博物館の行事の報告


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●植物園案内・動物編「初冬の公園の鳥
日時:2025年11月22日(土) 10:00-12:10
場所:長居植物園
参加者数:53名


 カールツァイスの担当の方が研修のため、今回はカールツァイスの双眼鏡の貸し出しなし。代わりに自然史博物館の双眼鏡を貸し出し。

 集合場所で冬鳥の到着と、果実食の鳥の少なさ、液果の豊凶との関連について説明。キクイタダキ、アトリ、フクロウなどが記録されていることを紹介してから出発。
 まず大池で、カイツブリ、カンムリカイツブリ、オオバン、バンを紹介。カンムリカイツブリの夏羽、オオバンとバンの水掻きなどを説明。遠くにカラスに追われるハイタカ。
 照葉樹林の南からバラ園の南を通ってユーカリ林方面へ。大きなカラスの巣を見て、再びハイタカを観察して、オオタカとの見分け方の解説。フェイジョアの果実を拾って、ハクセキレイがモズに攻撃されるのを観察。大きな虫を振り回しているハクセキレイを見ながら、足で獲物を押さえられる鳥と押さえられない鳥を紹介。
 ユーカリ園の北を通って、再び大池へ。オカヨシガモを紹介。隣で浮かんでるカンムリカイツブリと比較して、カイツブリ類には尾羽がないことを説明。枝を運んでるカワウを見ながら、巣づくりの分担と、カワウの繁殖期の説明。西から帰還してきたカワウを見ながら、カワウの暮らしの説明。
 二次林の中を通って、ツツジ山へ。シジュウカラを見たり、ミツバチの巣を見たり。小池では、見やすい場所にカワセミ2羽がとまっていたので、みんなでゆっくり観察。アジサイ園周辺でヤマシギの羽根を拾うも、ルリビタキも出てたらしいが大部分の人は見逃す。
 三度、大池へ。バンがやたら近寄ってくる。子どもらがガマの穂を投げるとくわえて持ち去った。橋をわたってポーチへ戻って解散。

 確認した鳥:オカヨシガモ、カルガモ、コガモ、ホシハジロ、ドバト、キジバト、バン、オオバン、カイツブリ、カンムリカイツブリ、カワウ、ハイタカ、カワセミ、モズ、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、スズメ、ハクセキレイ、アオジ(22種)
 拾った羽根:カルガモ、マガモ、ドバト、キジバト、アオバト、ヤマシギ、ハシブトガラス、メジロ、スズメ(9種)
●植物園案内・動物編「秋の渡り鳥
日時:2025年10月25日(土) 10:00-12:00
場所:長居植物園
参加者数:52名


 カールツァイスの双眼鏡の貸し出しあり。スタート時に双眼鏡の使い方、終了時に貸し出した双眼鏡の貸し出しタイムがあった。望遠鏡を用意したが、モズとカワセミを入れただけ。

 集合場所で双眼鏡の説明が行われている間に、上空をノスリが飛んだ。ノスリで双眼鏡の使い方の練習。
 スタートしてすぐにヒヨドリの羽根の散乱があったので解説。大池に向かうとハクセキレイがいたので観察。対岸でカラスが集まって盛り上がってる。と思ったら、オオタカが飛び立った。大池では、ねぐらに戻ってくるカワウ、浮かんでるカワウ、飛び立つカワウを観察。
 照葉樹林からバラ園の南、ユーカリ園の北側を通って、再び大池へ。この間、ほとんど鳥はおらず。大池の手前で、カラスによりナンキンハゼの枝落としを解説。大池にはオオバンがいた。モズがいたので近寄って観察。さあ次に行こう、としたらカワセミが見つかった。が、一部の人が見れただけ。
 旧ボタン園で、豊作のカキを見て、ムクノキ果実を食べにきてるドバトとヒヨドリを観察・解説。ついでにチャンチンモドキの果実を紹介して、少し味見。ツツジ山の西側から小池の北へ。シジュウカラを観察。アジサイ園でムギマキを期待したが見つからず。
 三度大池へ。またカワセミがいたが、また一部の人しか見られず。アオサギがいたので、カワウとの体重格差の話。ハナミズキ果実を味見しつつ、クスノキ果実の豊作も観察しながら、ポーチに戻る。クスノキ果実の豊作年には、ヒヨドリやツグミの渡来が少ない/遅れることを解説。
 ポーチで貸し出した双眼鏡の返却タイムの間に、ナガスケ入院について解説。次の11月の植物園案内・動物編の時には、ナガスケは入院中と言ってから解散。解散直後、ヤマシギの羽根の散乱が見つかった。

 確認した鳥:ドバト、キジバト、オオバン、カワウ、アオサギ、ノスリ、オオタカ、カワセミ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、シロハラ、スズメ、ハクセキレイ、シメ、カワラヒワ(20種)
 拾った羽根:ドバト、ヤマシギ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、トラツグミ(6種)
●野外実習「カヤネズミの球巣さがし
日時:2025年9月28日(日) 10:00-14:00
場所:大阪府富田林市 川西駅〜昭和橋〜(石川右岸沿い)〜高橋〜滝谷不動〜(奥の谷)〜初芝富田林高校〜高橋〜滝谷不動駅
参加者数:34名(申込み54名、全員当選)


 河川敷と山手の両方の環境でカヤネズミの巣が見られるコースが望ましい。できれば昨年と別のコースをと考えて、案内では「奈良県河合町・広陵町(予定)」としていたが、河川沿いも山手も見つからない可能性がでたため、昨年と同じコースに決定した。
 申込者の中には、昨年の参加者が6名いたが、同じコースなら参加しない可能性もあるが、それもやむなしと判断。結果的には昨年参加した6名は全員参加していた。
 コースは把握しており、季節的に下見できるタイミングがないため(下見のタイミングではまだカヤネズミの巣は見つからない可能性が高い)、下見は行わなかった。

 川西駅に集合。すぐに出発して昭和橋の下で、挨拶、スケジュール、今日の目的、カヤネズミの生態(好む環境、道路を渡らない)、巣の特徴(形、大きさ、高さ、鳥の巣との見分け方)、巣のある場所(巣をつくる植物、群落の特徴)、巣のありそうな場所の狙い目(河川や林との連続性、群落の密集度合い等)を説明。その後、実際に河川敷を探しながら歩く。
 昨年は、昭和橋と川西大橋の周辺でいくつも巣が見つかった。が、今年は見つからない。そもそもオギ、ヨシ、セイバンモロコシの成長が悪く、丈が低く、密度が低い。当然ながら巣が見つからない。川西大橋を過ぎても見つからず。土手の上の道でも昨年は見つかったのに、今回は見つからず。見つからないまま、昼食予定の高橋に到着してしまい、高橋の周辺でも探したけど、全然見つからない。まだ午前11時30分だけど、早めに昼食。昼食後の休憩の間に、左岸側もチェックに行ったが、ぜんぜん見つからなかった。
 昼食後、高橋の下で、プロジェクトYの説明をして、20年前と昨年のカヤネズミ球巣分布図の説明。一緒にカヤネズミの球巣を探してくれる人を募集した。が、カヤネズミの球巣を見せれてないので…。
 午後からは、滝谷不動方面に行き、予定通り奥の谷へ。少し登りであることを断らなかったら、へばってる人が数名いた。滝谷不動でトイレ休憩してから、奥の谷へ。入口付近のススキに昨年は球巣があったのだが、今年は見つからず。最後の頼みの一番奥の休耕田へ。遠目にもヨシの生育が悪い。半分諦めムードで、ヨシ原に分け入る。見つからない。もう諦めた。けど念のため、ススキ群落ものぞいてみた。球巣2つあった。良かった。近づきすぎないように注意しながら、みんなで観察・撮影。
 そのまま、尾根筋に出て、下って、高橋経由で滝谷不動駅へ。ちょうど電車が来たので、流れ解散的になってしまった。

確認した哺乳類
カヤネズミ(球巣)、タヌキ(ため糞)

確認した鳥類
キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、ヒバリ、ヒヨドリ、コシアカツバメ、ウグイス、メジロ、イソヒヨドリ、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ
●植物園案内・動物編「はじめての羽根ひろい
日時:2025年9月27日(土) 10:00-12:15
場所:長居植物園
参加者数:45名


 羽根ひろいなので、カールツァイスの双眼鏡の貸し出しはなし。望遠鏡も用意しなかった。

 換羽、タカなどによる捕食といった羽根が落ちる原因を解説。各自羽根を拾ったら店に来ること。珍しいのはみんなで観察するので、隠し持たないこと、と注意してから出発。
 最初に、博物館の北側で、羽軸・羽弁・羽枝を解説、体羽と風切羽・尾羽の見所を説明。慣れてる子ども達に、カラスとドバトとキジバトの羽根を拾ってきて、とお願いしたらすぐに拾ってきてくれた。頼りになる。博物館の北側では、他にヒヨドリの羽根がけっこう拾われ、ムクドリ、カワラヒワ、メジロの羽根も拾われた。
 照葉樹林の南側では、シロハツ系のキノコの菌輪を観察。照葉樹林を抜けて、マグノリア園へ。新たな羽根が拾えないので、一旦、大池へ。
 大池にはカワウしかおらず。羽根もないので、すぐ断念して。二次林へ。サルノコシカケやマンネンタケを観察。二次林とツツジ山で拾ったカラスの羽根を並べて、初列風切、次列風切、初列雨覆、小翼羽を解説。初列風切から換羽の季節を説明。
 小池の北からアジサイ園の北を抜けて、再び大池へ。なぜかガマの穂を説明しつつ、バンを観察。橋を渡って、ポーチに戻る。
 
 拾った羽根の保存方法、衛星上の注意、高病原性鳥インフルエンザについて注意喚起して解散。
 終わってから、途中で拾われた謎の羽根2種(ヒヨドリのP10、メジロの初列風切)と哺乳類の頭骨(ネコ)を図鑑で調べた。

 確認した鳥:ドバト、キジバト、バン、カワウ、カワセミ、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、スズメ、カワラヒワ(12種)
 拾った羽根:ドバト、キジバト、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、スズメ、カワラヒワ(9種)
●自然史オープンセミナー「南極ってどんなところ?
日時:2025年9月20日(土) 14:30-16:00
場所:大阪市立自然史博物館 講堂
参加者数:93名(ライブ配信なし)


 先方から講演会をしたいという話を頂きお願いした。きっとペンギンが出るからと担当になった。
 当日は、講師の他に、学芸員1名が担当(進行と電気とマイク係、一部手伝ってもらった)。講演は70分、質疑応答20分。
●室内実習「ホネ標本の作りかた(大人向け)
日時:2024年8月31日(日) 10:00〜16:40
場所:大阪市立自然史博物館 実習室(参加者控え室に集会室、スタッフ控え室に旧実習室)
参加者数:23名+付添の小学生4名(申込み50名、当選25名、追加当選1名)(スタッフは学芸員1名、なにわホネホネ団から団長・団員6名、インターン1名の合計8名)(参加者は高校生1名、大学生2名、大人20歳台6名、大人30歳代2名、大人40歳代6名、大人60歳代以上6名)


 申込者の内、高校生以上で抽選して当選者を決定した。申し込んできた小学生は全員、保護者と一緒だったので、大人の付添であれば一緒に来て一緒に作業していいこととした。
 前日までの欠席連絡は2名。材料に余裕が出たので追加当選を1名を追加した。当日の欠席連絡は1名。ほかは全員出席。2名遅刻(間違って大阪歴史博物館に行ったとのこと)。
 6テーブルに3〜4名ずつ配置し、テーブル1つにスタッフが1名ずつ付き、2名が全体を見てまわった。

 今年の材料は、高知県から仕入れたコウライキジ(本川手箱きじ)。参加費は、返信の500円から値下げして300円とした。

 10:00〜12:30 スタッフ紹介と、ホネ標本作りの概要と大まかなタイムスケジュールを説明。具体的な作業手順を説明した後、一人に一つずつ頭を配った。オスとメスがあったが人気のオスが希望者全員に行き渡る数なかったので、じゃんけんした。皮の剥き方を説明して作業開始。耳の出し方、目の出し方で、手間取る。皮を剥いた後、目玉を取りだし、舌骨を外し、首をはずす。頭骨の大まかな肉を取る。余裕があれば頸椎の肉を取る。ここまでで作業で、45分押し。
 12:30〜13:30 パイプスルーに浸けて昼休み。ほとんど人は、13時には戻ってきて、首や目玉の処理をしていた。
 13:30〜14:30 ひたすら肉取り。
 14:30〜15:30 オキシドールに浸けて休憩。誰もほとんど休憩せず、目玉・舌骨・首の処理。14:45〜15:05には希望者を連れて、トラックヤードとホネ砂場見学。おもにマッコウクジラの説明。
 15:30〜16:20 さらに肉取りしてから、発泡スチロールの板に固定。まとめ(持って帰ってからの処理、博物館友の会となにわホネホネ団の宣伝)して、一応解散。
 16:20〜16:05 さらに作業したい人は作業。同時に後片付け。

 参加者のスキルは比較的高かったが、使えないハサミを持ってきた人がおおめだった。涙骨や方形骨はだれも外さなかったし、頬骨を折った人は一人だけ。とてもやりやすい鳥だったが、皮は剥きにくかった様子。
 首のホネをいらない人がいたら肉を食用にしようと考えたが、全員首のホネも確保していたので、食べるのは断念。
 落選者で希望した人1名には、当日配布した資料を、添付で送った。
●室内実習「ホネ標本の作りかた(未成年向け)
日時:2025年8月3日(日) 10:00〜15:30
場所:大阪市立自然史博物館 実習室(保護者控え室は集会室)
参加者数:24名(申込み29名、全員当選)(スタッフは学芸員1名、なにわホネホネ団から団長・団員6名の合計7名)(参加者は中学生5名・高校生1名、あとは小学生)


 事前の欠席連絡2名。1つのテーブルに4-5名を予定していたが、6テーブルに4名ずつで作業できた。スタッフは、1テーブルにスタッフ1名配置し、全体説明1名とフリーが1名。
 保護者には、実習室に入るのは、どうしてもサポートのいる子どもに限定して、できる限り集会室での待機をお願いした。結局、実習室でつき添った保護者はいなかった。
 今年は、コウライキジの手羽先を用意した。食用のもので、1本200円程度。参加費は、返信に書いた500円から値下げして400円とした。

 ホネの紹介と、ホネ標本作りの概要を説明。それから、一人に一つずつ手羽先を配り、皮をむいて、主だった肉を取り除いたら、軽く煮てあとはさらに肉取り。パイプスルーに約1時間つける。さらに肉取り。過酸化水素水で約1時間漂白。持参した発泡スチロールの板に、針で取り付けて持って帰るという内容。
 パイプスルーの間に昼食をとった。今回から午前に取り外したキジ肉をみんなで味見するのを復活させた。漂白の間は、希望者はバックヤードのホネ標本作りの施設を案内した(保護者も可とした)。残りの時間は休憩。半分位の参加者がついてきた。屋外でとても暑いので、すぐに帰ってくるつもりが、25分ほど喋っていた。
 最後に、持ち帰った後の処理の仕方(にじみ出てくる脂肪対策、乾燥のさせ方、板への取り付け)の説明をし、なにわホネホネ団の宣伝をした。

 作業は順調に進み、午前は15分前倒しで終わった。漂白するまでは15分前倒しで進んだが、仕上げプロセスに時間をかけて、結局予定時刻に終了。
 コウライキジは、腱がとてもしっかりしていて、ホネを外してしまう子がほぼいなかった。1テーブル4人だけで、それぞれにスタッフがつき、フリーのスタッフがさらに2名いたので、きめ細かく対応できたと思う。
●やさしい自然かんさつ会「ツバメのねぐら
日時:2025年7月26日(土) 17:50-19:35
場所:奈良市 平城宮跡
参加者数:116名(申込み197名、全員当選)(補助スタッフ5名)(欠席連絡37名)


 昨年と同様、「都市公園法第12条第1項」に基づく、利用許可申請を近畿地方整備局長宛に行った。5月28日に、電子メールで申請したら、担当者の異動などありつつも、6月5日付けで許可された。PDFを当日印刷して携帯するように指示があった。7月19日にスタッフ候補者と下見をする旨伝えたが、そのまま了解された。行事終了後、参加人数の問合せがあった。

 車椅子での参加希望があり、問題なしと回答。実際問題なかった。
 申し込んだつもりが申し込めていなかった方が、1家族4名。全員当選とした行事なので、参加を受け入れた。

 天気予報では、雨もゲリラ豪雨も雷も大丈夫そうだったので、午後2時時点で実施の旨、留守番電話をセットした。
 ところが当日現地では、午後3時から午後4時にゲリラ豪雨。そのため問合せと、遅刻者が多かったと思われる。幸い集合時刻後は、雨はふらなかった

 集合場所への集まりが悪く、ほぼ集合時刻になってから来た人も多かった。とにかく受付を済ませてから、観察場所へ数100m移動。
 タイムスケジュールとツバメの集団ねぐらの概要を説明してから。時間つなぎに資料を見ながら、ツバメの集団ねぐらについて細かく解説した。ちょっと端折ってしまい。30分ちょっとで終了。ツバメが増え始めるまで、20分ほど間延びした時間が流れた。もう少し集団ねぐらについて、話を膨らませば良かったかも。
 日没時刻頃から目立ってツバメが増え始め、日没後20分頃がピーク。ピークの頃に、二度にわたって、一度ヨシ原におりたツバメが一斉に飛び立ち、歓声があがりとても盛り上がった。日没後30分でほぼすべてヨシ原に降りたので、観察会は終了。現地解散とした。

 反省点としては、
・返信に「当日、中止かどうかはっきりしない場合は、午後2時から3時の間に博物館の留守番電話で確かめてください」と書いたのだが、午後3時〜午後4時にゲリラ豪雨があったため、留守番電話を聞かない問合せが殺到した。来年は“午後2時以降に…”とする。
・遅刻者がとても多く、すでに行事が始まっていたので、一通りの解説が終わって、ツバメが集まるのを待つ間に受付を行うという変則的な対応になった。補助スタッフが、頑張って遅刻者対応をしてくださっていたが、遅刻者の受付までお願いすれば良かったかもしれない。 

 観察した鳥:キジバト、カワウ、ゴイサギ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、ヒバリ、ヒヨドリ、ツバメ、スズメ(10種)
 観察した哺乳類:アブラコウモリ
●植物園案内・動物編「公園で繁殖する鳥
日時:2025年6月28日(土) 10:00-12:05
場所:長居植物園
参加者数:47名


 今回もカールツァイスの双眼鏡の貸し出し企画とタイアップ。開始前に先着順で双眼鏡15台を貸し出し。カールツァイススタッフが、双眼鏡の使い方の説明。
 今は一年で一番鳥の種類が少ない季節。一年中いる普通種を観察して、若い個体を探すと宣言して出発。

 最初にポーチのクジラで営巣するスズメを観察。ザットンの右下顎骨に巣材がのぞいていたので、おもにそれで解説。
 続いて、博物館の北側で、ハシブトガラスとスズメの幼鳥の見分け方を解説。1週間前にいた嘴の付け根が広く赤っぽく、初列風切の先端が一部白化している巣立ちビナが、兄弟とおぼしき2羽と一緒に地上で遊んでいた。
 大池に移動して、カワウの繁殖を簡単に説明。水浴びの様子を観察。背後のシジュウカラを少し観察したが、飛び去ったので断念。ムクドリがいたが、すぐ飛び去る。
 以降は、できるだけ木陰を選んで歩く。照葉樹林で大きなハシブトガラスの巣を見て、メジロの囀りと繁殖を解説。
 マグノリア園を経て、再び大池へ。木陰からカワウの営巣を観察。幼鳥の見分け方を説明していたら、給餌も観察できた。
 二次林を通り抜けて、北側でシジュウカラの家族群に遭遇。幼鳥の見分け方を説明。ツツジ山では、キジバトを発見。鳥が少ないので、キジバトの繁殖についていろいろ解説していたら、次々と質問が出てきた。鳥が少ない分、質問が多かった印象。歩き始めると巣立ちビナ連れのスズメを、次々と3組発見。給餌も観察できた。
 小池の北側を通って、橋を渡るところで、ヒヨドリの水浴びを発見。観察しながら、ヒヨドリの幼鳥の見分け方を説明。
 三度、大池へ。アオサギ成鳥がいたので、やっぱり幼鳥との見分け方を説明。いつものコゲラの古巣も観察。大池をぐるっと回ってポーチへ戻る。

 貸し出した双眼鏡を返してもらい、次回を宣伝。家の近所の緑地にも同じ鳥は見られるから、是非見てみてほしい。と言って解散。

 確認した鳥:ドバト、キジバト、カワウ、アオサギ、コゲラ、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ツバメ、メジロ、ムクドリ、スズメ、カワラヒワ(13種)
●テーマ別自然観察会「高槻のカエルさがし
日時:2025年6月22日(日) 10:40-15:00
場所:大阪府高槻市 萩谷総合公園〜摂津峡〜原〜上の口バス停
参加者数:61名(博物館35名+あくあぴあ26名)(博物館:申込み125名、42名当選、あくあぴあ:当選31名)(スタッフは大阪市立自然史博物館から学芸員2人、あくあぴあ側からH学芸員)


 コースは、摂津峡から上流に抜けるコース。6月20日にスタッフ3人で下見。萩谷総合公園内で、下の池に抜ける木道が通行止めのままだったので回り込むコースに。昼食ポイントから尾根越えてトイレに行く道は通行止めの表示がされていた(通ろうと思えば通れそうなので、本番では危機的な人にだけ案内。あとは昼食後に摂津峡に出てからみんなでトイレ休憩を入れることにした)。
 高槻市立自然博物館あくあぴあ芥川との共催行事。行きは、高槻市営バスに臨時便をお願いしたが、同日に他にイベントがあって増発はできないと断られた。やむを得ないので、1台にギュウギュウ詰めで行く事にした(当選者数を少なめにすることを申し合わせた。あくあぴあ側では自家用車で現地に行くことを案内した結果、3家族7名が現地集合になった。万が一、バスに乗りきれなかったら、1時間後のバスへの分乗も覚悟した)。

 JR摂津富田駅に集合。最初は改札前、すぐに階段下に移動して受付。受け付けた人は、バス停に順次並んでもらった。萩谷総合公園バス停まで移動。カエルの観察会の参加者だけであれば、バス1台に乗れたのだが、関西大学のオープンキャンパスがあるそうで、学生と一緒だと1台には乗り切れなかった。でも、オープンキャンパス向けの増発があったので、結果的には問題なく、全員予定どおり萩谷総合公園バス停にたどりついた。
 萩谷総合公園バス停で、トイレタイムを入れてから挨拶。高槻市ではモリアオガエルとカジカガエルは採集禁止であること、禁止でなくてもカエルの飼育は難易度が高いこと、保護者に面倒をみる覚悟がないなら(子どもはすぐに厭きるから)捕まえたカエルは放して帰るように、絶対に持ち帰って家の周辺で逃がさないように注意してから出発(解散時にも再び念押し)。カエルを持って帰った家族は気付いた範囲ではいなかったが、オタマジャクシが1人、サワガニを数人が持って帰っていた。

 萩谷総合公園で下ったすぐの池と次の池で卵塊を観察できたので、そこでモリアオガエルの説明。奥の池と、下の池でモリアオガエルの卵塊を観察。坂を下りる途中の水槽と水路上でも卵塊を観察。最初の池では、トノサマガエルも観察できた。下の池にはオタマジャクシが多く、内臓の見え具合から大きいのはトノサマガエル、小さいのはモリアオガエルと推定できた。
 昼食場所に向かう谷筋では、今回もほとんどカエルの姿がなかった。
 例年昼食場所に使っているところで、昼食を食べて、カエル探しと水遊び。魚担当がカワヨシノボリとドンコ、カワムツを捕まえて解説、カジカガエルも捕まえてくれたのでみんなで観察。タゴガエルも1匹だけ見つかった。
 昼食後、白滝から摂津峡に出て、少し下ってトイレ休憩。その後、上流へ向う。
 摂津峡から出た所の田んぼが、今年はネットで囲われていて、観察しにくい。それでもヒガシニホンアマガエルとヌマガエルは見つかり、カブトエビ類やスクミリンゴガイも観察できた。
 漁協裏の田んぼで、ヌマガエル、アマガエル幼生、マルタニシ、スクミリンゴガイ、カブトエビ類、ホウネンエビなどを観察。漁協前でまとめをして解散。

確認した両生爬虫類
ヒガシニホンアマガエル、ヌマガエル、タゴガエル、トノサマガエル、モリアオガエル、カジカガエル、ヤマカガシ、ニホントカゲ

確認した魚類
カワヨシノボリ、ドンコ、カワムツ

確認した鳥類
ツツドリ、カワセミ、コゲラ、ヤマガラ、イワツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、キビタキ、オオルリ、スズメ、ホオジロ

観察したその他の動物
ミヤマカワトンボ、カブトエビ類、ホウネンエビ、サワガニ、マルタニシ、スクミリンゴガイ、ニホンジカ(糞)
●友の会行事「フクロウさがしてナイトハイク
日時:2025年6月7日(土)〜8日(日)
場所:箕面公園(箕面駅〜一の橋〜昆虫館・滝安寺〜楓橋〜唐人戻岩〜大滝下〜杉の茶屋〜雲隣展望台〜才ヶ原林道〜才ヶ原池〜才ヶ原林道〜望海展望台〜紅葉橋〜箕面駅)
参加者数:47名(申込み112名、56名当選)(スタッフは学芸員1人、評議員2人、なにわホネホネ団1人)


 2018年以来、コロナ禍と昨年の雨天注意をはさんで7年ぶりの実施。徹夜のナイトハイクは、2016年以来。昨年以上に、申込みがとても多かった。
 5月21日に、スタッフ3人(+1名)で下見。何度も使っているコースなので、おもにコース確認だけを日帰り約3時間で行った。小雨模様だったおかげで、ヒキガエルなどカエル類と、カタツムリが路上に多かった。
 当日は、駅前に車を1台用意することにした。

 午前0時15分に集合。スタッフ紹介の後、コースと大雑把なタイムスケジュールの説明。はぐれないこと、途中離脱の方法、はぐれた時の対処。ドライブウェイを渡る時の注意、路上の生き物への注意、民家のあるエリアでの注意。夜の観察会なので念入りに注意事項を説明して、午前0時35分に出発。
 一の橋を過ぎてから観察開始。昆虫館でヤモリ、滝安寺前の河川でオオサンショウウオとゲンジボタル、石垣でカタツムリやヤマナメクジを観察。楓橋で左岸に移って、唐人戻岩の間では、トビズムカデ、サワガニ、ババヤスデ(ブラックライトで光らせる)、タゴガエル、モリアオガエルなどを観察。
 先頭が大滝の下に午前2時に到着。午前2時30分まで休憩。家族単位の点呼。ドライブウェイを爆走している車があるので、渡る際に充分注意することを促した。また、この後、急な登りになることを説明して、ここが最後の離脱ポイントであることを説明して、離脱するかを確認した後、出発。
 急な坂を登って、先頭が雲隣展望台に到着したのは午前2時55分。午前3時20分まで休憩。最後尾が到着したのは、午前3時10分。スタッフのサポートがなければ登れなかった参加者が1名。スタッフで相談し、その後しばらくは緩い下りなので歩いてもらい、最後の急な階段が無理そうなら車で回収することにした(結果的には最後まで歩かれた)。ここでは点呼はとらず、人数で全員がいることを確認した。
 才ヶ原林道では、期待したフクロウが鳴かず、ヒキガエルもおらず。観察するものがないので、どんどん歩いた。早く進みすぎたので、才ヶ原池へ寄り道。ウシガエルの大合唱。才ヶ原池から林道に戻る途中で、ようやくフクロウが鳴いた。オスが盛んに鳴き、メスらしき声も聞こえた。夜が白みはじめ、ホトトギスに続いて、キビタキも囀りはじめた。
 才ヶ原林道で、次々と鳥が囀り始めるのを路上に座って聞いた。夜明け(午前4時45分)を待って、望海展望台へ。少し休憩して、急な階段を下る。先頭が下りきったのは、午前5時15分。紅葉橋を渡ったところで、最後の点呼をとって解散。箕面駅への到着は、午前5時45分頃。

 出発前の挨拶で、救急箱を誰が持っているかアナウンスするのを忘れた。途中こけて擦りむいた方がいたが、ご自分で絆創膏を貼っていた…。
 前半の大滝下までのコースでは、先頭と最後尾の間がとてもあいてしまい、後ろが道を間違えた(曲がるべきところを真っ直ぐ行ってしまった。幸い気付いて戻ってきた)。

確認した鳥類:ホトトギス、フクロウ、コゲラ、サンコウチョウ、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ツバメ、コシアカツバメ、ヤブサメ、センダイムシクイ、メジロ、キビタキ、キセキレイ(15種)
確認した両生爬虫類:ニホンヤモリ、ウシガエル、タゴガエル類、モリアオガエル、カジカガエル、オオサンショウウオ
観察したその他の動物:サワガニ、ババヤスデ類、トビズムカデ、カタツムリ類、ヤマナメクジ

●テーマ別自然観察会「はじめての鳥のさえずり
日時:2025年5月27日(土) 10:00-14:45
場所:箕面駅〜一の橋〜桜広場〜野口英男像〜落合谷〜鶴島橋〜唐人戻岩〜大滝の下(昼食)〜杉の茶屋〜雲隣展望台〜才ヶ原林道〜才ヶ原池〜望海展望台〜紅葉橋(昆虫館)
参加者数:56名(申込み90名、73名当選)(参加者の内訳:会員45名、非会員11名)


 前日から当日朝方まで、雨模様。夜半には大雨が降っていたが、天気予報(気象庁、Weather News)によると午前7時ごろには上がるという。その予報を信じて、前日に実施の留守電をセット。

 当日朝、雨は思ったより降り続いたが、午前9時にはあがった。これでは、多くの参加者は、参加を断念するか、寝坊しそう。と思ったが、想定以上に出席率が高かった。
 駅前の広いところで、集合しようと思っていたが、そこは箕面観光協会主催のハイキングが集合していた。幸い、そちらの集合時刻は午前9時40分なので、移動したらそっちに移ろうと思っていたら、結局、午前10時まで集まっていた。幸い、大雨の後だからか、他に駅前に集合している団体がおらず、改札前に集合してあまり問題なかった(他には大阪青山大学のオープンキャンパスがいるだけ)。
 
 歩き始める前に、囀りに絡めて、改札前のツバメの営巣の解説。ついでに駅舎の横の観光協会の上につくられているコシアカツバメの巣の解説。コシアカツバメ結局、駅前で20分過ごしてから出発。
 午前は、一の橋〜桜広場〜野口英世〜落合谷に少し入って〜鶴島橋(左岸側へ)〜唐人戻岩〜大滝の下を歩いた。センダイムシクイ、キビタキ、ヤマガラ、ホトトギス、ヤブサメ、メジロの囀りは説明できた。シジュウカラとキセキレイも一応説明した。オオルリも囀ったが説明しそこなった。
 朝方までの大雨で、大滝は見たことないくらい大迫力。その周囲でキセキレイがよく囀っていた。幸い人出が少なめだったので、大滝下のベンチや休憩所に散らばって昼食。
 昼食後、少し滝から離れて、鳥の囀りについて少し解説。その横に巣立ちビナ連れのコゲラが来ていた。午後からは一気に登るので(その後、急な下り)、体力や膝に自信のない参加者はここでの離脱を推奨。結局、1/3ほどの参加者が滝道を戻った。
 午後は、大滝下〜杉の茶屋〜雲隣展望台〜才が原林道〜才が原池に寄り道〜望海展望台〜紅葉橋のルート。相変わらずセンダイムシクイ、キビタキ、ヤマガラがよく囀り、ソウシチョウとホオジロの囀りも説明できた。歩いている間、なぜか葉っぱに毒があるかどうかの話題をけっこう話しながら歩き、シカが食べない有毒な植物を解説した。
 昆虫館のそばの広場でまとめをして解散。

 雨上がりで、参加者が少ないことを予想していたが、出席率は76%ととても高かった。
 一方、雨上がりのおかげか、一般の観光客が少なくて、行事はやりやすかった。また涼しくて、歩いていてちょうどいい感じだった。ただ、河川は増水していてカジカガエルは鳴かず、オオサンショウウオは探せなかった。
 上り降りに自信のない方は、午前で離脱されることを推奨したので、午前にできるだけ一通り説明するようにした。午後のコースを一緒に歩いた方は、少し遅れる方もいたが、問題なく歩けていた。

確認した鳥類:キジバト、ホトトギス※、サシバ、コゲラ、ハシブトガラス、ヤマガラ※、シジュウカラ※、ヒヨドリ、ツバメ※、コシアカツバメ、ヤブサメ※、センダイムシクイ※、メジロ※、ソウシチョウ※、キビタキ※、オオルリ※、イソヒヨドリ、スズメ、キセキレイ※、イカル、カワラヒワ、ホオジロ※(22種、※は囀り確認)
●野外実習「ため池で繁殖する鳥の調査
日時:2025年4月27日(土) 10:00-15:15
場所:狭山池〜副池〜狭山池〜大阪狭山市駅
参加者数:31名(申込み48名、全員当選)


 最初にルート説明。最初小さめの2池で調査の仕方を解説、その後、狭山池を1周弱歩いて、鳥見と鳥の識別研修。という段取りを説明して、出だしは車に注意と言ってから出発。

 副池の北の細長い池を渡る橋で、調査の仕方の解説。住宅地で騒ぐことになって、早めに切り上げ。
 副池で、調査のお試し。鳥の説明より、むしろカメの識別の解説。水量の割合、護岸の割合の評価がむしろ難しそう。でも、一通りは説明したので、狭山池へ。
 知らずに設定したが、狭山池はこの週末祭りだった。北岸だけかと思ったら、一周にわたって出店が出てたり、舞台で出し物があったり、フリーマーケットしたり企画盛り沢山。人出も多く、一周にわたって途切れずずーっと人が歩いていた。トイレは男子トイレにも待ち行列。
 土手の内側の道を歩くよう心がけて、狭山池を半時計回りにほぼ一周。北西角辺りから入って、まずカワウとサギ類の繁殖コロニーを観察。南西部のトイレ近くで昼食。その前後に浅瀬周辺で鳥見。コガモにシマアジ雄が1羽混じる。タシギが10数羽、イカルチドリ・クサシギ・イソシギ1羽ずつ。コチドリは鳴きながら盛んに飛び回る。ケリも数つがいいて、ハシボソガラスやトビを追い払う。南東側に抱卵中とおぼしきケリが1羽。
 北東角まで歩いて、まとめをして解散。その後、大阪狭山市駅まで歩いた。

 確認した鳥:シマアジ、ヒドリガモ、オカヨシガモ、カルガモ、コガモ、ドバト、キジバト、オオバン、カイツブリ、コチドリ、イカルチドリ、ケリ、イソシギ、クサシギ、タシギ、カワウ、ゴイサギ、アオサギ、コサギ、トビ、カワセミ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ツバメ、ウグイス、メジロ、ムクドリ、キビタキ、イソヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、アオジ(36種)
●植物園案内・動物編「初めてのバードウォッチング
日時:2025年4月26日(土) 10:00-12:20
場所:長居植物園
参加者数:42名


 今回もカールツァイスの双眼鏡の貸し出し企画とタイアップ。というか、今年度の羽根拾い2回を除く、植物園案内・動物編の鳥の観察会で貸して下さることになった。開始前に先着順で双眼鏡21台を貸し出し。
 初心者向けの企画なので、出発前に双眼鏡の使い方と図鑑の紹介。双眼鏡の使い方の説明は、カールツァイスのスタッフさんがしてくださった。
 今は春の渡りのピークで、主に林でヒタキ類を探すと宣言して出発。

 最初に大池に移動して、カワウで、双眼鏡を使って鳥を見る実地練習。それから鳥を探しに出発。
 照葉樹林でヒタキ類を探そうとしたが、メジロを見た程度で、気配が少ない。やむなく、ユーカリ園の周りを回って二次林へ向かう。
 二次林の南東部でヒタキ類を探すもあまり気配がない。真ん中でしばらくねばるも、スズメとヒヨドリしか見当たらず、ウグイスが囀るだけ。北の方でコムクドリがいたというので、見に行ったがあまり見れず。コゲラがいた。鳥がおらん〜。と思ったら、黄色いキビタキが出現。1/3くらいの人が見れた。続いて、高い木の上にアカハラの群れがいるのを発見、その近くにアオバトも見つかる。ツツジ山の横でシジュウカラを観察。
 アジサイ園にキビタキがいっぱいいると聞いて行ってみると、ついてすぐに黄色いキビタキ出現。その後も次々にキビタキが出てくる。全部オス。何度もキビタキを堪能してそろそろ飽きてきた人が出てきたので、移動することにした。それでも3人ほど見てない人がいた。
 再び大池へ。カワウの繁殖を間近に説明。ヒナが餌をねだる様子が見れた。と思ったら、カワウが大きなカムルチーと格闘しているのを発見。呑み込むまでを観察した。呑み込んだら拍手がわいていた。
 バンやオオバン、キジバトの日向ぼっこ、コゲラの古巣を見ながら、ポーチに戻る。

 貸し出した双眼鏡と図鑑を返してもらい、次回を宣伝。家の近所の緑地にも今は色んな鳥が来てるから、是非見てみてほしい。と言って解散。

 確認した鳥:カルガモ、ドバト、キジバト、アオバト、バン、オオバン、カイツブリ、カワウ、アオサギ、コゲラ、サンショウクイ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ツバメ、ウグイス、センダイムシクイ、エゾムシクイ、メジロ、ムクドリ、アカハラ、キビタキ、オオルリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、アオジ(28種)+(担当者は見損なったが)コムクドリ
●室内実習「鳥の調査の勉強会 第1回
日時:2025年4月5日(土) 10:00-15:00
場所:長居植物園、大阪市立自然史博物館 会議室
参加者数:5名(申込み13名、全員当選)


 昨年からの継続8名に加えて、新規申込みが5名いたが、新規5名は全員キャンセル。腰を痛めたとか身体の不調を訴える断り方と、自分で調査計画を立てるという宿題ができないので諦めるというのが半半程度。結局参加者は、継続の5名だけ。新規参加者にはハードルが高いのかもしれない。しかし、自分で計画を立てる意欲がないと、この企画には合わないのでやむを得ない。

 午前の参加者にいたっては継続の2名だけ。研究計画を立てる練習をするという企画のはずだったが、鳥の調査について話をしながら、大池を一周しただけに終わった。
 午後は参加者が5名に増えた。が、実際は3組。継続なので、 勉強会の進め方、研究する際に考えるべきことといった解説は抜きで、いきなり論文紹介。
 その後、順番に用意してきたデータのまとめや、研究計画の発表。最初に例として、和田が発表。参加者が、順に4題について語った。データがある1件はもう論文にまとめるだけ。データを示したもう1件は、長期の探鳥会記録がベースで、それを活かして何が言えそうかという議論になった。残る2件は研究計画。いろいろアイデアがでてきて面白かった。件数が少ないので、すぐ終わった。
 今年度は、年間を通じて3回開催予定。今後の予定は、7月19日(土)と12月1日(土)。
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