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本の紹介「アフォーダンス」

「アフォーダンス 新しい認知の理論」佐々木正人著、岩波科学ライブラリー、1994年5月、ISBN4-00-006512-2、1000円+税


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【西川裕子 20040625】【公開用】
●「アフォーダンス」佐々木正人著、岩波科学ライブラリー

 アフォーダンスの提唱者、ギブスンの研究に始まって、実験を中心に環境と知覚の関わりについて述べられている。トピックは認知一色。環境と知覚を用いてやりとりすることで、自分の状態を知るという考え方は面白かった。
 アフォーダンスについて学ぶには、かなりとっつきやすくわかりやすい本。ただし、話のネタになるトピックは少ないので、娯楽として読むには不向き。
 
 お薦め度:★★★  対象:心理学的なアフォーダンスを学びたいと思っている人

【六車恭子 20040625】
●「アフォーダンス」佐々木正人著、岩波科学ライブラリー

 アフォーダンス理論は1960年代にアメリカの知覚心理学者ジェームス・ギブソンによって提唱された。彼の研究はその後も変遷を重ね、昆虫や動物の「多様な目」と出会うことで、光そのものが、視覚にとって情報になりうることを発見、「生態光学」という理論をあみ出した。今や「人工知能」や「人と機械のコミュニケーション」などの研究分野では注目されている花形理論のようだ。環境は潜在的な可能性の「海」であり、私たちに見い出されることを待っている! ギブソンのアフォーダンス理論は従来の「知覚システム」の「理論くずし」の歴史でもあった。
 アフォーダンス理論の入門書という体裁だが、読む程に怪しくなってしまいそうだ。
 
 お薦め度:★★  対象:複雑系など理論癖のある向きに

【和田岳 20040625】
●「アフォーダンス」佐々木正人著、岩波科学ライブラリー

 ギブスンが提唱したという認知理論アフォーダンス。ギブスンとその追従者の研究の歩みを紹介しながら、アフォーダンスについて解説した本。アフォーダンスとは何かを知りたければ、読んでみましょう。
 アフォーダンスというタイトルに関わらず、むしろ人間の知覚とは何かが、どのような視点から研究されているか、その一面を知ることができる本。それがロボット作りにも関わってくると知れば、興味がわくかも。
 
 お薦め度:★★  対象:人間の知覚に興味のある人

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