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本の紹介「イソギンチャクのふしぎ」
「イソギンチャクのふしぎ」楚山いさむ著、ポプラ社、2013年3月、ISBN978-4-591-13368-2、1200円+税
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【森住奈穂 20130822】【公開用】
●「イソギンチャクのふしぎ」楚山いさむ著、ポプラ社
さまざまな色やかたちのイソギンチャクが、その生活の様子とともに紹介されています。キンチャクガニもいます。カニハサミイソギンチャクを振り回しています。どうにも気になって調べてみると、キンチャクガニの体長は約2cm。ということは…カニハサミイソギンチャクは直径が2mm以下。2mm!何も何も小さきものはみなうつくし。ぜひ実物にお目にかかりたく、水族館へ足を運びました。会えませんでした。思いがけず、イソギンチャク(キンチャクガニ?)に夢中になれる、そんな本かもしれません。
お薦め度:★★★ 対象:何よりキンチャクガニが気になるひと
【冨永則子 20130827】
●「イソギンチャクのふしぎ」楚山いさむ著、ポプラ社
潮溜まりに棲むイソギンチャクの写真絵本。本文は“ひらがな”と“カタカナ”表記で低学年でも一人で読めることを前提としているようだ。それにしては、本文でいきなり何の説明もなく“しょくしゅ”という言葉が出てくる。“しょくしゅ”が“触手”であり、どの部位を指しているのか、「イソギンチャク」を始めて見る子は分かるのだろうか?
潮の干満で姿が違う様子や、同じ種類でも色の違うものがあることを比較する構成は、やはり写真ならではだが、なぜ色違いがあるのか説明がない。獲物を捕らえるのに“しょくしゅ”の“どくばり”を発射して口へ運ぶが、一方で“どくばり”に刺されない生き物がいて、“しょくしゅ”を隠れ家にしている。ここでも、なぜ“どくばり”に刺されない生き物がいるのか説明がない。
この絵本ではじめて「イソギンチャク」と出会う子の方が断然に多いと思う。構造図をつけるとか、「イソギンチャク」の生態について、もう少し分かりやすい解説がほしかった。
お薦め度:★★ 対象:海辺に遊びに行く予定のある方に
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