博物館の行事の報告
●植物園案内・動物編「花と鳥」
日時:2024年3月29日(土) 10:00-12:00
場所:長居植物園
参加者数:39名(申込みなし)
この冬は冬鳥が少なめ、それでいてまだ春の渡りには早め。最初に、今日はあまり鳥の種類が多くないので、身近な鳥の繁殖の様子や、サクラなどの花に来てる様子を観察すると宣言して出発。
最初に大池にでるも、カモは少なく、オオバン、カルガモ、カイツブリを見た程度。3種とも大阪府で繁殖してるけど、この池では繁殖しないといった説明をする。
ツバキ園に行き、カンツバキの花にやってくるメジロを探すもあまりおらず、花の周りをウロウロしているシジュウカラを観察。植物園の南東端辺りの果樹が多いエリアに行くが、ここでもメジロは見当たらない。ハシボソガラスが巣材にデカイ枝を運ぼうとして苦労してるのを観察する。ユーカリ園を抜けて、再び大池へ。
カワウの営巣を観察。例によって、巣材を運んできて、うまく巣にとまれず、もう一周回ってるカワウを見て楽しむ。カワセミを期待したが出ない。
二次林を抜けて、ツツジ山に行く途中では、カワラヒワを見た程度。小池で再びカワセミを探すが、やはり見つからない。ツツジ園では、ハシブトガラスが巣場所をみつくろっていた。大池北では、一部のソメイヨシノが咲きはじめていた。開花していた一画に、メジロの群れがやってきていて、近づいても全然逃げない。ヒヨドリややってくると逃げるが、すぐにまた戻ってきていた。
三度大池へ。間近にアオサギがいて、みんなで眼の前で観察していても逃げない。半島の根元では、コゲラが道端の木に巣穴を掘っていた。数十人で囲むことになってしまったが、平気で掘り続ける。子どもが近づきすぎないように注意するのが大変。悪影響を与えないように早めに切り上げて、ポーチに戻る。
まとめでも、コゲラの巣は、遠くからそっと観察するように再度注意。4月の宣伝して解散。
確認した鳥:カルガモ、コガモ、カイツブリ、ドバト、キジバト、カワウ、アオサギ、バン、オオバン、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、ツグミ、スズメ、カワラヒワ、アオジ(20種)
●テーマ別自然観察会「アカガエルの卵塊さがし」
日時:2024年3月2日(土) 10:00-14:25
場所:奈良市 富雄駅〜富雄川沿い〜霊山寺〜追分梅林〜峠池〜矢田峠〜萩の台駅
参加者数:40名(申込み93名、63名当選)
2月29日に学芸員2名と、大阪自然史センタースタッフ1名で下見。自然観察地図のコースなのだが、コースの分岐が多く気をつけないと道に迷いそう。アカガエルの卵塊は、事前情報通りたくさん見つかった。
富雄川沿いでは、近鉄高架下のイワツバメの巣、河川のカルガモとコガモ、コイ、水路のシジミやヒメタニシを観察しつつ歩く。アカガエルの産卵地の条件として、止水であること、水深が5-20cm程度、林に隣接することがあると、何ヶ所かで解説。
矢田丘陵に入って、峠池まではほとんど観察するものはなく、フユイチゴを紹介した程度。沢沿いにアカガエルの産卵適地があり、遠目に卵塊を見せた。
峠池南側の湿地で、カエルの卵塊を見せる。ニホンアカガエルとヤマアカガエルの見分け方、産卵場所の特徴を説明。メダカなどを観察してから、昼食。昼食中ミサゴが飛んだ。
午後の出発前に、大和川水系調査プロジェクトでの調査の仕方と、前回の調査で確認された産卵地を紹介。情報を募集した。
矢田峠までの道では、ツチグリがたくさん見つかった。はぐれた後ろを待つ間、ソヨゴ果実で育つタネオナガコバチの解説。展望台に上ったが眺めは悪かった。
矢田峠からは一気に下って、駅で流れ解散。
ニホンアカガエル以外は見れないこと、カエルや卵塊の採集は禁止することを、返信で断っておいた。そのため、カエルの卵や幼生を採集する人はいなかったし、不満も聞かれなかった。
出席率が低めなのは、不満がある人は欠席したからかもしれない。
確認した両生爬虫類
ニホンアカガエル(卵塊、幼生)
確認した鳥類
カルガモ、コガモ、ドバト、ミサゴ、コゲラ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ムクドリ、シロハラ、ジョウビタキ、イソヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、アオジ
観察したその他の動物
イノシシ(掘り跡、足跡)、コイ、メダカ、マシジミ、ヒメタニシ
●植物園案内・動物編「冬の鳥の羽根ひろい」
日時:2024年2月24日(土) 10:00-12:00
場所:長居植物園
参加者数:50名(申込みなし)
羽根拾いつつ、鳥も観察する。羽根拾ったら、名前教えるので見せること。詳しい人は、いい羽根を拾ったらみんなに教えること。という進め方の説明と、衛生上の中止をしてから出発。
まずは博物館の北側で探す。最初にドバトの羽根を説明、続いてハシブトガラスの羽根。ヒヨドリとキジバトの羽根も見つかった。ツバキ園に行くもなにも落ちていない。マグノリア園で、羽根拾いにはまってる子がメジロの羽根を拾う。そして、大人がヤマシギの尾羽を見つけていた。ユーカリ園から大池へ。
カワウとその巣を観察。遠くのアオサギとダイサギも説明。すると、子どもが、カワセミの綺麗な青い羽根を見つけた。カワセミの羽根は結局1枚しか見つからず。二次林北端に行くと、カワラヒワの群れに遭遇。でも羽根は見つからず。ツツジ山では満開のカワズザクラにメジロの群れが来ていたが、羽根拾いの子達に追い払われる。小池の北側に回ると、タカに喰われたカラスの死体に遭遇。風切羽が残っていたので、初列風切と次列風切の違いを説明。ツグミとスズメの羽根が拾われた。知らぬ間に大人がハクセキレイの羽根を拾ってたらしい。そして、再び大池へ。
カワウ、バン、カルガモなどを観察。水に浮いてるオオバンとコガモの羽根が拾われる。大池の北側では、枯れ幹のコゲラの古巣穴を見せる。そのまま植物園に西端をグルッと回って、ポーチに戻る。
もう一度衛生上の注意と、洗い方と保存の仕方を説明して、解散。
確認した鳥:カルガモ、コガモ、ホシハジロ、カイツブリ、ドバト、キジバト、カワウ、ゴイサギ、アオサギ、ダイサギ、バン、オオバン、ヤマシギ(羽根)、カワセミ、コゲラ、ハシボソガラス(羽根)、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、メジロ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ(24種)
拾った羽根:コガモ、ドバト、キジバト、オオバン、ヤマシギ、カワセミ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、メジロ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ(13種)
●植物園案内・動物編「公園の冬鳥」
日時:2024年1月27日(土) 10:00-12:05
場所:長居植物園
参加者数:43名(申込みなし)
ここ数日、寒い日が続いていたので、参加者は少ないと予想していたが、予想外におおかった。初参加の子ども連れが数組。
この冬は冬鳥が少ないと言い訳してから出発。
まずは大池に出て、手前のカルガモ、ホシハジロ、オオバンを紹介。水掻きの違いに言及。対岸に見える白くなった島とカワウの繁殖も解説。照葉樹林の南で、サザンカの花粉媒介を説明しつつ、サザンカに来てるメジロを見せようとするも多くの人は見れず。バラ園の南からボタン園にかけてモズを探すも出会えず。ユーカリ園周辺で、カワズザクラやユーカリに来てるメジロを観察。
再び大池へ。上空をハイタカが飛ぶ。カワウの繁殖期や造巣を解説しつつ、巣材運びを観察。ついでにカイツブリやアオサギを見つつ、その繁殖期にも言及。ついでにオカヨシガモとコガモとダイサギも紹介。
二次林の北側で、アトリとカワラヒワを観察。周囲をコゲラやシジュウカラもウロウロしていたが、あまり見れず。ツツジ山でもアトリとカワラヒワを見ていたら、上空をチョウゲンボウが飛翔。小池でカワセミを探すもおらず。アジサイ園でアトリの群れを観察。
三度、大池へ。マガモとバンを説明してたら、カワセミが飛んで来てとまったが、すぐハシブトガラスに追い払われる。それが、岸にとまったので見ていたら、また飛び去る。ゆっくりは見られず。半島の木にとまるツグミを見てたら、上空をミサゴが飛んでいた。ダイサギを見つつ、大池の西側を経由してポーチに戻った。
確認した鳥:マガモ、カルガモ、コガモ、オカヨシガモ、ホシハジロ、カイツブリ、ドバト、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、バン、オオバン、ミサゴ、ハイタカ、カワセミ、コゲラ、チョウゲンボウ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、メジロ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、アトリ、カワラヒワ、シメ(羽根)、アオジ(31種)
●植物園案内・動物編「初冬の鳥」
日時:2023年11月25日(土) 10:00-12:00
場所:長居植物園
参加者数:25名(申込みなし)
今日はとても寒い寒いと天気予報で言ってたせいか、先週末のフェスティバルの鳥の観察会で満足したのか。今月も参加者が少ない。
まずは大池に出て、手前のカルガモ、ホシハジロ、カイツブリ、オオバンを観察。大池で繁殖する鳥がいないこと、カワウの繁殖、カワウがグルグル飛んでる理由を解説。照葉樹林の南で、シジュウカラが出現したが、バードコールを試したら、どこかに行ってしまった。バラ園の南からボタン園にかけて何も鳥がでない。仕方が無いので、二次林の南側でモチノキ果実を味見。クロガネモチ果実の苦さを力説。
再び大池へ。手前にハクセキレイがいたが、子どもがドンドン近寄って飛ばしてしまう。大池では、コガモ、オカヨシガモ、浮いてるカワウを観察。二次林を通り、ツツジ山へ行くが鳥がいない。そこにTさんが追いついてきて、アオバトの羽根が落ちてるという。で、Tさんについて、二次林に戻る。アオバトが喰われたらしく、緑色の羽根が散乱している。すでに大きな羽根は誰かに持って行かれた後のようだが、子ども達は大喜び。そのままツツジ山の東を抜けて、小池へ。カワセミはいない。アジサイ園の北をまわって、三度大池へ。
大池で、バンやアオサギを観察していると、カワセミが飛んだ。見れたと言えば見れたが、一瞬だった。
大池の西を経由してポーチに戻る。羽根を拾った人に洗い方と衛生上の注意をして解散。
結局、鳥が少なくて、鳥自体はあまり見れず。鳥の羽根拾い行事のようになってしまった。子ども達はアオバトの羽根を拾ったので満足してくれたと思うが、鳥自体を見たかった大人は不満げな様子だった。
確認した鳥:オカヨシガモ、マガモ、カルガモ、コガモ、ホシハジロ、カイツブリ、ドバト、キジバト、アオバト(羽根)、カワウ、アオサギ、コサギ、バン、オオバン、カワセミ、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ(25種)
●植物園案内・動物編「秋の渡り鳥」
日時:2023年10月28日(土) 10:00-12:10
場所:長居植物園
参加者数:23名(申込みなし)
なぜか同じ時間帯で、恐竜の講演会が開催されており(さほど人は入らなかったようだが)、魚の標本整理ボランティア、ホネホネサミットの後祭り「標本士ミノル観察会」と企画が目白押し。そのせいという訳でもないだろうが、参加者が少なかった。子ども連れの家族が多めで、先月の羽根拾いと重なる子どもが多め。羽根もけっこう拾われていた。
コロナ禍は終わったそうなので、今回から双眼鏡と図鑑の貸し出しに加えて、望遠鏡を用意して交代で見ることもした。コロナ禍前に戻った感じ。
まずは大池に出て、カイツブリ、コサギ、オオバン、バンを観察、解説。照葉樹林の南からボタン園の方に抜けるが、モズが出たのみ。二次林を通り、ツツジ山へ。シジュウカラを観察した程度。アトリがいるという情報があったが見つからず。小池の北からアジサイ園の北を経て、再び大池へ。鳥がいないので、植物を含めて、解説多め。
まだ30分以上時間があったので、そこから大池を時計回りに回って戻ることに。途中、第三紀植物のところでキジバトの捕食痕を観察。その側でコゲラとメジロを観察。その後、カラスによるナンキンハゼの枝落としの解説などをしながら、ポーチへ戻って解散。10分オーバーした。
解散後、情報センターで1時間弱、羽根の同定。
確認した鳥:カイツブリ、ドバト、キジバト、カワウ、アオサギ、コサギ、バン、オオバン、オオタカ、コゲラ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ(19種)
●植物園案内・動物編「はじめての鳥の羽根ひろい」
日時:2023年9月30日(土) 10:00-12:00
場所:長居植物園
参加者数:48名(申込みなし)
子ども連れの家族が多めで、本当に鳥の羽根拾い初心者が多そうだった。"はじめての"と銘打ったので、鳥の羽根の構造と部位に関する資料を配付。最初に15分ほど解説。してから出発。
まずは博物館の北側で、手軽に拾えるカラス、ハト2種、ヒヨドリの羽根を説明。その北側のベンチのある辺りで、メジロの羽根が拾われたので、そっちに移動。スズメの雨覆、ドバトの頸の羽根などが拾われた。大池に出るも鳥はいないし、羽根もない。
照葉樹林からマグノリア園、ユーカリ園と移動する。ムクドリの羽根が拾われたが、あまり羽根は多くない。卵が設置されているのが悪いのか? と思ったら、ユーカリ園で、タカ類の羽根が数枚拾われ、コゲラの羽根も1枚拾われた。
再び大池に出るが、鳥も羽根もない。ということで、二次林を通り抜けて、ツツジ山の西から、小池の北側へ。再びコゲラの羽根が1枚拾われた。
アジサイ園の北から、三度大池へ。途中で、イラガ系とスズメガ(たぶんセスジスズメ)の幼虫を観察。大池の北側を通って、グルッと回ってポーチへ戻る。
衛生上の注意と、羽根の洗い方と保存の仕方を説明して解散。
確認した鳥:ドバト、キジバト、カワウ、オオタカ、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、メジロ、スズメ、ハクセキレイ(12種)
確認した鳥の羽根:ドバト、キジバト、タカ類、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、メジロ、スズメ(10種)
●室内実習「ホネ標本の作りかた(大人向け)」
日時:2023年9月10日(日) 10:00〜16:00
場所:大阪市立自然史博物館 実習室(控え室に集会室)
参加者数:25名+付添の小学生5名(申込み30名、当選27名)(スタッフは学芸員1名、なにわホネホネ団から団長、団員4名の合計5名)(参加者は中学生2名、高校生1名、大学生2名、大学院生2名、あとは学生以外の大人)
定員を超えていたので、申込み者の内、小学生を落選とした。ただし、いずれも家族での申込みだったので、付添として参加して、一緒に作業しても構わないことにした。すなわち、実質的に落選者無し。参加者には申し込んでなくても、子どもが同行してもいいと伝えたら、1家族が小学生2名を連れてきた。ちなみに、付添扱いの小学生5名の内、3名は作業していた。
今年は、千葉県から産卵用ニワトリの頭を仕入れた。安くて、ほぼ送料のみ。薬剤など消耗品の補充の必要がなく、支出がとても抑えられたので、参加費を500円から200円に値下げ。
最初に、スタッフ紹介、作業の進み方の概要。目指す完成品を紹介して、失敗しやすい涙骨、頬骨、方形骨を紹介し、逆に取り除きまくっていい鼻孔に注目させる。その後、具体的な作業の説明。ここまでで15分。
午前中は、一人に一つずつニワトリの頭を配り、薬品を使わずに、皮をむいて、首のホネをはずす。目玉を出して、舌をはずす。軽く煮て、できるだけ肉取り。そしてパイプスルーにつける。ここまでで正午。1時間の昼休み。
午後は、パイプスルーから出した頭の肉をさらに肉取り約1時間。頭をオキシドールに浸けている1時間の間に、休憩をはさみつつ、目玉と舌の処理を進める(例年行っているバックヤード見学は行わなかった)。
過酸化水素水から出した後、さらに肉取り20分。発泡スチロールに形を整えて固定20分。持って帰ってからの乾燥と保存方法を説明、なにわホネホネ団とホネホネサミットの宣伝をして、予定医通り16時に解散。
6つのテーブルに参加者は4〜5人ずつ。スタッフ6人が、各テーブルについた。作業の上手な人が多いテーブルや、ケアが必要な人の配置。スタッフの能力を考えて、午後からは少しケアするエリアが修正した。スタッフ多めで、経験のある参加者も多かったので、割と余裕で、ほぼタイムスケジュール通りに進められた。
最初にも、途中でも、注意が必要なホネについてのアナウンスを多めにしたせいか、涙骨を外した人はおらず、頬骨を折った人も少なかった。今回のニワトリが充分成鳥で、ホネがしっかりしていたせいもあるかもしれない。ホネがはずれた場合は、前でスタッフが接着した。とれた涙骨の片方を無くした人が2名。
小ぶりのハサミを持ってくるように返信で伝えたので、使えるハサミを持ってきた人が多かった。"先が尖ってる”
方が作業しやすいので、その旨のアナウンスを強めた方がいいかもしれない。箱や板の大きさの設定は、材料に合わせる必要がある。
●室内実習「ホネ標本の作りかた(未成年向け)」
日時:2023年8月13日(日) 10:00〜15:45
場所:大阪市立自然史博物館 実習室
参加者数:20名+部屋に入った付添0名(申込み45名、当選33名)(スタッフは学芸員1名、なにわホネホネ団から団長、団員1名の合計3名)(参加者は中学生6名、あとは小学生)
コロナ禍が終わったので、通常モードの室内実習に戻し、広報では定員24としたが、30名までは受け入れるつもりで、33名を当選させた。しかし、欠席者がとても多く、結局出席者は昨年と同じ20名に落ち着いた。スタッフ数も昨年並みに抑えたので、人数的にはちょうどよかった。
保護者には、昨年と同じく付添で実習室に入るのは、どうしてもサポートのいる子どもに限定して、できる限り集会室での待機をお願いした。結局、時々のぞきに来るお母さんが数人いただけで、実習室に入る保護者はいなかった。
保護者がいないと、子どもが自分で作業せざるを得ず、その意味ではとても良い。一方、保護者のサポートがないのにはマイナス面もあった(後述)。
今年は、アイガモの手羽先を用意した。食用のアイガモだが、手羽先は食用に出荷はしてないらしく、ガラ扱いで、とてもやすかった。参加費は、返信には500円としたが、当日200円に値下げした。
ホネの紹介と、ホネ標本作りの概要を説明。それから、一人に一つずつ手羽先を配り、皮をむいて、主だった肉を取り除いたら、軽く煮てあとはさらに肉取り。パイプスルーに約1時間つける。さらに肉取り。過酸化水素水で約1時間漂白。黒い板に取り付けて持って帰るという内容。パイプスルーの間に昼食をとり、漂白の間に2班に分かれて、板に色を塗り(色は黒、空色、青、セピア色の4色)、バックヤードのホネ標本作りの施設の案内。塗料は速乾性のにした方がよさそう。
人数が少なかったので、5テーブルに参加者が4名ずつ。3人のスタッフが適宜全体を見てまわった。今回はすべて子ども達が作業していたが、ハサミの使い方の下手な子が目立った。切れないハサミを持ってきてる場合は、切れるハサミを貸し出した。
肉取りの道具は、骨抜き用のごついピンセットとハサミ。ハサミは子どもの手のサイズにあった小さめのものを指定したので、大きさはちゃんとしてた。ぜんぜん切れないのもあったが。
最後に、持ち帰った後の処理の仕方(にじみ出てくる脂肪対策、乾燥のさせ方)、他の材料での骨格標本の作り方の説明と、なにわホネホネ団の宣伝をした。
アイガモの手羽先は、大きくて格好いいが、皮や肉が固くて子どもは苦戦していた。また想定外に大きく、ニワトリの手羽先イメージでアナウンスした持ち帰り用の箱が小さすぎて入らなかった。こちらで用意してた板も小さすぎたので、急遽ガンタッカーで2枚をつなげて使った。
人数が少なくて、個々の参加者に目を配れたが、保護者のサポートがないので、できない子のサポートをすべてスタッフがする必要があって、少し手が足りなかった。あと2〜3人スタッフがいると楽。
最初にちゃんと説明しなかったかもしれないが、ホネをバラバラにして作業している子が2名いて、最後の組立が面倒だった。はじめにできるだけホネをはずさないように、強めに言った方がいいかもしれない。
用意した針金が少し太く、ピンバイスの径ちょうどくらいで、板に開けた穴に、針金を通せない子どもが続出。針金とピンバイスの径を確認しておく必要がある。
コロナ禍は終わったとは言え、午前中に取り外した肉をみんなで昼食に食べるのはリスクがあると判断。回収してスタッフで食べた。美味しかった。来年はみんなで食べられるといいな。
落選者と、欠席連絡があった人には、当日資料をPDFで配布した。自分で挑戦して作ってみるという人もいた。
●やさしい自然かんさつ会「つばめのねぐら」
日時:2023年8月5日(日) 17:50-19:25
場所:奈良市 平城宮跡
参加者数:106名(出席率55.8%)(友の会会員42名、非会員大人37名・小人27名)(申込み190名、全員当選)(補助スタッフ2名)
7月29日に下見を兼ねた鳥類フィールドセミナー。その際に、補助スタッフ募集をするのを忘れ。事前に自ら手を上げて下さったお二人にお願いした。
補助スタッフが2人だけだったので、例年、大和西大寺駅改札前に旗を持って立つ人は配置せず。集合場所である平城宮跡北西角で3人で受付。補助スタッフには、資料配付を手伝って頂いた。行事開始後は、遅刻者対応をお願いした。
スタッフ少なめなので、参加者への返信では、
・集合場所の緯度経度
・当日の連絡先として、携帯電話番号
を付けた。
当日昼までの欠席連絡は、
18グループ45名。子ども1名の体調が悪くなるパターンが多かった。欠席連絡があった場合は、夏休み中はツバメのねぐらは見られるので、よかったら家族で見に行くようにと、狙い目の時間帯と、観察ポイントの緯度経度を伝えた。
天気予報によれば、雨の心配はなく、雷も問題なさそうだったので、行事の実施を決断。留守番電話も仕掛けなかった。
集合時刻の50分前から現地で受付開始。携帯電話に電話がいっぱいかかり(後から確認すると14件)、受付のピーク時には対応ができなかった。とれた電話の内容は、
・今日の観察会は実施か? 2件
・集合場所が判らない 1件
・朱雀門にいるが集合場所はどこか? 1件
・電車を乗り過ごして、現在慌てて車で向かっている 1件
集合後、観察場所に移動して、ツバメが集まるのを待つ。まだツバメが増えてこない40分ほどの間、配付資料をもとに、ツバメの集団ねぐらについての解説。ツバメが増えてきてからは、質問に答えながら、おおよその個体数を評価。
ツバメがほぼ全部ヨシ原に降りた時点で、現地解散。
・当日の連絡先として携帯電話番号を付けるのは以前からしていたが、こんなに電話がかかったのは初めて。電話がかかっても、集合時刻直前から行事開始後は対応できない。問合せを減らすためには、留守電はセットした方が良さそう。駅前に案内係がいた方がいいかも。
・解説の時間をとるために、少し早めに集合している。が、集合時刻に晴れていたら暑い。集合時刻をもう少し遅くして、解説時間を短めにした方がいいかもしれない。
・当日、公園の観察会も行われていた。その職員から、事前に届け出が必要と言われた。行事の日程がかぶらないようにするにも、それはした方が良さそう。1〜2ヶ月前でいいらしい。
→過去にも一度同じ事を言われて、翌年連絡を入れたら、連絡不要と言われて、その後、連絡していないという経緯がある。が、行事中で忙しいので、時間がかかることは何も言わなかった。
観察した鳥類
カルガモ、キジバト、アオサギ、ハシブトガラス、ツバメ(飛翔個体の最大数は1万羽ちょっと)、セッカ、スズメ、カワラヒワ
●テーマ別自然観察会「高槻のカエルさがし」
日時:2023年6月19日(日) 10:10-14:20
場所:大阪府高槻市 萩谷総合公園〜摂津峡〜原〜上の口バス停
参加者数:55名(博物館25名+あくあぴあ30名)(博物館:申込み157名、37名当選、あくあぴあ:当選30名)(スタッフは大阪市立自然史博物館から学芸員2人、あくあぴあ側からH学芸員と補助スタッフ1名)
昨年、3年ぶりに定員を減らして実施した。今年は、さらに定員を増やした。
コースは、摂津峡から上流に抜けるコース。6月21日にスタッフ4人で下見。萩谷綜合公園内で、下の池に抜ける木道が通行止めのままだった。昼食ポイントから尾根越えてトイレに行く道は通れるようになっていた。
高槻市立自然博物館あくあぴあ芥川との共催行事。今回も高槻市営バスに、(あくあぴあ芥川の担当者が)行きの臨時便を手配しようとしたが断られた(バスか運転手か判らないが、足らないとのこと)。バス1台に80人は乗れるので、通常の便に詰め込めるとのことだった。
事態が判明したのは、申込み締め切って、抽選、返信も終わった後だったので、参加者数が心配であった。
しかし、当日は(現場判断だったのか?)臨時便が来た。バスの出発時刻が少し早いな?と思いながら、全員乗った。途中のバス停でさらに乗り込もうとする人に、運転手さんがすぐ後からバスが来ます、というので不思議に思っていた。到着してから聞いたところでは我々が乗った便が臨時便であった。
どういう行き違いがあったかは謎。そうと判っていれば、早めに知りたかった。
JR摂津富田駅に集合、萩谷総合公園バス停まで移動。萩谷総合公園バス停で、トイレタイムを入れてから挨拶。高槻市ではモリアオガエルとカジカガエルは採集禁止であること、禁止でなくてもカエルの飼育は難易度が高いこと、保護者に面倒をみる覚悟がないなら(子どもはすぐに厭きるから)捕まえたカエルは放して帰るように、絶対に持ち帰って家の周辺で逃がさないように注意してから出発(同じ注意を、その後、昼食後の出発時、水田で遊んだ後のまとめにも)。何人かは、最低限のカエルを持って帰っていたが、飼育する覚悟はできてる様子だった。
萩谷総合公園の2つの池でモリアオガエルの卵塊を観察。すでにピークは過ぎていて、卵塊数は、それぞれ3つ、1つと少なかったが、最初の池では、斑紋のあるメスも観察できた。最初の池の周辺ではタゴガエルがけっこう捕れた。下の池ではマムシが出たので、捕まえて解説。
昼食場所に向かう谷筋では、今回もほとんどカエルの姿がなかった。
例年昼食場所に使っているところで、昼食を食べて、カエル探し。トノサマガエルがそこそこ見つかり、カジカガエルも1匹が見つかった。魚専門がカワヨシノボリとカワムツを捕まえて解説していた。大部分の子どもはおもにサワガニを採っていた。
昼食後、白滝から摂津峡を上流へ向う。トイレに行きたいという7人は、別コースでトイレに行って、後から合流することにした。摂津峡では、カジカガエルの声が聞けた。
摂津峡から出た場所で、ヤマカガシを捕まえて解説。ヒバカリの死体も拾われた。田んぼではヌマガエルとトノサマガエルが見つかっていた。
上の口バス停に上がるところの田んぼで時間をとって、田んぼの生き物をいろいろ観察。ヌマガエル、トノサマガエル、ニホンアマガエル幼生、ヒメタニシ、スクミリンゴガイ、カブトエビ、ホウネンエビ、カイエビなども紹介。
水田の前でまとめをして解散。
博物館側の欠席者は、1家族2名以外は、最終的には欠席連絡があった。
確認した両生爬虫類
ニホンアマガエル(幼生)、ヌマガエル、タゴガエル、トノサマガエル、モリアオガエル、カジカガエル、ヒバカリ(死体)、ヤマカガシ、ニホンマムシ、ニホンカナヘビ、ニホントカゲ
確認した魚類
カワヨシノボリ、カワムツ
確認した鳥類
コゲラ、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、キビタキ、オオルリ、キセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ
観察したその他の動物
カブトエビ類、ホウネンエビ、カイエビ類、サワガニ、ヒメフナムシ、カワニナ、ヒメタニシ、スクミリンゴガイ、ニホンジカ(糞)
●大和川水系調査プロジェクト研修「ツバメ類の繁殖分布調査」
日時:2023年6月4日(日) 10:00-12:00
場所:美加の台駅〜南海美加の台アーバンコンフォート〜新町橋交差点〜加賀田橋〜塩崎橋〜三日市町駅
参加者数:20名(申込み25名、全員当選)
アーバンコンフォートでコシアカツバメが繁殖、南海高野線高架下でイワツバメが繁殖していることを知っていたので、美加の台駅から三日市町駅のコースで両種の繁殖の様子を観察することにした。
5月12日に下見。偶然、美加の台駅でコシアカツバメが繁殖していることを確認したので、駅構内で集合することにした。
行事本番。駅構内で集合して、挨拶もそこそこにコシアカツバメとその巣、繁殖の様子を観察。巣場所の特徴、繁殖確認の仕方、大阪府での分布の傾向と減少トレンドを解説。
次に行く場所は、マンションで営巣しているので、絶対に双眼鏡を向けないこと。立ち止まって堂々と観察しないように。と注意した上で、改札を出て、アーバンコンフォートとその弐番館へ。予定通りコシアカツバメの巣が多く、いくつも出入りしている。立ち止まらず、横目気味に観察して、通り過ぎてから解説を繰り返す。
続いて、南海高野線の高架下のイワツバメの営巣地へ。繁殖のピークは過ぎているようだが、それでも多くの個体が出入りしており、巣立ちビナも多かった。落下して死んだヒナが3羽見つかった。イワツバメとその巣と繁殖の様子をじっくり観察した。巣の特徴、繁殖確認の仕方、大阪府で増加していることを解説。
移動して、今度は橋の下で繁殖している塩崎橋へ。巣を確認するのは難しいが、橋の下に出入りしている様子を観察できた。
三日市町駅まで歩く間に、ツバメの巣も観察できた。三日市町駅で解散。
確認した鳥:アオサギ、コゲラ、ハシブトガラス、コシアカツバメ、イワツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、イソヒヨドリ、キビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ(13種)
●地域自然誌シリーズ「桜井の河川と水路と田んぼ」
日時:2023年5月28日(日) 10:00-16:30
場所:桜井駅〜多武峰街道〜倉橋池口バス停〜今井谷〜高家〜米川沿い〜大福駅
参加者数:37名(申込み130名、当選65名。昼食までで早退18名)
5月16日に学芸員6人で下見。昼食場所の広さが参加可能な人数を決める事になりそうで、上限50名程度だろうとなった。当日、暑ければ、日影を考える必要がありそうだけど、それは当日考えることにした(参加者数が少なかったので結局問題なかった)。
トイレは街中であれば、商業施設でなんとかなりそう。あとは集合・解散・昼食場所にあるので問題なさそう。
団体で川に降りて遊べそうな場所は1ヶ所だけなので、そこである程度時間を使うことにする。
行事本番は、もう少し水田に水が入っていることを期待。
行事本番は、下見と同じコースを歩いた。午前は、おもに寺川沿いの多武峰街道を歩き、河川を観察し、水路の動物を採集しながら進んだ。1ヶ所で河川に降りて時間をかけて観察する場所についた時点で、予定より随分遅くなっていた。25分ほど遊んだ時点で、すでに正午を過ぎていた。その後、学芸員6人が午前のまとめをしたので、さらに出発が遅くなった。
先頭が、昼食場所についたのは13時5分。昼食後、午前で離脱する参加者は、13時28分のバスで桜井駅に戻った。13時45分、昼休み終了。午後の出発の前に、大和川水系調査プロジェクトの説明。早退した参加者には説明し損ねた。
午後は、峠を越えて、米川沿いを下って、大福駅まで、ひたすら歩く。山手の棚田には少し水が入っていたが、低地の水田には水は入っておらず、下見時に水があって貝やガムシ類がとれた水田の水すらなくなっていた。午後は個人的にはクサイチゴ果実を探して、見つけては食べていた。下見時にはもっとクサイチゴ果実があったが、本番は少なくなっていた。吉野川分水の解説も。
行事本番、スタッフの学芸員6名は、集合場所に30分以上前に集まっていたが、参加者の集まりは遅く、30分前には1人しかいなかった。結局参加率は、57%(37/65)と低め。
参加者へ返信を送った段階で、小さい子どもの参加者がいるご家族から、参加は可能かという問合せを頂いたので、昼食をとる場所の前にバス停があるので、歩ききるのが無理そうなら、途中離脱も可能であることを伝えた。その流れで、当日の資料にもその倉橋池口バス停の時刻表をつけ、途中離脱可能であることを伝えた。昼食時には、午前は水路や河川を観察しながら歩けたが、午前でおもだった観察対象は網羅され、午後からは峠越えでもっぱら歩く時間が長くなると伝えた。そのせいだろうか約半数が午前で早退された(小学生以下の子どもを連れた家族の多くが離脱)。結局歩ききった参加者は19名(小学生は2家族3名だけだった)。
確認した鳥:カルガモ、ドバト、キジバト、アオサギ、ダイサギ、サンコウチョウ、モズ、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒバリ、ツバメ、イワツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、オオヨシキリ、むくどり、イソヒヨドリ、キビタキ、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ(24種)
確認した両生爬虫類:ニホンアマガエル、ヌマガエル、ツチガエル、トノサマガエル、シュレーゲルアオガエル(卵塊)、カジカガエル、ヒバカリ(死体)、シマヘビ(交尾中)、ニホントカゲ
確認した哺乳類:ニホンジカ(足跡)
●植物園案内・動物編「公園で繁殖する鳥」
日時:2023年5月27日(土) 10:00-12:00
場所:長居植物園
参加者数:25名(申込みなし)
渡りの季節がほぼ終わったので、今日は身近な鳥を、繁殖を気にしながら観察すると宣言。ただ、遅く渡る鳥が出るかもしれないし。今年はなぜかずっとキビタキがいるという話をしてから出発。
最初に大池にいって、遠目にカワウとその巣を観察しつつ、この池ではカワウ以外に繁殖する鳥がいないことを説明。続いて、眼の前のスズメの成鳥と巣立ちビナを解説。照葉樹林の南に向かいつつ、シジュウカラの家族群を観察。ただあまり近くにきてくれない。バラ園の南で、再びスズメを観察。成鳥と巣立ちビナ・幼鳥の識別に挑戦。
二次林で、キビタキの囀りを聞く。少し行くとオオムシクイやメジロも囀る。大阪の平野部でのキビタキの繁殖について解説。何人かはキビタキの姿を見ることができた。キビタキは、今日に至るまで2週間以上ずっと囀っている。ここで繁殖する気があるんだろう。でも、ペアにはなれてないんだろう。と観察会で説明したら、同情をもって聞いてもらてた。
再び大池に出て、カワウの巣とヒナを間近に観察。アオサギも観察。
再び二次林に入って、間近にキビタキの囀りを堪能。コゲラも登場した。ツツジ山から小池の北へ。キジバトの声が聞こえて、キジバトの繁殖について説明することができた。アジサイ園の北を通って、三度、大池へ。
昨年からカワウが繁殖しはじめ、今年はキビタキが居付いてくれて、この季節の観察会がやりやすくなった。一方で、繁殖している留鳥の観察時間が減った気がする。
カラスの巣をあまり観察できなかったし、カラスの繁殖とのつき合い方の説明をしそこなった。ムクドリの巣立ちビナを探したが、見つけられなかった。
確認した鳥:カルガモ、ドバト、キジバト、カワウ、アオサギ、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、オオムシクイ、メジロ、ムクドリ、キビタキ、スズメ、カワラヒワ(17種)
●テーマ別自然観察会「はじめての鳥のさえずり」
日時:2023年5月21日(日) 10:00-14:30
場所:天見駅〜岩湧寺〜神納バス停
参加者数:16名(申込み37名、全員当選)
5月14日に下見を予定して、現地まで行ったが、雨天だったので、前半1/4ほどの八幡神社で断念して折り返した。
5月19日に直前下見を実施した。この日は5月14日以上に雨が激しかったが、やむを得ず、予定コースを歩いた。当初は、天見駅〜岩湧寺の往復コースで企画し、参加者への返信にもそう案内したが、加賀田川沿いに下った方が、楽で、時間的にも短く、観察内容はむしろ増えるので、コースを変更することにした。
天見駅に集合して、まず帰りのコース変更の相談。異論はでなかった。鳥に加えて、カエルの声も解説するなど、行事内容の説明をしてから出発。
出合橋で軽くイワツバメに解説した後、八幡神社方面へ。人家周辺で繁殖するイソヒヨドリとキセキレイが電線で鳴いていたので観察。流谷をのぼりながら、コジュケイ、シジュウカラ、ウグイス、メジロ、センダイムシクイ、キビタキ、ホオジロの囀りを解説。サンショウクイも鳴き、シュレーゲルアオガエルは鳴き声とともに卵塊も観察できた。カケスの物真似の話もできた。林内に入ると、タゴガエルがあちこちで鳴いていた。ヒガラの囀りも聞いた。
加賀田川沿いに出て、岩湧寺までの間に、ミソサザイが囀った。
岩湧寺での昼食中、ツツドリが囀る。午前中に聞いた声を復習してから出発。
加賀田川沿いの道では、多くの両生爬虫類が轢かれていた。ヒバカリ3匹、ヤマカガシ1匹、カナヘビ1匹、イモリ1匹、シュレーゲルアオガエル1匹。あまり鳥がいなかったからか、想定より早く神納バス停の数少ないバスに間に合ったので、そこで解散した(本来は、さらに数100m下流の南青葉台バス停での解散を予定していた)。
行事担当者は、解散後、そのまま歩いて三日市駅まで戻った。参加者の内、2名が一緒に三日市駅まで歩かれた。途中、イソヒヨドリの鳴き声の解説や、コシアカツバメの巣の観察もできた。
参加者への返信で、鳥の囀りの予習を求めたのだが、そこに名前をあげたソウシチョウ、クロツグミ、オオルリが結局登場しなかった。
出席率が43%と極めて低かった。連絡があった方の大半は、体調不良で、コロナ陽性の方もいた。
確認した鳥:コジュケイ、キジバト、ホトトギス、ツツドリ、コゲラ、サンショウクイ、カケス、ハシブトガラス、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、イワツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、センダイムシクイ、メジロ、ミソサザイ、イソヒヨドリ、キビタキ、キセキレイ、カワラヒワ、イカル、ホオジロ(24種)
確認した両生爬虫類:ニホンアマガエル、トノサマガエル、タゴガエル、シュレーゲルアオガエル、カジカガエル、イモリ、ヒバカリ、ヤマカガシ、ニホンカナヘビ
●普及講演会「東南アジアの霊長類の魅力と絶滅危惧の背景」
日時:2023年4月22日(土) 14:00-15:40
場所:大阪市立自然史博物館 講堂
参加者数:27名(別にライブ配信同時最大視聴者数24名)
講堂前で3月2日〜5月12日に開催しているテーマ展示「絶滅危惧種 東南アジアの霊長類 〜奥田達哉写真展〜」の普及講演会。講師は写真家の奥田氏。絶滅危惧の状況を広く知って欲しいという講師の意向からハイブリッド開催。
広報は、テーマ展示の広報に加えて、博物館サイト及びNature Studyにおけるイベント案内。講師の意向で、テーマ展示にも掲示した。
当日は、講師の他に、学芸員2名が担当(進行と配信)。講師前には、受付1名と関連本である『絶滅危惧種 東南アジアの霊長類』販売1名(ちなみに売れたのは3冊)。
講演は80分、質疑応答20分。その後、講堂前でサイン会。
●植物園案内・動物編「はじめてのバードウォッチング」
日時:2023年4月22日(土) 10:00-12:00
場所:長居植物園
参加者数:49名(申込みなし)
バードウォッチングが初めての人が数人いたので、最初に鳥の図鑑を6冊紹介。希望者には貸し出しをおこなった。また双眼鏡も4台貸し出し。双眼鏡の倍率の話をしてから、双眼鏡の使い方を説明、練習してから出発。
大池に行って、泳いでるカワウ、および対岸の島のカワウ、その巣、アオサギを観察。その後、照葉樹林の南側を通ろうとしたが、ネモフィラ祭りで、多くの人が行き交っていたので、照葉樹林の北側を通って、二次林方面へ。
マグノリア園でツグミを観察してから、二次林で渡りの鳥を探す。鳥の声が少なく、オオルリとキビタキは出現したが、大部分の人は見られず。あまり鳥が見られないので、再び大池へ。
間近に、アオサギやダイサギ、カワウの営巣を観察し、カワウの繁殖を解説。遠くにオオバンも見えた。
その後、再び二次林へ。オオルリが近くに数羽来て、しばらくとまってくれ、多くの人が観察できた。二次林の北側ではアトリも観察。
ツツジ山から小池の北へ。小池ではカイツブリを観察。アジサイ園を経由して、大池へ。
三度の大池では、バンを観察したくらいで、橋を渡ってポーチへ戻る。まとめをして解散。
双眼鏡の使い方レクチャーとかいるのかな?と思ったけど、それが良かったという感想があった。練習したけど、オオルリは見れなかったという人も数人いたけど。
観察した鳥:ハシビロガモ、コガモ、カイツブリ、ドバト、キジバト、カワウ、アオサギ、バン、オオバン、カワセミ、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、アオジ(24種)
●友の会行事「春の服部緑地の虫、花、鳥」
日時:2023年4月16日(日) 10:00-15:00
場所:豊中市 服部緑地
参加者数:42名(申込み59名、全員当選。参加非会員2家族5名、さそってクーポン1名)(スタッフは他に評議員3名)
4月8日に、評議員2名(H、K)と下見。午前中はネタが多かったが、午後からのネタが少なめ。植物はネタが多い。ヌートリアがたくさん見られた。
集合は、駅の改札で受け付けて、ドンドン公園へ続く通路の広い場所に言ってもらった。挨拶して、途中ではぐれた人向けに昼食場所を宣言してから出発。鳥担当が先頭で、植物担当が比較的前の方、昆虫担当は後ろにいることが多かった。
要所要所で、植物の観察。昆虫や鳥で観察するものがあれば、とまっていた。うづわ池の北側と、いなり山の南でかなり止まって、いろいろ観察した。その結果、想定より時間がなくなり、予定ルートを変更して昼食場所の山ヶ池北側に直行した。
昼休みの後、うづわ池の北側で、ヌートリア、クマバチ、バンの営巣を観察。その後、うづわ池を反時計回りにほぼ一周。ところどころで植物や昆虫を観察。菰ヶ池の北側を通って、新宮池へ。新宮池西側のアオサギの営巣を観察した後、東中央広場でまとめをして解散。
小さいお子さん連れの家族などが数家族、午前で離脱していた。離脱しやすいのが、こうした公園での行事のメリットかと。
観察した鳥:ハシビロガモ、コガモ、カイツブリ、ドバト、キジバト、カワウ、アオサギ、バン、オオバン、カワセミ、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、アオジ(24種)
観察した哺乳類:ヌートリア
観察した貝類:アズキガイ、スクミリンゴガイ(卵塊)
●室内実習「鳥の調査の勉強会 第1回」
日時:2023年4月2日(日) 10:00-16:00
場所:長居植物園、大阪市立自然史博物館 会議室
参加者数:9名(申込み9名、全員当選)
昨年からの継続7名、新規2名。
午前は、簡単なあいさつの後、戻ってきたら長居公園で今年の4-7月に実現可能だが架空の鳥の研究計画を発表してもらうと宣言してから、長居植物園へ。鳥を見ながら、研究に関連した解説。戻ってきて順に発表してもらった。
午後は、
勉強会の進め方、研究する際に考えるべきことといった簡単な解説をした後、その実例としての論文紹介。
その後、順番に用意してきたデータのまとめや、研究計画の発表。最初に例として、和田が発表。参加者は9名だが、コンビが2組いるので、発表は7件。3件は、すでに持ってるデータのまとめ、2件はすでにデータを持ってるがその上での研究計画、2件は新規の研究計画。発表数は少ないが、意外と時間がかかり、予定時刻を超過して終了。
既存データの発表の内、2件はそのまままとめてもらうが、1件はデータの洗い出しを求めた。既存データを持ちつつの研究計画の片方は頑張って下さいで終わり、もう1件はどこまで労力を費やすかで議論。新規の研究計画はどちらも問題が多く、片方はとりあえずお試しデータを取ってみてもらう。残る1件は、何を明らかにしたいのかも不明で、研究計画になっていないため、改めて一から考えてもらうことに。
自分で調査研究するのを、こちらがサポートするという企画なのだが、それを理解せずに参加した人がいる様子。そういう非とは、普通は返信の宿題を見たら気付くのだが、そうでない人もいるという気づきがあった。
今年度は、年間を通じて3回開催予定。今後の予定は、7月1日(土)と12月9日(土)。