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本の紹介「フィールドワークは楽しい」
「フィールドワークは楽しい」岩波書店編集部編、岩波ジュニア新書、2004年6月、ISBN4-00-500474-1、780円+税
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【中条武司 20050628】
●「フィールドワークは楽しい」岩波書店編集部編、岩波ジュニア新書
歴史学・民俗学・社会学・生態学など様々な分野の研究者に、フィールドワークとはどういうものか、何がわかるのかなどを語ってもらっている。
フィールドワークは様々な分野であって、いろいろなことがわかるよという編集者の意図はわからなくはないが、かえって結局フィールドワークってどんなん?という点がぼけてしまっている気がする。ここに書かれているような、研究・発見の刺激は別にフィールドワークでなくても得られるものだし、フィールドワークが特段すばらしいものだとは文章を読む限り感じられない。タイトルを見て逆に「ほんとはフィールドワークって楽しくないんとちゃうん」とか穿った見方をしたりしない?
お薦め度:★★ 対象:調査・研究がどのようなものか知りたい人?
【和田岳 20050629】
●「フィールドワークは楽しい」岩波書店編集部編、岩波ジュニア新書
10人の著者が、それぞれ自分のフィールドワークについて紹介したアンソロジー。分野は、生態学、言語学、社会学などと多岐にわたる。内容もいろいろで、自分の研究内容を紹介しただけの章があれば、調査の仕方を紹介した章もあり、自分にとってフィールドワークは何かを語った章もある。
フィールドワークといっても、その内容はさまざまである事はわかるだろう。確かにフィールドワークは楽しそうでもある。ただ、テーマは身近でなく、具体的な調査方法もほとんどわからない。総合学習や自由研究の参考にはほとんどならないでしょう。
お薦め度:★★ 対象:いろんなフィールドワークを軽く読みたい人
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