博物館の行事の報告


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●野外実習「ため池で繁殖する鳥の調査
日時:2025年4月27日(土) 10:00-15:15
場所:狭山池~副池~狭山池~大阪狭山市駅
参加者数:31名(申込み48名、全員当選)


 最初にルート説明。最初小さめの2池で調査の仕方を解説、その後、狭山池を1周弱歩いて、鳥見と鳥の識別研修。という段取りを説明して、出だしは車に注意と言ってから出発。

 副池の北の細長い池を渡る橋で、調査の仕方の解説。住宅地で騒ぐことになって、早めに切り上げ。
 副池で、調査のお試し。鳥の説明より、むしろカメの識別の解説。水量の割合、護岸の割合の評価がむしろ難しそう。でも、一通りは説明したので、狭山池へ。
 知らずに設定したが、狭山池はこの週末祭りだった。北岸だけかと思ったら、一周にわたって出店が出てたり、舞台で出し物があったり、フリーマーケットしたり企画盛り沢山。人出も多く、一周にわたって途切れずずーっと人が歩いていた。トイレは男子トイレにも待ち行列。
 土手の内側の道を歩くよう心がけて、狭山池を半時計回りにほぼ一周。北西角辺りから入って、まずカワウとサギ類の繁殖コロニーを観察。南西部のトイレ近くで昼食。その前後に浅瀬周辺で鳥見。コガモにシマアジ雄が1羽混じる。タシギが10数羽、イカルチドリ・クサシギ・イソシギ1羽ずつ。コチドリは鳴きながら盛んに飛び回る。ケリも数つがいいて、ハシボソガラスやトビを追い払う。南東側に抱卵中とおぼしきケリが1羽。
 北東角まで歩いて、まとめをして解散。その後、大阪狭山市駅まで歩いた。

 確認した鳥:シマアジ、ヒドリガモ、オカヨシガモ、カルガモ、コガモ、ドバト、キジバト、オオバン、カイツブリ、コチドリ、イカルチドリ、ケリ、イソシギ、クサシギ、タシギ、カワウ、ゴイサギ、アオサギ、コサギ、トビ、カワセミ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ツバメ、ウグイス、メジロ、ムクドリ、キビタキ、イソヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、アオジ(36種)
●植物園案内・動物編「初めてのバードウォッチング
日時:2025年4月26日(土) 10:00-12:20
場所:長居植物園
参加者数:42名


 今回もカールツァイスの双眼鏡の貸し出し企画とタイアップ。というか、今年度の羽根拾い2回を除く、植物園案内・動物編の鳥の観察会で貸して下さることになった。開始前に先着順で双眼鏡21台を貸し出し。
 初心者向けの企画なので、出発前に双眼鏡の使い方と図鑑の紹介。双眼鏡の使い方の説明は、カールツァイスのスタッフさんがしてくださった。
 今は春の渡りのピークで、主に林でヒタキ類を探すと宣言して出発。

 最初に大池に移動して、カワウで、双眼鏡を使って鳥を見る実地練習。それから鳥を探しに出発。
 照葉樹林でヒタキ類を探そうとしたが、メジロを見た程度で、気配が少ない。やむなく、ユーカリ園の周りを回って二次林へ向かう。
 二次林の南東部でヒタキ類を探すもあまり気配がない。真ん中でしばらくねばるも、スズメとヒヨドリしか見当たらず、ウグイスが囀るだけ。北の方でコムクドリがいたというので、見に行ったがあまり見れず。コゲラがいた。鳥がおらん~。と思ったら、黄色いキビタキが出現。1/3くらいの人が見れた。続いて、高い木の上にアカハラの群れがいるのを発見、その近くにアオバトも見つかる。ツツジ山の横でシジュウカラを観察。
 アジサイ園にキビタキがいっぱいいると聞いて行ってみると、ついてすぐに黄色いキビタキ出現。その後も次々にキビタキが出てくる。全部オス。何度もキビタキを堪能してそろそろ飽きてきた人が出てきたので、移動することにした。それでも3人ほど見てない人がいた。
 再び大池へ。カワウの繁殖を間近に説明。ヒナが餌をねだる様子が見れた。と思ったら、カワウが大きなカムルチーと格闘しているのを発見。呑み込むまでを観察した。呑み込んだら拍手がわいていた。
 バンやオオバン、キジバトの日向ぼっこ、コゲラの古巣を見ながら、ポーチに戻る。

 貸し出した双眼鏡と図鑑を返してもらい、次回を宣伝。家の近所の緑地にも今は色んな鳥が来てるから、是非見てみてほしい。と言って解散。

 確認した鳥:カルガモ、ドバト、キジバト、アオバト、バン、オオバン、カイツブリ、カワウ、アオサギ、コゲラ、サンショウクイ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ツバメ、ウグイス、センダイムシクイ、エゾムシクイ、メジロ、ムクドリ、アカハラ、キビタキ、オオルリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、アオジ(28種)+(担当者は見損なったが)コムクドリ
●室内実習「鳥の調査の勉強会 第1回
日時:2025年4月5日(土) 10:00-15:00
場所:長居植物園、大阪市立自然史博物館 会議室
参加者数:5名(申込み13名、全員当選)


 昨年からの継続8名に加えて、新規申込みが5名いたが、新規5名は全員キャンセル。腰を痛めたとか身体の不調を訴える断り方と、自分で調査計画を立てるという宿題ができないので諦めるというのが半半程度。結局参加者は、継続の5名だけ。新規参加者にはハードルが高いのかもしれない。しかし、自分で計画を立てる意欲がないと、この企画には合わないのでやむを得ない。

 午前の参加者にいたっては継続の2名だけ。研究計画を立てる練習をするという企画のはずだったが、鳥の調査について話をしながら、大池を一周しただけに終わった。
 午後は参加者が5名に増えた。が、実際は3組。継続なので、 勉強会の進め方、研究する際に考えるべきことといった解説は抜きで、いきなり論文紹介。
 その後、順番に用意してきたデータのまとめや、研究計画の発表。最初に例として、和田が発表。参加者が、順に4題について語った。データがある1件はもう論文にまとめるだけ。データを示したもう1件は、長期の探鳥会記録がベースで、それを活かして何が言えそうかという議論になった。残る2件は研究計画。いろいろアイデアがでてきて面白かった。件数が少ないので、すぐ終わった。
 今年度は、年間を通じて3回開催予定。今後の予定は、7月19日(土)と12月1日(土)。
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