【ケンタロウ 20180415】【公開用】
●「チョウのふゆごし」井上大成文・松山円香絵、福音館書店かがくのとも2018年2月号
春、夏、秋は、チョウをよく見かけますが、冬になると見かけなくなります。チョウは、しゅるいによって色々なすがたで冬をこして、春をまちます。
ウラギンシジミやムラサキシジミは、成虫のままで冬をこします。オオミドリシジミやミドリシジミは、卵で冬をこします。ヤマトシジミ、ベニシジミ、オオムラサキ、ゴマダラチョウ、イチモンジセセリやチャバネセセリは、よう虫で冬をこします。アオスジアゲハやモンシロチョウは、さなぎで冬をこします。
成長するにつれて、すがたかたちが大きく変わるチョウは、本当にふしぎな生き物だな。
お薦め度:★★★★ 対象:チョウのふゆごしのことを知りたい人に
【冨永則子 20180426】
●「チョウのふゆごし」井上大成文・松山円香絵、福音館書店かがくのとも2018年2月号
春から秋まで公園では沢山のチョウを見ることができたのに、冬になると殆どいなくなる。チョウは何処に行ったのかな? チョウは冬を成虫のままで過ごすものから卵、幼虫、サナギなどいろいろな形態で過ごしている。冬越しするチョウを公園の植生と合わせて探していく。公園という設定は生き物を身近に感じられるし、自分でも探してみようと思える。しかし!ほぼ定点で描かれているあずま屋とレンガの花壇の位置がどうも解せない。物語としてもとりとめがなさすぎる。
お薦め度:★★ 対象:チョウは冬にいなくなるの?と思った人に
【西本由佳 20180422】
●「チョウのふゆごし」井上大成文・松山円香絵、福音館書店かがくのとも2018年2月号
成虫の姿で冬をこすチョウが少しだけどいるとは思わなかった。冬にチョウを見ることはあっても、それは狂い咲きみたいなもので、すぐ死んでしまうはかないものだと思っていた。チョウたちは、卵で、さなぎで、幼虫として、そして少しが成虫として冬をこす。絵に描かれた姿はとてもけなげで、「ふゆをこす」「はるをまつ」という文中のことばにしみじみとした感動をおぼえる。
お薦め度:★★★ 対象:葉っぱの裏とかに見かける何かの卵や幼虫を気味が悪いと思う人に
【森住奈穂 20180427】
●「チョウのふゆごし」井上大成文・松山円香絵、福音館書店かがくのとも2018年2月号
チョウ・花・明るい陽ざしはセットのイメージで、冬の暗さはなじまない。けれど冬にもチョウはいる。成虫の姿のまま冬を越すもの。たまご、幼虫、さなぎの姿で越すもの。種類によって、いろいろな姿で冬を越すことがよくわかる。冬に「チョウを探しに行こう」と声をかけるとと、びっくりする人がいるかも知れない。そんな人とこの本を持って、冬の公園を探検したいなる。
お薦め度:★★★ 対象:冬にチョウを探してみたいひと
【和田岳 20180411】
●「チョウのふゆごし」井上大成文・松山円香絵、福音館書店かがくのとも2018年2月号
「ふゆには、チョウは いなくなってしまうのでしょうか?」という問いかけにはじまって。さまざまなチョウの越冬の姿が紹介されます。葉っぱの裏で成虫越冬するウラギンシジミやムラサキシジミ。卵で越冬するミドリシジミの仲間。幼虫で冬をすごすヤマトシジミやベニシジミ。蛹で越冬するモンシロチョウやアオスジアゲハ。幼虫で冬を越すパターンはもう少し詳しく、落ち葉の裏に潜むオオムラサキやゴマダラチョウ、巻いた葉っぱの中に隠れるイチモンジセセリやチャバネセセリ。
身近なチョウが一通り出てきます。冬になったら近所の公園で、チョウを探してみようかな。
お薦め度:★★★ 対象:そういえば冬にチョウはどうしてるんだろう?と思ったら