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本の紹介「人 イヌにあう」

「人 イヌにあう」コンラート・ローレンツ著、至誠堂選書、1981年4月、ISBN4-7953-0208-1、1400円+税


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【六車恭子 20051127】
●「人 イヌにあう」コンラート・ローレンツ著、至誠堂

 ここには人類とイヌとの歴史的「出会い」に始まり、人とイヌの間のさまざまな関係の成立とその内容が盛り込まれている。後に「現代比較行動学の父」とよばれるローレンツのまなざしは最初のイヌ・ブリィとの日々から始まっていたのだろう。
 なぜイヌの寿命が人の5分の一なのか?愛するものとの別れ、すべての喜びは悲しみによってあがなわれなければならない。そして新たな命の誕生・・・、ティトーになりスージになり、スタシであり、ビギーへと、愛と忠節のはかり知れない総和がいまそこに生起するのだ。愛犬から引き出した「休戦」「限界距離」「嘘をつく動物」などなど学説、あまた。人とイヌはなが〜いともだちであったことを教えてくれる。

 お薦め度:★★★★  対象:生き物好きのすべての人に

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