいた方が、やりやすい。
・ 樫田の農協の直販場にトイレがあるので、昼食場所に設定した。しかし、ここは冬期は土日祝日しか開いておらず、オープン時間は午前10時から午後1時であった。昼食時はギリギリトイレが使えたが、帰りのバス待ちの時は使えなかった。また、昼食時、午後1時を少し過ぎてもトイレを使ってもいいと言われたが、別の人には怒られた。事前に電話しておいた方がスムーズかもしれない。
・ 下見の時点では、時間があまるかなと思ったコースだったが、当日はむしろ観察時間が充分とれず、参加者にとってはかなり慌ただしい行事だったかもしれない。十二分の余裕をもったコース設定をすることが望ましかった。ただ、今回のコースの場合、バスのスケジュールから、行きはJR高槻北口バス停10:07発(その前は午前7時代。土曜日なら午前9時半頃のバスがある)、帰りは樫田校前バス停14:25発(その次は16:24)の設定しかしようがない。コース設定自体を考えた方がいいかもしれない。
・ 高槻市営バスには事前に電話して、定時の便の増発をお願いしてあった。およそ50人と言ってあったのだが、80名ほどにもなるなら増発を2便お願いすることも可能であった。でなくても、一部の人を定時の通常のバスに乗ってもらう事もできたはず。帰りはそうしたが、行きにできなかったのは充分な人数把握が出来なかった事と、増発便の乗り場が離れた所にあったため。もしあと10人多かったら、増発1台には乗り切れなかった。しかし、これは申込み制でないと対策は難しい。

観察した鳥
キジバト、ヤマシギ、タシギ、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、トラツグミ、シロハラ、ツグミ、ルリビタキ、ジョウビタキ、スズメ、キセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、ウソ、シメ、ホオジロ、カシラダカ、ミヤマホオジロ(以上24種)

観察した哺乳類
モグラ(塚)、タヌキ(足跡)、テン?(足跡)、イタチ類(糞)、アライグマ(足跡)、カヤネズミ(巣)、ノウサギ(足跡、糞、尿跡)、ニホンジカ(足跡、糞)

観察した両生爬虫類
イモリ、シマヘビ(死体)

観察した貝類
カワニナ


●植物園案内・動物編「木の実を食べる鳥
日時:2013年1月26日(土)
場所:大阪市東住吉区 長居植物園
参加者数:50名(補助スタッフ2名)


 ポーチに集合し、木の果実がどんどん食べられ尽くしつつある時期であることを説明してからスタート。
 まず大池の橋の西側で、オオバンを探すも遠い。大池の橋の東側でカワウを説明するも遠い。で、博物館の裏の林へ、ここんところトラツグミが出ている場所。みんなで探していると、ルリビタキにトラツグミと出現。トラツグミは全員でゆっくり観察できた。ヒヨドリがエンジュ果実を食べに来ていた。
 照葉樹林の南を通って、センダンの方へ。センダンにヒヨドリやムクドリが来ているのをみながら、たくさん食べこぼすことを説明。ユーカリ林のところでモズを観察。モズが減った話をしてみる。
 再び大池にでて、コサギとカイツブリを説明。アオサギやホシハジロも遠くに見えた。二次林の地上で採食しているカワラヒワの群れにマヒワが混じってるのを観察。アキニレの実を食べる話をしたり。ツツジ山をグルっと回って歩いて行くと、ハイタカやオオタカが飛ぶが、ゆっくり見られる鳥はおらず。
 小池から川沿いに三たび大池。近くに浮かぶバンやヒドリガモを観察。カワウの説明をしていたら、後ろのフウノキにマヒワの群れが来ているのが見つかり、そちらを見に行く。メジロも来ていた。するとハシブトガラスに終われるオオタカが出現。カラスの数はどんどん増えて行き、逃げ回るオオタカは真上も飛んでくれた。
 ポーチに戻って、来月の案内と、明日の友の会の案内をして終了。

観察した鳥
コブハクチョウ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、カイツブリ、ドバト、キジバト、カワウ、アオサギ、コサギ、バン、オオバン、ハイタカ、オオタカ、コゲラ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、トラツグミ、シロハラ、ツグミ、ルリビタキ、スズメ、ハクセキレイ、アオジ、マヒワ、カワラヒワ、シメ(以上36種)


●テーマ別自然観察会「淀川のカモの大群
日時:2012年12月9日(日)
場所:大阪市西淀川区 淀川河口右岸
参加者数:21名(申込み32名、全員当選)(補助スタッフ無し)


 阪神福駅集合。伝法大橋まで歩き淀川沿いを河口へ向かう。矢倉緑地で昼食。帰りは大野川緑道を通って福駅に戻った。

 淀川に出たところで、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモの群れを発見、観察。出現予定の主なカモが一通り出たので、説明することが基本的には終了。あとは河口の大群を見に行くだけ。近くにはカンムリカイツブリ、陸側でイソシギを観察していると、チョウゲンボウが出現。ホバリングするなど、ゆっくり観察できた。
 淀川沿いを歩いていると、ヒバリが何度も飛び出すが、なかなかゆっくり見られない。ようやく土手に降りてる個体を観察。続いて、鉄塔で魚を食べているミサゴを見つけ観察。西島川河口で、ヒドリガモとオナガガモ、オオバンを観察。水門の下流側で、ハジロカイツブリを見つけたが、遠くてあまり見られず。
 淀川河口に到着したところで、昼食。昼食後、神崎川側のカモの大群を見に行った。海ガモ3種を中心に2000羽以上板が、西風が強いため対岸近くに集まっていて、あまり迫力がない。むしろ湾岸線にできてるカワウの集団ねぐらや、上空を舞うミサゴをゆっくり観察。
 風が強く寒いので、早々に帰路に付く。駅に着いたら、まとめをするつもりが忘れたまま解散してしまった。


●植物園案内・動物編「秋の羽根ひろい
日時:2012年11月24日(土)
場所:大阪市東住吉区 長居植物園
参加者数:36名(補助スタッフ2名)


 ポーチに集合し、観察会が始まる前に、上空をハヤブサが飛んだ。早めに来ていた人は全員見られた。
 この秋〜冬はヤマガラやキクイタダキなどが来てることを説明。羽根を拾って歩くが、上の鳥にも注意。と宣言してスタート。
 博物館の裏から照葉樹林、ユーカリ林で羽根を拾って歩く。ドバト、キジバト、カラス、ヒヨドリ、シロハラ、ツグミの羽根を拾う。照葉樹林でヤマガラとコゲラをゆっくり観察。大池に出て、カワウ、カイツブリなどを観察。
 二次林からツバキ園を回って小池の周囲へ。二次林ではアオバトの羽根が数枚見つかり盛り上がった。ハシボソガラスとハシブトガラスの頭付きの羽根の散乱に遭遇。小池の東では、キクイタダキとヒガラをゆっくり観察。シロハラの羽根がたくさん散乱していた。胴体の骨付きの羽根を拾った(あとで調べたらヤマガラであった)。小池の北では、ビンズイをゆっくり観察。
 大池の北側に出たところで、バンやカルガモを観察。上空をハイタカが飛んだ。橋を渡って、博物館へ戻ってきたところで、今度はオオタカらしきタカが出た。

 ポーチに戻って、羽根の洗浄/保存と、衛生面での周囲をした。植物園案内と、今後の鳥の観察会をアナウンスして解散。観察会途中で種名に自信がなかった羽根は、「スタジオへ」と宣言してあり、有志は室内に戻って羽根調べをした。シジュウカラやアオバトの羽根という結論になった。

観察した鳥
コブハクチョウ、マガモ、カルガモ、コガモ、カイツブリ、ドバト、キジバト、カワウ、バン、ハイタカ、コゲラ、ハヤブサ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、キクイタダキ、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、シロハラ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、ビンズイ、カワラヒワ、アオジ(以上29種)

拾った鳥の羽根
ドバト、キジバト、アオバト、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、シロハラ、ツグミ


●友の会「長居のタヌキの観察会
日時:2012年10月27日(土)
場所:大阪市東住吉区 長居植物園
参加者数:49名(申込み88名、当選69名)(スタッフ6名)


 観察会10月10日から観察会前々日の25日までの間に8日間下見をした。下見をした8日間は必ずタヌキを観察できた。
 当日、午後1時から、スタッフ6人の内、5人で歩くルートと待ち伏せポイントの確認をした。

 3班に分かれて、それぞれ3ケ所ずつで約15分の待ち伏せをした。内、1つの待ち伏せポイントのタヌキの出現確率が高いことが下見時から予想され、先に行く班はタヌキを追い払わないようにと釘をさされていた。それが功を奏したのか、すべての班のすべての人がタヌキを観察することができた。3ケ所での待ち伏せの後は、タヌキを探しながら、タヌキのタメ糞を観察したりしながら帰ってきた。1班は、最初の待ち伏ポイントではタヌキに出会わず。2つ目のポイントで尻尾のないタヌキ1匹を観察。最後のポイントで、タヌキ2〜3匹を観察できた。内、1匹は至近距離で逃げず、ライトで照らしてゆっくり観察できた。他の班もこの個体を長く観察していたようで、観察会的には有り難い存在であった。

 植物園に出かける時と、帰ってきた時に班ごと点呼を行った。誰もはぐれなかった。
 植物園に出たら、原則発言禁止と、とくに子どもに強く釘をさしておいた。おおむね守ってくれていたと思う。
 遅刻は厳禁としていたので、外に出る前に遅刻者が来た時の手配をする必要がある。
 観察途中で待機に耐えきれなかった小さい子がお母さんと脱落した。スタッフが1名つきそって、博物館の集合場所の部屋に戻って待ってもらった。
 遠目のタヌキは双眼鏡があった方が見やすい。が、双眼鏡を持っていない人がけっこう多かった。もう少し必要性を明記した方がいいかもしれない。


●テーマ別自然観察会「タヌキのため糞さがし
日時:2012年10月20日(土)
場所:大阪市東住吉区 長居植物園
参加者数:14名(申込みなし)


 ポーチに集合。ポーチはヘルスジャンボリーでやかましいので、少し移動してから話を始めた。
 今日時点で長居植物園にあるタメ糞場所6ケ所をめぐりながら、タヌキの暮らしやタメ糞、長居のタヌキについて解説した。タヌキのねぐらへの出入口や、夜間植物園外からタヌキを見れ沿うなポイントも紹介した。途中、キクイタダキも観察した。
 当初は、一緒に長居植物園の各区画のタメ糞の有無を調べようと思っていたが、参加者の雰囲気から断念。普通に解説して回った。

 うっかり、自然史オープンセミナーの裏番組に設定してしまった。今度するときは、羽根拾いを兼ねて、動物の落とし物とでもした方がいいかもしれない。ついでに鳥を観察する可能性があるなら、案内にもその旨書いておき、持ち物に双眼鏡を入れたら方がよかった。


●植物園案内・動物編「秋の渡り鳥
日時:2012年9月29日(土)
場所:大阪市東住吉区 長居植物園
参加者数:51名(補助スタッフ1名)


 ポーチに集合し、この秋はヒタキ類とヤマガラがたくさん来てることを説明。ヒタキ類の見つけ方を説明してスタート。
 まず大池で、コブハクチョウ、カルガモ、アイガモ、アオサギ、ダイサギを説明。ついでにアカミミガメも説明。
 照葉樹林からバラ園の南を通るが、あまり何もおらず。サンシュユの辺りで、ヒタキ類がうろうろしてるのを発見。エゾビタキやキビタキ雌を観察。再び、大池に出て、カワセミを探すが見つからず。
 アジサイ園に移動。今日はカメラマンが少ないので、まん中に陣取ってヒタキ類を探す。エゾビタキと黄色いキビタキをゆっくり観察。小池の北側でヤマガラを観察。アジサイ園でオオルリ雌を観察。小川沿いでコサメビタキを観察。と予定通り、ヒタキ類4種とヤマガラを見て、再び大池へ。くり返しカワセミを探すのだが見つからず。クサガメを見て終了。

 ポーチに戻って、植物園案内と、今後の鳥の観察会をアナウンス。サンケイリビングに載ったらしく、友の会会員以外もけっこう参加されていた。さりげに友の会に勧誘。

観察した鳥
コブハクチョウ、アイガモ、カルガモ、ドバト、キジバト、アオサギ、ダイサギ、コゲラ、モズ、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、メボソムシクイ類、メジロ、ムクドリ、エゾビタキ、コサメビタキ、キビタキ、オオルリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ(以上23種)


●教員・観察者指導者向け支援プログラム「ホネを使った授業を考える
日時2012年8月15日(水)
場所:大阪市立自然史博物館 実習室
参加者数:10名(申込み12名、全員当選)(スタッフは他になにわホネホネ団団長と副団長と教育スタッフ)


 昨年度、ニーズを探り意見をもらって、作成した学校向けのホネの貸し出しキットのお披露目。同時に、実地で貸し出しキットの改善点を探った。

 最初にネコの全身骨格で、哺乳類の骨についての基礎知識を解説。小ネタを織り込みつつ、20分ほど。
 そして、いきなりホネの貸し出しキットの登場。まずは、アライグマの全身骨格キットの解説。それから、このキットは2組しかないので、アライグマの背骨並べと、手足の関節の解説、さらに肋骨並べを同時平行で。これに40分ほど。
 次に、シカとアライグマの頭骨キット。これは解説中心。眼の方向、顎関節という定番解説以外に、臼歯の比較、シカの上顎に切歯がないこと、シカの年令による歯の磨耗、鼻の穴の中。などを説明して40分ほど。
 その後、第3展示室にあるホネを見学して、解説。哺乳類の頭骨、哺乳類の全身骨格、哺乳類以外の骨を順に見て回り。第2展示室の翼竜、恐竜、哺乳類型爬虫類も少し見る。
 最後に、ホネの貸し出しキットを授業でいかに使うかという点について意見交換をし、アンケートを書いてもらって解散。


●室内実習「ホネの標本の作りかた
日時2012年8月12日(日)
場所:大阪市立自然史博物館 実習室
参加者数:32名(申込み76名、当選42名、ただし子どもに親が付き添う事を認めた)(スタッフは他になにわホネホネ団から団長と団員6名)(参加者はすべて小中学生)


 定員24名で募集したが、3倍以上の申込みがあった。例年、小学生が夏休みの宿題をこの行事にかけているので、今年は案内に小中学生を優先する旨を記してあった。心置きなく、小中学生だけを当選させた。付き添いの保護者は落選。ただし保護者が付き添うことを認めた(ただし小学生1名につき付き添い1名)。
 なお今年は、小中学生だけでも抽選となり、12名が落選した。来年もどうようの事態が予想されるので、落選者向けの予備日の設定をした方がいいかもしれない。その際は大人も当選できるようすべきかもしれない。
 多めに当選させて、ただし返信で「皮を剥いて、目玉や脳みそを除去し」(事実!)と書いたところ、それが理由と思われるキャンセルが5名ほどあり、適当な参加人数に絞れた。

 今年は、ニワトリの頭骨標本の作成を行った。一人にニワトリ頭を一つずつ配った。皮をむいて、目玉を取り出して、舌骨と一緒に舌を取り除き、脳みそをかき出したら、軽く煮てあとはひたすら肉取り。そしてパイプスルーにつける。さらに肉取り。過酸化水素水で漂白。虫ピンなどを使って形を整えて持って帰るという内容。パイプスルーの間に昼食をとり、漂白の間に博物館の裏方のホネの標本作りに関連する場所を見学した。
 皮を剥く段階でけっこう手間取り、目玉の取り出しも難しいようだった。目玉と舌は似たり薬品処理は行わなかったのだが、生で骨だけにするのは難易度が高かった様子。大部分の子どもが涙骨は失っていた。上嘴が外れる子どもも続出したが、これだけなら引っ付けられるので差し換えはしなかった。
 小学生は例によって夏休みの宿題のために参加している場合が多かった。例によって、付き添いのはずの親だけが作っている場合も多かった。経験のある子どもは、自力で上手に作っていたが、そうでなければ自力でうまく作るのは難しそうだった。
 総じて比較的上手に作れていたが、スタッフがかなりフォローしたからという側面が強い。スタッフは一日フル稼働であった。

 ニワトリ頭は、うまく完成するとかっこいいが、難易度が高い。今回は、年寄りの廃鶏だけでなく、若いニワトリが混じっていたらしく、合わせて薬品処理をすると、頭骨がバラバラになる子どもが続出し、途中まで処理したニワトリ頭で差し換えることで対応をはかった。ただし、2名ほど、差し換えがうまく行かず、かなりバラバラのまま持ち帰った子がいた。可能な範囲で後日組み立てをフォローする。
 皮剥きや目玉・舌の除去には、解剖バサミを使うのだが、切れるハサミが少なかった。メスが使える子にはメスを使ってもらった。左利きのハサミしか使えない子どもが2名いた。左利き用の解剖バサミは持っていないので、メスを使ってもらった。

●やさしい自然かんさつ会「ツバメのねぐら
日時:2012年8月12日(土)
場所:奈良市 平城宮跡
参加者数:88名(申込み170名、全員当選)(補助スタッフ5名)


 7月21日に下見。例年通りの場所にツバメが集まったが、時期がかなり早過ぎて、集まったのは3300羽程度とまだとても少なかった。
 観察会は、前日からの天気予報では夕方に雨。そのため遠目の人からのキャンセルも入った。当日の天気予報は午後6時前後は40-50%と微妙。ただ、決断する午後2時時点で観察地周辺に雨が降っていなかったので、とりあえず実施を決断した。
 補助スタッフとともに、参加者の集合時間の1時間前に近鉄大和西大寺駅に集合。この時点で雨は降っていないが、北と東と南は雨模様。駅前での誘導担当を残して、集合場所へ移動。集合場所についたとたん雨が降ってきた。それでも、ポツポツとやってきた人を受付。受付をしてると雨は上がったが、南の方の豪雨が徐々に近付いてきていた。
 とりあえず、挨拶を観察会開始。ただし途中で雨がひどくなったり、雷が近付いたら、途中で止めると宣言。初めの方で中止した場合、参加費は返すと言い放った。それから、ツバメを観察するヨシ原の前に移動。ツバメが集まり出すまで、例年と同じくツバメの集団ねぐらについて30分程度解説。その後、各自気に入った場所に陣取ってもらい、ツバメが集まる様子を観察。雨は降りそうだが降らない。南東の方では雷が鳴っているが、ギリギリ耐えてる感じ。暗くなって、ツバメの乱舞の最高潮が過ぎた辺りで、雨が降り出した。まだ飛び回っているツバメはいるが、とりあえず解散とした。それでも半数くらいの人が残ってみていた。が、雷が鳴りだし。慌てて帰った。集まったツバメは、約22000羽程度か。天気は悪かったが、数は多かった。

観察した鳥
ダイサギ、キジバト、ヒバリ、ツバメ、ハクセキレイ、オオヨシキリ、セッカ、ホオジロ、スズメ、ハシブトガラス(以上10種)


●友の会合宿「下北半島
日時:2012年8月3日(金)〜8月6日(月)(6日はオプション)
場所:青森県下北半島(仏沼(三沢市)、老部川河口(六ヶ所村)、蒲野沢鹿橋・尻屋崎・加藤沢沼・稲崎海岸(東通村)、<以下、オプション>恐山(むつ市)、大間崎(大間村))
宿泊:むつ市下北自然の家(青森県むつ市)
参加者数:47名(申込み52名、全員当選)
スタッフ:5名、+現地スタッフ1名


◆立案:東日本支援の一環として、東北合宿を企画。
◆下見:2012年5月25日〜27日に世話役で実施。
◆7月14日(土)午後に事前勉強会を実施。参加者数25名
 急きょ設定した勉強会。合宿参加者でなくても参加可なのだが、合宿参加者でない方の出席は2名のみ。
 合宿世話役の評議員1名(昆虫)、学芸員3名(地学、植物、鳥類)が順に話題提供。主担当なので、鳥だけでなく、行程の説明も兼ねた。鳥類は、仏沼のオオセッカと尻屋崎の海鳥中心。それ以外にも宿舎周辺の哺乳類・プラナリア、田んぼの二枚貝とトゲウオ、ニホンザリガニといったトピックに言及した。現地で合流してくださる海鳥研究家さんの「大間海鳥研究室新聞」も紹介した。
◆本番
・ 天候は微妙であった。下北半島は予想以上に低温で(合宿直前は真夏日もあったらしいが)、虫の活動は悪く、ライトトラップはオプションの日以外は不調に終わった。中日は霧雨模様でとくに寒く、尻屋崎ではウマもおらず、花は風で倒れていた。オプションの最終日になってようやく、暑いくらいに晴れた。
・ 低温・霧雨のため昆虫が不調。想定外の除草剤使用のせいで水田雑草ダメ。時期が遅めでケイマフリやウトウは観察できなかった。探したけどニホンザリガニは見つけられず。と、期待はずれの部分も多かったが、圧倒的な下北の自然は、それでも参加者を充分に満足させたと思われる。
・ バスの移動時間は、予定よりやや早めで、スケジュールをこなしやすかった。運転手さんもずっと同じ方が担当で、好意的に対応してくださった。スケジュールを送らせる要素としては、参加者(とくにスタッフっぽい人)の集合が悪かった事があげられる。


●「友の会の夕べ
日時:2012年7月28日(土)
場所:大阪市立自然史博物館 ネイチャーホール
参加者数:90名(申込みなし)


 特別展恒例の企画。主催展が始まったら、その早い時期の閉館後に実施する友の会会員向けの解説付きの特別展見学ツアー。展示を作った学芸員が、展示を作り終えた勢いで展示を解説する。
 今回は、実質ハチの学芸員が一人で作った展示なので、一人で解説。ハチクマも解説してくれていた。というわけで、担当は参加者数を数えつつ、解説に飽きた子どもの相手をしたり、トイレの場所を教えてただけ。最後に長居で取れたハチミツの試食があったので、その手伝いもした。
 オープンセミナーの後に設定したのだが、オープンセミナーに参加せずに夕べだけに来た人が半数くらい。


●友の会行事「下北合宿勉強会
日時:2012年7月14日(土)
場所:大阪市立自然史博物館 集会室
参加者数:25名(申込みなし)
講師:評議員1名、学芸員3名


 夏恒例の友の会合宿。遠方での合宿の場合は、しばしば事前勉強会を企画する。というわけで、忙しい日程を調整して急きょ設定した勉強会。合宿参加者でなくても参加可なのだが、合宿参加者ない方の出席は2名のみ。
 合宿世話役の評議員1名(昆虫)、学芸員3名(地学、植物、鳥類)が順に話題提供。主担当なので、鳥だけでなく、行程の説明も兼ねた。鳥類は、仏沼のオオセッカと尻屋崎の海鳥中心。それ以外にも宿舎周辺の哺乳類・プラナリア、田んぼの二枚貝とトゲウオ、ニホンザリガニといったトピックに言及した。現地で合流してくださる海鳥研究家がんの「大間海鳥研究室新聞」も紹介した。


●地域自然史シリーズ「亀岡の水辺の生きもの
日時:2012年7月8日(日)
場所:亀岡市 JR亀岡駅〜曽我谷川・保津川合流〜(曽我谷川沿い)〜走田神社〜穴太口バス停
参加者数:50名(申込み67名、全員当選)
スタッフ:学芸員5名


 7月29日に学芸員3人で下見(昆虫担当は同じコースを別の日に下見)。亀岡で調査をしている研究者に同行してもらい、コースなどについて助言をもらった。観察コース周辺には、アユモドキやダルマガエルの生息地がある。アユモドキが生息しているエリアでは河川に網を入れないことにし、また京都府庁の担当者にアユモドキ生息地周辺で観察会をすることを伝えた。ダルマガエルの生息密度が高いエリアには行かないことにした。下見の結果、淡水魚がかなり観察できることが分かったので、急きょ魚担当学芸員も観察会に来てもらうことにした。

 亀岡駅に集合。北側のテラスで挨拶した後、曽我谷川・保津川合流に向かう。アユモドキの解説をひとしきり聞いた後、曽我谷川沿いの田んぼで観察。タモロコ、コオイムシ、スクミリンゴガイ、カワニナ、ヌマガエルなどを観察。下見時に多かったカブトエビはほとんど見られなくなっていた。井戸があって、呼び水を入れて、ポンプで水を出すのに、妙に盛り上がる。
 JRを越えて、集落抜けて、曽我谷川へ。川にアクセスしやすく魚が多い場所なのだが、前日の雨で水が多めで、あまり遊べない。一応水際まで降りて、チリメンカワニナなどを観察してから道に戻る。
 予定では、走田神社で昼食と考えていたが、曽我谷橋で正午を過ぎる。仕方がないので周辺で昼食。と思ったら、トイレがないのが難点と思っていたのだが、近くに道の駅があることを発見(下見時になぜ見つけなかったかは謎)。道の駅で昼食にした。
 昼食後、再び曽我谷川沿いを歩き、川沿いの田んぼで観察。これまた下見時にはあまり注意しなかった田んぼと水路にたくさんのトノサマガエルやヒメタニシ、ドジョウがいることを発見。とても盛り上がる。さらに進んだ場所で、田んぼにシマヘビを発見。捕まえてみんなで触る。
 走田神社でまとめをして、解散。大部分の人は、穴太口バス停まで一緒に行ってバスの乗って亀岡駅まで戻った。

観察した両生爬虫類
アマガエル、ヌマガエル、トノサマガエル、シマヘビ(以上4種)

観察した鳥
ダイサギ、コサギ、アオサギ、カルガモ、トビ、キジバト、ヒバリ、ツバメ、コシアカツバメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ウグイス、オオヨシキリ、セッカ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ハシボソガラス(以上20種)

●友の会行事「シカを探してナイトハイク
日時:2012年6月30日(土)〜7月1日(日)
場所:箕面市 箕面公園
参加者数:雨天中止(申込み141名、当選53名)
スタッフ:評議員3名、学芸員1名


 定員の3倍の申込みがあり、抽選をした。
 コースは昨年、一昨年と同様、箕面駅〜滝道〜政の茶屋〜才が原林道〜滝道〜箕面駅を設定。6月4〜5日に下見。自動撮影装置を設置してみてはどうかとの案があったが、結局行わなかった。
 夜にかけて雨との予報をうけて、中止を決定。集合時間に現地に行ったが、誰も来なかった。

●テーマ別自然観察会「高槻のカエル探し
日時:2012年6月24日(日)
場所:大阪府高槻市萩谷総合公園〜塚脇
参加者数:63名(博物館36名+あくあぴあ27名)(博物館:申込み112名、当選59名、あくあぴあ:申込み39名、当選28名)(スタッフは他にあくあぴあ側からH学芸員、補助スタッフ4名)


 JR摂津富田駅に集合、萩谷総合公園バス停まで移動。バス停で待っていた人と合流してから挨拶。高槻市ではモリアオガエルとカジカガエルは採集禁止であること、禁止でなくてもカエルの飼育は難易度が高いことを説明してカエルは基本採集しないように注意してから出発。
 とさんざんカエルを持ってかえると大変と注意したのに、持って帰ってる子どもが2人ほど。絶対放したりせず、死ぬまで買うようにくり返し忠告した。飼えるとは思えないけど。それを見ていた参加者の方から、注意を聞いていない人がいるのに驚いた、くり返し何度も注意する必要性を理解したとのコメントを頂いた。

 萩谷総合公園のモリアオガエルの池に卵塊が3つほど。枝の上にメスの思われる個体も見つかる。JCOMの取材が来ていたので、拡大した姿をカメラに入れて見せてもらう。モリアオガエルの繁殖を一通り説明してから次へ移動。子どもたちは説明を聞かずに、トノサマガエルをすくっていた。ツチガエルまで捕まって驚いた。
 もう一つの池で、モリアオガエルの卵塊を観察。こちらには10個ほどあった。今年は全体に水が少なく、例年見られる水路上に生まれた卵塊は、今年はなかった。
 渓谷に入ってすぐに、カジカガエルが捕まった。昼食場所でも次々とカジカガエルが捕まり、少なくともメス4匹にオス15匹は見せてもらった。川の水量が少なく、逃げ場がなかったからかもしれない。トノサマガエルやタゴガエルも捕まったが、ヤマアカガエルは見つからず。
 摂津峡のトイレに行ってみると、月例ハイクが早々と昼食を終えて、正午に出発したのに出くわした。昼食場所でぶつかる恐れはなくなった。
  昼食後、摂津峡を抜けて、桜広場へ。途中、カジカガエルの声が聞けた。芥川を渡って、田んぼへ。ヌマガエルとアマガエルを捕まえて観察する。カブトエビ、ホウネンエビ、カイエビ類を解説。塚脇バス停まで歩いて解散。結局観察したカエルは、7種。

 解散後、半数ほどの人は、あくあぴあ芥川へ。途中の田んぼや水路で、タイワンシジミ、オレンジ色のカブトエビなどを観察。
 あくあぴあ芥川へ到着して、15分ほどしたら、月例ハイク御一行もあくあぴあ芥川へ到着。いつのまにか追い越したらしい。バスが混むだろうから、急いでバス停へ。案の定、満員になった。

観察した両生爬虫類
アマガエル、タゴガエル、ヤマアカガエル、ヌマガエル、ツチガエル、トノサマガエル、モリアオガエル、カジカガエル、ヒバカリ、ヤマカガシ(以上10種)

観察した鳥
ホトトギス、コゲラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、オオルリ、ヤマガラ、メジロ、ホオジロ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(以上11種)

観察したその他の動物
カブトエビ類、ホウネンエビ、カイエビ類、サワガニ

●自然史オープンセミナー「大阪の都市の自然
日時:2012年6月16日(土)
場所:大阪市立自然史博物館 集会室
参加者数:43名(申込みなし)
講師:学芸員6名(内、1名は月一学芸員)


 オープンセミナーに名を借りたプロジェクトUの中間報告会。学芸員6名が、それぞれが担当する分野の調査の中間報告。といいつつ、昨年から今年に実施している(だいたい継続中)の調査の状況を報告しながら、主にはさらなる協力要請という雰囲気が強かった。プロジェクト参加者はいいが、タイトルだけ見て、都市の自然のまとまったレクチャーだと思って参加した人には面白く無かったかもしれない。

●地域自然史シリーズ「大泉緑地
日時:2012年6月3日(日)
場所:堺市 地下鉄新金岡駅〜大泉緑地
参加者数:38名(申込み49名、全員当選)
スタッフ:学芸員3名


 5月30日に下見。大泉池、頭泉池、加呂登池の順に回ることにした。頭泉池脇での昼食中に、ハシブトガラスの蟻浴が観察でき、動画も撮れた。
 参加者への返信では、アメリカザリガニの採集は禁止とされていることを盛り込んだ。

 新金岡駅に集合。歩いて大泉緑地へ。途中、緑道の植物を観察したり、ビオトープ(と称する外来生物の宝庫)を観察したりした。
 まずは大泉池西側の主に小川周辺で観察。アメンボ、オオヒラタシデムシ、スジエビ、ヒメタニシなど。大きなテナガエビを見つけた子どもがいて驚いた。シジュウカラの親子連れが見られた。
 頭泉池でアオサギのヒナ入りの巣を観察。カナヘビもよく見られた。頭泉池の南東側で昼食。ドクゼリが見つかったので、植物担当が熱く解説していた。
 最後の加呂登池では、おもに水辺の植物を観察した。イグサ、ハナビゼキショウ、ナガバオモダカ、ハッカなど。白い部分のあるカラスの羽根を拾った。加呂登池の北でまとめをして解散。

観察した鳥
カイツブリ、カワウ、ゴイサギ、ダイサギ、アオサギ、カルガモ、バン、ドバト、キジバト、コゲラ、ツバメ、シジュウカラ、メジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス(以上20種)

観察した両生爬虫類
アマガエル、カナヘビ(以上2種)

観察したその他の動物
ドジョウ、アメリカザリガニ、スジエビ、テナガエビ、ヒメタニシ

●テーマ別自然観察会「都市で繁殖する鳥
日時:2012年5月19日(日)
場所:大阪市中央区 大阪城公園
参加者数:12名(申込み24名、全員当選)(補助スタッフなし)


 公園内で繁殖する鳥を調べる、という設定で、鳥の繁殖に関わる行動を中心に観察。実際、観察会であると同時に、大阪市内の公園で繁殖する鳥の調査を兼ねている。
 午前中は、シジュウカラが巣穴に餌を運ぶのをみたりしつつ、サンコウチョウやコサメビタキを観察したり、メボソムシクイのさえずりを聞いたりと、遅めの渡り鳥が楽しめた。
 豊国神社の裏で昼食。スズメが巣立ちビナを連れていた。
 午後は新しい繁殖鳥は出ず。ヨタカが飛んだだけ。北外堀でヌートリアを見て解散。解散後、観察会コースに含まれていなかった大阪城の南側と西側を見て歩いた。西外堀でササゴイを2羽確認。

観察した鳥
カワウ、ササゴイ、アオサギ、カルガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、ドバト、キジバト(さえずり)、ヨタカ、コゲラ(巣穴)、ツバメ、ヒヨドリ、メボソムシクイ、コサメビタキ、サンコウチョウ、シジュウカラ(餌運び)、メジロ(さえずり)、カワラヒワ(さえずり)、スズメ(巣立ちヒナ)、ムクドリ(餌運び)、ハシボソガラス、ハシブトガラス(ヒナ入りの巣)(以上24種)

●テーマ別自然観察会「はじめてのバードウォッチング 春の渡り鳥を見つけよう
日時:2012年4月29日(日)
場所:大阪市鶴見区 鶴見緑地
参加者数:62名(申込み110名、当選82名)(内、博物館への申込み86名、当選58名、参加者数40名)(一方、図書館への申込み24名、全員当選、参加者数22名)(大阪府立中央図書館からスタッフ2名)


 昨年に続き大阪府立中央図書館との共催企画の第3弾。タイトルがいいのか、鳥の観察会としては珍しく申込が多く、珍しく抽選をした。
 例によって、博物館側の申込み者は、観察会に慣れた人が多く、鳥の観察会が初めての人は少なかった。図書館側の申込み者は、鳥の観察が初めての人がほとんどであった。またもや、博物館側は集合が遅く、出席率が低かった。
 初心者向けを意識して、出発前に双眼鏡の使い方と、図鑑とバードウォッチング入門書の紹介を行った。本が多くて重たかったので、図鑑は参加者に無理矢理貸し出した。
 鳥の観察では、渡り鳥の観察とめいうったのに、ゆっくり見られたのは、キビタキ雄1羽とオオルリ雌1羽のみ、あとはもっぱら繁殖鳥を観察した。

 最初にハシボソガラスの巣を観察した。巣には大きなヒナ、近くで両親が見張っていて、ハシブトガラスを追い払ったりしていた。そのそばで、ドバトが盛んにディスプレイをしていた。
 大池で対岸のアオサギコロニーを見てから、いきいき地球館裏のムクドリの巣を見に行く。巣材を運んでるムクドリを観察し、青い卵殻を拾った。
 鶴見新山の周囲で渡り鳥を探す。最初にオオルリ雌、次にキビタキ雄が出現。キビタキは大半の人が見れた。センダイムシクイはあちこちをうろうろしていた。エゾムシクイとアカハラが少し鳴いた。カワラヒワがハルニレの種子を食べているところの下で昼食。
 昼食後は、大池北のアオサギコロニーを見に行く。下で青い卵殻を拾ってみていたら、二人の参加者が糞をかけられた。巣の上でハシブトガラスがアオサギのヒナを食べているのを観察。ヒナを持って飛んで行ったハシブトガラスが、ヒナを落としたので見に行く。かなり腐っていた。
 その後、あまり鳥には出会えず。大池の南でまとめをして解散。解散後、有志でいのちの塔のチョウゲンボウを見に行った。結局、全員ついてきた。チョウゲンボウは予定通りとまっていた。ゆっくり観察して、説明して、今度こそ本当に解散。

観察した鳥
カワウ、アオサギ、アイガモ、カルガモ、チョウゲンボウ、ドバト、キジバト、コゲラ、ツバメ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、アカハラ、ツグミ、センダイムシクイ、エゾムシクイ、オオルリ、キビタキ、シジュウカラ、メジロ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス

●植物園案内・動物編「春の渡り鳥
日時:2012年4月28日(土)
場所:大阪市東住吉区 長居植物園
参加者数:52名(補助スタッフ2名)


 前日に下見、1週前とはうってかわり、ヒタキ類が少なめで、キビタキ少々。ムシクイ2種とアカハラが目立っていた。さえずりがあちこちで聞かれた。
 ポーチに集合し、下見時の渡り鳥の様子を説明。ヒタキ類の見つけ方を説明してスタート。まずはナガスケに営巣するスズメと、T学芸員の戦いの跡を観察。
 照葉樹林で、エゾムシクイ、アカハラ、シジュウカラのさえずりを聞くが姿は見えず。ハシボソガラスがすわってる巣を前に、カラスの巣の観察。
 バラ園を通り過ぎたところで、カワラヒワを観察。と思ったらユーカリにアオバトの群れがとまる。が、すぐに飛んでしまう。多くの人は緑色のハトが飛んでるのは見えたもよう。
 二次林でまじめに小鳥探し。センダイムシクイがあちこちでうるさいくらいにさえずっている。時々、ウグイス、ヤブサメ、キビタキ、アカハラのさえずりも聞こえる。センダイムシクイの姿もいっぱいあるが、多くの人は見れなかったらしい。ヒタキ類では、とにかくオオルリが多く、ほぼ全員が青いオオルリを観察できた。最後はオオルリに飽きていた。キビタキは少なめだったが、これも黄色い個体を多くの人が見た。ここで、1時間以上滞在。
 時間がなくなってきたので、急いでアジサイ園に移動。途中でさえずるキビタキ雄を観察。アジサイ園では、カメラマンのアイドルになっているコゲラの巣を観察。大勢なので、遠目から観察した。巣穴から頭を出したり引っ込めたり。抱卵の交代も見ることができた。巣を観察する際の注意点を、そこにいるカメラマンにも聞こえるように解説。
 帰り道、大池で少し水鳥観察。オオバン、カワウ、コガモ。アカミミガメとクサガメも軽く説明。

 ポーチに戻って、植物園案内と、今後の鳥の観察会をアナウンス。最後に非会員に友の会パンフを配ったら、8枚ほど受け取ってもらえた。非会員の初心者が多めだった印象。

観察した鳥
カワウ、コサギ、アオサギ、コブハクチョウ、マガモ、カルガモ、コガモ、オオバン、ドバト、キジバト、アオバト、コゲラ、ツバメ、ヒヨドリ、アカハラ、ツグミ、ウグイス、ヤブサメ、センダイムシクイ、エゾムシクイ、キビタキ、オオルリ、シジュウカラ、メジロ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(以上29種)

●友の会月例ハイク「万博公園の生きものさがし
日時:2012年4月15日(日)
場所:大阪府吹田市 万博記念公園 自然文化園・日本庭園
参加者数:96名(内、友の会非会員10名)(スタッフ2名)


◆下見
 4月10日に下見を行った。和田が午前から行って、午前の予定コースを歩き、もう一人は昼食場所で合流した。
 午後は、林床の生きものを観察するべく、自然観察学習館と梅林の間をうろうろした。タヌキのためふんを探したが見つからなかった。
 自然観察学習館で観察会をする上での注意を確認した。生きものの採集は禁止だが、捕まえて観察して放すならかまわないと教えていただいた。
 観察会当日は、サクラ祭り最終日なので、人出が多そうであった。

◆当日
 改札前は混雑しそうなので、改札から坂を下った場所に集まろうと考えていた。が、人の流れを見てみると、改札前で人の流れを妨げずに集まれそうだったので、そのまま改札前で受付をして、集合時間まで待機した。100人近くになってくると、やはり改札前に集まると邪魔になりつつあったが、ぎりぎり問題は起きなかった。
 集合・受付のあと、坂を下って、広い場所で、今日の予定と注意事項を説明した(スタッフ紹介は忘れた…)。注意事項・アナウンスは次の4点。

 ★人出が多いの、はぐれる可能性も高い。午前中にはぐれたら昼食場所の自然観察学習館まで来ること、午後にはぐれたら無理に合流しようとせずに適宜観察して解散。
 ★自然文化園の中で解散する。茨木市方面にバスで向かう場合は、東口から出た方が早い。また観察会の途中で、随時離脱してもらってかまわない。
 ★団体で入場する。お金はこちらで立て替えるので、昼食時か解散後に和田まで支払うこと。
 ★自然文化園と日本庭園の生きものは採集禁止。捕まえてもいいが、観察したら、放して帰ること。
 
 団体で入場する人の人数を確認して出発(無料パスを持ってる人もいた)。一人が一足先に行って、団体入場園を払った。
 自然文化園入園後、上津道で北上し、中津道で戻ってきて、自然観察学習館で昼食の予定だった。が、渡りの池や田んぼ周りでの観察が盛り上がり時間がかかったので、そのまま自然観察学習館に向かって昼食をとった。
 午後からは、中津道で北上。途中、オオタカの営巣のため立ち入り禁止になっているエリア沿いを歩き、国立民族博物館の南を通って、自然文化園の外へ。日本庭園に入り、東の池周辺でカエル探し。日本庭園を出て、再び自然文化園に入ったところで解散。

◆反省点
・下見の時、和田は一通り歩いたが、もう一人は後から合流して、全コースを見ていなかった。それなのに、当日までにコースを二人の間できちんと確認してなかった。その上、都合に合わせてコースを変えた。スタッフ間でコースの確認をきちんとしておくべきだった。
・団体で入場し、人数が多かったので一人一人のチケットは受け取らなかった。そのため、中で解散してから参加者が自由に自然文化園と日本庭園を出入りすることができなかった。面倒でもチケットをもらっておいた方が、自由度が高くなる。
・最初のあいさつの時に、注意事項を説明するのにいっぱいいっぱいで、スタッフ紹介を忘れた。
・100人近い参加者がいたので、少なくとももう一人スタッフがいた方がよかった。

観察した鳥 カイツブリ、カワウ、アオサギ、コゲラ、ヒヨドリ、シロハラ、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(以上16種)
観察した両生爬虫類 ニホンアカガエル(幼生、成体)、アカミミガメ、ニホンヤモリ、ニホントカゲ、カナヘビ、シマヘビ
観察した貝類 カワニナ、ヒメタニシ、マルタニシ、ヒメモノアラガイ、タイワンシジミ、イシガイ(死に殻)
観察した甲殻類 スジエビ、ミナミヌマエビ、アメリカザリガニ、ミズムシ
観察した昆虫 ナガサキアゲハ、ヨコヅナサシガメ、ツリアブの一種
観察したその他の動物 ヒルの一種
観察した菌類 アミガサタケ、トガリアミガサタケ
観察した植物 シュンラン


●室内実習「鳥の調査の勉強会 第1回
日時:2012年4月7日(土)
場所:大阪市立自然史博物館 会議室
参加者数:5名(申込み8名、全員当選)


 全員、昨年からの継続だったので、進め方についての説明は省略。
 午前中は、植物園で鳥の巣場所の探し方実習として、カラスの巣を見て探して歩いた。3日の低気圧で落下したカラスの巣を見つけ、近くに新たな巣ができていることを確認。
 午後は、博物館内で、論文紹介。その後、参加者各自の調査データもしくは調査計画の発表。

 今年度は、年間を通じて5回開催予定。次回は、7月21日(土)。今回参加者が少なかったので、また改めてメーリングリストなどで参加者を募る予定。


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