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本の紹介「時間を知る生物」

「時間を知る生物」富岡憲治著、裳華房ポピュラーサイエンス、1996年3月、ISBN4-7853-8634-7、1400円+税


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【六車恭子 20051215】
●「時間を知る生物」富岡憲治著、裳華房ポピュラーサイエンス

 私たちは一日の終わりや季節の移り変わりを時計やカレンダーで知ることが出来ます。そんな道具がなくても昔の人々は不自由をしていなかったのかもしれません。しかし人以外にも動物や植物もそんな時間を知っていることが解って来ました。そんな生き物が体内に持つという時計をめぐる学問の成果とこれからの課題の紹介の本です。
 夜と昼を知る光受容器の場所はどこか、それをどのようにして体内時計は調節しているのか、いつその時計が動き始めるのだろう?そして時計の動きに遺伝子が関わっている最新の情報までコンパクトに章をおって解説しています。教科書のような体裁なのでおのずと読み手を選んでしまうのでは、と一抹の危惧を感じました。

 お薦め度:★★  対象:生き物の生理作用に興味があり、実験をしてみたい人

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