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本の紹介「Bat Trip ぼくはコウモリ」
「Bat Trip ぼくはコウモリ」中島宏章著、北海道新聞社、2011年3月、ISBN978-4-89453-591-6、1500円+税
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【六車恭子 20111028】【公開用】
●「Bat Trip ぼくはコウモリ」中島宏章著、北海道新聞社
「ぼくはコウモリ」は、運命的にコウモリに出会った少年が、コウモリを追いかけて、カメラマンへと変身した軌跡に出会える写真集だ。ただ好きから始った、コウモリへの愛が溢れており、コウモリというキイワードから未知の世界への濾過器となり、優れた招待状になっている。この写真集をよりよく味わうには、本文の「コウモリの一日 1〜4」はまず封印して頁をめくろう。その一枚一枚に彼の思いがあることはあとのお楽しみだ。添景の主人公のコウモリの小さな勇姿に触れてみよう。短く添えられたことばが私たちへの魔法の連鎖となる。彼のコウモリ人生の中の極上の一枚をこの写真集の冒頭に掲げて、見事な詩情を演出していたのだ。巻末の宮崎学氏との対談がさらに奥行きを添えている。
お薦め度:★★★★ 対象:自然を感じ、写真を読む!人に
【和田岳 20110825】【公開用】
●「Bat Trip ぼくはコウモリ」中島宏章著、北海道新聞社
7割くらいはコウモリの写真集。写真があって、そこに一言コメントが付いている。なぜかコウモリの写真の前に、オオタカやキタキツネなど北海道の他の動物が出てくる。他には、「コウモリのいちにち」としてコウモリの暮らしぶりが紹介されたり。巻末にはコウモリ撮影のノウハウや宮崎学氏との対談などが載っている。
コウモリの写真集としても、コウモリの解説本としても、中途半端な感じ。コテングコウモリが、枯れ葉の中や雪の中で眠る写真は素晴らしいし、それを探す顛末記も興味深い。これだけでも一目見る価値はある。
お薦め度:★★ 対象:コテングコウモリを探してみたい人
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