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本の紹介「分水嶺さがし」
「分水嶺さがし」野坂勇作著、福音館書店たくさんのふしぎ2016年8月号、667円+税
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【森住奈穂 20161222】【公開用】
●「分水嶺さがし」野坂勇作著、福音館書店たくさんのふしぎ2016年8月号
分水嶺、読んで字のごとく、水を分ける嶺。分水嶺を境にして、川と川が別々の方向に流れている。さぞや急峻な峠かと思いきや、いろんな分水嶺が紹介される。谷頭浸食(こくとうしんしょく)、河川争奪(かせんそうだつ)といった聞きなれない熟語も、冒頭に砂遊びの場面があるので、川の始まる地点が遡る様子や、別の流れをうばいとって自分の流れに合わせてしまう様子がイメージしやすくなった。地面が沈みこんだり盛り上がったりして分水嶺の場所が移ったり、川の流れる向きが変わったりするなんて、なんだか神話の世界を見ているような気持ちになるが、実は分水嶺は身近にもあって、水が二手に分かれて流れ出すその地点を、地図を眺めて探すのが乙なんだって。
お薦め度:★★★ 対象:地図・地形から想像をふくらませてみたいひと
【上田梨紗 20161221】
●「分水嶺さがし」野坂勇作著、福音館書店たくさんのふしぎ2016年8月号
つまり、分水嶺は日本列島をつらぬき(日本列島中央分水嶺という)、そこを境に雨の水を日本海と太平洋にそそいでいるという。もちろん世界中に分水嶺はあり、まるで海と海をわける壁のようである。だが人類はその巨大な壁すらも利用し大事業を成し遂げた。パナマ運河である!!!大陸を迂回せずに元からあった川や湖を利用し、その間にある分水嶺を掘ってつなぎ太平洋とカリブ界をつないだのだ!!!スゴイ(アメリカ大陸には、北アメリカのアラスカから南はメキシコまで2000キロメートルもつづく「CONTINENTAL DIVIDE」大陸分水嶺がある)。
そんな、なんだかスゴイ分水嶺を自分で探してみようと作者はいう。日本列島中央分水嶺やCONTINENTAL DIVIDEを探すのは大変だが、近くにも分水嶺はあるという。ペットボトルに水をいれ、地図で目星をつけた場所へ行き水を流してみようという。何をしてるか聞かれたら、分水嶺を探しています!と、きっぱり答えましょうという。私も探してみたい!ただ、大人がその行為をしていると不審者にしか見えない気がするのは、私だけでしょうか。。。強いハートがほしい。
お薦め度:★★★★ 対象:歩くのが好きな人、地図を見るのが好きな人、もしくは探検家
【中条武司 20161221】
●「分水嶺さがし」野坂勇作著、福音館書店たくさんのふしぎ2016年8月号
分水嶺っていうマニアックな内容で、「たくさんのふしぎ」シリーズ。小学生には難しい内容ではと思ったけど、案の定難しい。地形図が読めないと内容が理解できないし、地名がバンバン出てきて、土地勘がないものにとってはさっぱり。出てくる地図の方角がバラバラだったり(下の方向が日本海側ってやっぱり違和感がある)もして、さらにこんがらがる。分水嶺に対する著者の思いは分からんでもないが、この本では子どもは興味引かないでしょう。
お薦め度:★★ 対象:地図・地形好きの人
【六車恭子 20161221】
●「分水嶺さがし」野坂勇作著、福音館書店たくさんのふしぎ2016年8月号
著者は分水嶺さがしに魅せられた人!その楽しさを「想像すること」「行動すること」「発見すること」だという。最後は大海をめざす川の源流探しなのだろうか。それはまた正反対を目指す、始まりの点!その点を繋げると、日本列島の屋根が描ける?そして世界地図を拡げて世界の屋根も作図してくれる!
オタクの楽しみに付き合わせられたが、やっぱり意味不明でした!
お薦め度:★★ 対象:地図の好きな人!
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