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本の紹介「地球200周!ふしぎ植物探検記」
「地球200周!ふしぎ植物探検記」山口進著、PHPサイエンス・ワールド新書、2011年2月、ISBN978-4-569-79528-7、880円+税
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【萩野哲 20110628】【公開用】
●「地球200周!ふしぎ植物探検記」山口進著、PHPサイエンス・ワールド新書
この植物を見るために・・・と、何度も通ってやっと収録できた珍しい植物を紹介した本。著者は昆虫屋であるため、各々植物の送粉者はだれか、という点に焦点が当てられており、開花から受粉までの経時的変化が詳しいところが従来の類書との違いである。植物と昆虫の協力、あるいは出し抜きの妙に舌を巻く事例満載である。
お薦め度:★★★ 対象:共進化に興味を持っている人
【六車恭子 20110701】
●「地球200周!ふしぎ植物探検記」山口進著、PHPサイエンス・ワールド新書
「ああ、奇怪!美麗!巧妙!進化の極みがここにある。」そんな花の魅力にとりつかれた著者の探検の数々に出会える本である。世界最大の花々の自然状態での開花が見たい!そんな探検行はたったひとりの新たな世界への挑戦である、とする著者の夢を追いかける熱意がはじまりだった! 被写体に時間を会わせるために時には現地で大きな足場をたて、夜の開花を待つための小屋を建て、そして大いなる待機の後にやって来る至福の一枚がグラビアを飾っている。そして一生に一度見たい花のさまざまな生活誌に出会える読み物になっている。
お薦め度:★★★ 対象:花をめぐる地球まる歩きを志している人
【和田岳 20110701】
●「地球200周!ふしぎ植物探検記」山口進著、PHPサイエンス・ワールド新書
著者は、あのジャポニカ学習帳の表紙写真を担当している有名な写真家。その著者が世界中を飛び回って珍しい花を撮影したエピソードがつづられる。しかし、単なる旅行記や、撮影の苦労話にとどまらない。うまく花を撮影するためには、その植物の生活史を知る必要があるだな。さらには著者は、花にやってくる虫の観察も忘れない。おかげで植物の生態について興味深い話にあふれている。
登場する花は、ショクダイオオコンニャク、ラフレシア、ハチと交尾するラン、土のなかで咲くラン、バケツラン、キノコにしか見えないヒドノラ、絞め殺しの木、奇想天外、オオオニバス、世界一乾燥した大地の花、アリ植物、中国の青いケシ。不思議な花の世界にぜひどうぞ。
お薦め度:★★★ 対象:変わった花が好きな人だけでなく、植物の暮らしに興味のある人、花と昆虫の関係に興味のある人にも
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