【冨永則子 20171221】
●「カワイルカの生態に迫る」杉松治美・浦環・小島淳一著、丸善プラネット
インドのガンジス河、ボルネオのマハカム河の淡水域に棲息するイルカを調査することで、その生態をあきらかにしていく…ために、どう調査したか。その調査についてまとめられているが、肝心のカワイルカの生態は?
生き物に器具を付けて調査するバイオロギングより、水中の音を観測する非接触型の調査の方が生き物にストレスを与えないって、そもそも濁った河に暮らすカワイルカに器具をつけることの方が難しいだろう。インターネットの発達で現地に居なくてもリアルに観測数値が24時間送られてくる。機材等の発達で調査観測方法は変わっていくのだろうとは思った。次は生態に迫った結果を一般向けに公表してほしい。
お薦め度:★ 対象:エコーロケーションについて知りたい人に