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本の紹介「地層のきほん」
「地層のきほん」目代邦康・笹岡美穗著、誠文堂新光社、2018年5月、ISBN978-4-416-61815-8、1600円+税
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【ケンタロウ 20201028】
●「地層のきほん」目代邦康・笹岡美穗著、誠文堂新光社
この本は、第1章から第7章まで、それぞれの章ごとに解説がわかりやすく文章とイラストで書かれています。例えば、地球の中身や月のこと、マグマや火山のこと、岩石の種類、化石のことなど色々な地層のことがのっています。この本があれば、地層からわかる地球のさまざまな特徴がわかるようになります。知りたい人はぜひ読んでみてください。
お薦め度:★★★★ 対象:地層に関する基本的なことを知りたい人たちへ
【犬伏エルリッヒ麻美子 20201030】
●「地層のきほん」目代邦康・笹岡美穗著、誠文堂新光社
本書は、地層のなりたちやその見方など地層に関する基本的なことから地球のさまざまな特徴をわかりやすいイラストと文章で教えてくれます。さらに、地層の調べ方、岩石のなりたちや岩石の特徴、化石についても教えてくれます。
日本では、地震が多く毎年台風が上陸、さらに梅雨の時期には雨量が増え、洪水や土砂災害を繰り返し自然災害がおきています。私たち自身、自分が住んでいる国のことを知る上で、地質のことを知る大切さがとてもわかりました。
お薦め度: 対象:
【上田梨紗 20200827】
●「地層のきほん」目代邦康・笹岡美穗著、誠文堂新光社
シンプルな文章とイラストで、「きほん」を教えてくれる。読んでみて感じたのは、地層や岩石について、宇宙のこと(地球と月について)、生物のこと(生痕化石や化石)、磁場逆転、ゴミ問題など、私達が理科(科学・化学)として学ぶことが、地層のきほんに凝縮されている気がした。地層(地学)は、万物の基本なのか。この本が、意図的にそう見せているのかはわからないが、自分がどういったことに興味があるのかを再認識できた。コンクリートや、プラスチックゴミなどにより、ゴミの地層をつくりあげた私達の生きる時代は、「人新世」と呼ぶらしい。
お薦め度:★★★ 対象:きほんを知りたい人、何に興味があるのかわからなくなっている人
【柴田可奈子 20200827】
●「地層のきほん」目代邦康・笹岡美穗著、誠文堂新光社
展示パネルを読んでいるような感覚。見開き2ページでイラストと文章でまとめられているため、さらっと読み進めてしまう。さらっと進むが、それ以上は入ってこない印象。この本に出会ったから地層をもっと知りたい!とは、思えない。chapter3岩石の種類と地層の構造や絶滅してしまった生物の復元はイラストがあるので、わかるが文章だけではわかりづらい。
可愛いイラストがついているし、文章も優しく書かれているが、ルビなしの難しい漢字が多く、小学生には困難。ターゲットは中高生?大人?
お薦め度:★★ 対象:地層のことを全く知らない人向け
【中条武司 20200826】
●「地層のきほん」目代邦康・笹岡美穗著、誠文堂新光社
「地層のきほん」と言いながら、地層の定義がそもそもおかしい。話を簡単に進めようという考えからこのような定義にしたのだろうけど、将来的に地質学に進む可能性がある中学生や高校生が読んで間違った考えを身につけたらどうするのか。他にも説明を端折ることで誤解を招く表現や、間違った定義で書かれた文章や図が目立つ。やさしく書くのとレベルを下げて書くのは意味が違うのだ。
お薦め度:★ 対象:なし
【西村寿雄 20200826】
●「地層のきほん」目代邦康・笹岡美穗著、誠文堂新光社
46億年を経過している地球は、火成岩や変成岩を除くと、多くはいろいろな地層で覆われている。その地層の話が主となっている。一部、「地球のしくみ」「岩石の構造と地層の構造」など、地層以外の話も挿入されている。地層については、地層の見方や考え方、地層の種類と構造、化石と地質の時代、地層の利用などがある。「地層ってなんだろう」から始まる中身は、大胆なイラストも交え、見開き2pほどで、一見わかりやすそうに書かれている。しかし、全般に話が解説的で教科書風でもある。「地層」についてこれから学ぼうとする中高生には向いているかもしれない。
お薦め度:★★ 対象:「地層」を学びたい学生
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