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本の紹介「ゲッチョ先生の野菜探検記」
「ゲッチョ先生の野菜探検記」盛口満著、木魂社、2009年3月、ISBN978-4-87746-106-5、1700円+税
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【和田岳 20091021】【公開用】
●「ゲッチョ先生の野菜探検記」盛口満著、木魂社
ナカイ君やスギモト君。ゲッチョのまわりには野菜嫌いが多い。しかしけっして彼らの野菜嫌いを直そうと取り組むのではなく、野菜を目の前にした彼らの奇妙な発言をだしに、次々と野菜の歴史と多様性が紹介される。キーワードは「野菜は毒である」。そう本来、野菜は毒を持っていた。それを人が時間をかけて食べられるようにしてきたのである。海外の様々な野菜、野菜の故郷に野菜の原種。野菜の世界が広がる。八百屋がとても楽しくなる一冊。こんどどこかに出掛けたら八百屋をのぞいて、地元の野菜を見てみようと思った。
お薦め度:★★★ 対象:野菜嫌いと野菜好き
【太田行二 20090925】
●「ゲッチョ先生の野菜探検記」盛口満著、木魂社
野菜にはケミカルディフェンス(化学防御)の特有の匂いがあります。野菜だって食べられたくないからです。だから、食べられるのは、限られた昆虫や動物だけなのです。食べられるのは、生き物によって、効く毒素が違うからです。例えば、玉ねぎは、牛や犬は、食べたら中毒になります。人参は、ネズミが食べたら食べたら中毒になります。しかし、人間は玉ねぎも人参も平気で食べています。それから、人間は毒抜きをして、様々の物を食べています。品種改良の過程で毒抜きをしています。アク抜きをして食べるのも毒抜きです。人間は特別なのかもしれません。少しぐらいの毒なら「虫下し」として、食しているのかもしれません。薬として食べるものも多いようです。野菜は、人間が飼いならした植物です。わさびなどの匂いがきつい野菜は、慣れているから食べられるだけでしょう。人間は毒抜きをして、工夫して食べて来たのです。
お薦め度:★★ 対象:野菜嫌いの人
【加納康嗣 20090826】
●「ゲッチョ先生の野菜探検記」盛口満著、木魂社
ゲッチョ先生とヘビのナカイ君やムシのスギモト君の常識人には怪々模糊たる野菜談義を軸にして、野菜たるものの姿、成り立ち、あり方をいつものフィールドワークを通じて語り明かす。人間は彼らを見出し、そのケミカル・ディフェンスを打ち破っていった。しかし少々毒がある方が旨い。それが野菜である。まだ人間に馴らされていないもの、すなわち野生が残っているものなど、野菜の中には野生と文化がともにあると言うわけ。知らないいろいろの野菜や原種が出てきて面白かった。
お薦め度:★★★★ 対象:植物や野菜にお世話になっている方
【萩野哲 20091022】
●「ゲッチョ先生の野菜探検記」盛口満著、木魂社
ゲッチョ先生とヘビのナカイ君やムシのスギモト君の常識人には怪々模糊たる野菜談義を軸にして、野菜たるものの姿、成り立ち、あり方をいつものフィールドワークを通じて語り明かす。人間は彼らを見出し、そのケミカル・ディフェンスを打ち破っていった。しかし少々毒がある方が旨い。それが野菜である。まだ人間に馴らされていないもの、すなわち野生が残っているものなど、野菜の中には野生と文化がともにあると言うわけ。知らないいろいろの野菜や原種が出てきて面白かった。
お薦め度:★★★ 対象:野菜が好きな人および嫌いな人
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