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本の紹介「地面の下のいきもの」

「地面の下のいきもの」松岡達英絵・大野正男文、福音館書店、ISBN4-8340-0800-2、1300円+税


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【早川ひろみ 20020814】【公開用:子ども向け】
●「地面の下のいきもの」松岡達英絵・大野正男文、福音館書店

 まちの中でくらしていると、1日中土をふまないですごすことなんてとってもかんたんだよね。だけど土の中をいったんのぞいてごらん。そこにはとってもすてきな世界が広がっているよ。
 アリさんたちやモグラさんたちが、すをつくっているだけではないよ。木のねっこのあるところには、ねっこを食べる生き物がいて、畑の下にはやさいを食べる生き物がいるの。水辺にはカワセミっていうきれいな鳥がすをつくっているよ。
 広い広いじめんの下にはこんな世界がいっぱい広がっているの。この本にはそんな世界がとってもやさしい絵で画かれているよ。

 お薦め度:★★★★  対象:絵本が読めるようになればすぐ


【瀧端真理子 20020909】【公開用:大人向け】
●「地面の下のいきもの」松岡達英絵・大野正男文、福音館書店

 クロヤマアリ、アブラゼミ、ハタネズミ、アズマモグラ、カワセミなどなど、たくさんの生き物たちが、地面の下をずーっと進んでいきます。私たちが普段見ることのできない土の下の世界でも、たくさんの生き物がたまごを産んだり、エサをためたり、さなぎになったり。池の下も、実は地面。一つ一つの生き物に、簡単な説明がついているので、気になる生き物の所だけ読んでいくことができます。子どもだけでなく、大人にとっても、未知の世界を知るよいきっかけになる本でしょう。

 お薦め度:★★★  対象:長い絵本を読みたくない人


【田中久美子 20021024】
●「地面の下のいきもの」松岡達英絵・大野正男文、福音館書店

 絵本というのは一目瞭然なのがいい。松岡さんの絵は写実的で、文字通り”図鑑”の役割も充分果たしている。小さなアリやハチから始まって、ネズミやモグラの穴が次の頁へ続いていくあたりが、見てても楽しい。最後にカワセミが出てきて”あっ”と言わせるあたりが心ニクイ! 上手い作りである。これなら子供と一緒に大人も楽しめる。

 お薦め度:  対象:


【和田岳 20021024】
●「地面の下のいきもの」松岡達英絵・大野正男文、福音館書店

 地面の下のさまざまな動物を紹介。マイナーな生きものにまでちゃんと種名がついていて、絵と解説によって土の中での生態までもがある程度わかるようになっている。
 普段目にすることのない地面の下で、こんなにいろんな生きものによる多様な生活が営まれているのか、と感心させられる。「じめんのしたは いきものでいっぱいだ。」この最後の言葉がすべてを表しているだろう。どんどんと次のページに絵が続いていく構成も楽しい。

 お薦め度:★★★  対象:動物好き、小学生以上(幼児でも可)


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