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本の紹介「火山はめざめる」

「火山はめざめる」はぎわら ふぐ著、福音館書店、2019年6月、ISBN978-4-8340-8464-1、1500円+税

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【西村寿雄 20201019】【公開用有】
●「火山はめざめる」はぎわら ふぐ著、福音館書店

 全国に点在する火山はいつ噴火するかわからない。この本は、長野県と群馬県にまたがる浅間山が舞台となっている。今は、時々噴煙を上げ一応静かな山容を示している。絵本の挿絵は、そこから始まっている。上空からは火口がすっぽりと見える。あるとき急に噴煙が上がる。浅間山は、昭和になってからも何度も噴火を繰り返してきた。江戸時代の噴火、平安の時代の噴火と過去の何度もの噴火の上に今の町がある。今も静かに煙を出す山がいつまた大噴火を起こすかわからない。御岳山の噴火の例もある。そのことを静かに伝える本である。

 お薦め度:★★★  対象:全小・中学生
【柴田可奈子 20202010】
●「火山はめざめる」はぎわら ふぐ著、福音館書店

 全国に点在する火山はいつ噴火するかわからない。この本は、長野県と群馬県にまたがる浅間山が舞台となっている。今は、時々噴煙を上げ一応静かな山容を示している。絵本の挿絵は、そこから始まっている。上空からは火口がすっぽりと見える。あるとき急に噴煙が上がる。浅間山は、昭和になってからも何度も噴火を繰り返してきた。江戸時代の噴火、平安の時代の噴火と過去の何度もの噴火の上に今の町がある。今も静かに煙を出す山がいつまた大噴火を起こすかわからない。御岳山の噴火の例もある。そのことを静かに伝える本である。

 お薦め度:★★★★  対象:日本の火山を知りたい人
【冨永則子 20200831】
●「火山はめざめる」はぎわら ふぐ著、福音館書店

 群馬県と長野県にまたがる浅間山が主人公。昭和、江戸、平安、そして2万5千年前に起こった噴火をたどる。それぞれの時代の噴火がどのようなものであったか、それによって地形が変わり、今の時代の私たちの暮らしにつながっていることが分かる。時代に合わせて人物の服装や生活道具も描き分けられていて、その時代の人々の暮らしぶりがよく分かる。床下にもぐるネコや屋根裏で暮らすネズミ一家など細かい描きこみも楽しい。水彩なのでリアリティのある噴火シーンも優しいタッチに感じる。
 ただ、文中のアラビア数字の使い方が気になる。いくらルビがあっても“ひとつき”を「1月」と表記するのは解せない。「一月」あるいは「ひと月」とすべきではないだろうか。

 お薦め度:★★★★  対象:火山大国である日本に暮らす皆さんに
【中条武司 20201028】
●「火山はめざめる」はぎわら ふぐ著、福音館書店

 長野県と群馬県の県境に位置する浅間山を、現在から昭和、江戸時代、平安時代、2万5千年前と順に遡っていく。時代ごとに違った噴火の仕方、火山の様子、そして麓に暮らす人々を描いている。浅間山を主役として、絵も丁寧に描かれており、火山の有様がしっかりと描かれている。最後に監修者による詳しい解説もあるので、絵が意味するところをより深く知ることができる。

 お薦め度:★★★★  対象:火山噴火を知りたい人・子供から大人まで
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