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本の紹介「ぼくたちの骨」

「ぼくたちの骨」樫崎茜著、講談社、2012年9月、ISBN978-4-06-217861-7、1400円+税


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【和田岳 20121221】
●「ぼくたちの骨」樫崎茜著、講談社

 足に故障をかかえて陸上部を休部中の女子中学生が、ふとしたことで新聞部を掛け持ちすることになる。新聞部の取材で出かけた動物園で出会ったチーターの剥製。その修復から博物館とも関わり、生と死、博物館の役割について考えはじめる。YAな小説。いのちについて考えはじめる成長の物語。
 自然史本としては、ほんの入口しかなくて物足りない。ただリアルを取材して、それをけっこう忠実に盛り込んでるのが妙に楽しい。剥製を修復するのは、相川ミノルならぬ、水谷衛。ホネホネサミットは、ボーン・フェスティバル。ゲッチョの『骨の学校』は、『ぼくたちと骨』。

 お薦め度:★★  対象:ホネホネサミット、ゲッチョ、ミノルにピンと来る人

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