【森住奈穂 20180629】【公開用】
●「海中を飛ぶ鳥」寺沢孝毅著、福音館書店たくさんのふしぎ2018年5月号
今年初めての熱帯夜にげっそりしていたところ、この本を眺めての第一声は「涼しそ〜」。表紙は海中を泳ぐケイマフリ。青一色に染まっている。ほかにも南極や北極圏の写真が多数。海に浮かぶ氷の上で羽を休めるハシブトウミガラスなんて、ものすごい清涼感。そんな人間の事情はさておき、本書は海で暮らす鳥たちの、空中・水中を飛ぶ体の仕組みや陸での繁殖の様子を紹介している。ものすごく顔立ちがりりしいアホウドリ、かっこいいなぁ。コウテイペンギンは500メートル以上も潜れるそうだけど、光が届かない暗闇でどうやって食べ物を探し当てるのかなぁ。ウミガラスやウミスズメのヒナの巣立ちの様子はハラハラするなぁ。海にぷかぷか浮いていたり、陸をとことこ歩いていたり、いっけん呑気に見えるけれど、厳しい自然の中で必死に命をつないでいる鳥たちって、すごいなぁ。
お薦め度:★★★ 対象:海鳥の暮らしぶりを知りたいひと
【和田岳 20180628】
●「海中を飛ぶ鳥」寺沢孝毅著、福音館書店たくさんのふしぎ2018年5月号
海鳥の説明からの、カモメ類、アホウドリ類、ミズナギドリ類の軽い紹介。ここまでで半分弱。そしてようやく海中を飛ぶウミスズメ類とペンギン類が登場。同じ海中を飛ぶといっても、小胸筋が発達したペンギン類とウミスズメ類では少し違うよ〜、と解説。元祖ペンギン、オオウミガラスの話から、ウミスズメ類の繁殖の話。ウミガラス、ウミスズメ、ウトウが主に取り上げられる。
親に連れられるウミガラスやウミスズメの雛はとても可愛い。これだけでいい気がする。それでは全然海中を飛ぶ話にならないけど。そもそも40ページ中、海中を飛ぶ話は6ページしかないし…。
お薦め度:★★ 対象:鳥好き